トレビにて黒セロリ初体験 <前半>
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 『 黒セロリ(sedano nero)の名産地トレビで祭りをやってるみたいよ。』ある日ミレッラが、フェスタのパンフレットをbutakoのもとに持ってきてくれました。『黒セロリ?何?それって黒いの?』早速質問をするbutako。トスカーナ産の黒キャベツは有名ですが、黒セロリとは初耳。
ミレッラが言うには、色は黒くはない。濃い緑色をしているため黒セロリという・・・らしいのです。
これは行って調査せねば。調査という名の食べ歩きであるのは周知の事実。こうして友人たちと黒セロリを求めてトレビを訪れました。

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トレビはスポレートの隣町。スポレートからもその姿を見ることができるのですが、丘にへばりつくようにして立つ街並みが印象的です。まるで時が止まったような、中世の街並みを今に受け継ぐ閑かで素敵な街です。
 チェントロに入る前に、聖母マリアの涙教会(CHIESA MADONNA DELLE LACRIME)に立ち寄りました。ここはペルジーノのフレスコ画が聖堂を飾ります。

 トレビの街に到着。しかしやけに静かです。祭りの雰囲気はこれっぽっちもありません。果たして食堂は開いているのでしょうか。地元の人に尋ねると、やっている、とのこと。フェスタの期間は10月中ずっとですが、催し物や出店で賑わうのは週末だけだそう。平日は食堂のみオープンしています。 早速食堂に行ってみることに。開店までまだ時間があったので、なかで待たせてもらうことにします。そこで、黒セロリについてジャコモというカメリエーレに話を聞くことができました。

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黒セロリはトレビだけで作られている非常にユニークな農法のセロリです。セロリの茎の半分は土に埋めなければなりません。そして地面から出ている茎全てを紙で覆ってしまいます。葉だけが太陽の光を浴びることができます。茎を土または紙で覆って暗くすることから、黒セロリと呼ばれるようになりました。そう、肝心の容姿は全く黒くありません。濃い緑ですらありません。一見して普通のセロリと同じ。料理に使う時は外側の固い部分は除いてしまいます。セロリを厨房から持ってきて丁寧に説明してくれるジャコモ。

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 そして厨房まで案内してくれました。そこでは様々な黒セロリ料理が準備されており、出番を待っています。ジャコモとコックが、生のセロリを味見させてくれました。シャキシャキの歯ごたえは鮮度の良い印。味の方は・・・えぐみが全くありません。セロリの香りはそのままで嫌なえぐみがないのです。また、筋(太い繊維)がなくとても食べやすいので驚いてしまいました。セロリの香りの強さは土壌の豊かさを、そして繊細な食感は作り手の手間を感じさせます。
それでは、説明も受けたことですし、早速食事のほうにうつるとしましょう。
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by butako170 | 2006-10-06 08:07 | プレシディオ・食材
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