『サン・マルティーノ』のフェスタで食べるビスコッティを焼こうと、まず私が下ごしらえしたのが、アーモンドの殻剥き。プーリアに取材で行ったとき、マルティーナ・フランカの野草オジサンの店で買ったものでした~。 (結構使っているのに、まだなくならない!) 私特製のこのビスコッティには、アーモンドをはじめ、クルミ、ゴマ、オレンジの皮、ノチーノで漬けた干しブドウ、乾燥プルーン、チョコチップなどおいしそうな食材がなんでも入るお好みビスコッティ。材料は気分しだい、在庫しだいで変わるのだけど、いつも変わらずおいしくできます。 バターの代わりにオリーブオイルを入れるウンブリア・スタイルなので、ヘルシー。 材料をざっくりと刻み、目分量でパッパと作った生地は、二つのスプーンで形成します。こういうのをドロップクッキーって言うんでしたっけ。 イタリアでは『BRUTTI MA BUONI(ブルッティ・マ・ブォーニ)』と呼びます。 『不細工だけど、おいしい』という意味です★ さてさて11月11日のサン・マルティーノの日ですが、この聖人の日は祝日ではありません。 でもスポレート界隈(ウンブリア)では、夕食を友人たちとともに囲み、野鳥やサルシッチャ(ソーセージ)を食べ、ヴィーノ・ノヴェッロ(新ワイン)で乾杯し、暖炉で焼いた栗を食後に食べます。 過去のbutakoの記事はこちら 2006年 2008年 そう、いわゆる秋の収穫祭なのです。 農村の文化が残るウンブリアでは、農家でない「街の人」もサン・マルティーノを祝う習慣が残っています。 ま、なにかに理由をつけて、飲むとうのは、どの地域も同じでなわけですが。 でもスポレート在住のミラノ人パオロをフェスタに招待しても、なんだかちょっとピンと来なかったようで、丁寧に断られました(!) やはり地元色の強い祭りなのですね。 農家の暦「バルバ・ネーラ」によると、この日前後で今年の収穫は終了となります。 秋に仕込んだヴィーノ・ノヴェッラ(新ワイン)もそろそろできるし、 乾いた北風が吹き始めるこの時期は、ブタの解体を始める頃。 ということで、サン・マルティーニは土とともに生きる人たちにとっては、最大のお祭りなのですね。 さてさて、ブルッティ・マ・ブォーニとともに作ったパンもアップしますね。三回目の今日は、二次発酵をきちんと行ったため、ふんわりと膨らみました。 それでは、今日はこのへんで。 butako
by butako170
| 2009-11-12 01:05
| イタリア年中行事
|
カテゴリ
全体 Ciao 助走(準備期間) 一時帰国 料理修行 はじめの一歩 スタージ 旅行記 ヒューマン リストランテ 修道院 プレシディオ・食材 アート・モーダ・インテリア その他 ウンブリア料理 報告 ビーチ(海) 神戸新聞 掲載記事 サグラ・祭り レシピ ウンブリア自然・山歩き イタリア年中行事 イタリアワイン ロベルトの作品 サローネ デル グスト ウンブリア地元ネタ ツアーのお知らせ ヴァルネリーナ valnerina 結婚式など ハリマ(地元)ネタ イタリアで和食 ワイン ソムリエAISの授業 食と聖人シリーズ オリーブオイル イタリアの中世 イタリア古寺巡礼 イタリアのおみやげ 遊覧飛行 未分類 以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
★butakoのサイト★
『ウンブリアの食卓から』~スローフードと美食の旅~ イタルクックItal.Cook.の日本語版HP ★粉川妙のJITRA掲載記事"食い倒れ"スローフード留学記 へリンク 『パンダ通信』 ~板橋区 手打ちパスタ あ・まーの&料理教室~ 『今日のNICONICO』 姫路でイタリア料理教室を開く志摩百合さんのブログ もっと知りたい! イタリアの言葉と文化 tomoconeさんのブログ~かたつむりの国だより*イタリア料理留学記 vruocculu2さんのブログ~Mi piacciono tutti フルタアキヒコ.COM 世界遺産・イタリア・食べ歩きがメインのHP 「Ginaの遺跡旅日記」 切り絵師 俊寛 La vie quotidienne au Japon SAKURAGUMI西川シェフのブログ『ナポリばかの食いしん坊日記』 Amici Vini Italiani Kansai Amici Vini Italiani Kansaiのblog 最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||