ヴェネツィアで魅惑の蟹ツアー?!
春になったらモレーケという蟹を食べに行こうね・・・と友人と約束していました。
なにせ、変わった蟹の料理なのです。モレーケMolecheとはヴェネツィア湾のみで生息する沢蟹で、春と秋に脱皮します。珍しいのでスローフード認定のプレシディオ品になっています。
(地元の人はモエッケと発音する。)

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脱皮直後のモレーケをフリットにして殻ごと食べてしまおうというのが、ここの食べ方。しかも、ちょっと残酷な調理法なのです。
生け捕りにしたモレーケを溶き卵のなかに放り込み、蓋をして溺れさせます。鶏卵をたっぷり胃袋に含んだままお釈迦になったモレーケに衣をつけ、フライにするのです。
殻はさっくり、なかの卵はふんわりしていて、それはそれは美味しいんだとか。

今回の旅は、以前ヴェネトでスタージをしていたKUMIKOと気楽な2人旅です。モレーケ情報はもちろん彼女からのもの。週末の旅なので、店が閉まっていては大変と、モレーケが水揚げされるキオッジャCHIOGGIAに行くことにしました。

d0033983_231342.jpg キオッジャはヴェネツィアより20KM南にある漁港の街です。でもローカル線を乗り継いで行かなければならないので、少し不便です。
五月晴れのキオッジャは最高にいい気分。漁港の情景をながめながら、チェントロに向かいます。海風は適度な湿り気と磯の香りを運んできて、これからのモレーケ対面を盛り立ててくれているかのよう。キオッジャのチェントロは、やはりヴェネツィア近郊だけあって、運河が素敵。日曜にはメインストリートに雑貨の市場も立つんです。

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ありました、リストランテ『アイドージAIDOGI』。早速モレーケの有無を確認します。『あるよ。』と聞いて安堵の二人。でも値段もプレシディオ級なのでした。6匹入っていて20€なり。一匹500円弱ですか・・・。
財布に負担のないようKUMIKOとシェアーしてアンティパストとしていただきました。
至福の一時。殻はパリッとしていて香ばしく、甲殻類の殻の旨味をそのまま堪能できます。なかは、適当に火の通った鶏卵が甘みと柔らかさをプラスしています。蟹の足の部分は、さながらポレンタのおこげの味。そしてキンと冷えた白ワインとよく合うこと。しばしおしゃべりを止めて、モレーケに酔いしれました。

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そして、次の皿はbutakoはアオヤギの煮込みとポレンタを、KUMIKOはバカラの煮込みとポレンタをオーダー。バカラはこの土地の方言。ストッカフィッソ(乾燥タラ)のことをこう呼びます。でもイタリア語でバカラとは塩漬けダラのことを指すので、少々ややこしいのです。
アオヤギの煮込みを食べたのは初じめてです。海の味・・・これがまたポレンタに合うのです。
ポレンタはヴェネトの特産。やはり同じ地域の土地のものと海のものは相性がいい、これ法則です。

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パスタがないと腹が落ち着かぬ・・・ということでスカンピのストラチェッティStraccettiを頂きました。スカンピのソースがじんわりと沁みてくるやさしい味。当然完食、butakoの胃袋最強。

 それでもアンティパストに食べたモレーケの味が、また甦ってきて幸せ気分でお店を後にしました。シェフと話が出来なかったのが残念です。また、秋にやってきてモレーケと再会したいものです。その時はシェフに美味く作る秘訣を聞き出すことにしましょう。


Ristorante AIDOGI
Calle Ponte Zitelle708 Chioggia(VE)
041.401525 
月曜・水曜 休み
ロビーゴ(Rovigo)駅からローカル線で1時間、キオッジャ駅下車
駅から徒歩20分                                       Butako
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by butako170 | 2006-05-26 23:11 | プレシディオ・食材
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