貸しきり見学?  セラの修道院ミュージアム
 翌日は、カルロ(CARLO)に修道院ミュージアムを案内してもらいました。
セラ・デ・コンティには3つのモナステロ(修道院)があったのですが、現在はパオラのところ1つを残して閉めてしまいました。
閉鎖した修道院のうち一つは、役場兼ミュージアムとして再生されているのです。その役場で働くカルロ。元修道院だけあって、働き心地がいい・・・と信仰深い彼は言っておりました。

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 半地下にある修道院はなんと土曜の午後と日曜しか開館していません。今、土曜の午前中。よってbutako誰もいないミュージアムを貸しきり状態で見学することに。
このミュージアム大変趣向が凝らされています。ヘッドフォンをつけると、修道女たちの会話が始まります。その声に従って閲覧するのですが、展示物の説明はもちろん、当時の衣服や手紙に触れたり、レース編体験をしたり、草の種をもらったり?!と実際の修道院を疑似体験できるようになっています。

そしてその隣の展示場も本当に見事。(ここはヘッドフォンなし)修道院で長年使っていた、台所用品、チョコレートを流す木製の鋳型、中身のまだ残る薬品、司祭の着ていた礼服、精巧な蝋人形細工・・・など本当にたくさんの展示物が置かれていました。
これらほとんどは、修道女たちの手によって作られたものなのです。
彼女はちは、『働け、そして祈れ』をモットーに勤労と祈りの一生を捧げました。それが凝縮されたミュージアムでした。

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 カルロは言います。『ここまできちんと修道院内で保存されているのは、珍しいことなんだ。修道院によっては、お金欲しさに自分達の作ったものを売ったりしたんだ。だから、一般の市場でも時々見かけるだろ?その点ここセラの修道女たちは、子孫に素敵な遺産を残してくれたね。』

ほんと、その通りです。わずか人口3000人ほどの小さな街セラ・デ・コンティ。中世の外壁が残る街です。その街の形は空中から見下ろすと、大きな船の形をしています。そして船頭部分にあたるところに、パオラの修道院があるのです。あたかもセラの街を守るかのように。
でも、それは本当かもしれません。この街の住人は一人残らずパオラのことを知っていて、パオラのことが大好きで、パオラのもとに集います。パオラは修道院から1歩も出ないのですが、村人みんなのことを知っています。そして彼らのために祈っているのです。
なんて素晴らしいことでしょう。たった1泊しかしなかったけれど、ここで多くの大切なことを教えてもらいました。今度はフォレステリア(宿坊)が開いているときに、また会いに来ますからね。
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パオラからのしおりのプレゼント。裏にはbutakoにあてたメッセージが。ロザリオには珠が10粒。これはアヴェ・マリアの祈りを10回唱える時、珠を指でなぞりながらカウントするため。
そして、庭から折ってきた梅の花が。心のこもった粋なプレゼントが、心に沁みました。
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                                                Butako
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by butako170 | 2006-03-11 04:14 | 修道院
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