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ルネッサンス初期のウンブリア派 『ピエルマッテオ』
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今日紹介したいのは、ウンブリア派の画家 ピエルマッテオ・ダメリア/Piermatteo d'Ameliaです。今年末から来年にかけて、ウンブリア州が彼の絵をプロモーションしていています。

ピエルマッテオなんて、聞いたことがない…という方がほとんどでしょう。
彼は、テルニとオルヴィエートの中間にあるアメリアで1448年に生まれ、1506年に没しています。ほとんど単独で描いた作品を残していないため『作品のない画家』として位置づけられてきました。

彼と同時期に活躍したのが、レオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリ、フィリッポ・リッピなどがいます。
うーん、そんな輝かしいルネッサンス初期の有名人からしたら、ピエルマッテオは無名に等しい存在ですね。

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(テルニのCAOSに展示中のピエルマッテオのフランチェスコ派の多翼祭壇画)

でも今年と来年は、州を挙げて彼にスポットをあて、盛り上げちゃおうという試み。
テルニやアメリアで展覧会が開かれます。
また彼のフレスコ画が残るアメリア、ナルニ、オルヴィエート、スポレートなどでは、彼の軌跡を追うイティネラリオ(道筋を追うオリエンテーリング)も行っていて、活気付いています。

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ピエルマッテオについては、いずれHPでも詳しく紹介するつもり。
なんせ、スポレートのドゥオーモのフィリッポ・リッピの壁画を、彼も手伝ったのですから、スポレート在住のbutakoにとっても縁のある画家ですからね。

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彼と同時期のウンブリア派としては、
ペルジーノことピエトロ・ヴァンヌッチ、ベノッツィ・ゴッツォーリ、ピントリッキオ、ドメーニコ・ギルランダイオなどがいます。

みなさんは、何人のペルージャ派をご存知?

                                                butako


2009年12月12日~2010年5月2日  
■テルニの美術館CAOS(Centro Arti Opificio Siri)
■アメリアの考古学博物館&絵画博物館(Museo Archeplogico e Pinacoteca)
by butako170 | 2009-12-29 19:30 | アート・モーダ・インテリア
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