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梨の酔っ払いコンポート
あぁ、昨日までイタリアは4連休だったので、すっごくのんびり過ごしました。
遅寝遅起きのぐうたら生活。。。
いかーん、こんなことでは!12月を乗り切れないではないですか!!『お正月さん』は真面目にやっている人にだけ、福をもたらすというじゃないの。(って日本の古い風習ですよね)
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月に3回は友人たちと家に招きあってホーム・パーティをしている我が家。
当然、連休の時は、ホームパーティの頻度も激しくなります。
4連休で2回もパーティを開催。でもこの不況下を配慮して、一家に負担がかからないように、一人一皿の持ち寄り形式にしました。

そこでbutakoが作ったのが、梨のコンポート
ロベルトが昔、電子レンジでよく作ったというレシピを、アレンジ。
(我が家には電子レンジがないので鍋で作る)

①赤ワインにシナモンスティック、黒コショウ、ナツメグ、八角と砂糖を入れて沸騰させ、そこに洋梨を入れて煮込みます。②出来上がりをタッパーに入れて、①のワインシロップが梨に被るくらい漬け、2日間寝かせると出来上がり。③手作りのカスタードクリームをつけて、供します。

ここでbutkao、最大の失敗をしてしまいました。
カスタードクリームを作っている際、なんと分離してしまったのです。。。
水分ともろもろの卵が二分化してしまい、とても食べられる代物ではない!
えー、こんな簡単なこと、失敗するなんて。と情けない。

でもね、ネットを調べてみても、どうして分離が起こるのか(どうしたら分離が起こらないのか)の納得のいく説明がないんです。「とにかく分量をきちんと計り、火にかけてからは、すばやく作るべし」とか、心構え的なものはあっても、理論が書いていない。

1回目は、本当に慎重にていねいに(クリームを焦がさない様に弱火で常にかき混ぜる)作ったのですが、それが失敗し、もう面倒くさくなり、2回目は適当に(中火で常にかき混ぜる)作りました。そしたら成功!

そこでbutakoは悟りました。
実は『ミルク卵黄液を火にかけるときの火加減がとっても大事』ということではないかしら。
弱火よりも中火。ちょっときついぐらいで、短時間で固めちゃう。


そういえば、いろんなレシピにも中火で熱するとサラリと書いてある。。。あら、ここ重要だったよう。
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(写真はテルニのクリスマス・メルカート:テルニ市所蔵アルキービオより)

クリームは無事に作り終え、食事会の最後を飾るおいしい大人のデザートになりました。とっても好評だったので、butakoも大満足。
しかその際、イタリア人とちょっとした議論になりました。
失敗の理由を予想してもらうと、
「それはね、妙がミルク卵黄液を一定方向でかき混ぜなかったからだよ」と5人中5人がこの意見。
ものすごーーーくかき混ぜる方向にこだわっているのです。


気の強いルチアなぞは、鬼の首を取ったかのように、
「私の娘はホテル料理学校に通っているけど、そこの教授が『たえず一方方向で』って言っていたから間違えない」というのです。
でもなぜ?と聞くと、「ともかく、教授が言ってたから」と理由は分からないもよう。

たしかに彼らの言う事はまちがいではなさそうだけれど、私は火加減が主たる理由だと思う!…ということで、どなたか正解をご存知の方、知恵をお貸しくださいな。
                                                    butako
by butako170 | 2009-12-09 20:39 | プレシディオ・食材
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