<   2012年 02月 ( 3 )   > この月の画像一覧
カーニバルも今日が最終日
d0033983_8401527.jpg

昨日は友人とフィレンツェまで出かけていました。
トスカーナを代表するキャンティ・クラッシコの市場に出回る前のワインが一斉に飲める“アンテ・プリマ”に参加していたのです。

d0033983_8405548.jpg
本日はうって変わって普通の日。
冷蔵庫の野菜が底をついてしまっていた。
近所の八百屋ビゾンニへ出かけます。

ここは農家兼販売所で、いつも採れたて新鮮な野菜が安く買える八百屋さん。
午前9時半。店に入ってビックリしました。
入口すぐの所にテーブルが置いてあり、カーニバルのお菓子がズラリと並んでいます。
八百屋で働く社員のオバちゃんが、魔法瓶を持ってカフェのサービスまでしてくれています。
「今日はカーニバルの最終日だからね。
皆、つまんでって頂戴!」

なんて景気がいいんでしょう。
お客さんと共にハレの日を楽しむ、心憎い計らいです。

さて、手作りのお菓子たちを紹介しましょう。

d0033983_841255.jpg

ドーナツ生地を油で揚げた“カスタニョーロ”
右は小麦粉の生地を薄く延ばしてサックリ揚げた“フラッペ”(アドリア海側ではお喋りという意味のキアッケレ、トスカーナではチェンチョ=雑巾と呼ばれています。)
赤いアルケミスで化粧されているのがウンブリア風。

d0033983_8415129.jpg

そしてスポレート名物クレッションダは、アマレット(杏仁のクッキー)とココアの風味がふんわり薫るプリンのようなお菓子です。オーブンで焼いて固めるのですが、プルプルした触感が残るようにするのが結構難しい。これは完ぺきなやわらかさでした。

右はリンゴのトルタ。
実はビゾンニではリンゴの木がたくさん植わっていて、無農薬で育てています。
そのリンゴをふんだんに使った、甘さ控えめのタルト。
ほっぺたが落ちそう!
うれしいハプニングにすっかり気を良くしたbutakoと友人でした。

カーニバルの最終日を盛大に祝う人が多い今夜の夕食ですが、我が家はいつも通りの献立です。
というのも、明日、家に泊まっている友人を囲んで、夕食会を行うから、今日は粗食で我慢です。

d0033983_8425543.jpg

カーニバルが終わったら、暦はどう変わるの?
イースターが始まる前の40日間は四旬節です。
キリストの受難に供えて、肉を断ち、慎み深く過ごしましょう…というこの期間。今では修道院でしか守られていないのが現状です。

四旬節で肉を断つ前に、思う存分ごちそうを食べて騒ぎ、四旬節に備えるのが、本来のカーニバルの意味ですが、飽食の現在は、カーニバルの習慣のみ残ったようですね(笑)
d0033983_8432839.jpg

12月の聖母マリア昇天祭から始まって、クリスマス、お正月、べファーナ(御公現の祝日)、カーニバルと2月まで続いたフェスタは、ようやく終焉を迎えるのでした。
あ、イースターまでの40日間だけだけどネ。

イースターが来る頃には、待ち望んだ春が来ます。
今年の冬は寒さや雪で厳しかったから、春の訪れが待ち遠しいものです。

                              butako
[PR]
by butako170 | 2012-02-22 08:45 | サグラ・祭り
イタリアは週末ごとに大雪
d0033983_6355262.jpg

スポレートは今週末、この冬2度目の積雪がありました。
銀世界にはしゃぐスポレート人。その証拠に、いつも冬の間は人があまり来ないスポレートの高台に位置するロッカ(城塞)の散歩道も、今日は若いカップルを中心にすごい賑わいです。(これ見よがしにイチャついてますが)

d0033983_6363486.jpg

多くの市民のお目当ては、雪景色に浮かび上がる水道橋「ポンテ・デッレ・トッレ」。高さ90メートル、長さ236メートルという雄大なスケールの橋は、ローマ時代の建築物で、これぞスポレート!という景色なのです。

d0033983_63732.jpg(写真:ロッカの遊歩道で雪玉を投げ合って遊ぶ大人たち♪)

スポレートでは、ほどほどにしか雪が積もらなかったので、こんなに能天気に楽しめたのかもしれません。
他の地方は本当に大変だったみたい。北部の都市もそうですが、大打撃を受けたのは普段雪などめったに降らない中部~南部地方です。ローマ市内は交通が麻痺して都市の機能がほとんどマヒ。07年地震があったアクイラを州都にもつアブルッツォ州でも雪のため車が立ち往生して、車中泊を余儀なくされたトラック運転手などが凍死する事態に。雪や寒波による死者は50人を超えています。
雪に対する備えができてない中南部は本当に注意しないと。
d0033983_63864.jpg
ヨーロッパおよびイタリアの道路法で、イタリアでは高速道路と一部の道路において、チェーンの携帯が義務付けられていて、不携帯が見つかれば68.25ユーロの罰金が科せられます。しかし罰金を避けるため、というよりも雪道を安全に走行するためには、チェーンはもはや欠かせなくなりました。
(写真:ロッカのバールの店長が「雪だるまって直立しているけど、寝てるのがあってもいんじゃない」と言って作ったもの。目や口は食べられます。題してアペリティーボ雪だるま)

大雪のため輸送システムもうまく機能していないようです。
幸いスポレートは物資不足には陥っていません。町の小売店はもちろん、大型スーパーも、近場の生産者から肉や野菜を調達しているためです。物不足にならないことは、有難いですよね。地産地消はこういう時は心強いもの。


d0033983_6435720.jpg

しかしエネルギーはそうもいきません。
イタリアの暖房はガスで水を温め、部屋を循環させるヒーターを採用しているのですが、この寒さでガスの消費がウナギ上り。ガス供給元のロシアが、イタリアへの提供を制限していて、政府は一般家庭へのガス供給を優先するため、産業向けの供給を一部カットすることを決めました。この寒波、いつまで続くのかしら。せめて雪はこれ以上降らないでほしいものです。
d0033983_6401251.jpg

                                      butako
[PR]
by butako170 | 2012-02-13 06:17 | 報告
秋のシチリア旅行③ マルサラのアグリ
d0033983_2131829.jpg

昼食後、雨のパレルモを後にし、郊外のモンレアーレまで足を伸ばします。
ここにはビザンティン様式の素晴らしいモザイクが、壮大なスケールで大きな教会内を埋め尽くしています。パレスモ市内のパラティーナ礼拝堂の規模を大きくしたもので、一見の価値あり。
壁面のモザイクを見すぎて、首が痛くなるかも。。。

そして、モンレアーレから南西へ200km。
マルサラに着いた時には、すっかり夕焼けでした。
郊外のアグリツーリズモへ、夕闇で視界の悪いなか、必死に看板の→(矢印)に従いながら宿へと向かいます。

午後7時。『農の館』といったたたずまいの白壁の邸宅から、笑顔で出迎えてくれた宿屋のご主人。
宿での食事が、長旅で疲れた体を癒してくれます。
d0033983_831889.jpg

まずは、簡単な前菜が運ばれてきました。
自家製のセミドライトマトには、地産のオリーブオイルがかけられていました。
噛むとクチュと甘みが広がります。酸味が太陽の光で旨みと甘みに変わったのです。
そしてこの晩餐のお供は、地元のカンティーナ・パオリーニのシラーを。
シチリアはシラーの名産地なんですよ。
シラーなかった、とは言わせない?!

d0033983_834699.jpg

甘みたっぷりのフレッシュトマトのブルスケッタ。
自家製のパテ2種類は、冬が旬のアーティチョークを攪拌して瓶詰めにした保存食。黒い方はオリーブの実です。あまりの美味しさにパクパク、手が止まらない。
シンプルだけど、素材の味が活きていて。メニュー自体も、友人の食卓に招かれてさりげないおもてなしを受けたような感じです。

d0033983_84766.jpg
そしてプリモがやってきました。
この地方の手打ち麺ブジアーテを、サルシッチャとブロッコリーのソースで和えています。
ネジのように巻かれた所にソースが絡み、小麦の甘さとムチムチした食感が病みつきになる!
このパスタは、紐のように伸ばした生地に針金を絡めて、らせん状になるように形成したものです。
そういえば、料理を盛っているお皿も素敵。
素朴でカラフルで味があって…そう、このアグリは調度品からお皿一枚に至るまで、どれもセンスが良いんです。

d0033983_2155744.jpg
この時点で、お腹いっぱいになってきましたが、メインのこれを食べずしてマルサラに来た価値は半減しますよ。マルサラ風味の牛肉のスカロッピーネ(薄切り肉をソテーしたもの)。
マルサラの豊かな風味が広がります。
いわゆるそのあたりに出回る粗悪なマルサラ酒ではなく、地元の信頼できるカンティーナから分けてもらったマルサラ酒。
肉から出る汁とマルサラのコクがしっかりと合体した美味しいソースになっています。

付け合せのジャガイモの芯が硬かったのがご愛嬌。
これ、うちの主人が食べたら、怒り出すかもしれません。ジャガイモはホッコリ、野菜はしんなりトロリとするまで茹でないと、食べてくれないロベちゃんのことを、遠い旅路でフッと思い出しました。
スポレートで機嫌よくご飯食べてるかな?
ちょっぴりホームシックです。
(私がいないのを見計らって男友達から夕食のお誘いが来るロベルトなので、孤食の心配はありませんが)

d0033983_21431041.jpgそんな気持ちもドルチェが出てきたら、きれいさっぱり吹っ飛ぶのがドルチェ・タイムです。
ゴマがぎっしり入ったイチジクのVincottoとチョコレートで作ったお菓子です。ドロットしたやや酸味のあるヴィンコットは、さながらミキ・プルーンのような味。これとゴマの香ばしさとチョコレートの甘さがすごくマッチしています。
これは、ご主人の義理の妹さんの手作りだそうで、作る人によって食感も味も異なるのが素敵です。
d0033983_21434059.jpg
翌日は、真っ青な空が私たちを迎えてくれました。
晴天のなか、目指すはカンティーナ2軒です。
さて、どんな銘酒を味見できるのかな?
(写真は宿屋のご主人。すごくおしゃれで優しいまなざしが印象的。夕食は奥様の手作りでした。)

<<アグリ情報>>
La Portazza Resort
C.da Dammusello,624
Marsala (TP) 
tel. 0923/987074
                         butako
[PR]
by butako170 | 2012-02-03 07:55 | 旅行記