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死者と近い?イタリア生活
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こんにちは。日本は暑い日が続いているようですが、スポレートはギラギラの太陽熱を散らしてくれるかのごとく、涼風が時々吹くので、心地よく過ごせています。

さてさて、先週、butakoの近所のアパートに住む75歳のご老人が亡くなりました。
木曜日くらいに発熱し、医者に往診してもらうもそのまま回復せず、日曜日に帰らぬ人となったのです。自宅で最後を迎えたようで、親族たちが土曜日にはいっぱい詰め掛けていました。
月曜日の正午頃、なんと自宅から出棺。その後、たぶん教会でお葬式をしたんだと思います。

今でもスポレートでは、自宅で静かな最後を遂げるご老人たちが少なからずいることに、びっくりしました。

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そういえば、butako宅の壁一つ隔てたお隣さん(アパートの玄関や階段を共有していないため、どんな住人が住んでいるかは不明)も、おばあちゃんが住んでいて、それがある夏の日、自室で息を引き取った・・・と数年前に聞いたことがあります。
そのときの私の衝撃は、いまだに忘れられません。
我が家の居間と4畳の部屋に接する薄い壁の向こうで、誰かが亡くなったなんて!
正直、気味が悪かったのです。

でも、ここの暮らしが長くなるに連れて、そんなケースは稀でないことが分かってきました。
(そうか、ご家族の人もしくは本人は、延命治療など望まなかったんだなぁ)

butakoの住むウンブリア地方では、古代エトルリア人の住居跡やしきたりが残っていて、古い家には2つ扉があります。一つは、日常に使う玄関、もう一つは大人が背を折り曲げてやっと入れるくらいの小さな扉で、こちらはお葬式の際に死者を運び出す時だけに使われたそうです。だから『死者の門』って言われたんですね。
死者の門は、けっして生きている人間は通らず、普段は閉鎖。通ると縁起が悪い、と言われていたのかもしれません。

かつてイタリア人だけでなく、日本人も家で生まれ、そして家で死んだのです。
現在のイタリアは、さすがに出産は病院ですが、老衰の場合は自宅派もまだまだいるということなんですねー。(ちなみに友人フランチェスコ・65才はおろか、夫 ロベちゃんは自宅で生まれました。50年前ほど前までは、まだまだ自宅で産んでいた。ま、日本もそうでしょう。)


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だから、1770年に建てられた私のアパートでも、そう、私たちの寝室でだって、誰かが生まれ、誰かが亡くなっていったのでしょう。
紀元前から歴史が続くスポレートの多くの家屋は、どれもかなーーり古いです。
(ローマの神殿を礎にしている家もあります)
だから、細かいこと、気にしていたら生活できませんよねー。先人が見守ってくれている、くらいの温かい気持ちで、生活するのがいいのかもしれませんね。

                                              butako                
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by butako170 | 2010-07-29 22:01 | ウンブリア地元ネタ
ウンブリアの食卓から ~ユリさんのブログ紹介~
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5月の半ばに、butakoの主宰する『ウンブリアの食卓から』グルメツアーにご参加くださったユリさん。
生後9ヶ月のイツくんを連れて、イギリス在住のお友達AIさんとともに、自然と中世の町並みあれるウンブリアを訪れました。
その時の様子を、ユリさんのブログ『今日のNico Nico』で綴って下さっています。

ウンブリア旅行の出来事を克明に臨場感たっぷりに書いてくださっているので、どんなことがツアーでは行われているか知りたい方には、うってつけ。
butakoも、こんな風にユリさんたちが楽しんでくださったんだなぁ、ということが分かり、ありがたいやら、うれしいやらでした。

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ユリさんは、姫路でイタリア料理教室Nicoを開催されています。
それまでトスカーナやピエモンテの料理店で修行をつまれ、本場の味をきちんと学んでから、日本へ帰国し、2年間かけて調理師の免許を取られた努力家さんです。

いままで行きなれたイタリアを、今度は愛息子さんと。
生後1年未満のお子さんを連れての旅は、想像以上にプレッシャーと不安があったにちがいありません。でも今回は、現地ガイドを利用して、パドヴァ、スポレート、サルデーニャ島(島では、旦那様と合流)と、周到なプランをたてて、安全に旅ができるように図られたのでした。

これって、小さい子供がいるから無理だわ…とあきらめていた若いお母さんにも、参考になる事例かもしれません。現地のサポートがあるから、できる旅。

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(料理教室の先生ルチャーナとイツくんのツーショット)
また小さいお子さんを連れていたら、イタリアの旅は、思わぬ発見があります。困った時に、すっと助けてくれるイタリア人(これはお子さん連れに限りませんが)だったり、見ず知らずの店員や住人が「まぁ、かわいいわねー」とか「アモーレ!」とか話しかけてくれ、温かい交流ができたりするのです。
(日本人が西欧人の赤ちゃんをカワイイと思うように、こちらの人は東洋人の赤ちゃんをすごーーーくかわいいと思っています)

お子さんがいて、イタリア行きをためらってらっしゃる方は、是非一考されていもいいかもしれませんね。
                                         butako
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by butako170 | 2010-07-23 19:11 | 報告
ウンブリアの夏風景
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暑い日が続きますね。日本でもどんどん気温はうなぎのぼりで、熱中症の被害も多発している模様。
ここウンブリアもローマやフィレンツェほど蒸し暑くないものの、日中はかなり暑さが厳しく(最高気温34℃)、出歩くのもはばかられます。

なるほど、イタリアの夏の過ごしかたの秘訣は、朝晩と涼しいうちに活動し、昼間はPisolino(昼寝)する、ということなんでしょうが、勤め人はそうもいきませんよね。

かく言う私は、毎日、涼しい家のなかで仕事をしています。
ちょっと身に余るほど重要な仕事を3つも抱えてしまって、青息吐息。ストレスと格闘して、思わず逃避してゲームしたり。。。(よくありがち)
これではいかん、と気づき、思い切って外へ出かけました。

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スポレートから車で10分の村San Brizio(サンブリッツィオ)。スポレートからモンテファルコへ行く途中にあるのですが、その教会前には今年、ひまわり畑が広がっています。

どうして今年って?
畑の土壌保全のため、毎年、作付けする農作物を変えます。ある年は小麦、ある年はとうもろこしと輪作するのですが、ひまわりは土壌改良の役割を果たすので、何年かに一度はひまわり畑になるというわけ。

ちょうどサン・ブリッツィオ村の教会の前一面にひまわりが埋め尽くす様は、圧巻ですよね。

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今日は、親しくしているK先生から頂いた一眼レフの調子を試すために、ここを訪れたようなもの。
初めてのカメラで慣れないけど、同じEOSだし、なんとか使い方は分かりました。

うーん、ミツバチの羽音がうるさいくらい。
ミツバチが健在のイタリアは、農業大国として安泰ですね。

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ちなみにサン・ブリッツィオ村の教会には、ロマネスク様式のレリーフが残っているのだとか。
住民は300人弱の小さな村ですが、一度、じっくりと村の中や教会も見て周りたいなぁ。

                                               butako
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by butako170 | 2010-07-22 18:17 | ウンブリア自然・山歩き
24時間ストライキに遭遇!
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もう3週間も前のことになります。
諸事情でミラノに行くことになったのですが、7月8日に会いませんか?と先方からアポイントの打診をされ、思わず了承してしまったのは。
当時から7月8日は鬼門だと分かっていたのです。なぜかというと、trenitalia(トレニタリア)のストライキがあるから。

イタリアではストライキを行うときは事前に告知をします。
なので6月末には、7月8日のストのことを知っていたのでした。トレニタリアのコールセンターに問い合わせたところ、ストライキは、同日の21時開始、翌9日の21時まで続く24時間ストでした。

ちなみに7月8日の予定は、
ローマ発9時 ミラノ着12時(ユーロスター)   
15時にアポイント  
ミラノ発18時 ローマ着21時半(ユーロスター)  
ローマ発22時半 スポレート着24時(レッジョナーレ)

という日帰りハードスケジュール。

ローマからスポレートの最終電車は、21時以降ストライキ突入後の便なので、最悪、ローマで足止めを食らった場合は、ローマの友人宅に泊めてもらうお願いをしました。

これでストライキが発生しても万事OK。備えあれば憂い無し、で望んだ7月8日。
ストライキで大混乱するイタリアをこの目で見てやろうじゃないの、くらいの勢いでした。

ミラノ 17:30 
夕方の中央駅は、平日だというのに、さながら帰省ラッシュなみのざわついた雰囲気。電光掲示板には、まだどの電車の中止も表示されていませんでした。それでもローマ行きのユーロスターに乗った時は、乗車率110%なのにびっくり。なかには自分の乗るべき後発の電車がストライキと知り、急遽この便に変更した人も多くいました。それらの人々は、座席を予約していないため、とりあえず空席を探して座っていましたが、当の予約者が乗車した際には、その座席を空けなければならず、さながら難民のようでした。
ストライキが行わなければ、後発の電車で、本来予約した席で悠々としていられたろうに、と思うと気の毒ですよね。

フィレンツェ 20:00
私の乗っているこのユーロスター、フィレンツェに停車すると事前に知っていたので、実はある目論見をたてていました。20:13発フィレンツェ発のレッジョナーレに乗ってフォリーニョ(スポレートの隣町)まで何とかいけないものかしら?そうしたらロベちゃんに迎えに来てもらえて、その日のうちに自宅のベットで休める。
ストライキは21時から。20:15の電車なら動いているはず。
ユーロスターのフィレンツェでの停車時間は10分。この10分を使って電光掲示板まで走っていって、わずかな望みをもって見てみました。

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・・・ま、しょせん期待などするだけ損なのです。
掲示板のフォリーニョ行きの項目には、SOPPRESSOの文字が。SOPPRESSOって、廃止された、殺されたっていう意味があるんですが、うーん、ちょっと半殺しされた気分かな。
21時からのストライキにまだ突入してないけど、ま、フォリーニョにつく頃には、ゆうに21時を過ぎているので、想定内でしたが。

ローマ 21:30
無事にローマへは到着。
スポレートへ向かうため、フォリーニョ行きの電車の掲示板の部分を、にらみながら待ちます。今のところ備考欄には何も書かれていません。
友人には「たぶん大丈夫そうだけど、ひょっとしたらお世話になるかも」と一言電話を。

ローマ 22:00すぎ
そして不意に掲示板の板がパタパタとはためき、嗚呼!SOPPRESSOの文字が!!
すごすごと友人宅へ向かうため、A線の地下鉄乗り場へと向かったのでした。

翌日。。。
嵐はまだ過ぎ去っていません。いや、その日の21時までのストライキだから、これからが本番といってもいいでしょう。この日は、朝から友人の勤める革製品のお店に遊びに行って、スポレートに帰る計画を立てていました。
ローマ市内の交通機関が、ストライキのため、運行本数を減らしています。
コロッセオ近くにあるその店へは、友人と地下鉄を使って行きました。


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ローマ コロッセオ付近 10:00すぎ
11時半の電車に乗るために地下鉄でテルミニ駅へ向かおうとしました。
でも地下鉄の入り口を見てビックリ!
なんと!!完全封鎖です。そう、朝のラッシュの時間帯は地下鉄を走らせたものの、それ以降はストップしていたのでした。封鎖された入り口を見て、一瞬あわてるbutako。
歩いて駅まで行けるかなー、スポレート行きの電車には間に合うかなーって。

スポレートまでの道のりが地球半周くらい遠く感じました。
(実際は140kmしか離れてないんだけどね)

地図を見たら、しめしめ地下鉄2駅分。距離にして1,5km。
これなら歩けない距離ではありません。

こうして10時過ぎに駅に着き、またドキドキしながら掲示板を見ていたら、この便は無事に発車することが分かりました。そうなると、SOPPRESSOの憂き目に逢っている人に対して、妙な優越感が。
おかしいですよねぇ、この心理。自分がどうしたわけでもないのに。ただ,ただ運が良かっただけなのです。

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駅の普通のホームからは500mも離れた2EPホームを目指します。(この酷暑のなか、イジメです)
構内途中にはBarbiera(理髪店)を発見。利用者、結構いるみたいですよ~。
女性も利用できるよ、と理髪店のご主人。

駅員さんが途中にいたから、気さくに話しかけてみました。
「今回のこのスト、何を要求しているんですか?」
「うん、まぁ、3年前から雇用契約がまったく更新されていないからね、そう、更新を求めているんだよ」

へぇ。
契約が更新されていないので、賃上げもストップしているのだとか。
なるほど、自社がそうだと、結構やるせないかも。
でもこの経済危機のご時世、3年間現状維持できているだけでも有り難い気もしますがねぇ。

そして無事乗車。
クーラーもちゃんと効いている2等車で、定刻どおり列車は発ち、無事私をスポレートまで送り届けてくれたのでした。この日ほど、スポレートが愛しかったことはなかったです。なんか、ホッとしたというか。
駅まで迎えに来てくれていたロベちゃんの顔を見たら、二重に安心しました。

公共機関のストライキは、もううんざりですよ。
これからは、ストの日が分かったら、スポレートの町を一歩も出ないことにしようっと。

                                               butako

*ストライキの後、trenitaliaに勤める友人と話したところ、一時金35ユーロが会社から支給されたそうな。
一応やらなかったよりマシ?でもストが生んだ被害総額を考えると、複雑です。
しかしまぁ、労働者の権利が強い国ですね、イタリアって。
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by butako170 | 2010-07-11 22:51 | その他
FSのストライキ 7月8日~9日について
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イタリアの国鉄にて、2010年7月8日(木)の21時~翌9日の21時まで、24時間ストライキを行う予定です。
この日に動く方は注意が必要!

どの電車が動いてどれが動かないかは、今日の午後くらいに分かるそうです。

っていうか、butakoは8日の午後、ミラノからスポレートまで帰らないといけません。
もしも電車がストップしたら、丸一日、ミラノで足止めを食らうかもしれない。
そんな殺生な~。

ストライキ大国イタリアのことは、十分知っているつもりでしたが、実際自分がその難をこうむることになるかもしらないので、やはり不安です~。この日電車を使う人は、注意ですよ。

                                                 butako
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by butako170 | 2010-07-06 18:40 | 報告
フィレンツェのトラットリア マリオーネ
今日のイタリアは全国的に真夏日。
おまけにフィレンツェに行ったので、すごく蒸し暑かったです。フィレンツェは京都のように盆地なので、夏の湿気はすごいんです。この時期に観光する人はくれぐれも水分補給を忘れず、帽子もかぶって、休み休み巡ってくださいね。

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今回は、今年の11月に行われるフィレンツッェ日本映画祭の打ち合わせでした。
いよいよスポンサー探しも佳境に入りつつあるので、このへんできちんと地固め。電車ではるばる3時間半かけて、華の都へ日帰りしてきました~。

いやー電車の旅がつらいというよりも、蒸し暑さにちょっと辟易。


でもフィオレンティーノ御用達のトラットリアでパワフルランチを頂いたので、その後も難なく乗り切りました。こちらがそのお店。TRATTORIA Marione 駅から徒歩10分以内の駅近ですよ。

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まずは冷製トリッパでサラダ仕立てにしてあります。
ゆでて処理してあるトリッパを薄く切って、塩こしょう、パセリ、にんにく、オリーブオイルをあわせます。butakoはレモンを回しかける派。さっぱりしていてでもコラーゲンも摂取できて、美味。
そしてここのクロスティーニが最高においしい!!


特製のふんわりしたパンに、まだ温かいレバーペーストがたっぷり。少し白ワイン酢を入れているので、しつこくなくていいですね。パンの柔らかさと甘みとペーストのマッタリ滋味深さがベストマッチ。


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そして友人お勧めのオッソブーコをガッツリいきましょう!
フィレンツェ風にトマトと香味野菜で煮込まれたオッソブーコはトラットリアの気概がたっぷり。もう牛のエキスとトマトのウマミと酸味が溶け合ったソース、ほろほろで柔らかいお肉、そしてミドロと呼ばれるブーコの中に閉じ込められたエキスをナイフでほじくりながら食べる。

舌に乗せた途端、解けるミドロ。まさにオッソブーコの真髄ですね。

お腹いっぱい食べたあとは、お仕事が待っています。まず実行委員のなかで、イヴェントの内容をミーティング。その後、コラボ先であるレストランのご主人と面会して、山ほどの考えなければならない企画の山の宿題を抱えながら、またウンブリアの山へと戻って行きました。


しかし暑かった。スポレートと同じ気温でも、湿度の高さから、体感温度がぜんぜん違います。また幹線道路沿いは、アスファルトに蓄えられた熱気が上昇してさらに暑い。
こう暑いと、老若男女、ジェラートを食べるのがイタリアでのお約束です。
これで厳しい夏を乗り切れ~。
                                                butako
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Torattoria Marione(トラットリア マリオーネ) 
Via della Spada 27/R Firenze
055.214756
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by butako170 | 2010-07-05 07:45 | リストランテ
カステッルーチョはお花8分咲き
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先週末ですが、カステッルーチョに行ってきました。
今年は、長雨で寒くて、いつもの開花よりも2週間以上も遅れています。

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だからまだ花は8分くらいしか咲いていないよう。
そういえば、師匠に「きみは水仙のように美しいのぉ」と口説かれた(冗談でです)、水仙もまだ一つも咲いていません。

自然のものだから、人間の思い通りには咲かないんだよ。
だからこんなに美しい。だからこんなに愛しいのでしょう。

今週末くらいにもう一回チャレンジしようかな。

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帰りは恒例のSellano村のカンティーナ・カリモリでランチを。
今日のデザートは手作りのPesca(桃に似せたパンケーキ。甘さ控えめでこれぞノンナのお手製!)でした。

次回のブログは気合入れて書きますね。
今日のところはご勘弁を。                              butako
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by butako170 | 2010-07-01 04:22 | ウンブリア自然・山歩き