リストランテ『ORA D’ARIA』にて
 マルコのリストランテ『ORA D’ARIA』は、チェントロのなか。サンタクローチェ教会とピアッツァ・ベッカリア(P.ZA BECCARUA)の真ん中付近にあります。
このレストランの裏に昔の刑務所があるのですが、当時囚人たちは1時間だけ中庭に出ることが許されていました。『ORA(時間) D’ARIA(空気・雰囲気)』の名はそれにちなんでつけたそうです。日々忙しくしている人が、『ここに来てくつろげるように』『雰囲気を変えてもらえるように』という願いも込めて。

 さて、店内はベージュの壁に赤を貴重にした抽象画が掛けられ、竹林なんかもディスプレイされていてとてもオシャレ。
メニューはアラカルト、コースとあり、コースも50€・60€・70€から選べます。Butakoは60€をチョイス。

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 まずはつきだしに、シュウマイの揚げたのが出てきました。豚のミンチのよう。でもテイストはイタリアン。
 
 デグスタッツィオーネはにんじんのスープ。これは絶品。レモン風味のスープの中心には、アンコウのつみれが載っていました。脂ののったアンコウにコリコリした歯ざわりの素材を組み合わせていて、とても美味。

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 アンティパストには、バカラ登場。バカラを戻したもの(未加熱)に、それぞれりんご・オリーブ・ケーパーがのっていて、バルサミコのソースでいただきます。うん、りんごはウマシ。でも他者は、塩加減がいま一つ、オシイ。(後で聞くと新人さんが作ったそう。)

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 プリマ2種。鳩肉のトルテリーニ(truterini di piccione)は滋味深くて、文句なし。トルテリーニ生地のなかに細切れの鳩の肉とセージ、そしてソースはなんとマッシュしたじゃがいも!じゃがいもの甘みが適度でていて、なのに重たくない・・・。本当にオイシイ一皿でした。

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 次に、palparre di contiこれはパルパッレ(大きめの)パスタにソースはフィノッキオーナ(トスカーナ特産、フェンネルシード入りのサラミ)をあわせています。ちとbutakoには塩辛かったかな。サラミを具にするときは要注意。

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 メインは豚です。厚切りの豚肉を牛乳に漬け込んだものを、ソテーしています。それに豚ミンチのクロケッタ(コロッケ)と青りんごをあわせていました。
豚は適度に脂がのっていて、厚みも柔らかさも十分でした。ただ、ソースにもう少し甘みがほしかったかな。厚切りりんごをあわせているのでコンビネーションはいいのですが、甘党なのでもう少しドルチェ・プリーズ。

 そして、お口直しがでてきて、ドルチェで締め。
Butakoはソルベット4種。りんご・レモン・パパイア・ルバーブ(?!)さっぱりと〆させていただきました。その後カフェとオリジナルのドルチェが。かわいく器に盛られたチョコやビスコッティがサービスされました。

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 聞けばこのお菓子、今働いている日本人コック(女性)が作っているとのこと。イタリアで汗をながして働いている日本人がいると知って感心しました。(彼女は数年前、労働ビザを取得し現在ここで働いています。)スタージしに来るのと生活のために働くのとでは、やはり訳が違いますから・・・。

『ORA D’ARIA』での食事はとても心地よいものでした。内容は完璧までとはいきませんでしたが、満足いくものでした。まだオープンして5ヶ月。スタッフも、料理の内容も更に良くしていく必要がある・・・とマルコは言います。考えてみれば、33歳で自分の店を持つというのは、並大抵のことではありません。それを維持し、成長させるのにはさらに努力が必要です。

 マルコは焦ってはいませんでした。でも、目の前にある課題を確実にこなし、店を発展させ、ゆくゆくは星を取りたい・・・と静かにでも情熱を込めて、語ってくれました。

次フィレンツェに来たときも、またここに寄るからね。その時は、もっともっと美味しくなっていることでしょう。成長が楽しみなレストランです。

                                                butako
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by butako170 | 2006-03-02 08:42 | リストランテ
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