癒しのウンブリア路
久しぶりに一昨日、ウンブリアツアーのお客様をアテンドしました。
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butakoが密かに(?)やっているこの個人ツアーは、お客様を好きなところにお連れし、やりたかったことを実現させるオーダーメイドの旅なのです。

3泊4日、5泊6日のお得なツアーもあるのですが、もちろん数日のツアーも承ります。
今回は1日だけのツアーを希望されたT親子。
お母様と息子さんの旅で、旅の嗜好がバッチリ(歴史と芸術、グルメ)で、今までのイタリアの行程も楽しく過ごされているご様子。

ご希望により
◎スポレート城壁の外の教会(サン・ピエトロ教会とサン・サルバトーレ教会)を見たあと、
◎モンテファルコでカンティーナ訪問と街の散策、
◎最後に小さく個性的な街(デルータをチョイス)
を巡りました。

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数日前から雨が降る・・・と言われていたのに、奇跡的にも晴れ間が多く、天候に恵まれた滞在でした!『緑のハート』といわれるウンブリア州。晴天だと、その緑が燃えるように輝きます~。

サン・ピエトロ教会は、フラミニア街道からモンテルーコに抜ける道の始点にたたずんでいます。古代のネクローポリの所に司祭アキレオにより419年に建てられ、使徒ピエトロの鎖が聖遺物として祭られたのがはじまり。

12世紀に改築された際に、ファサードに施されたロマネスクの彫刻が見事です。
風刺や聖書の物語などが刻まれ、なかには聞いたことのないような不思議な物語の一場面も刻まれていて、とっても面白い!

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石に生命が吹き込まれたような、活き活きとしたレリーフは、いつまで眺めていても飽きません。

ロマネスク好きも、そうでない人も虜になりますよ。

そして、モンテファルコのカンティーナPaoloBeaの訪問も興味深かったです。
実は3年ほど前の訪問の際は、アメリカ人の予約客に混じっての訪問で、英語の説明がよく分からずに、カンティーナの印象が今ひとつよくなかったんですよね。

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でも、今回はイタリア語で、しかもbutako自身ソムリエの勉強中で知識があるため、テンポよく色々とお話を伺うことができました。

有機でブドウを育て、ワインを発酵させる際に、菌をいっさい添加しないのがBea一家のこだわりです。したがって、ブドウに内在する菌のうち良いものだけが残るように、月が欠けたタイミングを見計らってブドウの収穫を行います。(10月の半ばごろ)
満月の際は、いろんな雑菌もいるので良くないそうですよ。へぇ!
亜硫酸塩は、一般的なワインに比べて極めて少なく投入しています。

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ブドウ本来の味とテロワール、発酵や熟成になるべく手を加えず(でも入念にアシストして)作るPaoloBeaのワインは、サグランティーノでさえ、タンニンが攻撃的でなく丸く円熟し、バランスの取れたワインに仕上がっています。

Tさんたちは、サグランティーノ・セッコとパッシートをお買い上げ。
試飲の際、セッコは、ブルーベリー入りのクロスタータと合わせ、パッシートはパルミジャーノチーズと食べ合わせました。この組み合わせがottimi!!意外だけど、すごく合う組み合わせですよね。

その後、モンテファルコの街を一巡し、市立美術館で、ベノッツォ・ゴッツォリのフレスコ画を満喫された後、コムーネ広場のエノテカL'Alchimistaでランチ。

d0033983_23364187.jpgそしてデルータ焼きの窯元を訪問し、街を巡って、長い一日を終えました。

日本の地震後、初めて、ウンブリア周遊のお客様を迎えて、思ったことがあります。

ウンブリアの旅はすごく癒される。

正直、震災後はイタリアに住んでいるbutakoにとっても胸が痛み、あまりウンブリアの旅を積極的にオススメする気になれませんでした。

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でも沈みがちな日本に暮らす人たちにこそ、ほんのひと時だけ日本を離れ、ウンブリアの自然と歴史に親しみ、グルメを満喫する旅が、気分転換になるに違いない・・・と、気づかされたのです。
この豊かな大地と人の営みに、ね。

伝えたい・・・ウンブリアの自然と食文化は、私たちがどんな状態であっても優しく清々しく、偉大なんだなぁ。
                               butako
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by butako170 | 2011-05-07 23:25 | ツアーのお知らせ
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