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りんごの気持ち
 
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ロベルトのダイエットは緩やかですが継続中です。
朝食の時、パンにつけるためのジャムは、相変わらずbutakoの手作り。
ダイエット専門医から、ジャムは季節の果実で作るように…と言われていましたねぇ

初冬の今の時期は、りんごのシーズンです。

イタリアは、野菜や果物が安いですが、旬のものは特に安い!
1kg78セント!(近所のファーマーズマーケット)
これを大量に買って、砂糖をちょっぴりだけ加えて、ジャム作りです。

りんごはイタリアで一番身近な果物ではないでしょうか。

昼食を食べすぎた人が「今晩は食事は抜こう。りんご1個で済ませちゃおう」と、女性だけでなく男性も言っているのを多々聞きました。
梨でもバナナでもなく、りんごなんですねぇ。


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そしてオリーブオイルのテースティングをする際にも、緑色の硬めのリンゴをかじって口直ししながら行います。たしかに脂っこさをサッと取り、味をリセットさせてくれるのに有効ですよね。

そして、驚くべきレシピが『りんごの種のリキュール』!
りんごではなく、種だけで作るお酒ですよ。
以前、モンテファルコのサンタキアーラ修道院で、彼女たちの作ったレシピ本をいただいた時のこと。
butakoの著書(スロー風土の食卓から)の執筆のため、いろいろと質問をしていました。
ふと、ある修道女が、「そう言えばリンゴの種のリキュールのレシピ、本に載せようとしたら、出版社が勝手に削ってたわね~。あんなに美味なリキュール、なぜ割愛されちゃったのかしら」と言っていました。(そちゃあ、大量の種を、一般家庭で集めるのは不可能だからよ、と思ったけれども沈黙。)


なぜかその話題が耳に残り、今年はジャムを作るたびに、種だけ別に置いています。
種がたくさん集まったら、修道院に電話してレシピを聞くとしよう♪

昔は地域ごとに種類が豊富だったりんごですが、今では、「ゴールデン」や日本の品種「ふじ」(イタリアでもFUJIの名称のまま)などが、スーパーで幅をきかせるようになってしまいました。きっと育てやすさとか、実の太り具合とかで、農家や市場が選択していった結果でしょうね。
効率化のもと、個性的なりんごたちがなくなっていくのは、寂しいですよね。

リンゴジャムをつくりながら、あちこちに思いは巡るのでした。

                                           butako
by butako170 | 2008-12-12 06:33 | プレシディオ・食材
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