<   2011年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧
ブドウ畑でアヒル料理 スローフード・ヴァッレ・ウンブロ支部
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自然派ワイナリーDi Filippoでは、昨日、スローフード・ヴァッレ・ウンブロと共催で、『アヒル料理の夕べ』が行われました。

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タマネギで有名なカンナーラ村にあるDi Filippo。
有機農法で育てたブドウを使って作るワインには、定評があります。
豊かな樽の香りがするのも、このワインの特徴で、サグランティーノやモンテファルコ・ロッソのファンも数多し。あ、日本でも販売していますよ。

カンティーナの一角にあるブドウ畑では、アヒルたちが飼われています。
ブドウの脇に生える雑草を、この子たちが食べ、また糞が肥料になるというリサイクルです。

そして、アヒルが交配して、増えてきたら…それを私たちが頂戴します。
ちょっと残酷だけど、それが『自然のオキテ』というもの。

昨晩は、ちょっと珍しいアヒル料理を頂きました。
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まず、夕食の前に、ブドウ畑を歩きながら、『有機ワイン』について、ご主人のロベルト氏から話を伺いました。

有機とは、かつてのブドウ栽培を踏襲する…という回帰でノスタルジックな選択ではないんです。
積極的に有機を志す…という思いがないと、できません。

なぜなら、本来ならば機械や化学肥料に任せっぱなしだった仕事を、「馬を使って農機の代わりにする」とか、「自然のたい肥を使う」ことで生じる様々な手間や手順、工夫を、経験や学習のなかで、身に着けていかなければならないからです。

たしかに、耕運機の使い方はメーカーが教えてくれるけど、馬で田畑を鋤くのは、誰も教えてくれないものね~。

そして何よりも『土を殺さない』というのが有機の最大の利点です。
化学肥料や農薬で、土を磨耗させず、健全な土壌を保ちます。
このために、手間隙かかる有機をやっている、と言っても過言ではありません。

また、収穫量も5~15%落ちてしまうので、有機は若干高くなるのも事実。
でも皆さんは、その分、50セント(およそ60円)ほど値が上がっても、体に良い有機ワインを買いますか?


と聞くと、皆、買いま~す!と応じました。
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さて、お勉強の後は、料理が待っています。まずはアペリテーボでも。

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ブドウ畑の前に、テーブルを置いて、アッシジの街の明かりを眺めながらの夕食は、ロケーションも良く最高。アペリティーボを終え、この時点で、すでにご機嫌の私たち。
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アンティパスト
Le Oche della Vigna(アヒルのレバーのパテ)
Quinto quarto di Oca in padella(アヒルの内臓をフライパンで調理したもの)
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クイント・クアルトとは、内臓やシッポなどの正身以外の部位のこと。
そう、アヒルの内臓や手羽などをトマトと唐辛子で軽く煮込んだだけの(少量血も入っていたようです)貧しい料理。
でも、これがウマイ~!全然生臭くなくて、素材の新鮮さが際立つ。
あわせたグレケットとも合ってます。

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プリモ
Tagliatelle al ragù bianco di Oca(アヒルの白いソース、タリアテッレ)
少しタリアテッレが乾燥していたのが残念。
サンジョベーゼのロゼ。Villa Conversino 2010です。
香りはほとんどしないです。ボディはややあります。
タリアテッレよりも強いワインかな。タリアテッレは、先ほどのグレケットが合うようです。

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セコンド
Oca in Umido(アヒルの煮込み)
Galantina di Oca(アヒルのガランティーナ)
田舎料理のアヒルの煮込み。
アヒルって皮が脂っこくて、本当においしいですよねー。
この煮込みも、コックリ煮てあって、お肉も柔らかで、でも適度な弾力もあり、おいしかったです。
きっとイタリアの郊外に住むおばあちゃん宅に言ったら、鍋いっぱいに煮込みを作ってくれたりするんだろうなぁ。
文句なし、にウマイ。

そしてガランティーナですが、こちらは、骨を抜いたアヒルに干しブドウやプルーンを詰めて、クルクルと巻いてオーヴンで仕上げています。
甘めの詰め物が、こってりしたアヒルの肉と合ってる。
これって『アヒルのオレンジソース』と合い通じるメニューです。
そういえば、起源が中世で、14,5世紀に貴族の食卓にたびたび乗っていたマルケ地方のメニューだということ。鶏肉や去勢した鳥の骨を抜き、中に挽いた様々な肉を入れ、(野菜や鶉卵を入れたりもする)、ブロードで煮て作るのがレシピです。

なので、今回のガランティーナはオリジナルにアレンジを加えたもの。
そしてワインは、モンテファルコ・ロッソと同じ配合だけど産地が微妙に違うTerre di San Nocolaとサグランティーノ。
お得意の樽のフレーバーが程よく、適度なボディに、黒い実、バニラ、カカオの香りが美味く溶け合っています。ワインのエキスパートである参加者の1人は、ここのモンテファルコロッソよりもテッレ・ディ・サンニコロのほうが、お気に入り、と言っていました。

サグランティーノはガランティーノに。さすが、詰め物の甘みがタンニンを緩和させているし、なによりも脂っこさがサッパリします。

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ちょうど知り合いもこの夕食会に来ていて、彼らと一緒に飲んでしゃべって、と楽しく過ごしました。またスローワインの編集者の人とも知り合いになったし、地元のスローフード協会のことも知れて、とっても有意義。

ドルチェは、Roccetti alla Vernaccia(ヴェルナッチャのロッチェッティ)で、アニスとヴェルナッチャのパッシートが入ったビスコッティですが、これはbutakoが作る方が、おいしいな。
硬くてイマイチだったです。

楽しい出会いや発見もあり、次回、夕食会の機会があれば、また参加してみたいと思いました。

                           butako
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by butako170 | 2011-07-31 22:14 | プレシディオ・食材
焼いて作る不思議パスタ テスタローリtestaroli
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リグーリア州のチンクエ・テッレで美味しくて良心的なトラットリアを見つけた!!
チンクエ・テッレは、その名の通り5つの街の総称です。その街の一つ、マナローラの海側にありますIl Portacciolo。海には面してないので、絶景を見ながらの食事は楽しめないけれど、なんといってもお料理が絶品。

『愛の小道』の切符切りのオジサンに聞いたので、あまり期待もなく行ってみましたが、となりのツーリストが注文した、さっくり揚がった大盛りの魚介フリットや湯気がもうもうと立つアサリのスパゲティを見て、よっしゃ!と選択が間違っていなかったことを確信。

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ここでは、butakoは、テスタローリのバジルペースト和えを頼みました。
口に入れると、もっちりした生地が、ややぽってりとしていて、トロン、とバジリコのペーストとともに、口で溶けていきます。
うまい!
小麦粉が少し焦げた甘みもプラスして、ペーストの香りと相まって不思議なハーモニー。

テスタローリは、リグーリアとエミリア・ロマーニャにほど近い、トスカーナ州のルニジャーナLunigiana地方の伝統パスタで、起源はローマ時代にも遡る、という歴史のあるパスタです。当然、トスカーナとリグーリアの食文化が微妙に交じり合っている地方で、テスタローリもラ・スペッツィア界隈で食べられています。

このパスタの最大の特徴は、パスタ生地を手打ちしないこと。
なんとクレープのようなゆるめの生地を、テスタという鍋に入れて、焼いてしまうのです。ローマ時代は、テラコッタを薪の火にのせて焼いていました。
それをたくさん作って、ひし形に切り、熱湯で茹でます。

焼いたものを茹でるのね。
焼くだけで十分だと思うのですが、パスタみたいに茹でちゃう。ソースと絡ませるための必然なのでしょう。イタリア料理って、炭水化物をソースに絡ませるパターンがほとんどですもの。
テスタローリにソースを絡ませる秘密は、気泡です。
細かく開いた気泡(どら焼きとかパンケーキを焼いた人なら分かるはず)が、規則正しく開いており、そこにソースが絡まるのがポイントなのです。

ラ・スペッツィア界隈の食料品店では、くるくるっと巻いたテスタローリが売られているので、見つけたら買ってみるのもいいかもしれません。

リオ・マッジョーレの景色をお楽しみ下さい。
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butako
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by butako170 | 2011-07-25 07:09 | プレシディオ・食材
トレビアーノ・スポレティーノの味 ノヴェッリ
けっして万人ウケする白ワインでは、ないのですが…。

どちらかといえば、オヤジ好みしそうな味。
日本酒の昔の等級で言えば、二級酒みたいな感じで、「まぁ、フルーティ!」「爽やかで飲みやすいわ」というのとは、一線を画しています。

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でも、ここのところ、少し事情が違ってきたみたい。
悪く言えば荒っぽかったトレビアーノ・スポレティーノですが、それは、なにせ作り方が荒っぽかったから。

ブドウの実を搾る際の温度を低くして、
ソフトに実を潰し、皮を絞った後のモストに短時間漬けて、皮の香りを移したりなんかして。。。

作り方が丁寧になってきたおかげで、
近年のこの種のワインは、バランスの良い、香りもある程度する(もともと香り弱めです)ワインに仕上がりました。
元来、ボディ強め&酸きつめだったので、そこは、トレビアーノ・スポレティーノの身上として、そのまま生かされています。


ノヴェッリの白ワイン、悪くなかったですよ。
グレープフルーツの香り、白い花の香り、ハーブ(タイム)や青草の香り、ミネラリー。
ボディは割りとしっかりめ。
後味にかすかに苦味が残ります。

サルシッチャ入りのパスタや、リコッタチーズとクルミで和えたパスタと食べたい!です。

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そして、スプマンテ2本。どちらもメトド・クラッシコ。
いわゆる一本づつボトルに酵母とシロップを入れて、発酵させてる、シャンパンと同じ製法です。

なんと自社で、自動ルモアージュの機械導入!(ルモアージュ:発酵した澱を除くために、瓶を回転させていくこと。これを発明した人は天才~)
ウンブリアで初めてだ、ってマッシモ氏が自慢していたものね。

トレビアーノ・スポレティ-ノは、スプマンテにすると持ち前の酸がすごく生きてくる。
本当、気品をまとって、どこに出しても恥ずかしくない銘柄に変身してしまいます。

梨やリンゴの爽やかな香り、柑橘系の香りも少し、ブドウ品種の生の香り(vinoso)、かすかにバナナみたいな香りがしました。イーストの香り。

アペリティーボに最高!
生ハム&メロン、タコのサラダ、黒トリュフのオムレツ…うむ、妄想は膨らむ。
なんとカンティーナで買うと、13.5ユーロ。
お徳感があります。

一方ロゼは、サグランティーノで。
美しいサクランボ色ですねぇ。
心はずむ色です。

味は、かすかにイチゴの香り、ラムネの香りがしました。
少しタンニンを感じましたよ。ロゼにしても感じるタンニン、恐るべしサグランティーノ。


実は、ノヴェッリのプレジデンテのステファノ氏は、トレヴィアーノ・スポレティーノ協会の会長でもあるそうです。ノヴェッリ家は、もともと卵工場とパン工場でのし上がってきたビジネス一家で、スポレートに縁があります。
2001年にステファノ氏が、ワイン事業を立ち上げました。
だから、スポレート由来のこの品種にすごい思い入れがあるのです。

butakoも故郷大好き人間だから、ステファノの気持ち、よく分かるわぁ。
                              butako
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by butako170 | 2011-07-21 06:15 | ワイン
カンティーナ・ノヴェッリ訪問 トレビアーノ・スポレティーノについて
8月10日ですが、butakoのソムリエデビューが決まりました!
100人の前で、ワインの説明を行います。

8月10日は、イタリア全国で、Calici di stelle(星の下でワイングラスを傾ける)というイヴェントが行われます。
私の住む街スポレートでは、地元のプロ・ローコ・スポレートという団体が、旧市街歴史地区をトレッキングしたあと、ブッフェとワインの夕べを行うのです。

butakoは、そこでスプマンテの説明を行います!
ドキドキ。
うまく興味深く説明できるかなぁ。練習を繰り返さないと。

この5月から、プロ・ローコ・スポレートの常任委員の一員になってしまいました。山の師匠、ジャンニの勧めがあったためです。
なので、今年のカリチェ・デッレ・ステッレは、私の意見も取り入れてもらうことに。

今年は、Trebbiano Spoletino(トレビアーノ・スポレティーノ:白ワインの名前です)を全面的にPRする!!
現在、DOCの認可まで秒読みとなっているトレビアーノ・スポレティーノなので、是非、地元の皆さんにもそんなフェーズ(段階)にあるんだということを知ってもらいたい。
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前置きが長くなりましたが、カリチェ・デッレ・ステッレのスポンサーになってくれたNovelli。
先日、そこへメンバーのファウストと一緒に、試飲と打ち合わせのため行ってきたのでご報告しますね。

カンティーナ・ノヴェッリは、モンテファルコの街から南西およそ5kmの地点にあります。
一面ブドウ畑です。
ここには、サグランティーノ種とサンジョベーゼ種を、スポレート郊外のサン・マルティーノには、トレビアーノ種とペコリーノ種を植えています。
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まず、事務所責任者のアンブラ・フラケッティ女史が、いろいろと上記のように、畑の説明をしてくれました。アンジェリーナ・ジョリー似のベッピンさん。

ペコリーノ!
ファウストが、すかさず「マルケの地場品種だと思っていたけど、ここでもペコリーノをやってんの?」と聞くと、

「もともと、この地域にもあった品種なんですよ。ヴァルネリーナを通って、マルケに伝わったんです」とアンブラさん。

私は師匠とヴァルネリーナの谷によく行くから、ははぁん、と合点がいきました。
(谷のおじいちゃんたちが、猫の額ほどのブドウ畑で栽培していたんだよね)

そしてエノロゴのマッシモ氏登場。
いろいろとトレビアーノ・スポレティーノについて指南頂きました。

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まず、トレビアーノと名のつく品種は、イタリア中にたくさんあります。
トレビアーノ・トスカーノ(ヴィン・サントでお馴染み)、トレビアーノ・ディ・ロマーニャ、トレビアーノ・ジャッロ(ロゼット)、トレビアーノ・ディ・フィアンマ、トレビアーノ・ダブルッゾ、トレビアーノ・ディ・ソアヴェ、トレビアーノ・ディ・ルガーナ…などなど。
イタリアでもっとも栽培されている種類なんですね。
トレビアーノは、フランスでは、ユニ・ブランと呼ばれており、コニャックの原料にもなっています。

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トレビアーノ・スポレティーノは、遺伝子上、これらのトレビアーノとはまったく異なるもので、ギリシャ由来の白ブドウ、たとえばフィアーノやグレケットの仲間なのです。

またトレビアーノ・スポレティーノには、房の大きいものと、小さいものの2種類あって、ここノヴェッリでは、大きいものはスプマンテに、小さいものは白ワインとして使い分けています。
(写真:左は房の長いもの、右は房が小さいもの)

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さてさて、香り高いノヴェッリの白ワインですが、収穫されたブドウは茎や葉を除き、低温でソフトに圧搾します。そして皮は48時間、そのままつけておきます。(マセラシオンですね)
白ワイン作りは、何よりも温度管理が重要で、それが香りの行き死にに関わってくるのです。

そしてステンレスタンクで発酵、瓶詰めで熟成します。だいたい2月3月ごろには、前の年に作ったものを出荷し始めるのだとか。
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そして地下室へ向かいます。
樫の木樽が所狭しと並ぶ右側。
一方、瓶内発酵のスプマンテを作る工程は左側。瓶の中の澱を回転させるremuage(レムアージュ)を機械で行うのです。

ウンブリアで、この機械を投入しているのは、ここが一番だそう。
たしかにテルニのラ・パラッツォーラは、手で回していたわ。そのときの記事

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そして、いよいよ試飲タイム。
こちらが大人数での試飲室になります。
ブドウ畑の大パノラマを臨む素晴らしい場所です。

次回に続く





なでしこジャパン、優勝しましたねー。
すごい、すごい。
試合のダイジェストを見ていて、思わず雄たけびをあげてしまいました。
特に澤選手の「18年間ずっと世界一を目指してがんばってきました」の発言に感動しました。

                                butako
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by butako170 | 2011-07-19 05:39 | ワイン
リグーリアのレストラン ①da Paolo カモッリ
カモッリのポルタッチョーロ(小港)を抜け、人ひとりがやっと通れる小道に入ると、海の安全を願う漁師たちが立てた手作りのマリア様を祀るエディーコラがあります。
そこに、ひっそりとたたずむのが、目指すレストラン・ダ・パオロ

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新鮮な海の幸を食べさせるレストランとして、地元でも人気。ミシュランのガイドにも掲載されています。ここに来たら、セッピア(イカ)のパテを頼まないと後悔しますよ。
アンジェロシェフが、先代から受け継いだ秘密のレシピなのですが、それはもう、ねっとりとした食感にイカの風味が口いっぱいに広がり、絶品なのです。
以前、butakoは取材で訪れた際にあまりのおいしさに悶絶しました。

友人と、でもいろんなアンティパストが食べたいね、と欲張っていたら、アンティパストミストには、パテも入っていることが判明。
そちらをお願いしました。

d0033983_325435.jpg中央にパテがあるのですが、ブルスケッタが上にのっているため、あまり見えませんね。滑らかなベージュ色の四角い塊は、ゼラチンで固められています。
そして箸で切れそうなほど柔らかいタコのマリネ、マグロの燻製、イワシのトルタ、イワシのマリネ、パラミータ(カツオの一種)の酸味のきいた和え物などが、一同に並びます。

あわせたワインはこちら。
U Munte社のColle dei Bardellini ヴェルメンティーノ2009です。
もう少しコクのあるヴェルメンティーノを期待していましたが、思いのほかスッキリしすぎでした。ま、悪くはなかったですが。

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そしてプリモに、イカ墨のタリオリーニ。 アカザエビのエキスがたっぷり麺に染み込んだ、ダ・パオロのスペシャリティです。

そしてセコンドは、ミックスグリルをチョイスです。
この近郊のサンタ・マルゲリータ・リーグレで水揚げされるリグーリア海の宝『赤エビ』ですが、大ぶりで身がぷりぷりして、おいしかったです。

どれも素材の味が生きていて、味付けも控えめで、よかったですよ。
薄味で日本人好みの料理は、どうもリグーリアの共通点な気がします。後日、その確信を深めたので、また改めて書くことにしましょう。

ただし、デザートが。。。
ザバイオーネのセミフレッドを頼んだのですが、なんだかマルサラが中途半端にきいた、ただのクリームでした。
私がアンジェロに挨拶。「今晩はとっても素敵なディナーを過ごせてうれしい、ありがとう」とお礼のついでに、「でもドルチェが、ちょっとおいしくなかったよ」、と言うと、え、ザバイオーネをセミフレッドにしたんだけど…と不思議そうな顔をされてしまいました。

ここは、友人のように、無難にパッシート(乾燥させたブドウから作る甘口デザートワイン)を頼んでいたほうが無難だったかしら。

                                 butako
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by butako170 | 2011-07-17 03:01 | リストランテ
リグーリアのカモッリはバカンス気分満点!
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ミラネーゼに人気の近場(庶民の♪)リゾートがあるらしいカモッリ(camogli)。
そう、それはここ、リグーリアのリヴィエラ海岸!
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もう皆さんすっかりヴァカンス気分を満喫していますねー。

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海は旅情をいっそうかきたてます。
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子供、まだ日焼け前ですが、これから長い夏が始まるよ。
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洗濯物ヒラヒラ。海とともにある日常って、あこがれる。
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次回は、そんなカモッリの、とっておき美味しいレストランのご紹介。
シーフード満載ですぞ!

               butako
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by butako170 | 2011-07-13 05:02 | 旅行記
ピエモンテのお食事ネイヴェ 『クアットロ・デイ・ヴィー二』
まだまだ2週間前の旅の記録は続きます。
リグーリアの報告に移ろうと思ったら、ピエモンテのランチの報告を忘れていたことに気づきました。カンティーナ・デル・グリーチネの訪問後、これまたA子さんオススメのトラットリアに足を運びました。
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ボッテガ・デイ・グアットロ・ヴィーニ(Bottega dei Quattoro Vini)は、宮崎アニメに登場しそうな、気前のいい、明るい奥さんが経営しているお店。
彼女の名前はロザンナ。

地元の料理をつまみながら、地元の銘酒を飲ませる…というごくごく普通のエノテカなのですが…それが料理のレベルは半端なくすごかった。
素朴だけれども、味付けが絶妙なんです。

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ピエモンテの料理でも、レストランではなかなかお目にかからない大衆の料理。
『牛タンのグリーンソース和え』Lingua di vitello con salsa verdeは、想像以上の味でした。
煮込んだ牛タンをスライスして、サラダ仕立てにして(コレはオリジナル)、イタリアンパセリを主とした酸味の利いたソースをかけています。

見てください、イチジクとかズッキーニのスライスとか、新鮮な青果がふんだんに使われていて、グリーンソースで全体をまとめ上げています。
もうしかもこのポーション、でこの価格。(たぶん7ユーロもしなかった)

そして、アンチョビとグリーンソース。
酒飲みには正しいおつまみ。
しかもバターまで添えられて完璧。。。
この組み合わせが、合わないはずがないのです。

ワインですが、たしかドルチェットにしたかな。すみません、メモしてなかったわ。
友人はアルネイス。どこのカンティーナだったかは、失念しました。

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プリモ。
ロザンナのお父さんがおととい採ってきたというポルチーニのタヤリン。
最初はカルタ・アル・フォルノに包まれて登場です。
ドキドキするじゃない、こんな演出。

そしてポルチーニ茸がたくさん。
上には生のものをスライスしたのがかかっています。
なんていう気前のいい料理!

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お腹が減っていなかったため、これを二人でシェアさせて頂きました。
少ししか頼まなくて、ごめんなさい、ロザンナ。
もし次回行く機会があれば、たくさん食べて飲みたいと思います。

真の意味で実力のあるエノテカでした。
そんなエノテカがしっとり馴染んでいるネイヴェの町って、すごいなぁ、と思いました。

田舎に行けば、必ずおいしい店がある…はイタリアでは黄金律なのです。
田舎のトラットリア&エノテカの真の力を見せ付けられた気がします。

butako
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by butako170 | 2011-07-12 07:37 | ワイン
イタリアで文化交流の旅! ICIGO×レ・コッコレ企画
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ICIGO始まって以来の、大規模交流の旅案内です~♪
大阪本町のオーガニックキッチン・レ・コッコレさんとの共同企画で、2011年9月28日~10月4日(翌日到着)で、イタリアの旅、企画しました。

スポレートの地元の人との交流したり、ビオワインの収穫作業体験(予定)、蚤の市出展、谷のアグリに宿泊して、野草料理に挑戦したり、と盛りだくさんの企画をICIGOで用意しました。

旅の前半3泊はローマで、後半の3泊はスポレート界隈での滞在です。

大阪出発できそうな方、是非、担当の横田ともみさんまでご連絡してくださいね!
TEL:06-6245-5556
Mail: enjoybiolife★le-coccole.jp →★を@に換えてください


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プログラム(予定)です

10月1日(土)<4日目>
午前:ローマ出発-スポレート到着13:04頃
スポレートのビオ・バール『Biologico』にて食事
15時過ぎ:スポレート観光(icigoやプロローコとのコラボ)
17:15 市バスで宿まで     《アグリツーリズモ泊Il PIano》
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10月2日(日)<5日目>
【朝食】                                
8:30 宿を出発~アンティーク市会場へ
【昼食】淡水魚料理の店
午後 カンナーラの有機ワイナリー Di Filippoへ
 ブドウの収穫のお手伝い、圧搾の様子見学
【夕食】交流食事会(予定)《アグリツーリズモ泊Il PIano》
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10月3日(月)<6日目>
【朝食】
アグリにて、野草摘み&料理教室
【昼食】試食タイム
14:45 スポレートに出発30分ほどで到着
宿にチェックイン
フリー (オプションで、オリーブオイル工房の見学など受け付けます)
【夕食】         《スポレートのホテル泊》
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10月4日(火)<7日目>
早朝 スポレート発

                          butako
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by butako170 | 2011-07-09 23:29 | 報告
七夕の夜に思ったこと コンサートにて
今日は、一日を豊かな気分で終われそう。
今晩開かれた*ジャンカルロ・メノッティ生誕100周年記念コンサートは、スポレート人のために解放された無料のコンサートでした。
指揮者のスティーブン・メルクリオ氏とローマにある国立サンタチェチリア音楽アカデミーの学生たちの共演だったのですが、予想を上回る素晴らしいコンサートでした。

*スポレートのフェスティバル・ドゥエ・モンドの創始者。

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え?こんな子供たちが演奏するの?
黒いズボンにおそろいの青いポロシャツという装いの20歳前後の若者軍団を最初はなめていました。せっかくのメノッティの100周年なのに…という浅はかな私の予想を見事に裏切って、彼らは実にプロの演奏を披露してくれたのです。

ベートーヴェンやハイドンの曲、メノッティに捧げたダンスの曲など、どれも素晴らしかった。
なかでも有名中の有名な曲 ベートーヴェン交響曲第五番『運命』を聴いた時は、心を揺さぶられました。
一糸乱れぬオケの音色、天才指揮者メルクリオ氏の軽快な指揮(一連の指揮の動作が機敏で、体操の選手みたいなんです。マラソン選手並みに体力使っているだろうな)。
おなじみの名曲が、目の前で、しかもライトアップされたスポレートのドゥオーモの広場で、リアルに響いてきます。

はつらつと演奏する学生たちを見ていて、あぁ、好きな事を純粋に突き詰められる人は、なんて素晴らしいんだろうと思いました。指揮しているメルクリオ氏だって、世界中を駆け回って、すばらしい音楽で皆を豊にしている。でもそこまで至るには、無我夢中になって、追求して、一念を持って励んだに違いない。この学生たちだって、あんなに巨匠との共演に夢中になっていて、すごい集中力で全霊を傾けて演奏している。

その後続いた同曲のIV Allegroも良かったですよ。

d0033983_8195842.jpg同時に、自分が『好きなもの』に向かって不完全燃焼になっているのではないか、と自問してしまった。好きなことに打ち込める環境にあるのに、それができないのは、なぜなんだろう。一心に追い求め、がんばった人にだけ、運命の扉は開かれるのかもしれない。

運命の扉をノックする音…とベートーヴェンが言ったように、この交響曲を聞きながら、運命の扉の音を聞いてみたい、と思いました。
(余談ですが、スポレートのドゥオーモ鐘楼の工事がほぼ終わりましたよー。幌がおろされています。)
                               butako
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by butako170 | 2011-07-08 08:12 | その他
スポレート 車で5分圏内の素敵なアグリで食事
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本日は友人ご一家とVillino bella vistaへ。
ここは私の料理の師匠ミレッラが厨房を仕切るアグリツーリズモです。
ハーブをふんだんに使った香り高きウンブリア料理が彼女の女性らしい感性で仕上げられていきます。羊のお肉やオリーブオイルは自家製で、美味ですよ。

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夏になると、一際美しくなるイタリア式のオープンスペース。遠くモンテファルコやトレビの彼方まで見渡せて、開放感たっぷりです。
テラコッタの大きな鉢にあしらわれたゼラニウムの花が咲き誇り、まぶしい太陽がパラソルに陰影を投げかけています。

さて、去年の私が1日アテンドをさせて頂いたこのご一家は、奥様が日本人で旦那様がアメリカ人です。ハーフのかわいいお子さんが二人(6歳と12歳だったかしら)いて、毎年一家で、ウンブリアで夏の休暇を過ごされています。

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アンティパストの盛り合わせがやってくる前に、突き出しのポテトがやってきました。
炭火で焼いたものに、自家製のオリーブとオレンジの皮をマリネしたものが載っています。

オリーブの実にオレンジって合うんですね、とご夫婦。
ここスポレート界隈では、非常にティピカルなおツマミで、郊外に住む一般家庭では作られているものなんですよね。

そしてアンティパスト。
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ウンブリアの盛り合わせですが、今日はクロスティーニが中心ですね。

しかしまぁ、3人分でこのボリュームですもの。写真に撮り損ねましたが、他にもパンツァネッラ、豆とツナのサラダ、ファッロのサラダの小鉢がやってきて、もうこれだけでお腹が一杯になるほどの量です。

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そしてワインがこちら。
cantina Lvnae Colli di luni
etichetto nero DOC 2010

なんと今回招待した私たちの友人ロベルト・アレーナが、仕事で不在するお詫びにプレゼントしてくれたのでした。
「僕のいない代わりに、これを飲みながら思い出して下さい」とロベルト。
彼はワインの営業をしています。去年は彼の紹介で、このご一家をモンテファルコのカンティーナPoggio Turriに連れて行ったのがそもそものご縁。

白い花の香り、南国のフルーツ(マンゴー)、セージ、ミレラリーな香りがしました。
酸味とミネラルがほどよくて、ボディも中程度のしっかりめのヴェルメンティーノです。

きりっと冷えており、アンティパストにベストマッチ。

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プリモは、夏野菜のタリオリーニとモッツァレラ入りラヴィオリ、トマトのカラメリーゼソースの2種類を皆でシェアしました。

このタリオリーニ、実は、小さな工房で家族経営で作られている乾麺なのですが、爆発的な人気で、なかなか市場では手に入らないものなのだとか。
卵がたっぷり入っていて、ややもちっとした触感が美味。
野菜は、夏の太陽をしっかり浴びで、味が濃い!!

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ここで、ワインを追加。
セコンドに合わせて、Montefalco Rossoにすることに。
こちらは、Giuliano Ruggeri 2008 でアルコールは14%。1年間瓶の中で熟成させています。サンジョベーゼ60%、サグランティーノ15%、メルロー25%のブレンドです。
香りはダークチェリー 、黒いベリー、ぬれた土、鉄の香り。
サグランティーノのタンニンが牽引していく感じですが、全体としてはバランスが非常に取れています。

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メインは、こちら。
ホロホロ鳥のリンゴとスパイス、サルシッチャをつめたグリル。
こちらは、リンゴの甘さが絶妙で、脂身が濃厚です。
ホロホロ鳥は家禽ですが、どちらかというと野生に近い味です。
そして子豚のポルケッタは、皮が香ばしく、肉質は柔らかい。脂肪はほとんどなく、サッパリとしていました。

ドルチェは、ズッパ・イングレーゼを仲良くシェアして、長い長いランチが終わりました。
ご家族一同、満足してくれたようで良かった。

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体力勝負の大食い選手権みたいなランチですが、どれもこれも品良くおいしいから、無理してでも食べてしまいますよね。
これだから、イタリアはやめられない~っていう奥様の声が聞こえてきそうです。

                             butako

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夏休み期間、まだまだ予約に余裕がありますよー。
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by butako170 | 2011-07-07 02:35 | ウンブリア地元ネタ