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明日(木)から神戸新聞掲載のお知らせ
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お詫び:神戸新聞夕刊ではなく朝刊でした。
夕刊を買ってくださった方、すみません。

年末年始をはさみ執筆していた記事が、5回にわたって1月26日(木)から神戸新聞朝刊の暮らし面で掲載されます。神戸新聞購読されている方、関西圏に住んでいる方(キヨスクへGo!)方は、ぜひともご覧くださいね。

神戸新聞 暮らし面
記事タイトル:マンマの国から ~イタリア・エネルギー事情~ 

始末の精神で節約生活を送るイタリア人の涙ぐましい努力、あっと驚く創電民宿、エネルギーの地産地消や新型太陽熱エネルギーについて触れている部分もあり。
分かりやすく現地の声を盛り込んでレポートしています。

エネルギーも、食と並んで私たちの暮らしを支える大切な要素。
循環型の暮らしを考える上で、欠かせないテーマだと思います。
イタリア人のエネルギー観とはいかなるものか?! 興味津々ですねぇ。

                                     粉川 妙
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by butako170 | 2012-01-25 19:19 | 報告
秋のシチリア旅行②
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ピッコロ・ナポリ…。

パレルモに行けば、かならず立ち寄るトラットリアは、シチリアなのにナポリ?!っていう変テコな名
前がご愛嬌です。

なんでも1950年代、パレルモで有名なグランデ・ナポリにちなんで、この名前をつけたそう。
最初はピッコロの名の通り、小さな小さなトラットリアでした。

ポリテアマ劇場から歩いて5分くらいでしょうか。
新鮮で豊富な近海の魚を食べさせてくれる、パレルモ家庭料理の店です。


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意外とネクタイ締めたビジネスマン風のお客も多く、また旅行者と思しき人たちもちらほら。
(入店したっての際はお客はまばらでしたが、2時くらいになると一杯に)

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朝から市場巡りでお腹が減っている私たちは、熱々のパネッレをつまみに、冷えたカタラットで乾杯です。パネッレとはヒヨコマメの生地を薄く延ばして油で揚げたもの。
豆のほんのりとした甘みと、独特のソフトな食感が病みつきになります。
ワインのチョイスもいいですね。
シチリアの地元品種を丁寧に作られているため、洋ナシやシトロンの繊細でこまやかな香りがあります。

d0033983_21263078.jpgここにきたら是非食べたいのが、イカ墨のパスタ。
おはぐろ状態になろうが、墨が服に飛ぼうが、これははずせない!
イカと墨だけで、どうしてこんな旨みが出るのか、と思うくらい深い味わい。
それがスパゲティにネットリと絡んでいるので、麺のもっちり感とソースの味わいが、同時に口のなかで味わえるのです。

しばしば言葉も交わさずに食べる3人でした。

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そしてパレルモ風イワシのブカティーニがやってきました。
サフランの華やかな黄色をまとって、やってきました。
新鮮なイワシがふんだんに入っていて、想像よりもさっぱりしています。
フェンネルの葉の爽快感と、イワシのコク、そして干しブドウがいい味出してます。仕上げには、ニンニクとともに炒ったパン粉がふりかけられていて、香ばしさを演出。

ソースが個性豊かなので、麺も太目のブカティーニくらいがちょうどいいのです。
麺とソースの関係は、あくまでも同等に。繊細な麺には繊細なソース、大きい(太い)麺には力強いソースを!
これは南北に長いイタリアのどこの地域でも貫かれている法則。
先人たちがいろいろ試しながらたどり着き、定着し、やがて伝統料理と呼ばれるようになったのです。

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セコンドはもうお腹一杯!ということで、1皿だけカジキのインボルティーニをオーダーし、一切れずつ頂きました。
カジキの身の中に巻いてある餡(パン粉とパルミジャーノと干しブドウ)が悩ましい。
ごく薄味で、素材のおいしさを十二分に引き出していました。

ドルチェにはカッサータ。
甘み控えめで日本人好みでした。
ペコリーノ大国シチリアでは、カッサータやカンノーリは、かならず食べたいドルチェです。
さぁ、エネルギーをチャージしましたよ。今晩の宿のマルサラ郊外のアグリツーリズモ目指して、ドライブと行きましょうか。

Piccolo Napoli
住所:Piazzetta Mulino a Vento, 4 (Corso Scina'), Palermo
tel: 091/320431
平日はお昼のみ、土曜日は昼夜。日曜定休。
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by butako170 | 2012-01-24 08:57 | 旅行記
秋のシチリア旅行① 
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遅くなりましたが、この10月に訪れたシチリア旅行の報告をします!
今回の旅は、いままで未踏だった島の西側に行くこと。
フェニキア人が技術を伝えたという塩田と風車があるトラーパニ、かつてヴィーナスに捧げた神殿が残る天空都市エリチェ、そして島の州都パレルモ、ギリシャ神殿郡の残るアグリジェント。
4泊5日の駆け足でしたが、ワイナリーも2軒周り、すごく楽しい旅でした。

キーワードは『食い倒れ』!
酒豪の東北女2人(Kちゃん、Aさん)とソムリエ関西女butakoの和やかなコンビで、さぁ、参りましょう~♪

まずは、東西の文化がクロスする都市パレルモです。
初日の朝は、バッラロ市場から~♪
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butakoたちの泊まるローマ通りのホテルからは、道具街を通って市場まで向かいます。
おや、狭いアルミ食器の店の中では、おじさんが実際に料理用の型を作っていますよ。
こうやってアルミの板を延ばして、輪っかにするのね。
下町情緒あふれる、パレルモの日常。

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まさに色の洪水です。旬の野菜がたくさん並びます。

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オリーブを塩水でつけたものをオリーブオイルで和えています。
さまざまな大きさや種類がありますね。
大粒でつやつやしていて、おいしそう。おつまみに良いですよ。

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旬のイワシの内臓を取るおじさん。素敵な笑顔に、思わずパチリ。
色とりどりのこの食べ物は、マジパン細工です。
精巧にできてる!
マルトラーナ修道院で発明されたお菓子で、「フルッタ・ディ・マルトラーナ」と言います。
冬、果実のない時期に、お客様に果物に見立ててこれを出したのだとか。

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グリルにして美味な、カポーネという魚。
1kgたったの5ユーロ!!!
近海の旬の魚が、格安で買えるお魚天国パレルモです。
内陸に住むbutakoにとってはうらやましい限りですね。

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この時期の野菜の旬は、フェンネルとチーマ・ディ・ラーペ(菜の花みたいなの)。
一品勝負の出店、潔し。

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途中から雨も降ってきましたが、私たちの興味は尽きることがありませんでした。
イタリアは不景気と言われていますが、まだまだ市場は元気です。
いや不景気だからこそ、新鮮で安い市場が人気なのだと思います。

買い物に来ているのが、男性ばかりなのは、やはりシチリアだと思いました。
男性優位のシチリアでは、一家の長である父親が財布も握っています。なので、当然買い物も男性の仕事、なのが伝統スタイルです。

でもそろそろ観光でもしましょうか。
なんせ、今回は駆け足の旅。パレルモは半日だけしか滞在しません。

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『クアットロ・カンティ』と呼ばれる四つ角は、街のど真ん中。
マクエダ通りとヴィットリオ・エマヌエーレ通りが交わる場所。

渋滞か!?と思いよくよく見てみると、警官の手旗信号。
交差店内に観光用の馬車も侵入してきて、なんだかグダグダに乱れてますよ~。
大渋滞、割り込み、三列駐車は当たり前のシチリア。
シチリアは初体験という友人2人は、あまりの車のマナーの悪さと街の喧騒に、唖然としていました。
このカオスも慣れたら、パレルモの個性の一つとして甘受できるもの。
雑然とした街の空気を感じると、ああ、パレルモにやって来た…なんて懐かしささえ、沸いてしまうのです。

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雨に濡れぼそつカテドラーレ。

次回は、パレルモで5本の指に入るおいしいトラットリアでの昼食の様子です。

                             butako
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by butako170 | 2012-01-17 05:34 | 旅行記
100%自家発電アグリ PER 冬の過ごしかた
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100%エネルギーを自給しているアグリツーリズモPER(ペル)に、4ヶ月ぶりに行ってきました。夏と違い冬は暖房がかなりかかります。宿泊部分の9部屋と住居、この建物内をどうやって効率的に温めるのか、気になりますよね。
前回の記事はこちら
それではPERのご主人のサンドロさんに話を伺ってみましょう!
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おっと、その前に、アグリに到着した午後の2時過ぎには、先客が一組。
ローマ在住で、これから郊外にマイホームを建てる予定のご一家でした。
40代の夫婦とかわいい娘っ子が3人。
この子たちが、自然の多い新居でのびのびと暮らせるように、でもエネルギーを消費しないエコ住宅を強く希望、とのことでした。
水もできるだけ使わず、雨水を浄化して使えたらベストだと。

まさに、このPERの見学は、この一家のアイデアを具象化するのに打ってつけです。
実際、サンドロさんは、エコ住宅のコンサルタントの仕事もしていて、彼のサイトや評判を聞きつけて、全国から見学者が来ています。
やはり増えてるんですね・・・イタリアでも持続型の生活を希望する人々が。

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前回、私のブログでお伝えできなかった家の基礎部分。
実際のサンプルを見せながら、夫婦に説明しています。
まず、冬の寒さに耐える家を作るには、基礎作りが大事、とサンドロさん。
断熱加工を施した天然素材のブロック(空洞あり)で基礎を固め、そこに筒状のブロックを詰めていきます。筒状ブロックは、発泡スチロールと粘土が混合された特性のもの。
「この2つのブロックはね、ボローニャ近郊の会社から取り寄せてるんだ。そこでしか作ってないもんでね」

それらのブロックは、建物の壁にも利用しています。
「だから、壁の厚さは50cmもある。これで夏の暑さを遠ざけるし、冬は断熱と保温効果があるんだ」
壁で保温する?
断熱は分かるけど、どうやって保温するのでしょう。

石の壁やこのブロックは、冬、何もしなければ寒い。
でも一度、内側まで暖まれば、暖房を消した後、逆に熱を放ってくれる。床暖房で壁全体をよーく温めることで、蓄熱し保温効果が生まれるというわけだ。
基礎部分が大事なんですね、エコ住宅って。
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さて、本日のメインテーマである暖房。
PERの暖房の心臓部であるボイラー室は、地下一階、さっそく行ってみましょう。
階段の感知式フットライトの明かりを頼りに、地下へ降ります。

暖房の基本は、ソーラー温水を使った床暖房です。屋根や庭にある太陽熱パネル(朝日ソーラみたいなもの)で温まった水が、ボイラー室にあるタンクまで流れてきます。
タンク内の水温は摂氏30℃。
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その温水を、建物の床の内側に蛇のように巡らされていて、そこを流れていきます。30℃?
人間の体温よりも冷たい。確かに触っても生ぬるい程度。
でもそうして床全体を温め、やがて壁にも蓄熱していくと、部屋の気温は20℃まで上がります。そこで先ほど説明した、あのぶ厚い壁が活躍するんですよね。
ただし、24時間絶えず温水を循環させておきます。一度、床が冷めてしまうと、温めるまでに時間と余計な熱量がかかってしまうから。
一般家庭では、一日のうち何時間かパネルヒーターを点火するパターンが多いですよね。その時の水温は60℃と高め。
でも30℃でシーズン中つけっぱなしにしておくのと、止めてその都度つけるのとでは、結果的には電気代は変わらないそうです。
ならば水温30℃で1日中室内を20℃に保つほうがいいかもしれませんね。

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さて、PERに話を戻しますが、太陽のない夜間や悪天候の時は、水温を維持するために、薪式のボイラーに切り替わります。
でも、このボイラー、ちょっと奇妙なんです。

炎が全然出てません!

「暖炉の上側にまず薪があるだろ。その下を見てみると、ほら炎さ。このボイラーはCardaia Fiamma Rovesciata(カルダイア・フィアンマ・ロベッシャータ=逆炎式暖炉)と言って、薪と燃焼時に生じるガスの両方を使って燃焼させるんだ。だから発熱効率がとてもいい。
そして、ほら、灰がほとんど出ないだろ?」

えー!? そんなボイラー、初めて見ました!(後で調べると日本語ではガス化燃焼ボイラーと呼ぶようです)
しかし薪を補充するのが面倒。もし忘れたら?

サンドロがにっこり笑って、次の機材を指差します。

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「もし薪の補充がされなかったら、自動的にペレット(凝固燃料)式ボイラーに切り替わるのだよ。このボイラーの燃料はオートで補充されるので楽チンさ」
このボイラーも大きくて立派です。ちなみに、ペレットは自家製です。ヒマワリの種を製油した残りカスを固めて作っており、どこまでも無駄がないですね。
しかし自家製ペレットは、燃え方がまだらで、カスが機械に詰まってしまうので、ボイラーは完全燃焼する特別なものだそうです。
この機械に一番お金がかかったかなぁ、と言っていました。

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そしてこれらの一連の動作は、室内の温度や外気と連動しており、すべてコンピュータ制御されています。それがPERのすごいところ。
エコシステムをテクノロジーで繋いでいます。
だから寒くなったら、逆式ボイラーが稼動し、もし薪がなければペレット式ボイラーへ。温水の温度調節は、厳密にコンピューターが管理してくれる。。。

「我慢するエコ生活は、ストレスが溜まるので続けられないんだよ。快適に節電できないとしくみ的にダメだと思ってる。それを助けるのがテクノロジーだよ」
テクノロジーによる制御システムは、まさに快適なエコ生活の要なのですね。

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でもテクノロジーは、停電に弱い!って言います。
確かにそう。
でもここは完全なる自家発電システム。太陽光と風力で毎時5kWの電力を起こし、もしそれが足りなければ薪やペレットの熱量(6kW)が電気に変えられ、補います。
それで9部屋と1家族の生活を十分支えている。
だから、自家発電PERには、停電の心配なし!これは強みです。

今回も楽しくためになる訪問でした。
夏に会った時にサンドロさんが言っていた「エネルギーを少なく使う生活」をまず確立することが大事です。
家の基礎や壁を厚くする/天井をくり貫いて自然光を取り入れる/空気溝を空けて風の通り道を作り、涼しくする/温室で空気を温めて暖房代わりにする・・・等々。

そして自然エネルギーを取り入れ、コンピューターで制御すること。

昔の生活に戻るのではなく、未来の生活スタイルを作り出していく・・・これが浪費社会のただ中にいる現代人に与えられた課題なのだと、今回の訪問で感じました。
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by butako170 | 2012-01-12 09:06 | ウンブリア地元ネタ
あっと言う間に10日過ぎた2012年
もう10日過ぎちゃった、2012年。
このところ一つの仕事にかかりっきりで、ほとんど家に缶詰状態でした。
昼と夜が逆転!
家を一歩も出ない日が3日間!

でも、今日、その仕事がひと段落したので、明日からは日課の散歩を始めます。
そうそう10日間で、半日だけ外に出たよ。
例の100%自家発電アグリの冬の様子を見に行ってきたのです。
夏も快適だったけど、冬も暖房もちゃんと聞いてて、快適&エコライフ。

後日、お知らせしたいと思います。

画像だけだけど、とりあえずどうぞ~。
10日ぶりの更新。更新できなかったので、楽しみにして下さっていた人、すみませんでしたネ。


最近、外気は冷たいけど、いい感じに晴れてます。
明日も晴れてね★


                                butako
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by butako170 | 2012-01-10 08:27 | ウンブリア地元ネタ
今年もよろしくお願いします。
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今日は大晦日。まだ19時だというのに外から爆竹の音が聞こえてきます。
去年の実家で過ごした大晦日とは打って変わって、今年はイタリアの年越し。
仲間と食べて飲んで、踊って、明け方まで騒いで。。。

これはこれで、楽しいものです。
日本はもう新年を迎えて3時間経ちましたか。
イタリアはあと5数時間ほどで年越しです。

最近気になるアーティスト。
岡本太郎氏。
彼のピュアで一生懸命な生き方に、共感を覚える今日この頃でした。

「この人生は即ち夢だと思う
だからあらゆる夢を活かすために
あらゆることをやるべきだと思う
自分がこうだからダメだとか
ああだからダメだとか
自分はコレが得意だ
何てことは抜きにして
それを越えて
やらなければならない」

岡本太郎

皆さん、良いお年を。
2012年もよろしくお願いします!!

                          butako
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by butako170 | 2012-01-01 03:18 | 報告