2005年、レッチェに語学留学のため滞在した5月末から8月半ばまでのことを、昨日のことのように覚えています。 なにせまったくイタリア語が話せなかった、苦痛に満ちた3ヶ月。 反面、何もかもが新しい出来事で、驚きとワクワクに満ちた3ヶ月でもありました。 大の大人が言葉をうまく操れず、意思疎通できない時に思うのは、自分の「無力さ、無能さ」です。 いくら頭では知的で立派なことを考えても、もしくは一同を大爆笑させるユーモアを持っていても、それをうまく伝えられず「アー、ウー」と言っている自分に、嫌気がさしてくるのです。 でも「伝えることができなくでもいいさ。今を楽しめれば」という、あきらめと楽観の境地に到達できたならば、言葉の壁は少しばかり低くなり、無条件に広がるサレントの自然がストレートに感じとれる気がするのです。 あれから4年。 あのまぶしい煌めく海に囲まれたサレントに帰ってきました。 今回は4年前に友達になったロサンナの「遊びにおいでよ」という言葉に甘えて、その自宅でお世話になることに。彼女はサレント半島のどまん中にあるガラティーナという街のアパートに住んでいます。 2階建てのアパートの上階を彼らの住居に。 かつて祖父母が住んでいた1階部分を、ゲストハウスとして友人たちに提供しているのです。 ロサンナと夫のパオロのオスピタリティに感謝です! サレント半島は三方を海に囲まれているため、毎日、違う海に行き、海水浴を楽しみました。 butakoの一番お気に入りの砂浜はtorre de orso(アドリア海)。 ここの白くきめの細かい砂と、エメラルドグリーンの海は、まるで自分が魚になったような気分がするのです。 いつまでも海に浸かって漂っていたいそんな海岸です。 そしてS子さんと「まるで南の島にいるような開放感がある砂浜」として意見が一致したのが、通称「モルディブ海岸」ことtorre san gregorioです。 こちらはサンタ・マリア・レウカ(長靴の一番先端部分)より10kmほど手前に位置するイレニア海の砂浜。 いずれの海でも、パラソルの下でのんびりと体を横たえて、お気に入りの本を読んだり、何もしなかったり(!)します。だいたい3、4時間くらいの滞在でしょうか。 海から帰ると、近くのマーケットでムール貝などを買って、ワイン蒸しにしていただきました。キッチンつきのゲストハウスなので、自炊もできて本当に便利。 そうはいってもせっかくだから地元の料理も食べたいわねぇ。 …ということで、運よくおいしい郷土料理の食べられるスポットを発見しました。 次回はマッセリアでの夕食の様子を報告します! butako
by butako170
| 2009-08-20 01:14
| 旅行記
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