今週は、イタリア北部のチーズの現場を見たい、というお客様Mさんのアテンドでヴェネト、エミリア・ロマーニャ、ピエモンテを巡りました。 充実の4日間でした。 初日は、ペルージャからレンタカーで500km北上したので、まるまる移動日に充てました。途中で寄ったボローニャでは、知る人ぞ知る昔タイプのオステリアでランチタイム。 そう、ここはお客が食べ物を持ち込み、店は飲み物を売る…という1970年代まではイタリア各地にあったごく一般的なオステリア。 でも現在では飲み物だけのオステリアは採算が合わないことから、ほとんど絶滅してしまったのです。 ここオリジナルのサンジョベーゼと白ワインはピニョレットを頂きます。席料なし、水はタダ。 ここの看板娘。40過ぎの方でしょうが、来るたびに「色気のある女性だなぁ」と思っちゃう。論争好きのボローニャ男たちを軽妙にあしらう様は、見ていてあきません。 近くのアリメンターリ(食料品店)で調達した本場のモルタデッラとサラーメ・ローザ、そして旅のテーマであるチーズを3種類買い、持ち込みました。 「こんなにシットリして豚肉の風味のあるモルタデッラは初めて」とMさん感激。 お供に買った生ハムとチーズの練りこんである「Cresciente」クレシェンテというパンも美味で、これだけでもワインがすすむお味。 チーズ三種はこちら。Toma della Valsesia, Toma di Capra,Pecorino Stagionato Colli Bolognesi ペコリーノの熟成具合、硬すぎずにホロリと崩れる食感、少し酒かすのような熟成香が最高。それと少し酸味のある地元のサンジョベーゼが合わないはずはない。 ここのワインは、彼らが良く知る生産者から分けてもらい自分たちのエチケットを張ったもの。オステリアブランドになっています。 そのボトルがずらりと黒光りする棚に並ぶ様は圧巻。どうぞたらふく飲んでください、と誘います。 白がカジュアルでセッコで、秀逸でした。 ピニョレットとだけ聞いたのですが、こちらも独自のブランド。 すっきりとした酸味が、トーマ・デッラ・ヴァルゼジアのトロリと溶け出したミルキーな味とベストマッチ。 トーマ・ディ・カプラを飲んだときは、逆にヤギのサッパリ観でワインの甘みが少し感じました。 議論好きで好奇心旺盛なボローニャ人。相席になれば、知らず知らずのうちに打ち解けて、ワイン片手に話も弾むこと請け合いです。 butako
by butako170
| 2012-03-12 06:45
| 旅行記
|
カテゴリ
全体 Ciao 助走(準備期間) 一時帰国 料理修行 はじめの一歩 スタージ 旅行記 ヒューマン リストランテ 修道院 プレシディオ・食材 アート・モーダ・インテリア その他 ウンブリア料理 報告 ビーチ(海) 神戸新聞 掲載記事 サグラ・祭り レシピ ウンブリア自然・山歩き イタリア年中行事 イタリアワイン ロベルトの作品 サローネ デル グスト ウンブリア地元ネタ ツアーのお知らせ ヴァルネリーナ valnerina 結婚式など ハリマ(地元)ネタ イタリアで和食 ワイン ソムリエAISの授業 食と聖人シリーズ オリーブオイル イタリアの中世 イタリア古寺巡礼 イタリアのおみやげ 遊覧飛行 未分類 以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
★butakoのサイト★
『ウンブリアの食卓から』~スローフードと美食の旅~ イタルクックItal.Cook.の日本語版HP ★粉川妙のJITRA掲載記事"食い倒れ"スローフード留学記 へリンク 『パンダ通信』 ~板橋区 手打ちパスタ あ・まーの&料理教室~ 『今日のNICONICO』 姫路でイタリア料理教室を開く志摩百合さんのブログ もっと知りたい! イタリアの言葉と文化 tomoconeさんのブログ~かたつむりの国だより*イタリア料理留学記 vruocculu2さんのブログ~Mi piacciono tutti フルタアキヒコ.COM 世界遺産・イタリア・食べ歩きがメインのHP 「Ginaの遺跡旅日記」 切り絵師 俊寛 La vie quotidienne au Japon SAKURAGUMI西川シェフのブログ『ナポリばかの食いしん坊日記』 Amici Vini Italiani Kansai Amici Vini Italiani Kansaiのblog 最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||