2009年8月22日(土)、スポレートのサン・グレゴリオ教会にて、神奈川県の筝粋会(そうすいかい)のメンバーによるコンサートが行われました。
当日、会場は満員。地元の観客の熱気に包まれながら、演奏は始まりました。 曲目は ・さくら舞曲 ・荒城の月 ・琴の調べ ・尺八本曲“鹿の遠音” ・千鳥転生 ・ナポレターナ 全6曲です。 お箏など見たことも聴いたこともない、というイタリア人の好奇心は高まります。 日本伝統のサクラや荒城の月の美しい調べ、また尺八の渋い独特のかすれた音など、どれも彼らを強くひきつけました。皆さん、熱心にじっと聴き入っています。 その上品で息のあったサクラの演奏の際、夫のロベルトは思わず感極まってしまったといいます。日本でのたくさんの思い出が彼の脳裏をかすめたのでしょう。 一方、ナポレターナを箏の音色で聴いた瞬間、butakoは涙が溢れるくらいに感動してしまいました。 会場は一瞬、ドッと沸き上がり、場の空気が変わりました。これまでの演奏が『日本の伝統に対する尊敬』であったものが、ナポレターナを演奏した時、そこに温かい『二つの国の交流』が生まれたのです。 『オ・ソレ・ミオ』『サンタ・ルチア』、『フニクリ・フニクラ』。どのサビの部分も、イタリア人たちは軽く口ずさんでいて、その顔はとっても楽しそう。 コンサートが終わってからいろんな人の感想を聴きましたが、「感動した」「とても素晴らしかった」「日本のことがこういう形で知れてすごく良かった」と口々に褒め称えていました。 (写真:演奏終了後、楽器を公開してイタリア人に触れてもらったり、説明するメンバーの一人。) butakoは小学校の頃から、和楽に割りと親しんでいました。 当時、音楽の教員だった大原啓司先生が、日本の楽器やアジアの楽器に対して造詣が深かったためです。日本の音階のことや『八木節』などの民謡や長唄を覚えたりしました。 そして先生が顧問になって筝曲クラブや三味線クラブ、太鼓座を主宰。butakoは太鼓座に所属して(リズム感がすごく悪いのに!)2年間くらい太鼓に親しんだ思い出があります。 そんな幼少の頃の思い出と日伊交流好きという二つの思いから、コンサートの存在を知った瞬間、何かお手伝いをしたいと思っていました。今回は彼らと一部行動をともにさせてもらい、写真を撮ったり、スポレートの街のことを教えてあげたりと、微力ながらお手伝いをさせていただきました。 日伊交流の裏舞台に立ち会えて、とても幸せです。 今後もこういった日本の催しがスポレートでたびたび開催されるように、butakoもなにか行動できたらなぁ、と願います。 butako
by butako170
| 2009-08-24 22:00
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