ウンブリアとトスカーナ 町おこしの旅③
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翌日は、グレーベ・イン・キャンティの市長さんと会って『スローシティ』についてのインタビュー。
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でもその前に、キャンティ地方といえば、マストなのが肉屋のチェッキーニです。
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ここは名物おやじダリオ・チェッキーニが切り盛りする肉屋さんで、キアーナ牛をはじめ、地元の新鮮なお肉を売るお店。(写真はダリオではなくて、別のスタッフの人)
でもそれが高じて、うまい肉を食べさせてくれるオステリアとなったのでした。

今回初めて食べた『ダリオ・マック』。
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驚くプライス、なんと10ユーロで、キアーナ牛のミンチを250gも使ったハンバーグが食べられるのです。中はほどんどレア。桜色の切り口が魅力的!!

飽きないようにと3種類のソースが付け合わせにありましたが、私はシンプルに塩とコショウ、オリーブオイルで食べるのがイチバン。
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ここは独自のブレンドハーブ塩があって、お土産にも最適!!

Tさんは20ユーロのアッコリエンツァで、お肉三昧。
3種類の肉料理がメインで、牛のタルタル、ツナと呼ばれる蒸し豚肩肉、ポルケッタ(豚ハーブロースト)、Cosimino(コジミーノ)と呼ばれるミートローフ。
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どちらのコースにもたっぷりの野菜スティック(ピンツィモーニオ)、パン、水が付いてきます。
ここで給仕をしてくれたダンテさんが最高でした。
ピンツィモーニオは、オリーブオイルに塩とコショウを入れてドレッシングにするのですが、器に塩をパシッと放り投げ、オイルはかなり上から落とし入れて、パフォーマンスがかった演出がGOOD。
道化師のように笑わせてくれ、来た人がまるでホームのようにリラックスして食べられるように、接してくれます。(子供や言葉が分からない外国人でも笑いは共通のものです)

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ダンテがこの日話してくれた名言は、頭、舌、心、愛(順に頭からゼスチャーでその器官を指しながら)を駆使することが大事だということ。
そして、もの作りをする人は、それを売る販路も確保するのが、成功する商売の秘訣だとうこと。
それは肉を売るものは、提供するレストランを。
絵を描く人は売るためのギャラリーを。
これはアーティストであるロベルトにも言えること。すごく参考になったし、生産者も耳を傾けたい正攻法の一つだと思いました。

そして、ここのもう一つの特徴は、長テーブルが一つしかないことです。
だからどんなお客さんも見ず知らずの人と相席になるわけです。
そしてワイワイとおしゃべりしながら、美味しいお肉とテーブルワイン(もちろんキャンティ)を楽しんでいるうちに、知らない人ともお友達になってしまうのです。

これこそスローフードの精神。
食卓を囲む(コンヴィーヴィウム)ことで、繋がれる食の魔法なのです。

そして面白い風刺が。
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まずは大理石で作られた『キアーナ牛の墓』。
いつも赤いバラが手向けられていますが、これは狂牛病騒ぎでTボーンステーキが世界的に禁止になった際、事態を憂えてダリオが作ったものです。
地元の飼料を与えているこの地方のキアーナ牛は、肉骨粉の与えられている大量飼育の他の牛とは違うのです。狂牛病が起こり得るはずもないのです。
食の大量生産への皮肉を込めたモニュメント。

また、向かいの建物には、総選挙前ということもあり、共産党(コムニスタ)の旗をもじって、コンスミスタ党(大量消費党)の巨大ロゴが掲げられています。
ダンテによると、ここのモニュメントは、ダリオがすべて考えており、地元のアーティストとコラボして、頻繁に変えられているとのことでした。
恐るべし、ダリオの社会への訴求姿勢!!

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(写真はその後行ったグレーべ・イン・キャンティのコムーネの前の写真です。
カタツムリのロゴはスローシティの商標です)

翌日は、ラルドで有名なコロンナータ村へ言ったのですが、記事が長くなったので次回の報告にしますね。

お肉三昧のトスカーナでしたが、寒い2月にはちょうど良いメニューでした。
え?食べてばっかり?

                                butako170

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by butako170 | 2013-03-07 07:52 | プレシディオ・食材
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