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ミツバチがくれた 甘~い 生活
 これ、なーんだ?
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答えは簡単♪ まだ巣のなかに潜んでいるハチミツちゃんたちです!

先日、友人のカムエラが、自宅で育てたハチミツを、知り合いの家にある遠心分離機にかける…というので、ついて行きました。
行った先は、農家のお宅。

そこで行われたハチミツ取り(何といったらよいものか)の様子を、お伝えします。
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まず、巣箱の中の木枠を取り出します。木枠には、蜜蝋でつくった八角形の型がスタンプされているので、花の時期に、その木枠を置いておくと、蜂たちが蜜を運んで詰めてくれるのです。
(しかーし、置いておくだけで万事OKなほど、現実は甘くないのですが)

ハチミツを木枠から取り出す作業ですが、蜜蝋のところどころが潰れて穴をふさいでいる場合があるので、そこを専用のパレットでこそげ落とします。

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それをドラム缶の様相をした遠心分離機に縦に立てかけて、ハンドルをぐるぐる回すと…

あらあら、巣の中に入っていた蜜が放り出されていきます。
そして、ほら、この通り、缶の下から伝って出てきましたよ。

木枠を反対にして、巣のあちら側に溜まったハチミツも振り落とします。
はい、これで終了。

なんだ、すごく簡単じゃない。
そうなんです。
巣の中の蜜を回転させて取り出すだけなのですから。でもなかなか一般家庭じゃ、管理しづらいですよね、こんな大きな機械。

出来立てのハチミツを味見すれば、マッタリとしていて、喉の奥がヒリッとするくらい濃厚な甘さです。
そしてちょっぴり苦味もありました。
これは、うまい!

実はハチミツを育てる作業って、すごく難しいんですって。
蜜蝋で蜂の巣をあらかじめスタンプした箱を、ただ闇雲におくだけでは、蜂は巣を作ってくれません。春先に蜂が巣を作っているところへ行って、その巣にいる蜂をおびき寄せて、お引越しをさせる作業が必要なのです。

カムエラが言うには、たとえうまく蜂を移動させても、トウモロコシ畑の近くなどに置いていたら、農薬で蜂が全滅してしまうんですって。
そう、蜂はとってもデリケートな生物。

今、世界中でミツバチが激減している、というニュースを聞きます。
(どういうメカニズムで蜂が失踪するのか・・・というニュースを昨日、MSN産経ニュースで見ました。)

なぜ死ぬのか、その理由ははっきりしていないそうですが、カムエラの経験からも、農薬や大気汚染などが蜂の生体に異常をきたすのでは、と思いました。

ハチミツを採るため、だけでなく、受粉にも欠かせないミツバチ。
ミツバチも住めなくなるような世の中が訪れるのなら、人類もかなりヤバイことになってしまうのでは、と思いました。

                                                     butako
by butako170 | 2009-09-04 04:24 | ウンブリア地元ネタ
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