トスカーナの春 その③ <春の小川はサラサラと・・・ルッカにて>
 前述したようにルッカの旧市街は城壁に囲まれています。その街に向かう途中、小川を発見しました!
城壁に入る手前まで、広い芝生になっています。そこを小川が流れているではありませんか。そして川のほとりには春の花が・・・。タンポポ、野生のマーガレット、オオイヌノフグリ。なんて綺麗なんでしょう。川は水量をたっぷりと蓄えていて、水は清く、サラサラと流れています。小川をみるのなんて何年ぶりでしょう。(注*用水路ではなく、正真正銘の小川です)しかも、こんな街の中心近くを流れているなんて、日本じゃ考えられませんよね。

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 ・・・幼少時代の記憶が甦りました。夏祭りで金魚をすくったのですが、家で飼うことが出来ず、母butamiと一緒に緑地公園(垂水区)の小川に放しにいったのです。たしか3歳の時の記憶。
その時の小川も、流れが速く、澄んだ水を湛えていましたっけ。放した金魚の赤があっという間に川下に消えていったのを、イメージとして覚えています。
その後、垂水区の山手は急速にニュータウン化が進み、その小川が無くなったのもそれからすぐのことだったとか。小川の消滅は、神戸に限ったことではありません。あるものはコンクリートで塗り固められ、あるものは蓋をされて地下に追いやられ、全国的に姿を消してしまった小川。

 butakoはすっかり考え込んでしまいました。今の子どもたちは小川って見たことあるのかしら。日本の大人たちは身近な自然を、近代化という大義名分でどんどん破壊していきました。そして、人工的で無味な公園を作り、子どもを自然から遠ざけました。今の若い子たちの幼少の思い出の中に、どれだけ自然との触れ合いがあったでしょう。都市部の子たちはゼロに近いのではないでしょうか。

 虫取りをしたり、すかんぽ(イタドリ)をかじったり、基地作りしたり、木登りしたり・・・別にたいした経験ではないのです。でも、TVゲームがなかったので、自分達で遊びを創り出さなければなりませんでした。どうやったら楽しいか、おもしろいか、子どもながら必死に考えて、エンジョイしていました。あるときは失敗しながら、あるときは怪我をしながら。ハイテクなおもちゃはなかったけど、毎日が楽しくて、輝いていた日々です。

 さて小川を眺めつつ、思考があちらこちらへ飛んでしまいましたね。今日は久しぶりの晴天。春の日が傾く前に、ルッカの街を散策するとしましょう。

                                               butako
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by butako170 | 2006-04-03 23:15 | その他
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