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ピエモンテのワイナリー① 『コンテルノ・ファンティーノ』
先週は、少し早い夏休みを友人と過ごしました。
ピエモンテのカンティーナ巡りとリグーリアの海に臨む街巡りです。『丘の緑』と『海の青』。3泊4日と短期間でしたが、どちらも堪能できた素晴らしい旅でした。
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ピエモンテは、ミラノ在住の友人A子さんに3箇所のワイナリーを薦めてもらいました。

<<ピエモンテワインの白眉、ネビオーロを堪能>>
土着品種のネビオーロの起源はピエモンテ州のアルバにあると言われており、名前は、果実に付着している蝋分がNebbia(霧)のように見えることや、収穫時に霧が発生することに由来しています。
この品種から、イタリアワインの王様バローロをはじめ、バルバレスコ、ロエロ、ガッティナーラやゲンメなど様々なワインが造られます。(お隣のロンバルディア州でも主要品種です)
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晴天のミラノからレンタカーをぶっ飛ばして、まずやって来たのはランゲ地方のMonforte d’Alba(モンフォルテ・ダルバ)にあるコンテルノ・ファンティーノ。ここはバローロの生産者です。
丘一面のブドウ畑の眼下には、昔話に出てきそうな古い鐘楼を持つ教会がたたずんでいて、絵になる風景です。

コンテルノ・ファンティーノは、1982年にクラウディオ・コンテルノとグイド・ファンティーノが始めました。このカンティーナは1994年に完成され、その後もたびたび改良されてきました。
試飲の前に、ワインの発酵のためのステンレスタンクのスペースや、木樽がゆったりと置かれた地下室のカンティーナを見学しましたが、特に地下室は素敵でした。赤を基調としたモダンなデザイン、適度に湿気を与えるための滝が作られており、樽熟成が最低24ヶ月は必要なバローロの快適な安眠を約束する場所になっています。
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試飲は、9本にも及びました!
2007年を出してくれたのですが、どれもすごいタンニンです。バローロの生産地は11ありますが、その中でも4つの村が有名です。Monforteは力強く、バローロはエレガント、モッラはまろやかでセッラルンガは特徴のあるタンニンより熟成向きだそうです。
これだと、あと5,6年は最低寝かせないといけないですね。
そんななかカシスやフレッシュチェリーの果実味の残るドルチェット(Dolcetto D’Alba “Bricco Bastia”DOC 2010年)がよかったなぁ。ふだん飲み・・・といっていましたが、肉系やパスタなどにあわせやすそうでした。Langhe Rosso “Monpra’”2007年は、ネビオーロ45%とバルベラ45%、カベルネ・ソーヴィニオンとのブレンドです。非常にタンニンと酸味、香りのバランスが取れていて、ボディがしっかりしていてかつエレガント。とてもオススメです。
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そして憧れのバローロ・キナートを初体験!!
アルコールは16度と高めのデザートワインです。china calissaia(キナノキ)の樹皮キナと30種類のハーブが使われていて、かつては薬草酒として飲まれていました。トリノの薬剤師が発明したのだとか。アマーロの起源などと似ていますね。食後にチョコレートをつまみながら、友人と話ながら夜更けにちびちびと飲むのに最適です。1本50ユーロなり!でもその価値ありますよね。
(写真:Bastia白シャルドネ100%、デザートワイン用のグラスで『バローロ・キナート』)

そうそう、試飲の前に訪れたレストランをチラッと報告。
時間がなかったため、プリモだけを頼みました。

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でもうれしいサプライズが。
突き出しとして、ブラの生ソーセージ(新鮮な牛肉)とカプレーゼが出てきたのです。
ブラのソーセージはこの旅で是非食べたかったので、大満足。
黒コショウと香辛料の利いたパンチのある味。

そしてプリモは、伝統の手打ち麺タヤリン。ミートソースで頂きました。(写真は友人が食べたトマトソースのタヤリン)
卵がたっぷり入っているタヤリンは最高。でもワインは試飲があるためお預けでした~。
ガンベロロッソのガイドでも好評だったこのお店。また機会があれば、今度はフルコースで臨みたいと思います。
Trattoria della Posta"
Località Sant'Anna, 12065 Monforte d'Alba
Tel/fax.0173/78120


さて次回は、ロエロ地方のカンティーナ・マルヴィラです。

butako
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by butako170 | 2011-06-29 19:20 | ワイン
東日本大震災への小さな援助
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非常に遅ればせながら、昨日と今日の2日間にわたって、私の主宰する日伊文化協会ICIGOで震災のための募金活動を行ったので報告します。

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赤十字スポレートとコラボレーションです。
ICIGOは折り紙の鶴やしおりの販売。(折り紙を折ってくれたM子ちゃん、しおり&折り紙を作ってくれたT子ちゃんありがとう!!)

赤十字では血圧を測り、健康啓発にも一役買っていました~。

土曜日は午後17時~20時、日曜日は10時半~12時半、17時~20時という時間割を組みました。
募金してくれた総計は244Euro。

スポレート赤十字から、イタリア赤十字へ送られ、そこから日本赤十字へ送金されます。

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イタリア人は一般的に用心深いので、たぶんICIGOだけの活動だと、この半分も集まらなかったかもしれません。赤十字とタッグを組んで正解でした。

イタリアはスポレートから、小さな小さな支援ですが、東北再生のための助力となれば、と思いました。
協力してくれた友人、ICIGOのみんな、スポレート赤十字の方々、本当にありがとう!!

                              butako
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by butako170 | 2011-06-20 05:03 | 報告
明日からフランチャコルタ
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ああ、なんだかバタバタしていて、この週末に体験した目くるめく中世の食事会@ベバーニャの記事を報告する暇がなかったよ~。

友人宅で桑の実やサクランボ狩りをして、ジャム作りもしたのに。

今週末は、スポレートで東北地震のための募金活動もするというのに。

てなわけで、(どういう訳かは不明ですが)明日から1泊2日で、AISウンブリアの卒業旅行でフランチャコルタのワイナリー、ベルルッキへ行ってきます。
あのきめ細やかな泡がたまらないイタリアスプマンテ(メトドクラッシコでシャンパーニュ地方の製法で造られる)の頂点に君臨するフランチャコルタ。

さて、どんな旅になるのやら。

                           butako
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by butako170 | 2011-06-15 07:40 | ワイン
イタリア 核エネルギーにNO! レファレンドゥム終了!!
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2011年の6月12日・13日は、歴史に刻まれる重要な日になるでしょう。
たびたび報告していたレファレンドゥム(住民総選挙)が、昨日今日と行われました。
今日は15時までの投票だったので、17時には、早くも結果がでましたよ。

まず投票成立の条件である50%以上の投票率は、昨日の時点で越えており、この点はひとまず安心。そして、気になる結果は、核エネルギー反対94,3%、水私営化反対(2項目)それぞれ95,4% 95,5%、裁判法の改正反対95,1%と、いずれも95%前後の高い結果になりました。

ちなみに、投票用紙は、すべてSi(はい)にチェックを入れなくてはなりません。
核エネルギー拒否ですか? Si・・・はい という具合に。

今回の選挙は、4Si(けっきょく4項目とも拒否する)を合言葉に、政党や市民団体、個人の垣根を越えて、多くのイタリア人たちが、動き回りました。

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これで、政府の政策にNoを突きつけた結果になります。 

butakoも福島の悲劇を繰り返してはならない、と思い、選挙権がないにも関わらず、ちょっとだけ参加していました。はっきり言って自己満足。
でも、原子力エネルギーを持てば、活断層の多いイタリアのことだから、日本の二の舞にならないとも限りません。
それに空気や大地は汚すし、ゴミは何万年も残るし、やがてウランも尽きるし。。。
この地に住む日本人として、やれることをやろうと思ったのです。

イタリアの国民は、本当にがんばったと思います。
やる時はやるんやな、と彼らの本気を見ましたよ。

でも、エネルギー問題は解決したわけではありません。ここからがスタートです。
自然エネルギーの開発を政府や企業が一体となって進めると共に、個人レベルでもソーラーパネルを使用するなど、考えていきたいものです。

                           butako
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by butako170 | 2011-06-14 01:10 | 報告
アグリツーリズモの論文 【エコツーリズムを極める】
神戸夙川学院大学の紀要の観光分野において、アグリツーリズモについてまとめた論文が掲載されています。
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アグリツーリズモを深く知りたい、という人は是非ご覧下さい。
ちなみに、小磯学先生の論文には、4 粉川さんにお聞きして(P4)という章があり、こちらは、今春に当大学にお招き頂き、先生方にお話させていただいた内容が掲載しています。
KSGU紀要2号

目次
◆イタリア・アグリツーリズモの現状について 小磯 学 2
◆アグリツーリズモ事例報告~イル・バスティオーネ 高根沢 均 9
◆アグリツーリズモに関する日本語・外国語文献 小磯 学、蝦名 大助、高根沢 均 13
◆『ツーリズム研究年報』所収論文・解説と翻訳 「自己と他者-旅行者、民族誌家、ツーリスト」ヴァジリキ・ガラニ=ムタフィ著 について 伊多波 宗周 18
◆ツーリズムにおける哲学的諸問題所収論文・解説と翻訳
◆「ツーリズムとは何か?諸定義、理論的諸段階、諸原理」サンパウロ大学講師Alexandre Panosso Netto 著について 原 一樹 38
◆「ツーリズムの終焉?ノマドロジーとモビリティ・パラダイム」Sunderland 大学教授 Kevin Hannam 著について 原 一


日本の観光を発展させよう!
自然や農業、郷土料理をもっともっと発信して、地域を活性化させる。
そのための知恵を、イタリアから拝借するのも手かな、と思う今日この頃です。

                             butako
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by butako170 | 2011-06-10 07:32 | その他
Vini nel Mondo ヴィーニ・ネル・モンド
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年に一度、スポレートでは『Vini nel Mondo ヴィーニ・ネル・モンド』というワインのイヴェントが行われます。
今年は、このイヴェントに3日間チケットを買って参加しました。6月3日~5日まででした。

なにせつい昨日まで、ソムリエ試験のために膨大な量のイタリアワインを暗記したのです。
各州のDOCG(格付け)ワイン名やブドウの品種などなど。
特にイタリアワインに個性を与えているのが、品種の豊富で、その数は2000を超えるとも言われています。ソムリエの勉強をするまでは、2000はおろか20も知りませんでした。(ま、ソムリエでも150種類ほど知っていればベースを押さえていることになるのでしょうが)

今回のテーマは、知らない品種を飲む!ということにしました。

初日は、ソムリエクラスのレベル3を共に受けたYちゃんとその友人と共に回ります。
そのうちの一人はワインの輸出を手がけるルカ。ワインのエキスパートです。

「ドゥエミッラヴィーニ(AISが出版する優良カンティーナを掲載している本)で、出展カンティーナを事前に調べてきたよ。これでだいたいどこを回ればいいか分かるよね。」
とbutakoが言うと、「評価本に惑わされずに、自分の舌で確かめるべし」とルカに釘を刺されてしまいました。いや、確かに彼の言うとおり!

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試飲した数は、3日間で150種類くらいでしょうか。
いろいろ飲んだなかで印象に残った銘柄を掲載します。

★Firriato社(シチリア)のGrillo(白):オレンジの花の香り、香りの割にはフレッシュな味
★同社Cavanera(白)カリカンテ+カタラット:グレープフルーツ、サルビアの香り。苦味はなくすっきりフレッシュ。
Cantina Toblino社(トレンティーノ)のNosiola(白):石鹸、ハチミツの香り
★Ronco di Zeglia社(フリウリ)Collio2005(白):ピノ・グリッジョ:遅摘み,12時間スキンコンタクト。コメントなし・・・たぶん普通に美味しかったんだろう
☆Zazzera社(ウンブリア)Grechetto2009(白)、強烈なミネラルでワカメみたいな香り。
★La Palazzola社(ウンブリア)貴腐パッシート2009(白) マスカット、銀木犀、アプリコットの香りでもすっきり
☆Lis Neris社(フリウリ)ピノ・グリッジョ(白):ミネラル分が多く、甘みがあり、切れがよい
ここのカンティーナのソーヴィニオンやミッレ・フィオーレ(フリウラーノ85%、ソーヴィニオン10%、リースリング5%)など、丁寧に作られている印象。是非、カンティーナを訪れてみたくなりました。

★Vigne vini社(プーリア)Schiaccianoci2003(赤) ネグロアマーロ85%、マルバジア15% ダークチェリー、鉛筆の芯・・・レッチェに住んでいた頃を彷彿とさせました。

こう見ると、印象に残ったのが白ワインが多いですね。

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もちろんBertani社の若飲みのアマローネも良かったですが、やはり、試飲を考えると、あまり高額なワインを出すことは難しく、美味な赤=熟成が長い=高額→試飲会には出さない・・・となり、そういった意味で、良い赤に巡り会わなかったのかもしれません。
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一般の愛飲家向きのワインイヴェントVini nel Mondoには、賛否両論あるようです。
ただ酔っ払うためだけに、会場を周り、味わいもせずに飲む輩があまりにも多いからです。そういったタイプの人たちは、平気で、試飲会場に面したオープンスペースでタバコを吸ったり、騒いだりします。

毎年、私もそんなマイナス面ばかりが目につきましたが、今年は、そうではい参加者もたくさん見ました。ボローニャからわざわざやってきた若い愛好家。ブドウの名前を熱心に聞いている40代の女性。。。
回を重ねるごとに、良識あるワイン愛好家たちがもっと増えてくれば、いいな、と思いました。

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by butako170 | 2011-06-07 13:54 | その他
日本のワインについて
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知り合いの鹿取みゆきさんが執筆した『日本ワインガイド』純国産ワイナリーと造り手たち。
気になります。
日本の生産者は、ただ今急成長中だそうですね。
日本ワイン、実は飲んだことがないbutako。
お恥ずかしいながら、甘いデザートワインの時代で止まっています。

是非、手にとって、みたい一冊ですね。
ガイドに従って、実際に酒屋さんで買って、飲んで、カンティーナまで気軽に行けちゃうのが、国産ワインの魅力でもあります!

『日本ワインガイド』純国産ワイナリーと造り手たち虹有社 3500円+税


butako
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by butako170 | 2011-06-06 17:45 | その他
AISソムリエに合格しました
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取り急ぎ、ご報告です~。
あまり筆記は芳しくなかったのですが、なんとか合格しました。

今日から、私もソムリエ!
いえいえ、ソムリエ道は一日にしてならず。
資格を持った日からスタートです。なんぜ、これは国家資格ですから、ソムリエの名に恥じないように、これからもワインの勉強を、コツコツしていきたいと思います。

『イタリア食ライター』の肩書きに恥じないように。
そして、イタリアン好きの人のための、楽しい読み物となるように、ネ。

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                       butako
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by butako170 | 2011-06-02 22:19 | 報告