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麻料理のサグラ in Sant'Anatolia di Narco
昔むかし、麻の産地が山間の村にあったとさ。
村のそばを流れる川の水を引き入れ、麻を栽培し、繊維にしたものを機織り、布にしていた。
その布がたいそう高品質で、市場では高値で取引をされたそう。
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そう、その村の名は、Sant'Anatolia di Narco(サンタナトーリア・ディ・ナルコ)。
スポレートから10km離れた村で、ウンブラの谷からネリーナの谷をつなぐ長さ4kmのトンネルを抜けた直後にある村です。

ロベルトの弟と妹が、それぞれ家を買って住んでいるので、butakoにとっては馴染みのある村。
そこで、名物の麻を使ったサグラ(食祭り)があるというので、先日行ってきました。
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麻はイタリア語でCanapaと言います。
布にするための繊維は、茎の表皮を使います。
そして可食部は実です。実を絞って油を抽出したり、その絞りカスは粉にして食用にしていました。
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品種によっては、麻薬成分を含むので、日本では栽培が禁止されていると思います。
ここで栽培される麻は、麻薬成分は微量なので、まったく心配が入りません。
現在は3ヘクタールの畑で麻を栽培しています。

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許可をもらい、ちょっとだけ見せて頂いた食堂。
さてさて、麻ずくしの夕食を詳しく解説しましょう。
Pinaに説明してもらいました。

サグラに用いた材料は3種類。
・麻の実(油を搾ったカス)
・麻の実の粉
・麻の葉
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麻の葉以外は、ピエモンテ州の農場から購入したものです。
麻の実を製粉する機械をそろえるのにお金がかかるので、地産は難しいのだそう。
わずか3ヘクタールから収穫される麻の量はしれているでしょうから、高価な機械を買うのは、割に合いませんよね。
その代わり、麻の葉は自前です。

さて、アンティパストですが、
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麻の実をふりかけたブルスケッタ、麻の粉と葉入りフリッタータ(卵焼き)、粉と実入りのトルタ・サラータ(塩からいケーキ)、麻の葉の天ぷら、麻の実入りペコリーノと、サフラン入りペコリーノ、生ハム、カポコッロという内容です。

麻の実は、ガリッとした歯ざわり。
そう、七味唐辛子に入っている丸い小さい実が、麻の実です。中の油が抜かれて、やや砕かれているので、ややしっとりした感じ。
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トルタ・サラータやブルスケッタは、その粒が少しさわるので、にぎやかな食感です。

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そしてプリミは変わってて、味も良くてお気に入り。
麻の粉を練り込んだパスタとニョッキでした。
麻粉が10%ほど入ったタリオリーニは、褐色でザラリとした食感が、病みつきに。
歯切れよい麺になっていて、そこにシンプルなピリ辛トマトソースがよく絡んでいました。

そして絶品の麻粉入りニョッキ。
柔らかいニョッキですが、口でスッと解けながら、かつザラリと食感が残ります。
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ソースはノルチーノ(サルシッチャと生クリーム)。
コクもあって、ニョッキとよく合うソース。
両方とも結構なボリュームですが、ぺろりと食べてしまいました。

そして、セコンドは牛肉&豚肉のスペッツァティーノ(煮込み)とサラダ。
普通にお肉がホロホロと柔らかくて満足のいくお味。
まぁ、量がすごいのが、やはりイタリアの村のサグラですね!

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そして麻づくしのドルチェ。
麻の実と葉っぱが載ったパンナコッタは、ミントの味がしてフシギで美味。
そう、麻の葉って、メクサハッカとミントを足して割ったような味がするのです。しかも、葉っぱを食べてもしないのに、長く何かに浸けておくと、香りの成分が出てくるみたい。

そして麻粉と実の入ったカントゥッチ(ビスコッティ)。
ビンサントに浸けて食べれるように、添えられていたのがウンブリア風です。

これだけの内容で、お水も付いて15ユーロ。
なかなか満足できる内容でしたよ!
そして何より珍しいですよね。

麻ミュージアムに働くValentinaが、村のミュージアムに是非遊びにきて、と誘ってくれました。
かつての村の名産が、今は町おこしの材料にもなっています。
健康志向が高まる現在、麻粉には必須アミノ酸がすべて含まれ、高タンパク低カロリー食材ということで、一部の人々にはブームになっているみたい。
その波に乗って、村の産業として返り咲ければ良いですね。

                            butako170
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by butako170 | 2014-08-21 07:42 | サグラ・祭り
三方よし!近江八幡と2年熟成の寿司?!
7月11日~8月4日の日本滞在中に、ロベルトと訪れた街をご紹介。
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今回は、"大阪の水瓶"と言われる琵琶湖を望む街『近江八幡』ですごした濃い半日間をレポートします。

琵琶湖・・・なぜかロベルト画伯が心惹かれる湖。

以前から何度も「琵琶湖に行きたい」とラブコールがあったにも関わらず、いまいちピンとこなかったbutakoは、ロベルトの提案を先延ばしにしていました。

ところがビエンナーレ姫路に来てくれたRistorante Barbettaの凄腕カメリエーレUくんと話をしていた所、話がドンドンまとまって、7月末日、近江八幡を散策することにあいなりました。

近江八幡駅に着くと、Uくんがさわやかにお出迎え。
梅雨明けの関西。今日も暑くなりそうです。

まずは、私たちの第一目的である町屋ギャラリー『尾賀商店』さんを訪問。
150年前の商家だそうで、大きな町屋に、いくつもの店舗がある複合施設になっています。
重要文化財指定ですって!
(残念ながら、概観の写真は失念しました。)
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現在はレストランを含め4店舗が運営されています。
こちらは、書とハンコの江湖庵さん。かっこいい作品ばかり。

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床の間にあった掛け軸調の書に、ロベルトは釘付けになっています。
「この部屋はどういった用途だったのですか?」

案内をしてくれた尾賀商店のオーナー、野垣洋子さんが言います。
この床の間のある部屋は、商談や待合として使われていたんですよ。

続いて、家族の食卓だったと考えられる広間は、レストラン『すいらん』さんが店を出しています。
古い引き戸にガラスをかぶせて大きなテーブルにリメイクしています。
和の落ちついた空間では、古代米を使ったヘルシーなメニューが頂けます。

すいらんの店長さんは、姫路のスローフード協会の関係者とも縁があり、思わず世界は狭いと思ってしまいました。

尾賀商店さんといつかコラボレーションできれば、素敵だね、といいながら、次に向かった先は・・・

お待ちかね鮒寿司(ふなずし)!!
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ロベルトが敬愛する谷崎潤一郎の作品のなかに登場した"フナズシ"に興味を持ち、近江八幡に行ったら、何が何でも食べたいと思っていたそうです。
そう、これも、ここを訪れるにあったっての重大なミッションの1つ。。。

(日本人でも知らないようなことを知っている変な外人ですよね。butakoは食いしん坊だから、鮒寿司も知っていたけど。)

Uくんに案内してもらったのが『ひさご寿し』さん。
こちらはご主人みずから仕込んだ2年熟成の鮒寿司を頂きます!
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え?お寿司なのに熟成?
もともと古代のお寿司というのは、魚の保存を目的に、米と漬け込んだもの。
魚だけ食べて、米は捨てていた・・・という話を聞いていたのですが、鮒寿司は、つまりは古代寿司なんですよね。

味は?
まずくないわけがない!!
しっとり程よい歯ごたえと、乳酸発酵したやわらかい酸味が絶妙で、日本酒がすすみます。
漬け込んだ米もおいしくて、これをちびちびと食べながら、お酒が飲めるほど。

本当においしかったです。
琵琶湖ならではの珍味ですね!
でもこれも絶滅の危機に瀕しているのです。
(間違いなくスローフードのプレシディオ品:絶滅しかけた食品 です。)

1)琵琶湖でフナが採れなくなっている
2)継承者不足に陥っている

2)はフナ不足が拍車をかけていると言えます。(魚屋さんに行っても手に入らないので、漁師さんから分けてもらうしかないそう)

Uくん曰く、うちのお祖父さんが作っていた鮒寿司はこんなに美味しいもんじゃなかったです。
もう発酵臭がそれは強烈で、家族中から疎ましがられてましたから。
食べる時も、鼻をつままなきゃならないくらい。
・・・だったそうです。

これを機会に、鮒寿司について、お祖父さんにあれこれと聞いてみよう、とUくん。
なかなか手に入らないから滅多には作れないけど、一度は一緒に挑戦してみてね。

いろいろと食話に花を咲かせながら、腹ごなしに訪れた近江山。
ロープウェーで山頂まで行き、琵琶湖を一望しました。
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広い湖に圧倒されながら、セミ時雨に耳を傾ける私たち。
近江八幡は自然豊かですね。

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その後、近江八幡宮に行って、酒蔵を1軒見学しました。
滋賀県愛知郡の『藤居本家謹醸』さん。
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愛知郡って…。
そう、ちょっとエリア的には名古屋の文化がチラホラと香る地域。
やけに中日新聞の販売所が多いなぁ、と思っていたら、Uくんがそう説明してくれました。

そこでわれわれを出迎えて下さったのが7代目蔵元の藤居鐵也さん。
(なんと甲南大学の大先輩!!)
新幹線の時間の迫るbutakoたちに、丁寧かつ簡潔に蔵を案内して下さいました。
仕込み水を飲ませて頂いたときは、あまりの美味しさにロベルトが「もう1杯!」(笑)
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またお母様の設計の自慢のケヤキ倉も見せて頂きました。

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そして10種類にもおよぶ日本酒の試飲。
どれも美味でしたが、特に気に入ったのが、渡船2号と6号、20年ものの古酒、日本酒に漬け込んだ梅酒でした。
重量もあるので、散々迷った末に購入したのが渡船2号です。

娘さんの藤居典子さん(鉛筆画のアーティスト)が応対して下さったのですが、ちゃんとお話する暇もなく慌しく蔵を後にしました。
次回は是非、お話できたらと思います。

駆け足でしたが、とっても充実した近江旅行でした。
近江商人の言葉で「相手よし、自分よし、世間よし」という三方よしという言葉があるのですが、そんな言葉が生まれた土地だとつくづく実感しました。
自然が豊かで、文化水準が高く、人々が優しい・・・そんな素敵なところです。

                             butako170
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by butako170 | 2014-08-12 23:25 | 旅行記
2014年9月19~21日 モンテファルコのワイン祭
9月19(金)~21(日)に開催されるモンテファルコのワイン祭に参加しませんか?

今年もそろそろやってきますよ!

年に一度の収穫祭『モンテファルコ・エノロジカ』。


ウンブリアのワインの聖地モンテファルコで、サグランティーノが飲み放題といううれしいお祭り!
おまけに日曜日の午後は、コムーネ広場に屋台ができて、無料で新ワインを振舞ってくれて、本当に収穫祭の熱気が味わえるのです!

日本ではなかなか手に入らない(しかも1本5000円する!?)サグランティーノの作り手間の飲み比べもできるのです。是非、モンテファルコにいらっしゃいませんか?

ローマからも日帰りで来れるツアーを企画していますので、この機会に、ぜひお越し下さい★

2013年のレポート
2012年のレポート

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by butako170 | 2014-08-09 00:19 | サグラ・祭り
イタリアに戻りました
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8月4日にイタリアに戻りました。
今回は3週間の日本滞在中に、20年ぶりの酷暑とやらに見舞われ、ロベルトも私も辟易。
ロベルトは日本の暑さは、聞き知っていたのですが、実際体験して、すごい湿気で、大変だったみたい。

「日本人は平気なのに、僕は汗が滝のように流れたよ。
屋内に入ったとたん、極寒の冷房で、汗が冷やされて、体温が奪われて最悪だった」と言っていました。

さて、今春の4月から、お知らせばかりの、だいぶ内容の薄いブログになっていました。
月1稿の月が数ヶ月続くなんて、2005年にブログをはじめて以来のことです。小さなトピックスでもいいから、書きとめていかなければ。
更新を楽しみにしている方をがっかりさせないためにもネ。

ただ、愛用のMACのACアダプターを日本に忘れ、それが届くまでまだ10日ほどかかります。古いパソコンでの作業なので、写真が少なかったり、作業が遅くなるかもしれませんが、気長にやろうと思います。

まずは、この2ヶ月でweb媒体に紹介された記事の紹介です。

JITRA に掲載されたウンブリアの刺繍の記事。
なぜイタリア各地に多様な刺繍が残るのか、そんな謎も分かっちゃう内容です。
前編 地域で受け継ぐ個性的な技法

後編 その歴史と伝承の取り組み

今年もヴァルトピーナの刺繍フェアにいく予定なので、またお知らせしますね!!
では、また~!

                                   Butako170

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