人気ブログランキング | 話題のタグを見る
4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記
4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_7215144.jpg

今週は、イタリア北部のチーズの現場を見たい、というお客様Mさんのアテンドでヴェネト、エミリア・ロマーニャ、ピエモンテを巡りました。
充実の4日間でした。
4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_722357.jpg
初日は、ペルージャからレンタカーで500km北上したので、まるまる移動日に充てました。途中で寄ったボローニャでは、知る人ぞ知る昔タイプのオステリアでランチタイム。

そう、ここはお客が食べ物を持ち込み、店は飲み物を売る…という1970年代まではイタリア各地にあったごく一般的なオステリア。

でも現在では飲み物だけのオステリアは採算が合わないことから、ほとんど絶滅してしまったのです。

4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_723966.jpg

ここオリジナルのサンジョベーゼと白ワインはピニョレットを頂きます。席料なし、水はタダ。
ここの看板娘。40過ぎの方でしょうが、来るたびに「色気のある女性だなぁ」と思っちゃう。論争好きのボローニャ男たちを軽妙にあしらう様は、見ていてあきません。
4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_724424.jpg
近くのアリメンターリ(食料品店)で調達した本場のモルタデッラとサラーメ・ローザ、そして旅のテーマであるチーズを3種類買い、持ち込みました。


「こんなにシットリして豚肉の風味のあるモルタデッラは初めて」とMさん感激。

お供に買った生ハムとチーズの練りこんである「Cresciente」クレシェンテというパンも美味で、これだけでもワインがすすむお味。


チーズ三種はこちら。Toma della Valsesia, Toma di Capra,Pecorino Stagionato Colli Bolognesi

4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_7244921.jpg

ペコリーノの熟成具合、硬すぎずにホロリと崩れる食感、少し酒かすのような熟成香が最高。それと少し酸味のある地元のサンジョベーゼが合わないはずはない。
ここのワインは、彼らが良く知る生産者から分けてもらい自分たちのエチケットを張ったもの。オステリアブランドになっています。
そのボトルがずらりと黒光りする棚に並ぶ様は圧巻。どうぞたらふく飲んでください、と誘います。
白がカジュアルでセッコで、秀逸でした。

4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_7252197.jpg


ピニョレットとだけ聞いたのですが、こちらも独自のブランド。
すっきりとした酸味が、トーマ・デッラ・ヴァルゼジアのトロリと溶け出したミルキーな味とベストマッチ。
トーマ・ディ・カプラを飲んだときは、逆にヤギのサッパリ観でワインの甘みが少し感じました。
議論好きで好奇心旺盛なボローニャ人。相席になれば、知らず知らずのうちに打ち解けて、ワイン片手に話も弾むこと請け合いです。
                             butako
4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_7255058.jpg
4日間の北イタリアチーズを巡る周遊記_d0033983_7261791.jpg
by butako170 | 2012-03-12 06:45 | 旅行記
<< マンマの国から イタリア・エネ... 雪景色見ながらドルチェでもいかが? >>