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marfugaのフラントイオ・オリーブ畑見学
先日、隣町カンペッロにあるマルフーガ社に見学&meetingに行ってきました。
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マルフーガはグラダッシ家が営むオリーブオイルの老舗。
1817年からオリーブ農家としての歴史を持ち、近年、ウンブリア州を代表する素晴らしい作り手に成長を遂げました。今年も、Slow Food協会のベスト・オリーブオイルの一つに選ばれたりと、非常に高い評価を受けています。
かなり前から料理研究家の有元葉子さんが一押しし、輸入販売も手がけていましたね。

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butakoの家から車で15分。
以前から気になっていたのに、なんとなく、行きそびれていたマルフーガ。
なんとわが親友ルチアがマルフーガの社長フランチェスコと幼馴染だということを知り、盛り上がった話のついでに、先日ルチアと訪問しました。

事務所はフラントイオ(圧搾所)に併設しています。
この日訪れた時は、オリーブオイル絞りの最盛期でした。

フラントイオでは、昔ながらの大臼で挽いているかと思いきや(そんなことないよねぇ)、コンピュータで制御された機械がフル稼働しています!
すべての製造過程において、完全に酸素と熱、そして光を遮断した最新式の機械。

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ご存知、オリーブオイルは、オリーブの実をすり潰してろ過し、それを遠心分離して作ります。過熱工程を経ない唯一のオイルなのです。そう、オリーブの生絞りジュースみたいなもの。
だから風味が生きているわけです。
おいしくて劣化しにくいオイルを作る条件は、上記に示した通り酸素、熱、光を遮断することなんですね。従来の「コールド・プレス法」では、熱が発生し風味を損なうのが欠点でしたが、最新式の「シノレア法」ならば、ほとんど熱が発生しません。実をペースト状にし、それをゆっくりと攪拌することで、 オリーブの水分と油が次第に分かれていきます。比重の軽いオイルとそれより重い水の性質を利用し、上質のオイルだけが抽出できるのです。
マルフーガのは当然シノレア法。フォリーニョに専門に手がける工場があり、今導入しているのは、3ヶ月前に取り付けたばかりのもの!

抽出方法以外に味の決め手になる要素、といえば、実をすり潰す機械の回転数なんかによっても、風味が微妙に違ってくるといいます。その辺は、各フラントイオの腕の見せどころですね。
(上記の写真は、オリーブの洗浄/ペースト状にして/シノレア法で分離させているところ)
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また配合するオリーブの種類によって、味は格段に変わります。
このエリアはDOP(原産地呼称統制)認定地区で、欧州の規定に基づいたオリーブオイルが作られています。アッシジ-スポレート認定地区のオリーブの種類は、モライオーロ種mini60%、フラントイオ種とレチーノ種max30%と規定されています。各農家が好き勝手な配合で、オイルを作ることももちろん可能ですが、DOPとして市場に出す場合は、上記の規定と、さまざまな厳しい取り決めを守る必要があるのです。

(写真は、最後微量に残った水分を分離させるため、遠心分離にかけたもの。フィルターにもかけていないそのままのオリーブのジュースが滴り落ちます。オリーブの入ったタンク。オーダーが入ったら、瓶詰めしていきます。タンク内の空間には二酸化炭素を充満させ、酸化を防いでいます。)

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マルフーガ所有のオリーブ畑には、日の出から日没まで太陽の光が降り注ぎます。
眼下に望むのは、トレヴィの中世の町。

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彼らが拠点を置くトレビからカンペッロ、スポレート一帯は、オリーブオイルの一大産地で、特に風味が高いと珍重されてきました。当たり前にオリーブを栽培し、それでオイルを作れば、当たり前においしい、という恵まれた地区で、さらにその上を行くオリーブオイルを目指した農家、それがグラダッシ家なのです。一家が設立した『マルフーガ社』のオリーブオイルは、香り豊かで、重過ぎず、オリーブの特徴を最大に生かしたオイル。
(写真:収穫は手積みで。サンティーニ氏。収穫後、フラントイオに運ばれ、オイルにします。)
地元のギョットーネ(食いしん坊)たちは、マルフーガのフラントイオに足を運び、新オイルを買い求めます。もちろん、国内外での評価も高く、近年多くの賞をさらっていきました。2009年は、スローフードのオリーブオイル大賞のトレ・オリーヴェに輝いた実力を持ちます。


社長のフランチェスコ氏は、フラントイオでオイル作りについて、熱心にレクチャーしてくれました。40歳過ぎのエネルギッシュな若社長は、代々続くオリーブ農家の革命児でもありました。それまでの石臼で挽く伝統的な作り方を一新し、革新に懐疑的で頑固な地元の反対にも関わらず、率先して機械式を取り入れたのです。

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フランチェスコ氏は、「オリーブオイル作りに必要なのは、情熱と探究心。機械の導入もそうだし、あとL’affioranteの開発もそうだ。これは、数種類のオリーブを混ぜていた従来の作り方を一新し、モライオーロ100%で作ったところにある。しかも風味を生かすために、実が完熟する前、つまり黄緑色の実にうっすら黒いグラデーションが入る10月中旬のものだけを使いオイルにしている」。
モライオーロの実は小粒で、苦味と刺激の強いこの地域の代表品種です。その若い実だけを用いて作ったオイルは、マイルドというよりも深くコクと強い香りを持っています。
そして極めて酸化していない健全なオイルなのです。


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L’affioranteは、非常に高い評価を受け、マルフーガの名前は国内外に広まっていきました。でもあくまでも経営はマイペース。有名になったからといって、畑を極端に広げたり、大工場にする気はないようです。事務所にはフランチェスコのお父さんのエットレ氏も常駐し、35年前のレトロなジープで、オリーブの林やエリア一帯を動き回っています。家庭経営のチームワークの良さ、目の行き届いた小生産者の強みをまざまざと見せつけられました。
信念を貫き、家族を愛し、土地を慈しむ。マルフーガのオリーブオイルからは、芳香とともにグラダッシ家の生き様も感じ取ることができるのです。
(写真:社長のお父さんエットレ氏。オリーブ畑をこんな素敵な格好で見回ります。)

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さて、いよいよマルフーガ・オイルの試食タイム♪
L’affioranteは、シンプルなブルスケッタにして賞味しました。(この食べ方が一番美味)
力強く若々しい味、ピリッと喉に残る刺激、深いコク。もうオリーブの生搾りそのものです。
そのほか、オリーブの実のペーストや乾燥トマトのオイル漬け、どれもマルフーガのものですが、逸品ぞろいでした。アペリティーボに出してくれたアルナルド・カプライ社の白、グレケットも適度なコクとすっきりとした味わいで、もう最高。。。

今年はオリーブの実のつき方が従来の年に比べ4割も少ないそうです。でも味の方は、最高の出来になりました。こうオイシイと、イタリアンだけじゃなくて、お豆腐にもパスタにも何にでもかけたくなりますよね。

マルフーガ社>http://www.marfuga.it/
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by butako170 | 2009-11-25 20:08 | プレシディオ・食材
日本映画祭@Firenze せまる!!
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お元気ですか?
butakoです。バタバタと仕事か趣味か分類不可能なプロジェクトのために、先週は動き回っていました。
その関係で、アレーナを見ない&ジュリエットの窓辺にたたずまない「ヴェローナ滞在」をしました。でもヴェローナ大学に行ったり、そこの学生ラジオを少しの間ジャックしたりと、普段できないオモシロ&奇妙な体験ができて、それはそれで有意義だったですね。
(写真はヴェローナのサン・ロレンツォ教会内部、だったかしら。)

そうそう、今日はbutakoの友人が企画しているフィレンツェの日本映画祭のお知らせです。
11月27日から29日までフィレンツェのサント・ステファノ教会(Chiesa di Santo Stefano al ponte)で日本映画祭が開催されます。
『おくりびと』や『アキレスと亀』、となりのトトロなどが上映されます。入場は無料なので、フィレンツェや周辺に住む方は、気軽に見に来てくださいね。
公式サイトはこちら(イタリア語)
映画祭のプログラムはこちら
Genki-japanのサイトには日本語の説明がありました。

それと12月1日14日にフィレンツェ大学フィレンツェ郊外で『着物』について講演をする友人が、着付けのできる方を探しています。できる方で、この日フリーかつご興味のある方は、butako170@hotmail.co.jpまでお知らせくださいませ。イタリア在住の人で着付けのできる人って、意外と少ないんですよね。(私も含めてね~)

それでは、簡単でしたが日本映画祭のお知らせでした。                   butako
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by butako170 | 2009-11-25 03:16 | アート・モーダ・インテリア
Cantina La Palazzola
Ciao tutti!
metto le foto della visita alla cantina "La Palazzola" 21/11/2009 per il corso di sommelier.

こんにちは、ソムリエ教室のみんな!
先日11月21日に訪れたカンティーナ"ラ・パラッツォーラ"訪問の際の写真を載せます。
自由に閲覧してね。


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fate click sulla scritta "More"per visualizzare tutte le foto.

*potete scaricare le foto liberamente. c'e' il copy right Tae Kokawa,Se volete utilizzare le foto per il pubblico fatemi sapere.

More
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by butako170 | 2009-11-22 00:18 | ソムリエAISの授業
JITRAへの新連載
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イタリア旅行サイトの草分け的存在JITRA(Japan-Italy Trevel Online)にて、butakoの書いたウンブリア州の紀行エッセイ『ウンブリアの風』の連載が開始しました。

毎月15日更新で、1年間にわたり、ウンブリアの珠玉の町々を紹介していきます。
ぜひ、見てみてね。


                                               butako
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by butako170 | 2009-11-20 00:29 | 報告
イタリアのヘソ=フォリーニョに美術館が誕生
みなさーん、芸術の秋してますか?  
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butakoは、隣町フォリーニョで近代美術館がオープンする、という知らせを受け、本日、その開会式に参加してきました。美術館の名前は、CIAC(チャック)
チェントロ・イタリアーノ・アルテ・コンテポラーネオが正式名なのですが、長いのでそれらの頭文字をとってチャックとの愛称で呼ばれています。

開会式から最初の2ヵ月半の間、展示されるのは、イタロ・トマッシーニ氏が主宰した『スパツィオ・テンポ・イマージネ』というテーマの現代アート展です。
私たちの友人である画家のステファノさんの絵も、もちろん展示されいます。夫ロベちゃんがステファノさんの助手をしている関係もあり、開会式に参じることになったのでした。

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一階は天窓から自然光が注ぐ開放的なスペース。
そこには、主に立体的な現代アートがたくさん展示されています。

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そして地下一階には、絵画や写真などが展示されていました。
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この女性と椅子がたくさん写っている写真は、けっこう興味深かったですね~。
なんだか分かります?
遠くからだとわかり難いのですが、女性のお尻に椅子の模様の型がついています。
椅子とそれに座った女性のお尻とでも言いましょうか。なかなか面白い作品でした。

そして我らが友人のステファノ・ディ・スタシオ氏の作品がこちら。
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『キリストの後の肖像』1980年(彼が32歳の時の作品)。180×150cm 油絵。

私は絵を専門に撮るカメラマンではないので、ステファノさん(左)とロベちゃんが一緒に移っている写真を載せることにしました。
キリストの生涯のいくつかの場面が独特のタッチで描かれています。
彼の若い頃の作品は、全体的に陰影が多い感じですね。とてもドラマチックです。

ステファノさんは、とても穏やかな紳士的。ナポリ生まれのローマ育ち。現在はローマとスポレートを行ったり来たりしています。(どちらにも自宅があるのですよね)
ステファノさんが、教会のクーポーラという大きな作品の依頼が来た際、一人では難しいので、助手を探していたところ、ロベルトと知り合いました。
今では、親しい友人としてロベちゃんばかりでなく、butakoもつき合わせて頂いています。

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さてさて美術館の話に戻りますが、同じフロアーで、もう一つお気に入りの絵を見つけました。
カルロ・マリア・マリアーニ氏 『街 9』 2002年 油絵
こうして見ると普通のサイズに見えますが、実に177×177cmという巨大な絵です

非常に繊細で生き生きとしたタッチで描かれています。

フォリーニョにお越しの際は、是非、近代美術館CIAC(チャック)へ立ち寄ってみてください。
イタリアの近代アートの息吹に触れることまちがいないですから。

スパツィオ・テンポ・イマジネ展は、1月31日まで。

■近代美術
 Centro ilaliano arte contemporanea
CIAC(チャック)
住所:via del campanile 13,foligno
(フォリーニョのチェントロストーリコ。駅から徒歩15分。)
電話:+39 0742.357035
開会日:火曜、木曜、土曜、日曜
時間帯:9-13、15-18
*ただし12月25日~1月1日までは休館
入場料:5ユーロ

mail: info@ciacmuseum.com
site: www.ciacmuseum.com
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by butako170 | 2009-11-15 00:25 | アート・モーダ・インテリア
本日の試飲ワイン
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ソムリエの授業も、今日で8回目を迎えます。計15回の授業だから、ちょうど真ん中ですね。
ようやくデグスタッツィオーネ(試飲)の仕方も、だんだんとスムーズにできるようになり、余裕も出てきた(はず?)ので、今回から、毎回飲んだワインの記録をしたいと思います。


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その前に…授業が始まる10分前にには、香りの訓練と称していくつかの香りを嗅いで、訓練するプログラムがあります。今回は、erba(草)系でした。
左から、セージ、タイム、青草、乾いた草の4種類です。

以前から、りんごや梨、イーストやチーズ、ビスケットといろいろな香りのサンプルを試してきました。っていうか、当初は『香りの小瓶』でもって匂いを訓練するのかと思いきや、生の食材がやってきたので、びっくり!
この方が、リアルで良いのですが、意外でした~。

さて、ソムリエの香りのワンポイントレッスンです。(あくまでも一般的に)

概論>>植物の香りは、タンニンの成分に、乾燥した草は、木の樽の熟成に由来していることが多い。

生の草:カベルネやシラー、メルローからも感じ取ることができる。
   ソービニオン・ブランもそう。(これはトマトの青臭い香りがするそう)
乾いた草:トッレヴィアーノ種
    乾いた草の香りは、製造工程で発生する香りである。
サルヴィア・オフィチナリス(Salvia officinalis):モスカート、マルサラ
タイム:ピガート、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ(両者は同じ品種なのですが)
ローズマリー:マルヴァジーア・デッレ・リパリ(Malvasia delle Lipari)、リースリィングなど

■本日の試飲ワインの紹介■

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<< Grillo *Viognier >>2008年
製造元:Feudo di Santa Tresa (Siciliaラグーサ)
ワインの名前:Lina Ianca 
アルコール:13%
グリッロ種とフランスのブドウ、ヴィオニエ種の混合。グリッロの50%は、バリックで3-4ヶ月熟成。

ESAME VIZIVO
クリスタル、色はbianco Paglierino グラスの端は、verdorino/ab.consistenza e vivace

ESAME OLFATTIVO
Intenso/ab.complesso/fine/香り:りんごのゴールデン種、白い花、豊富なミネラル

ESAME GUSTO-OLFATTIVO
secco-ab.caldo-fresco-acido-sapido/Equilobrio/ab.intenso/ab.persistente/ab.fine

CONAIDERAZIONI FINALE
maturo/sb.armonico


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<< Montefalco Rosso >>D.O.C. 2005年
製造元:Fattoria ColSanto (Umbria・Bevagna)
アルコール:13%
Sangiovese, Sagrantino, Merlot e Montepulciano。モストの7割を木の樽で、残りの3割をステンレスで熟成させる。

なんと、ColSantoの母体であるLivonはフリウリのワイナリー。奇しくも私がウーディネで泊まったアグリの経営元でもありました。すごい偶然!

ESAME VIZIVO
limpido、色はRosso Rubino Spento/consistente

ESAME OLFATTIVO
ab.Intenso/ab.complesso/ab.fine/香り:チェリーなどの赤い実、バルサミコ

ESAME GUSTO-OLFATTIVO
secco-caldo-poco molbido-poco fresco-sapido/ab.Equilobrio/intenso/ab.persistente/ab.fine

CONAIDERAZIONI FINALE
pronto~maturo/ab.armonico

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<< Vino nobile di Montepulciano >>D.O.C.G. 2004年
製造元:Capoverso(Tscana・Montepulciano)
アルコール:13.5%
Sangiovese, Canaiolo, Merlot。

ESAME VIZIVO
limpido、色はRosso Rubino e Granato/consistente

ESAME OLFATTIVO
Intenso/complesso/fine/香り:イチジク、トーストしたアーモンド、スパイス

ESAME GUSTO-OLFATTIVO
secco-caldo-ab. molbido-fresco-ab.tannico-sapido/Equilobrio/intenso/persistente/fine

CONAIDERAZIONI FINALE
maturo/ab.armonico

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やはり、きちんとおさらいすると、そのワインの特徴がより分かりますね。
さぁ、後半の7回も気を抜くことなく、がんばろう。                      butako
    
*Viognier について
種類:白ワイン
地域:フランス、カリフォルニア他。各国
フランスのローヌ河流域で栽培されている珍しい白用品種。香ばしい極めて上質のワインを生み、コンドリユーやシャトー・グリエが有名。カリフォルニアなどでも人気があるが、世界的に見てもぶどうの栽培量はわずか。

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by butako170 | 2009-11-13 20:27 | ソムリエAISの授業
サン・マルティーノの日   *ブルッティ・マ・ブォーニ*
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『サン・マルティーノ』のフェスタで食べるビスコッティを焼こうと、まず私が下ごしらえしたのが、アーモンドの殻剥き。プーリアに取材で行ったとき、マルティーナ・フランカの野草オジサンの店で買ったものでした~。
(結構使っているのに、まだなくならない!)

私特製のこのビスコッティには、アーモンドをはじめ、クルミ、ゴマ、オレンジの皮、ノチーノで漬けた干しブドウ、乾燥プルーン、チョコチップなどおいしそうな食材がなんでも入るお好みビスコッティ。材料は気分しだい、在庫しだいで変わるのだけど、いつも変わらずおいしくできます。
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バターの代わりにオリーブオイルを入れるウンブリア・スタイルなので、ヘルシー。

材料をざっくりと刻み、目分量でパッパと作った生地は、二つのスプーンで形成します。こういうのをドロップクッキーって言うんでしたっけ。
イタリアでは『BRUTTI MA BUONI(ブルッティ・マ・ブォーニ)』と呼びます。
『不細工だけど、おいしい』という意味です★


さてさて11月11日のサン・マルティーノの日ですが、この聖人の日は祝日ではありません。
でもスポレート界隈(ウンブリア)では、夕食を友人たちとともに囲み、野鳥やサルシッチャ(ソーセージ)を食べ、ヴィーノ・ノヴェッロ(新ワイン)で乾杯し、暖炉で焼いた栗を食後に食べます。
過去のbutakoの記事はこちら 
2006年 
2008年

そう、いわゆる秋の収穫祭なのです。
農村の文化が残るウンブリアでは、農家でない「街の人」もサン・マルティーノを祝う習慣が残っています。
ま、なにかに理由をつけて、飲むとうのは、どの地域も同じでなわけですが。
でもスポレート在住のミラノ人パオロをフェスタに招待しても、なんだかちょっとピンと来なかったようで、丁寧に断られました(!) やはり地元色の強い祭りなのですね。

農家の暦「バルバ・ネーラ」によると、この日前後で今年の収穫は終了となります。
秋に仕込んだヴィーノ・ノヴェッラ(新ワイン)もそろそろできるし、
乾いた北風が吹き始めるこの時期は、ブタの解体を始める頃。


ということで、サン・マルティーニは土とともに生きる人たちにとっては、最大のお祭りなのですね。


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さてさて、ブルッティ・マ・ブォーニとともに作ったパンもアップしますね。三回目の今日は、二次発酵をきちんと行ったため、ふんわりと膨らみました。

それでは、今日はこのへんで。                                       butako
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by butako170 | 2009-11-12 01:05 | イタリア年中行事
イタリアのワイン用語ったら!
>>butakoのサイト『ウンブリアの食卓から』の 旅ページ「トーディ」をアップしました。
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中央アジアで生まれて、エジプトに伝わり、ギリシャを渡ってイタリアにやってきた。
そう、ワインのことです。
ヨーロッパのワイン作りの先輩であるギリシャから、ローマ時代にすでに「エノトリア(ワインの国)」と羨望されたイタリアですが、イタリアワインには大きな特徴があります。
それは、ブドウの土着品種の多さ。
フランスワインがわずか10数種類のブドウを使って作られているのに対して、イタリアのブドウの種類は200以上あるのです。なんたる差でしょう!

現在、私の受講しているAISのソムリエの授業は、レヴェル3のうちレヴェル1の半ばに差しかかったばかり。先週、ようやくデグスタッツィオーネ(試飲)の仕方を学びました。

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はじめの4レッスンは、ひたすら『ワイン作りの概論』の講義でした。そこで気づいたのは、ワインにまつわるイタリア語の語彙がすごく多いことです。
たとえば,「ブドウ、ブドウの実」はウーヴァ(uva)ですが、「ブドウの木」はヴィーテ(vite)といいます。そして「ブドウの品種」はヴィテイーニョ(vitigno)、ブドウ畑はヴィニェート(vigneto)です。それではブドウの絞り汁は?
モスト(mosto)です。


そのほかには、ブドウ栽培(vitivinicole)、ブドウの種(vinacciolo)ブドウの苗木(barbatella)などなど。ブドウの搾り汁ならば、succo della uva でも良いじゃない!と思うのですが、もう、そのものズバリmostoという言葉が存在しているのですね。
語彙の豊富さは、文化の豊かさを表します。
言葉ひとつとっても、古くからワイン大国だったイタリアを垣間見ることができるのです。


そして、外国人学生である私やNくん、そしてヴェレナちゃん(ロシア人)を悩ますのですねぇ~。(分からないところは、日本語のサイトなどを見て補ってます。)
でも試飲のほうは、 「味の記憶」になるので、舌や鼻に味や香りを覚えこませないといけません

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ソムリエ:「はい、この赤ワインは何の香りがしますか?
赤い果実の香りですね。チェリーではない、うん、そうね、桑の実(mora)だな」
Butako:へぇ。(そうなんだ、この香りがmoraの香りか)

まだ谷を歩きまわっているbutakoなので、本物のmoraは何度も食べたし、食材の味や香りは、たくさん知ってるつもりです。でもその味とワインの味を結びつけるのって、簡単そうだけど、ちょっと難しい。そう、味の記憶ってあいまいなんですね。

まだまだ試飲の訓練は始まったばかり。気長に頭を働かせながら、覚えるとしましょう。

butako
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by butako170 | 2009-11-10 04:11 | ソムリエAISの授業
ころころパン作り
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小麦粉をこねて、発酵したら小さく丸めて。
生地の感触はなめらかで柔らかく、コロコロといくつも丸めているうちに、心が次第に落ち着いてくる。今朝の主人との喧嘩のいら立ちや、世界的不況と騒がれてどことなく不安になっている精神やらが、次第に落ち着いてくる。
そうだ、パン作りには癒しの効果があるのかもしれない。

以前通っていたマルケ州の料理学校”イタル・クック”では、パンの授業があり、近くの小さな村に店を構えるパン職人ジュリアーノが教鞭をとった。生徒たちのもっぱらの関心は実技だ。ジュリアーノの魔法の手がパン種をこねると、たちまち絹のように、なめらかな生地に仕上がる。そう、たとえば、今回私が作った小さな丸パンの形成だって完璧な出来ばえ。ちぎった種の四隅を下側に束ねて球体にし、左手に乗せて、右手でもって愛しい子をなでるように、5、6回転がす。すると、つなぎ目も何もない正真正銘のつるんとした球になるのだ。

不思議だ。私がすると、つなぎ目がいつまでも残ってしまう。生地もなんとなく、ざらっとしたまま。だからだろうか。オーヴンで焼いたとき、均等に膨れないで、右だけとか左だけがボコッと膨れて、愛嬌のある形に仕上がってしまうのは。

いつかジュリアーノみたいに、まん丸くて、つなぎ目なんてない、均等に生地が持ち上がった丸パンを作りたいなぁ。最近、夢中になっているパン作り。1kgの小麦粉をこねて作り、冷凍庫で保存すると2人家族で1週間はもつ。オーヴンで解凍すれば、焼きたてさながらの風味がよみがえる。
1週間に一度の鍛錬だけど、いつかはジュリアーノのパンに近づきますように。


写真 上:生地にはゴマをまぶしたり、トマトソースやホウレンソウのペーストを入れたりして、色や風味の変化を楽しみます。

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写真 下:今週の金曜日には、和食の仕事が。25人分の寿司やタタキなど。また腕を振るいますよ~。
写真は、テーブルサイドに飾る折り紙の鶴を作っているところ。
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by butako170 | 2009-11-05 04:01 | プレシディオ・食材
抹茶ロールのレシピ
すごくおいしいケーキだから、どうせなら皆に公開。
ということで、butakoがいつもイタリアで作って、好評を得ている抹茶ケーキの作り方を紹介します。

<< 抹茶ケーキ >>
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■材料■
<生地>
・薄力粉70g
・抹茶5g
・バター50g
・牛乳50cc *a
・卵黄 4つ分
・全卵 1つ
・牛乳 およそ100cc *b
・卵白 4つ分
・グラニュー糖 50g

<クリーム>
・生クリーム200g
・グラニュー糖 30g

■作り方■
①薄力粉と抹茶を一緒にふるう。
②鍋でバターを溶かし、①を入れコンロの火から下ろして木べらで混ぜる。
③再び火にかけ(中火)、練り混ぜる。
④牛乳aを加え、火から下ろし卵黄を加える。
⑤割りほぐした全卵を加え、手早く混ぜる。
⑥牛乳bの1/2を加え混ぜ、残りの牛乳も徐々に加える。
⑦持ち上げたときリボン状に生地が落ちればOK。まだ硬ければ、牛乳をさらに加える。
 それをザルで濾す。
⑧別に、卵白に砂糖を加えてメレンゲを作る。
⑨⑦の生地に、⑧のメレンゲの1/3を加え、気泡のないように完全に混ぜる。
⑩残りのメレンゲを加え、ざっくりと混ぜる。
⑪クッキングペーパーをひいた天板に生地を流し入れ、予熱したオーヴンに入れる。
180℃で12~15分。(途中で手前と置くの向きを変える)

⑫オーヴンから出して、完全にさめたら、クリームを塗り(巻き終わりになる部分1/4にはクリームは塗らない)ロールする。
⑬それをラップで巻いて、冷凍庫で1日冷やす。
⑭当日は半日くらい前から常温に置き、自然解凍する。


できあがり。カフェにも日本茶にもあいますよ。
思わず疲れも取れるやさしい味です。
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by butako170 | 2009-11-04 17:58 | イタリアで和食