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中世学会が今日からスタート @スポレート
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Centro Italiano di Studi sull'Alto Medioevo(後期中世学会イタリアセンター)の主催するSettimana di studioが本日から5月4日まで開催されます。

59回目を迎える今回は、『Scrivere e Leggere(読む書く)』をテーマに、毎日6つの講義が行われます。
入場はなんと無料。てっきり年会費18ユーロ必要と思っていたのですが、今日、のぞいてみたら、「無料です」と言われ、拍子抜けしてしまいました。

講師はローマ大学やフィレンツェ大学をはじめ、国外、たとえばケンブリッジ大学やハーバード大学、またオーストリアやフランスからもやってきます。
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(会場の一角では、本の販売も行っていました)

テーマ自体は、私の専門(食ですね)から外れていたので、それほど私の興味を引かなかったのすが、そのなかでも聞いてみたい演目はありました。
Strategie di ripartizione dei testi tra gerarchie grafichi,maniere decorative e segni diacritici  テキストにおける階層(教会)文字と装飾様式、補助記号の配分戦略
。。。汗 異なる文字や記号を混ぜ合わせながら文章を構成することについて解説してくれるのでは、と思うのですが、ちょっと専門的すぎて、これ、難しいかなぁ。

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会場をちらっとのぞいた後、少し散歩をして家路に付きました。
5月半ばに行われるソムリエ試験のため、DOCワインの名前を覚えながらね。

フジの花が咲き乱れ、イタリアは今、春まっさかりですよー。

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毎回、学会後に講演内容は、1冊の本にまとめられます。今年で59年目。
けっこう老舗の学会ですよね。



                    butako
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by butako170 | 2011-04-29 01:43 | ウンブリア地元ネタ
イースターの過ごし方
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イースターは、イエス・キリストの復活を祝う日で、クリスマスと合わせてカトリック教国イタリアでは盛大に祝われます。この日と翌日のパスクエッタはハレの日です。

スポレート界隈でイースターの日に食べられているものといえば、そう、『Pizza di Pasquaピッツァ・ディ・パスクワ』が定番です。

ウンブリアでピッツァと言えば、ご注意を!ナポリのピッツァではなく、イースト菌で発酵したものを指します。フォカッチャのことをピッツァと呼んだりするのですが、イースターのピッツァは、チーズがたっぷり入ったパンドーロみたいなドーム型の形をしています。

パン種に、卵とペコリーノチーズ、パルミジャーノチーズ、胡椒などを加えて作るのですが、これにサラミやカポコッロを載せて頂きます。
以前の記事を参照してみて。)
地元のワインがすすみます~♪

ほぼスポレートからペルージャ界隈が同じ材料で作られるのですが、ただペルージャのは塊のチーズが入ってさらに美味...しかしバルネリーナの谷の奥(ノルチャやカッシャなど)は違うらしいのです。

なんとピッツァ・ディ・パスクワにチーズが皆無!!
しかも甘く味つけをしている!


というではありませんか。ノルチャなんてペコリーノチーズの産地なのに、なぜ!?
そのピッツァの作るところ、是非見てみたいではありませんか。

谷に住むパイプオルガンの師匠オスカルのマンマがピッツァを作る、ということを聞きつけ、木曜日にオスカル宅に、夫ロベちゃんと見学に行ってきました。

午前10時。近くの村から、ピッツァ生地を練りに来る助っ人のアゴスティーノがやってくると、作業開始です。
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まず湯銭にかけた50個の卵、2.5kgの砂糖、1kgのバターとストルットをよくまぜ混ぜ合わせます。
そしてテルニのメーカーのこのリキュールを入れて、シナモンを振り入れます。
あたりにレモンのようなニッキのような甘ったるい香りが広がりました。
このリキュールが、谷のピッツァをピッツァたらしめている秘薬のようですね。

リキュールが買えない貧しい人たちは、白ワインを入れていたのよ~。
とガブリエッラ。
ここでなぜチーズが入らないのかを聞いてみると
「ノルチャなどはペコリーノチーズの産地だから、日常的にチーズ食べていて、たぶんパスクワの日くらいは食べたくなかったからじゃないかしら」という予想でした。

別に牛乳を温め、人肌くらいの暖かさになったらイーストを加え、よく溶かして、上記に加えます。
それを大きなたらいにあけると、小麦粉およそ9kgを加えました~。

さて、ここからがアゴスティーノの出番です。
オリーブオイルを加えながら、くっつかないように混ぜること30分。
ようやく生地の完成です。

これを4時間ほど発酵させます。

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その間に、オスカルのマンマ、ガブリエッラが手際よく昼食を作ってくれました。
トルテッリー二は生クリームのソースと和えて。朝の労働をねぎらうのに十分なパワフルプリモです。

そしてマッシュルームのミンチ詰め、ミートボール、そして写真にはありませんがスペッツァティーノと3種のセコンドと続きました。
どれも近くの農家から牛肉を分けてもらったもので、お肉の美味しさが引き立ちます。
ガブリエッラの料理はシンプル極まりなく、たとえば、ミートボールは塩とマッシュルームのイシヅキ、ニンニクを刻んで加えたのみ。つなぎもまったく使っていません。
スペッツァティーノも、たいていのマンマがニンニクやパセリ、香味野菜の刻んだものを入れるのにたいして、彼女は、ただオリーブオイルで角切り牛肉を炒めて、塩コショウし、赤ワインを入れて煮込んだだけでした。

でもなぜかウマイ!
大の大人三人が美味しいを連呼しながら食べておりました。

さて食後、いよいよピッツァの釜入れです。
オスカルの家にはピッツァ釜があり、木で熱をおこす本格的なものです。
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そこに十分発酵して気持ちよさそうに膨らんだ生地を、卵液でつややかに化粧をしたあと、投入します。
待つこと30分。

谷のイースターのピッツァの完成です。
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卵50個、小麦粉9kgでできたピッツァは全部で15個。
これを親戚中に配り歩くのだとか。
毎年ガブリエッラとアゴスティーノ合作のピッツァを楽しみにしている人たちがいます。
その期待に応えるためにも、イースター前のはずせない行事になっているのですね。
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(右からガブリエッラ、息子のルイジ、アゴスティーノ)

イースターの日に頂いた甘いピッツァは、塩辛いサルミとの相性も抜群でした。ワインの良き伴奏者となり、イースターを盛り上げてくれたことは言うまでもありません。

                                                    butako
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by butako170 | 2011-04-26 05:49 | ウンブリア料理
Buona Pasqua
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イースターおめでとうございます。

今年の春の受け止め方は人それぞれ。
季節は春だけれど、心の春はほど遠い・・・という人もいるかもしれません。

でも、つらく厳しい冬はいつまでも続きません。
明けない夜はない、
過ぎない冬はないのです。

イエス・キリストの受難の後に、光り輝く復活があるのと同様にネ。

皆様の心が平安と幸せでありますように!!

                                       butako
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by butako170 | 2011-04-24 19:35 | ウンブリア料理
イタリア 原子力発電の再開を無期限凍結!
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イタリア政府が、6月のレファレンドム(国民総選挙)を迎える前に、原子力発電の再開を無期限で凍結しました。
スポレートで『原子力発電を拒否する委員会』という活動に賛同していた私にとっては、喜ばしい限りです。

テレビの報道によると、「福島原発の事故を受けて、イタリア国民の反発が非常に強くなり、このままでは政府案が否決される恐れがある。そうなると政権の存続にも関わるので(なにせ国民総選挙ですから、選挙の重みが違います)、凍結した・・・とのことです。

確かに福島原発の事故のあと、イタリアでは『原子力発電を拒否する委員会』がすぐに興り、それが各州にすぐに飛び散り、そして各町レベルへと拡大しました。
ウンブリア州の代表者が、スポレートまでやってきて、委員会の説明会が行われたのは、4月初旬のこと。それから、政党やサークル、派閥を超えての委員会が発足されました。
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そのときの集会には、郊外で羊を飼う農家のおじいさん、市の議員、主婦、学生、ジャーナリスト・・・といろんな人が集い、原発はいけない!ということを自分達の言葉で熱心に語っていました。

ヒロシマ、ナガサキの原爆投下の記念日には、ニュースで必ず取り上げられ、皆、神妙に耳を傾けているイタリア。放射能被害の悲惨さには非常に敏感です。
人類の制御を超えたエネルギーへの恐れ。そして環境汚染。
人一倍怖がりで、被害者意識も強いイタリア人ですから、こんな危険極まりないものは、即NO!なのですよね。
『便利で豊かな生活=原子力エネルギー』という一見正当そうな道理(まやかしなんだけど)と比較することなく、まずは感覚的に拒否して、その後、反対の理由を探している、ようなところも、正直見受けられます。

でも、それでいいのだと思うんです。
チェルノブイリや日本の事例から、かわいそう、危険、自分達や子供は脅かされたくない・・・というシンプルな想いで反対するのでいいと思います。
食の王国イタリアの土地が汚染されて、健康被害が拡大し、美味しい生ハムや野菜などが、作れなくなったら、butakoも悲しいですもの。

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ただ、無期限凍結が決まったからには、新しいエネルギー政策を打ち出していく必要があるでしょう。
太陽や風、また海などの自然が豊かなイタリアだから、英知を集めれば、きっと解決するに違いありません。フランスから原子力由来のエネルギーを買っているイタリアは、慢性的にエネルギー不足です。
原子力の危険からは回避されましたが、課題はまだまだ山積みといえるでしょう。

写真(3枚):この日曜日に行われた、『原子力発電を拒否する委員会@スポレート』が主催した、持ち寄りパーティ。運営資金のために開催し、大盛況!900ユーロもの資金が集まったのですが、委員会自体がもう存続する必要がなくなってしまいました。
そのお金、どーすんだろう。

原発関係でオススメの映像 (4月29日まで閲覧可能です)
『なぜ警告を続けるのか 京大原子炉実験所"異端"の研究者たち』

                               butako
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by butako170 | 2011-04-21 00:21 | 報告
幼稚園でのORIGAMI教室
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スポレートから車で10分足らずの幼稚園:Scuola materuna di Morroに昨日、折り紙を教えに行ってきました。もちろんICIGOの活動の一環です。メンバーのルチアとHIROMIさん(ニコロもね)、そしてドナテッラの4人で訪れ、1時間ほど楽しい時間を過ごしました。

春らしい折り紙を・・・というリクエストから、2日前の打ち合わせで決定した品目は、犬とハート、花の3点でした。

犬は、先々週に、NPOペットセラピー協会(チンツィアとマリエッラが立ち上げたもの)により、園児と犬とのふれあいがあったため。ハートは、何よりも女の子が喜ぶから。そして花は、当初の要望どおり『春らしい』ということでのラインナップです。

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まず先生が「TaeとHiromiは日本という国から来ました。目がアーモンド形で皆とは違うでしょ」と紹介してくれた後、butakoの出番です。

さて、今日はORIGAMIをしますよ。
ORIGAMIって日本語なんです。意味は、『折られた紙』。
紙を折りながら、いろんなオブジェ(形)を作っていきますよ。
みんな、折り紙してみたい?

と聞くと 「したい~!」と大興奮で返答。

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まず、折り方の簡単な犬をしましたが、どの子も真剣に取り組んでくれました。
中にはまったくできない子どももいましたが、各テーブルに一人、大人が補助していたので、スムーズに進行しました。

できない、ことが年齢よらないことが興味深かったですね。
3歳~6歳までの子供がいましたが、小さい子供でも理解できる子はいくらかいました。つまり、折り紙文化を知らないイタリア人にとっては、紙を折りながら形作るのは『感覚・センス』の問題なんです。
形を認識するセンスがある子は、比較的すいすいと折っていきました。

アラブ系の子供は認識力が高いような気がしました。さすが数学の生まれたお国柄かしら。

犬の顔をフェルトペンで書いたら、先生が回収して、新しい紙を配ります。
そうすることで、子供が前作った犬に気が散ってしまわずに、新しい折り紙に集中できるためです。

難易度が少し高かったハート、そして花を作り終わり、最後は、それを紙に貼っていきます。
花にはペンで茎やはっぱをつけて・・・春の風景が出来上がり。

犬の顔、皆個性豊かな仕上がりになっています。
可愛らしいですね。

この素敵な作品たちは、教室に飾るんですって。

小さな文化交流でしたが、参加したICIGOのメンバーも子供達も、先生も楽しい時を過ごすことができました。子供の可能性には、いまさらながらに驚き、その笑顔に癒されたひと時となりました。

来年も、是非、交流しようね。

                                                          butako
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by butako170 | 2011-04-15 22:16 | ウンブリア地元ネタ
Vinitaly
報告が遅れましたが、先週の土曜日にVinitalyに行って来ました。
会場の様子は、パビリオンの資材が去年と同じこともあって、あまり代わり映えしなかった感じです。
たから余計に安心して回れたかもしれません。(通いなれたスーパーマーケットで買い物するのに似ていますよね。どこに何があるか勝手が分かる感じ。)

さて、毎回自分のなかでテーマを決めて回るVinitalyですが、今年は、カンパーニャ州の白Fiano di Avellino。
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数社回った中で、「お!これは」と思ったのは、Ciropicariello社です。2005,2007,2009年と年代別に試飲させてもらいました。
特に秀逸だったのは2007年。
豊富なミネラル分を含む清々しい香り。ジャスミンの花、西洋カリン、へーゼルナッツの香り。酸味とミネラルのバランスがよく、ボディがしっかりしています。

お次は、去年も訪れたトレンティーノ・アルト・アディジェのブース。
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ここは毎年テーマを決めて、いろんなカンティーナのワインが平行試飲できます。
今年はソーヴィニヨンばかり、16社が勢ぞろい。
皆、自分で試飲していきます。

ライチのような、ピーチのような香りと草の爽やかな香り、
酸味とミネラルは主張しすぎませんが、口の中をサッパリさせてくれます。
国際品種です。基本中の基本ワインですが、作り手やロワールによる味の違いや、樽熟成の香りの違いなどの基本が分かりました。

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そして最後は、フリウラーノ。

フリウラーノは多くの地域で作られています。
そのなかで、3つのゾーンを試飲しました。

①Colli orientali del Friuli マンゴーやグレープフルーツの香り 複雑な香りの広がり
②Isonzo 平地のこの地域のワインは、香りと味のバランスがよく、キウイの香り、白バラなど。
③Collio ミネラル分が非常に多く、おしろいの花、リンゴの香りがしました。酸味だけでなく甘みも感じます。


たまたま試飲したものにもよるかもしれませんが、上記の印象を持ちました。
同じフリウラーノ種を使っても、作り手によって、地域によって味が変わりますね。

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さて、午前中を白ワインに費やしたところで、午後は赤!と張り切っていたのですが、なんだか疲れてしまいました。なので、昼以降は、ブラブラとピエモンテなどのブースや古巣ウンブリアのブースを流しただけで、終了。やはり前日からの夜行で、寝台車が取れなかったのが、疲れのたまった理由かしら。

来年は、もっと周到に準備して臨みたいと思いました。

イタリアワインの世界は深いので、まだまだ勉強することがたくさんですね。
あ、Nくん、今年は一眼レフは持って行きませんでした。コンパクトカメラをベルトに通すケースから出し入れしていたので、なくさなかったヨ。
                                                     butako
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by butako170 | 2011-04-13 23:31 | イタリアワイン
ソムリエへの道とVinitaly
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「それで、あんた、ソムリエの教室は行ってるん?」
だいたい2ヶ月に1度くらい実家から連絡が来るのですが、昨日、母にそう言われて、まだ彼女に報告していなかったことに気づきました。

AIS(イタリアソムリエ協会)ウンブリアのレッスンに通いだしたのが2009年の年末。
レッスン1、2を終え、残すところレッスン3のみとなっていました。

ただ今回のレッスンがペルージャであるということで、車で1時間、往復2時間ってどうよ!?と、新春の頃、迷っていたところ、母の「行ける時に行ってる方がいいで」の言葉に、通うことに決めたのでした。

前回のテル二は山道を40分、今回は高速1時間・・・まったくスポレートでなぜやってくれないんだとぼやきますが、今では慣れたもの。
ついでにアッシジにも寄って、フランチェスコ大聖堂を観光してから行こうかな、ともくろんでいます。

レッスン3は、食事とワインです。
いわゆるabbinamentoというやつで、AISでは科学的にどんな食事ならばどんなワインが合う・・・と非常にロジカルに教えてくれます。

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今は14回中、6回目。
今度、ざっくりとどんなことをしているのか、お話したいと思います。

そして明日は、ヴェローナのVinitalyへ。
今回の参加はどうしよう、と思っていたのですが、川手さんから「粉川さんは行かないの?」と言われて、それでは日帰りでと思い立ちました。(先ほどから、○○に後押しされて、などの主体性のない発言が続きますなぁ。)
日帰りで現地にいるために、前日と当日の夜行電車で2晩します。
まぁ、友人もいないし、気楽な車中泊ですね。

今回は何のワインを試飲しまくろうか、迷っています。
毎回課題をきめて、同じ種類ばかりを平行試飲しています。
去年は、2日間いたうち、初日は白のゲヴェルツトラミーナーと赤のアマローネを。
2日目はタウラージとバローロ、ランブルスコと赤ばかりを飲みました。

直近のソムリエ授業で、あるソムリエがフィアーノ・ディ・アヴェリーノは熟成2年目を過ぎたあたりから、たまらない芳香がしてきますね、と言っていたので、フィアーノにしようかなぁ。

それでは、行って来ます!!
                                                   butako

P.S.前回ブログに書いた赤十字とのタイアップは、なんと6月に延期になりそうです。
先方の事情ですが、ま、息の長い復興になりそうなので良しとしましょう。
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by butako170 | 2011-04-08 22:52 | ソムリエAISの授業
ICIGO日和
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行きつけの八百屋さんにも、コープさんにも、イチゴが出回る季節となりました。
赤くて元気になる色、甘酸っぱくて、ビタミンCも豊富・・・と目で見てよし、食べてよしの果実ですよね。

さてさて、今日の話題は、そのイチゴではなく、butakoのやっている文化交流会ICIGOが、にわかに充実してきました。

去年の秋にお話があった『幼稚園に折り紙を教えに行く』ことと、地震直後から思っていた『スポレート赤十字とコラボして、東日本大地震の募金を集める』活動が、来週、実現しそうです。

急にですね、いつも話がまとまるのって。
募金活動は前々から実現したかったので、よかった~。
微々たるものですが、少しでも被災地のお役に立てればな、と。
また地震を風化させないためにも大事だと思っています。

折り紙教室は、何を教えようかな、って。対象が2~5歳までなんで、あまり凝ったものはできませんよね。
紙に親しめる楽しいモノはないかな、ってただ今考え中。
たぶんイースターものにするかな。

そして、もう一つ検討中の6月中旬に行われるreferendum(レファレンダム:国民投票)です。
原子力発電所を今まで持たなかったイタリア。
原子力発電導入賛成か反対の是非を問う大事な投票です。
原発反対を掲げて、現在、ウンブリア州では機運が盛り上がってきていて、原発反対推進委員会が立ち上がりました。(イタリア全土に広がっているようです)
この運動にICIGOとして参加すべきか、ICIGOの中核メンバーに決を取る事にしました。

個人的には原発のない社会を実現したい、と願う一人です。
環境の汚染や事故のリスク、従事者の健康を著しく破壊する原発は、いらないですよね!
それと同時にエコ代替エネルギーなどの発展も考えなければならないですけれど。

取り留めのない話になっちゃいました。

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by butako170 | 2011-04-05 21:53 | ウンブリア地元ネタ
手打ちストランゴッツィ!! 野生アスパラのソースで
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こんにちは~。
ここ数日、イタリアは春の陽気に包まれています。

地震のニュースで、悲しくなってしまい塞ぎこみがちな日々だったので、なにか手作りしたくなりました。
肌に伝わる優しい感覚が恋しくなって。
そうだ、手打ちパスタを作ろう!

ロベルトが散歩途中に摘んだアスパラガスがあるので、ストランゴッツィとあわせましょう。
ストランゴッツィとは、ご存知スポレート界隈の手打ち麺。(スポレート界隈といっても今ではアッシジでもテルにでも作りますが)
『靴紐』と意味のパスタは、ちょっと縮れたタリオリーニのような長いパスタです。

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小麦粉と塩と水。
これだけあれば、簡単にできてしまいます。

パスタとソースの関係は、イタリア人が発明した科学的な法則があって、
パスタの形状や材料とソースの粘性や味の強さが、不思議としっくり来る組み合わせが、地方料理にはよくみられます。

卵麺のストランゴッツィの場合は、アスパラとパンチェッタのソースで絡めます。いわゆるオリーブベースのソース。
卵なしの場合は、アスパラとトマトソースをあわせます。

最初はまとまりにくかった生地も、グルテンの力で次第にまとまってきて。
それを10分ほど練っていき、冷蔵庫で休ませます。
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休ませた後の生地は、赤ちゃんのほっぺみたいにツルツルで心地よい弾力が。
これをパスタマシーンで伸ばしていきます。
マシーンといっても人の手でハンドルをくるくると回さないと動かないのですが。

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そしてパスタ形成用の歯をつけて、もう一度マシーンにかけると、はい、きれいに切れましたね。

打ち粉をした台で少し乾かして、たっぷりのお湯で茹でましょう。
主人も笑顔にするストランゴッツィの出来上がり。
野生の香りたっぷりのアスパラガスのソースをたんと絡めて召し上がれ。

穏やかな春の日の、シンプルだけどとっておきのランチでした。


                                           butako
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by butako170 | 2011-04-04 18:28 | ウンブリア料理
1244年からの福祉団体 フィレンツェ ミゼリコルディア
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昨晩、終電にてフィレンツェから帰ってきました。
2日間にわたり『イタリアの福祉を学ぶ』目的で、愛知のO様のアテンドを務めました。

初日は、後見人制度について。
弁護士のもとを訪れ、イタリアの老人や障害者を取り巻く後見人制度の状況をリサーチ。

*後見人制度とは、痴呆や知的障害によって、判断力の低下している人の身辺のケアや財産の保護、財産決定などを代行して行うもので、日本では最近『後見人』を立てる人も増えているのだとか。
方や、イタリアでは、Tutore、Curatore、Amministratore di sostegnoという3つの役割が混在し、新旧の方法がそれぞれ踏襲されている模様。

d0033983_5465124.jpgそして2日目は、ミゼリコルディア(Misericordia)という非営利法人を訪問し、丸一日、活動を見学しました。
ミゼリコルディアは、福祉のエキスパート。なんとその歴史はとてつもなく古く1244年からと、言うではありませんか!
あなたがフィレンツェのドゥオーモに行ったなら、是非、鐘楼のある側に行ってみてください。
救急車とオレンジ色の緊急作業服に身を包んだスタッフが待機する様子を見ることができます。

そう、『病人を運んで手当てする』という活動は、創業時から変わっていません。
そして従事者のほとんどがボランティアスタッフだというではありませんか!

救急車派遣所は、フィレンツェ市内で3つ。
そのうちの一つが、オフィスや博物館、教会も備える、このドゥオーモ前の詰め所です。
入ってすぐのところには、集中司令室ともいえるコールセンターが。
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ここは、118番通報を受けた消防署の電話とつながっており、消防署から救急車の要請が入ります。
担当者は、左奥のモニターに映しだされている自家救急車の居場所をすぐさま確認しながら、消防署の要望に迅速に応えていきます。(各救急車にはGPSが搭載しているので、居場所がすぐ分かるのです)

救急隊員は、ボランティアの場合もある・・・と聞かされてびっくり。
救急車は3種類あり、①専門医師搭載で、高度な医療処置のできる車 ②医師搭載だけど普通の処置のできる車 ③ボランティア搭載で処置が制約される車 
と分かれているそうです。

もちろん、患者さんの具合により①~③が指定されていきます。

ミゼリコルディアでは、病人やけが人を運ぶ救急隊の仕事を皮切りにして、他にもたくさんの事業を行っています。
総合診療所、障害者施設、老人ホーム、お墓などなど。。。

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特に印象に残っているのが、このマーケット。
なんと低所得者が、お金を払わずに買い物できるんですって!!

市内に2つある店舗それぞれに、一人の従業員とその他大勢のボランティアが働いています。オープンするのは、週に2~3回。
利用家族は、まずミゼリコルディアに申請をし、月極めのポイントがインプットされたカードの支給を受けます。ポイントはその家の家族構成や所得によって変わります。
マーケットのそれぞれの商品にはポイントがついているので、月に支給ポイントを使いきるまで買い物ができます。

しかしまぁ、タダで提供だなんて、なぜにこんな大盤振る舞いができるのかしら。
この経済危機のお寒い時代に。。。

実はマーケットに陳列されているほとんどのものが、普通のスーパーマーケットからの頂きもの。賞味期限が迫ってきているもの、パッケージが少し壊れてしまったけど売り物になるものなどが、提供されています。

このお店の名は12のカゴ(dodici cesti)と言いますが、イエス・キリストが増やしたパンの奇跡にちなんでいます。イエスの教えを聞きにきた3千人の民衆たちに、わずかなパンと魚を配ったら、なんと皆が満腹するまで増え続けたのでした。
その残ったパンを集めると12のカゴがいっぱいになったのです。
なので、余って廃棄されるべきものも有効に使いましょう・・・ということでこの名がついたそう。

ちなみに、店は、コムーネから慈善事業の目的で90%オフで借りています。
店内は他のスーパーと同じようにして、施しを受けている、という惨めな思いを抱かせない配慮をしています。それが利用者の尊厳に関わることだから。

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印象に残ったのが、老人ホームでの食事でした。
老人ホームBobolinoの食事は、グルメな入居者も喜ぶメニュー満載でした。

ミゼリコルディアの関係者の方々と、Bobolinoの1800年代後半のソフトな光が差し込むサロンで食事を頂いたのですが、どれもこれも美味!トスカーナの料理がベースで、思わず毎日、食事が待ち遠しくなってしまうようなメニューです。
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食事はプリモ2点、セコンド2点から1つずつ選ぶことができ(選べるのってうれしいですよね)、手際の良いサービスで、待たされることなく熱々の食事ができるのです。もちろん、ワイン処トスカーナなので、希望者にはワインも頂くことができます。

この日のメニューは、私たちのために特別用意してくださったトスカーナ風前菜、タリアテッレ、ペンネ・アル・ラグー、アリスタとポテトのローズマリー焼き、豆とサルシッチャのトマト煮込み、そしてトスカーナ風ドルチェの盛り合わせでした。季節柄、サンジョゼッペのフリッテッレやカーニバルに付き物の揚げ菓子チェンチなどが一緒盛りに。もちろんビンサントには、カントゥッチを。

とっても美味しかったですよ~!

入居者は自立している老人専用なので、自由度がすごく高かったです。外出もOK。
演劇や演奏会などの出し物もあり。どの人も活き活きしています。

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ボボリーノからの移動中、ミケランジェロ広場で最高の景色を楽しみました。(最初の写真)
ここでは、障害者施設の人たちが、日光浴をしにきていました。移動車がたくさんあるミゼリコルディアだから、利用者の移動も簡単ですよね。

多くのボランティアと素晴らしい社員たちで構成されているミゼリコルディア。
多岐にわたる活動の要と言えるのは、オーダーメイドのソフトウエアです。無駄なく無理なく組織が動けるように、システムの構築は、絶対不可欠といいます。

また総勢100人を超えるボランティアが、救急隊やメルカート、介護や運転、はたまた名誉職についています。無償だからといって手抜きすることなく、質の高いサービスを利用者に、笑顔をもって提供しています。
だれもかれもがごく普通に、でも誇りと喜びを持って携わっている・・・見学の際に接したボランティアの印象はこうです。

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コーディネートをしてくれた副秘書のアンドレア・モリーノ氏は、弱者を慈しみ助る精神が、フィレンツェにはもともとあったけれども、それを僕達は今も持ち続けている。
ミゼリコルディアは、市民の憧れでもあるんですよ。

ボランティアの平均年齢55歳だといいます。
そのほとんどが学生かリタイアした後の壮年だそうです。
皆さん、自由な時間を、人のために使っているのですね。

結局、人に与えることによって自分が受けているんだよ。
というモリーノ氏の言葉に、受けるより与える方が幸いです・・・というイエスの言葉を思い出しました。

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これから老人の数が急ピッチで加速するトスカーナ州。
時代の変化に対応しながら、質の良いサポートを提供してくださいね。
助け合いの精神を胸に、フィレンツェを後にしたbutakoなのでした。
(このピンバッチ、頂きました)
                                                     butako
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by butako170 | 2011-04-01 05:56 | 旅行記