カンナーラのたまねぎ祭り
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 毎年9月半ばに行われるカンナーラのたまねぎ祭り。スポレートのFIERA DI LORETOの屋台でカンナーラの人たちが丹精込めて作った玉葱を売っているのを見てから、興味を持ちました。スローフード協会の本で調べると、カンナーラ産玉葱はプレシディオにもなっているではありませんか。どうしてもたまねぎ祭りに行きたかったbutako。そして地元の人が作った玉葱料理を食べたかったbutako。その想いが叶うこととなりました。

 カンナーラはアッシジの隣町。人口3000人ほどの小さな街です。街に近づくにつれ、車道には多くの車が停められています。そしてチェントロへ向かう人、人。水曜日なのに結構な人です。たまねぎ祭りの人気を物語っています。

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 さて、街に到着しました。中世のたたずまいを残した美しい町並みです。早速玉葱の屋台を見つけました。三つ編みにされた玉葱が吊るされ、所狭しと並べられています。早速お目当ての玉葱料理を頂くことにしましょう。4つある会場の一つに到着。それにしてもすごい人です。150ほどある席はお客でほとんどが埋まっています。玉葱目当てにこんなにたくさんの人が集まってきているのか、と感心しながらテーブルに着きます。

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 地元の子どもがオーダーを取りに来ました。Butakoと友人はアンティパストミスト、玉葱スープ、焼玉葱、小玉葱のスイートマリネ、バカラのオーブン焼、茄子と玉葱とパルミジャーノの重ね焼を注文しました。
まずはアンティパストが運ばれてきました。数種類のブルスケッタとアンティパストの盛り合わせです。スキャッチャータ(ピザ生地の上に玉葱がトッピングされている)は、玉葱の香りが楽しめる一品。玉葱のこんがり焼かれた匂いが食欲をそそります。

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 プリモには玉葱のスープ。これはオニオングラタンといった方が分かりやすいでしょう。とろっとろになるまで煮込んだ玉葱にブロードを加え更に煮込んだシンプルなスープ。トーストしたパンが浸してあります。玉葱の甘みが十二分に堪能できる一品。スープをたっぷり吸ったパンがこれまた美味しいんです。

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 そして、メインにはバカラのオーブン焼。バカラは塩付けにして乾燥させたタラのことです。水で戻したバカラに玉葱をのせてオーブンで焼いた一品。玉葱がタラにコクと香りをプラスしています。
 茄子と玉葱とパルミジャーノチーズの重ね焼は、茄子主役の一品。茄子のトロリとした食感とクリーミーな味に、チーズの焦げ目が香ばしさを出しています。

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 そして、付け合せの焼玉葱、小玉葱のスイートマリネの美味しいこと。焼玉葱は玉葱丸ごとをオーブンで焼いただけ。こぶし大ほどあったであろう玉葱は、加熱されて小さくなっています。その分旨味が凝縮。小玉葱のマリネは玉葱の食感が程よく残っていて、さっぱりといただけます。マリネの酸味が後をひき、いくつでも食べられそう。シンプルな調理法ゆえに素材の良さが問われます。

 これだけ食べて、サグランティーノ ディ モンテファルコ(DOCG)を1本空けて、たった30€。ロカーレなお祭りだけあって低価格で、十分美味しい料理が楽しめました。外食の出来ない庶民にはいい気分転換。実際、多くの人が車でカンナーラの祭りにやってきているではありませんか。

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 夕食後、街を散歩しました。多くの屋台が出ていて、骨董品や雑貨を売っています。また広場では演劇や演奏会などの催しもやっていました。多くの人で賑わうカンナーラの玉葱祭り。小さな街には活気がみなぎっています。農家の人が大半を占めるこの街では、年に一度のアピールの場でもあります。町おこしの成功例をカンナーラに見ました。
そこでふと思い出しました。玉葱の産地といえば、butakoの地元では淡路島。ここを訪れた時に、買った玉葱で作ったサラダの美味しかったこと。我が兵庫県の淡路島の農家の人たちも是非アピールしてほしい。カンナーラのごとく、玉葱の里として多くの人たちが訪れ愛される街になるように。遠くイタリアに居ながら、ふと地元に想いを馳せるbutakoなのでした。

                                               Butako
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by butako170 | 2006-09-25 18:37 | プレシディオ・食材
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