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ウンブリアの食卓から~HP完成しました
実に爽快な気分です!
今年のはじめからコツコツとはじめていたHPが完成しました~! 
え?butakoさん、HP作りをしてたの?と驚かれている人もいるでしょうが、「三日坊主で終わったらどうしよう」という恐れがあったため(笑)、秘かに進めていたのです。

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ウンブリアに住んで丸3年。山の師匠と出会って丸2年。
徐々にウンブリアの素晴らしさを肌で舌で目で感じ、心の倉庫に蓄えてきました。
「それらをまとめたい」と常々思っていたのですが、単に旅のHPならありきたりだし、どんな視点を織り込もうかと、考えを巡らせていたのです。

そこで、butakoのライフワークとなりつつある『スローフード』を軸に、『ウンブリアの食(グルメを含めた)と旅』の要素を取り入れることにしました。
タイトルは、
 『ウンブリアの食卓から』~スローフードと美食の旅~

スローフード協会が掲げる方針や説明といったマクロ的な捕らえ方と、自分の住むウンブリアのスローフードというミクロ的な視点を盛り込みました。
なぜならスローフードとは土地に根ざした食べ物であるがゆえ、セオリーだけを大上段に掲げても、実際のプラティカルな部分がなければ、意味が半減してしまうからです。
だから日本のスローフードとは、けっしてイタリアを真似ることではありません。たとえば、姫路は姫路のスローフード、仙台は仙台のスローフードが存在するのです。このHPに関しては、butakoの現在の居住地ウンブリアのスローフードを紹介するのが、自然かしら、と思ったからです。

だからカッコつけたり、美辞麗句なしの120%素の地元情報をお届けしたいと思います!

まぁ、説明はこれくらいにして。。。
私は、かなりの機械オンチです。イタリア人からすれば、日本人は皆プログラマーのように見えるようですが、butakoはせいぜいブログをUPするのが、関の山。
でも、ガイドブックに首っきりになって、どうにか作りあげることができました。

完成度の高さは、目をつぶっていただくことにして、一人でも多くの方が『ウンブリアの食卓から』へ訪れて下さり、面白く見ていただければ、幸いです。
感想、質問、意見、叱咤激励、等などありましたら、どしどしお寄せくださいね。

これをもちまして、9月に開設したウンブリア 旅ナビblogを終了し、内容をHPの方に統合致しますので、ご了承ください。

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by butako170 | 2009-10-29 20:38 | 報告
サフラン祭り @カッシャ
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ヴァルネリーナの街カッシャで開催されるサフラン祭りも今年で9回目を迎えます。
その火付け役となったのシルバーナさん。butakoも何度か彼女の畑に訪れ、一緒にサフランの球根を掃除したり、サフランを摘んだことがありました。そのときの記事はこちらをどうぞ。

そして彼女は、スローフード協会のプレシディオに認定されているロベイアという野生のグリンピースの栽培を手がけた第一人者でもあったのです。
ロベイアについては、、 こちらから。

そこで今回は、彼女が参加するサフラン祭りのお手伝いをしようと、先週の土曜日、カッシャに行きました。

カッシャは聖女リータの生まれ故郷で、そのため全世界から巡礼者が訪れます。
アッシジの聖フランチェスコほど有名でないにしろ、南アメリカでは爆発的な人気を誇る聖女。なのでブラジル人などの巡礼者が多いみたい。
そして、なぜかナポリ人も、たくさんやってきます。
「守護聖人は多いほど良い」という八百万の神信仰にも似たナポリ人の信心深さを表しているのかしら。

このサフラン祭りも、聖女リータと祭りの両方を楽しもうと、大型バスが南イタリアから何台も乗り入れていましたよ。

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さてさて、わが友人のシルバーナはですが、彼女はカッシャからおよそ15kmほど離れた『チビタ・ディ・カッシャ』という村に住んでいます。若いころから農業を営んでいました。それが、およそ十年前に、古い文献を読み解き、カッシャ界隈でかつてサフランの栽培が行われていることを知ります。


この地がサフラン作りに適していると確信を得た彼女は、アブルッツォからサフランの球根を取り寄せ、栽培することにしたのでした。
最初は猫の額ほどの小さな畑で試験的に行い、それに成功すると、徐々に生産を増やしていったのです。


いつしか、シルバーナの作るサフランは有名になっていき、近隣の農家の人たちにも、そのノウハウを教えながら、サフラン作りの輪が広がっていきました。ついには、カッシャはサフランの名産地としての地位を確立したのでした。

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こちらが、シルバーナのブースの看板商品。
サフランとロベイアです。
サフランやロベイアで作ったクッキーも飛ぶように売れていましたよ。
このクッキー作りの様子は、後日お伝えしましょう。

そのほか、ファッロやファジョーリなどの豆類も販売しています。
標高1200mの農地で無農薬で栽培される作物は、どれも健全そのもの。

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「サフランなんて、化学的に処理されたパウダーのものしか見たことがない!」 という人のために、丁寧に説明するシルバーナ。サフランのめしべは一つの花に一本あり、それが途中から三つに分岐しています。その様子を本物の花を分解しながら、説明します。

さて、肝心のbutakoのお手伝いですが、これら名産品を日本人である私が売れば、どことなく嘘くさくなってしまうので、別のお手伝いを申し出ました。(彼女らはそんな事、全然、意に介していない様子でしたが)

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それがこちら。ロベイアとウンブリアワインのマリアージュを楽しもうという粋なプログラムのお手伝いです。
最近、ソムリエ教室に通ったりして、にわかにワインづいているbutakoなので、このマリアージュには、おおいに関心がわきました。

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・ロベイアとアサリ貝を煮たもの
・ロベイアを粉に引いたもののポレンタ、アンチョビのソースがけ

アサリで煮るのは、シルバーナの思いつき。アサリの繊細で豊かな海の香りが、ロベイアに染み込んでいて美味でした。そしてロベイアのポレンタは、クアレイジィマ(四旬節:カーニバルから復活祭までの肉を絶つ時期)に、この地方で食べられてきた郷土食です。これは、前者とちがい力強い味わい。ロベイアの青臭さを、アンチョビソースがうまくマスクし、風味を加えていました。

それに対するワインがモンテファルコ・ロッソです。
AISウンブリアの指揮のもと、セレクトされたワインです。
両者の相性はバッチリでした。

配膳をしながら、参加者の様子を観察。
ロベイアの煮物は万人うけしていましたが、ポレンタのほうは残す人もちらほら。やはり、洗練されていない癖のある田舎料理は、なかなか口には合わないようです。
でも、この素朴な味、butakoは好きだなぁ。

とはいえ、この試みは大盛況でした。
ソムリエとロベイアの生産者であるシルバーナの説明のもと、きちんと両者を味わい、分析し、舌だけでなく頭でも理解した貴重な体験。
漫然と食べるのではなく、たまには勉強しながら食べることって、刺激的な体験なのです。
説明だけを受けるのと、理解度はかなり違ってくるでしょう。

ロベイアの知識を深める良い機会ですね。
こうして失われつつあった作物が息を吹き返し、再発見されていくのは、意義のあることだと思いました。

                                                            butako
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by butako170 | 2009-10-29 05:35 | サグラ・祭り
500年前のパイプオルガン
やっとコンパクトカメラのデータ取り込みが可能になったので(一眼レフは、なぜだかまだできません)、黒セロリ祭りでにぎわうトレビにて、23日(金)行われたコンサートの様子を紹介します。

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イタリアの教会といえば、パイプオルガンの響く荘厳なさまを想像しますよね。
そう、大きな教会には必ずといってあるパイプオルガンですが、ここトレビには、1509年に作られた世界で3番目に古いパイプオルガンが現存しています。

一番古いのはスイスにあり、次はボローニャ、そしてここウンブリアのほぼ真ん中にあるトレビのサン・フランチェスコ教会にあります。ちなみにスイスのものは、今は弾けないそうですが、それ以外はまだ演奏が可能。

今年は、トレビのオルガンが誕生して500周年を迎えます。
それを手がけたマストロ・パオロ・ディ・ピエトロ・パオロ・ディ・モンテファルコ(書き間違いではありません。モンテファルコ出身のピエトロ・パオロ家のパオロ師匠といったところでしょうか。)を記念して『マストロ・パオロ コンサート』という演奏会を、トレビ界隈で開催しているのです。

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どうです、5世紀前のパイプオルガンのいぶし銀のような輝きは。
大小、長短の管がびっしりと連なっていて、その数は315本
1998年にフォリーニョの工房オルガノ・ピンキ社により、修復が行われ、7年もの歳月をかけて完成しました。当時の音色がよみがえったのです。

その偉大なオルガンを弾くのが、ロベの友人オスカル。
いつも冗談ばっかり言っていて、オルガン奏者のカリスマ的雰囲気は皆無なのですが、ひとたび壇上に上がると、それは素晴らしい演奏をするオルガニストだったのです。

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コンサートは、パイプオルガン、リュート、肉声(バリトン)によって行われました。
ルネッサンスとバロック音楽など9曲です。
リュートって何?そう、この楽器が面白いのなんの。ギターのルーツともいえる楽器です。
音色は『地中海的な明るさと優美さを持った琵琶』って感じかしら。
(あとでウィキペディアで調べてみると、元来はアラビア起源の楽器が中世にヨーロッパに伝来し独自に発達し、リュートの原型となったと考えられている。 よく似た外見で現代もアラビア文化圏で用いられている楽器であるウード (oud) と同じ起源をもつとされ、また日本や中国の琵琶とも祖先を同じくする、とありました。へぇ!)

演奏は素晴らしいものでした。
なんだかメディチ家の宮廷で、家来たちをはべらせながら、くつろいでいる感じ。
そう、とっても優雅なんです。
オルガンは、全体的には柔らかな感じ。フルートのような音色も聞こえてきて、「え?パイプオルガンってこんな音だったっけ」と不思議な気分にさせられました。また時に力強くメロディーを導いていて、500年前の楽器が、こんなに活き活きと音を奏でる様子に、感動しました。
そしてリュートは、上品で可愛い雰囲気をかもし、曲目に往時の雰囲気を加えていました。

でも、演奏家たちは、オルガンのある2階部分で奏でていて、弾いている様子が見えない!特にリュートを弾く様子がすごく見たかったので、演奏の後、2階部分に駆け上がり、楽器を見せてもらいました。

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リュートですが、音階は、ギターのように左手の押さえで作るのではなく、ハープのように弾く前からすべて調整されています。
だから弦の数もすごーく多いのです。
ベース部分が15本。
メロディ部分が15本。ただし、こちらは和音が引けるように二重の弦になっています。
ということは、全部の弦を合わせると45本!

一方、パイプオルガンですが、私が疑問に思った『フルートのような音』の謎が解けました。

右手にある7本の取っ手を倒すことで、自在に音色を変えることができるというのです!
たとえば、一番上の取っ手を倒せばフルートのような音、全部倒せばすべての音が合わさった大きく華厳な音に。
オスカルは実演しながら、丁寧にbutakoの疑問に答えてくれました。
また、リュート奏者で、この日のためにわざわざドイツから駆けつけてくださったSigrun女史もとても親切に説明してくださり、本当に感謝です。

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教会内はフレスコ画で飾られとても美しかったです。でも私の心を鷲づかみにしたのは、フレスコでなくてこのバンコ(台)です。17世紀初期に作られた大理石細工らしいのですが、とても精巧に作られていて、思わず感嘆の声をあげてしまったほど。

フィレンツェの寄木細工みたいな手法でしょうか。

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                                                  butako
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by butako170 | 2009-10-26 18:07 | ウンブリア地元ネタ
PC不調
数日前から、PCへのデジタルカメラの取り込みができなくなってしまいました。

金曜日夜にトレビという街で行われたコンサート。サン・フランチェスコ教会に保存されている世界で3番目に古いオルガンを使った『中世の音楽』コンサートは、なかなか興味深かったです。およそ300管のパイプから奏でられる音は、力強く、時に軽やかで、歴史の重みを感じるもの。
そして中世の弦楽器リュートは、まったくはじめてみた不思議な楽器。
弦のたくさんあるギターといったところでしょうか。

先週水曜日と昨日訪れたカッシャのサフラン生産者の記事。
これも、写真があってこそ。

アップしたい記事が数点あるのに、PCがカメラを認知してくれなーい。
どうもリカバリしなおすしかないようです。
っていうか5年前購入したこのVAIO、調子が悪くて夏から3週間おきにリカバリしているのです。
そろそろ寿命だな。

                                                butako
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by butako170 | 2009-10-25 19:54 | その他
カンティーナ ディ・フリッポ
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先週、東京からJUNKOさんが遊びに来ていたので、彼女の第二の故郷であるスペッロという街に遊びに行きました。スペッロは、小高い丘に立つ中世都市で、町中にお花があふれているこんじんまりした、かわいらしい街です。


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今回は、彼女のステージ先であったレストラン・バスティリャla Bastigliaを訪問しました。
懐かしいマルコシェフやスタッフの方との再会を果たしていました。

まぁ、レストランのオープン席から眺めるウンブリアの丘の素晴らしいこと!
この日は晴天。前日降った雨のせいで空気が澄んでいたので、スモッグもなく、抜群の透明度をもった景色を眺めることができました。

そしてそこのスタッフの一人ミケーレが、彼の叔父さんの営むカンティーナに来ない?と申し出てくれたのです!もちろん!地ワインを深めたいbutakoと、ウンブリアワインを知りたいJUNさんは、二つ返事。

彼らのカンティーナは、玉ねぎで有名な町"カンナーラ"とモンテファルコの東側にある"ベバーニャ"の境にあります。そう、ここも、エリア的にいうと、サグランティーノ圏内なのです。
カンティーナの名前は、Di Filippo。
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ここは1971年に創始し、1994年から有機ワインを造りはじめました。丁寧に手積みされた健全なブドウから作られるワインの味はいかに?
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まず最初に試飲したグレケット:Grechetto (Colli Martani D.O.C.) がすごくフルーティで香りが弾ける感じで、素晴らしかった。2008年ヴィンテージで、輝くような薄い麦わら色。バナナ、パイナップル、パンの焼ける香りなどがして、若々しい酸味がありました。

お次はモンテファルコ・ロッソ(Montefalco Rosso D.O.C) 品名Sallustio
2006年センジョベーゼ60%、バルベーラ25%、サグランティーノ15% のしっかりとバランスのとれたワイン。ゆっくりと香りが開き、グスリやブルーベリーの香り、しなやかで若さあふれるボディです。 アルコールなんと14.5%

そして サンジョベーゼ・コッリ・マルターニ(Sangiovese Colli Martani D.O.C.Riserva) 
品名Propeezio はサンジョベーゼ100%の味わい。2006年。気品があって、渋みもまろやか。

ウンブリアワインのキングとして君臨するMontefalco Sagrantino D.O.C.G. 2005年ヴィンテージ。
チェリーやプラムの少し甘酸っぱい香り、ニッキなどのスパイシーな香りが心地いい。余韻は長く、質のいい強すぎないタンニンが舌を刺激します。

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そしてミケーレの叔母さん手作りのクッキーとともに運ばれてきたのが、"ヴェルナッチャ・ディ・カンナーラ"というパッシート(甘口ワイン)。
ヴェルナッチャと聞いて思わずオリスターノが思い浮かび、「サルデーニャの関係あるの?」と聞いてしまいましたが、関係ないそう。しかもあちらは白ブドウだしね。ここカンナーラの地元のCornetta(Alias Vernaccia Nera)という品種だと言っていました。あとで調べてみたら、Vernaccia Neraは、マルケ州周辺を地産とする黒ブドウです。ならば、こちらのカンナーラは、きっとそれの亜種なのでしょう。

もともとヴェルナッチャという言葉は、本来固有の品種をさすのではなく、その場所のブドウをさしていたそうです。なので、イタリア中にヴェルナッチャが存在しているのは、そういう理由だったのです。

このワインが美味ですねぇ。
干しブドウの入ったオリーブオイルのクッキーを、ワインに浸しながら、食べると天にも昇るおいしさ。
まろやかで蜜のような甘さがあるけど、後味はすっきりしている。
食後に暖炉で、本など読みながら飲みたい 『瞑想のワイン』です。

個人的な好みでいえば、ここではグレケットとヴェルナッチャのパッシートが特に冴えていたように思います。
今までBioワインは独特のビオ臭がするので、好みが分かれるところだな、と思っていましたが、ディ・フリッポのワインはその臭いがしません。こんなにおいしくて、Bio(有機)だなんて、素晴らしい。

オーナーの妹で、ワイン作りに携わるミケーレのお母さんは、これからは、Biodinamico(バイオダイナミック)農法でのブドウ作りに取り組みたい、と言っていました。
日本でも注目されているbiodinamicoワイン。どんな味になるのでしょうね。

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カンティーナ前の畑。かなたにはスバシオ山とアッシジの町が見えます。
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by butako170 | 2009-10-23 02:34 | イタリアワイン
ソムリエの授業3回を終えて
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イタリア・ソムリエ・協会(AIS)は、国家資格です。
資格試験の前に、レベル1から3までの授業に参加し、ワインのこと、ワイン以外の飲み物のこと、試飲の仕方、料理とワインの相性、サービスの仕方などをのべ1年半かけて学ぶクラスが開催されます。
もちろん、飲食関係者でなくても一般にも門戸が開かれているので、誰でも参加OK。
実際、ワインが好きで、知識をもっと深めたい…という一般人の参加者もたくさんいます。

そのレベル1に通っているbutakoですが、現在まで、すでに3回の授業を受けました。
12月初旬まで、計15回のレッスンが行われます。

まず、レッスン初日には、ウンブリアのAISの会長が「ソムリエとは」ということと、AISの歴史をを熱く語ってくれました。

そのなかで印象に残ったことを数点あげてみたいと思います。

その1:イタリアのソムリエ人口ってどれくらいだと思いますか?およそ3万5千人です。多いか少ないのか?という話ですが、フランスが5千人、スペインが4千人という事情を考えると、その数は圧倒的に多いと言えますね。
イタリアは、やはり資格や経歴、ステイタスを気にする国なのですね。

その2:会長は「世界ではフランスワイン至上主義の流れがあるが、われわれイタリアワインには、それに勝るとも劣らぬ素晴らしさがある!」と声高に熱い目をして言っていたのが心に残りました。
たしかに、イタリアワインのバラエティ(土着品種)の多さは、国際品種基調のワインの世界に厚みを与えているでしょうね。それにしても「フランスに負けてないゼ」という会長の敵意むき出しの発言は、おらが国イタリアの特徴を色濃く反映していて、butakoのテンションをおおいに上げてくれました。

その3:ここでやっとソムリエとは?という話になりますが、
ソムリエとは、お客様がレストランのドアを開いてから、食事やデザートを食べて、帰るまで、すべてに責任を持つ人、です。すべてにおいて、心地よいサービスを提供するプロ、なんですって。
だから当然、ワインのことだけでなく、ほかの飲み物、カフェやジュースに至るまでも知っていないといけないし、料理のことも分かっていなければなりません。また、それらに携わる経理、エノテカならばワインの売り方も心得ていなければなりません。

その4理想のソムリエとは ①謙虚であること ②文化を知っていること ③柔軟性と記憶力  ④直感と暖かい人間性  ⑤情熱  !!!!

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どうです?一流のソムリエには一朝一夕では到達できないことがお分かりでしょうか。
会長も「ソムリエの試験に受かったからゴールではないんだ。そこからがスタートだ」と、言っておりましたが、まったくその通りです。

butakoにとっては、職業としてのソムリエではなく、ワインの知識を深めるためのレッスンです。
でもやるならば、とことんやってイタリアワインのことなら、任せてよ!と言えるようになりたいと思います。
毎日、ワインが食卓に上る国、イタリア。ワインを知ることは、生活を豊かにすることにもなるのですから。

レッスンの前半は、ペルージャ大学などの教授が来て、ワインの醸造やブドウの生産、ワイン概論などの授業を受けます。後半は、ウンブリアのテルニ支部のソムリエの指導のもと、実技(ワインの試飲)が行われるのです。

毎回、3種類のワインを試飲します。
ただ漠然と飲むのではなくて、指標になるものポイントに沿って試飲します。まだ私たちは試飲の授業を受けていないので、今の時点では、好きに飲んでいる感じかな。

レッスン3の試飲の内容>>

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銘柄によって、味を惑わされないため、「ブラインド・テスト」を行っています。
最初の写真のソムリエの手元をご覧ください。袋をかぶせて、エチケットを隠しているでしょ?こうして、ソムリエの音頭で、皆が同時に試飲しながら、ああでもない、こうでもない、と感じたことを自由に発言していくのです。

さて、このたびは、白、ロゼ、赤の順で味見しました。
口にわずかにワインを含むときに、目をつぶり気を集中させると、味が分かると、一人のソムリエは言っておりました。。。
本日のワインの結果はこちら↓↓↓

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白:Mondevium DOC 2006年 ブドウの種類 Pinot Bianco,Sauvignon, Chardonnay
トレンティーノ・アルト・アディジェ州 Weigut Niklas社
輝くような黄金色、微発泡。甘い香り、青りんごやパンのイーストの香り 後味すっきり、上品。

ロゼ:Umbria Rosato IGT 2008年 ブドウの種類 Montepulciano d'Abruzzo
ウンブリア州 アメリア  Castello delle Regine
さらさらしている感じ。若いイチゴ、小豆の香り。酸味が強く、香りは弱い。

赤:lodai Maremma Toscana IGT 2006年 ブドウの種類Sangiovese,Cabernet Sauvignon,Molot 
トスカーナ州 マレンマ地方   Fertuna社
ガーネットのような赤、アルコーリコ、ベリーの香り。  渋みが深く、後味は嫌な渋さが残らない。もう少し寝かせて飲みたいワイン。

次回はどんなワインが試飲できるのかしら。
                                                butako
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by butako170 | 2009-10-21 04:18 | ソムリエAISの授業
最近のお気に入りspesa(買い物)
今週の日曜日の朝、秋の嵐に見舞われてからというもの、イタリアは12月並みの寒さです。
それまで半そでの人もいたくらいに暖かかったのに、もう、秋を通り越していきなり・・・みたいな気候の変化にちょっと戸惑い気味。
風邪にかかっている人も多いようですが、butakoはオリーブの葉のお茶を毎日飲んでいるせいか、元気に過ごしています。オレウロペインの恵み、享受してます!

さてさて、最近、日本の友人が我が家に来たり、ソムリエの授業があったりで、バタバタと毎日が過ぎてしまいました。それらの出来事は、明日から報告するとして(2軒もカンティーナを巡りました!)、最近買った収獲物について、ちょっと自慢。してみたいと思います(笑)

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まずは、こちら。
え?ええ。そうです、車を買いました。といっても、中古車ですが。

fiat社のpuntoです。
しかも純白なところが、ちょっと営業者っぽい(?)というところは別にして、まずまずの買い物をいたしました。やはり、イタリアの国産車のほうが、メンテナンスや部品の交換がお手軽なので、Fiatが良いかなぁ。
またコンパクトCarの中では、内部が一番広いと思います。

支払いは済ませましたが、塗装の不備でただいま整備工場で最後の仕上げをしているところ。来週の水曜日の納車が待ち遠しい。。。
しょうもないことですが、オーディオラジオが着いていなかったので、butakoの希望でつけてもらいました。
かなりこの点にこだわったのですが、たぶん、それは薬の営業時代、FMラジオにお世話になったせいかもしれません。また、長旅をする際は、ラジオやCDって、すごく良い気分転換になりません?

そして、2点目のお買い物は、こちら。
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オリーブの木のまな板です。そもそも木のまな板がずっと欲しかったのですが、気に入るものが見つからずに今まできていました。
それが、今週友人のJunkoさんと、彼女の第二の故郷スペッロに行った際に、ARTE LEGNOというオリーブの木の加工品専門店に立ち寄り、そこで一目ぼれして買ってしまいました。

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どうです、とっても美しい木目でしょう。
オリーブの木は、内部に油を含んでいるため、汚れを弾いてくれます。
そして材質はとても硬く、まな板としてはまさにうってつけの材料なのです。

大事に使えば一生モノ!

ここでの製品は、工房で一つひとつ手作業で作っているため、すべて異なります。
そのなかで見つけた、木目といい、カッティングといい一番自分の好きなもの。数ある中から見つけたときって、本当に「ここで会ったが百年目」みたいな衝撃がありますよね。

創始者のアンジェロさんと話をしながら、買い物のひと時。本当に良い時間を過ごしました。

今ではARTE LEGNOは、アッシジ、フォリーニョ、モンテファルコと多くの支店を増やしています。ウンブリアのどこかの町で見かけたら、立ち寄ってみてください。
Arte Legnoの製品は、日本にも入ってきていて、ネットで購入可。ウンブリアに縁のある料理研究家の方ともコラボして、Da YOKOというブランドでも購入できるようです。

これから長くお世話になるであろう、白いPuntoとオリーブのまな板。
どうぞヨロシクネ!

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by butako170 | 2009-10-17 19:59 | 報告
prova2  ~友達、呼びたいんだけど~
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金曜日、いきなりロベの友人であり、画家のステファノさんから電話がありました。
「この日曜日のランチ、我が家に来ない?
相談なんだけど、tae、和食作ってくれないかな」。


こう彼が切り出したのは、かねてからローマの自宅で、芸術家や評論家の友人を呼んで、和食の夕べを開きたいという、ステファノと奥さんパオラの希望があってのことです。
どうやらこの夕食会に先立って、butakoの腕を試したいようです。

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ロベが、「これはprova(試験)だから、ある程度クオリティの高いものを作らないとね」と言われて、まぁ、これも和食の腕を磨く良いチャンスだわ、と思いちょっと気合を入れて、準備をしました。

ステファノたちの家は、オリーブ畑の一角にあります。
庭からスポレートのロッカ(要塞)が見渡せる位置にあり、市内のチェントロから車で10分の所に住んでいます。あたりは車の騒音もなく、360℃自然に囲まれた静かな場所。
もうかれこれ、8年ほど住んでいるのですが、このたび、郊外の別の村に家を購入したそうです。
なのでこの家にbutakoたちが訪れるのも、たぶん最後になるでしょう。

そんな田舎ののんびりした景色を楽しむ余裕もなく、まずは仕込んできた材料をざっと台所に並べて、調理開始です。痛かったのは、土曜日に買い物をしたのですが、土曜日は各店に良い魚が入ってこないこと。
仕方なく、刺身や握りずしはこの日は断念しました。

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前菜:2種類のタルタル サラダ添え
     左:サバのタタキ、オレンジとフェンネル、生姜ソース和え
     右:サーモンとアボガド、ザクロのタルタル 醤油&オリーブオイル和え

プリモ:ちらし寿司、巻き寿司

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セコンド:鯛と海老、タラのつみれ 海鮮お好み焼き
        :テンプラ各種
(写真なし)

ドルチェ:抹茶のパンナコッタ 小豆ソース添え、スイートポテト+バニラジェラート

写真は、一番不出来だった私の皿を取ったので、あまり美しくありません。
やはり盛り付けをもう少しプロっぽくしないとなぁ。

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でもステファノもパオラも、すべての皿を気に入ってくれました。
もう、はじめのタルタルを出した時点で、二人とも大興奮で、誰を夕食会に呼ぶかの人選に大盛り上がりでした。同席していたロベちゃんも、ご満悦のよう。

半日がかりの準備だったけど、苦労した甲斐があったわ。
ローマの食事会にはロベも招待されているので、是非、芸術家のエスプリの洗礼をたっぷり受けてほしいもの。

食事の後は、近くを散歩し、
秋の自然を思いっきり満喫した私たちでした。
                                                      butako
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by butako170 | 2009-10-12 20:55 | イタリアで和食
prova ~試して御覧なさい~
 最近、ちょっとヒマである。
夏まではコンスタントに仕事が詰まっていたのだが、天高く秋空の映えわたる9月になると、ルーチンの掲載モノと小さな仕事がボツボツと舞い込むのみのみだった。
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最初はあせってジタバタ動いてみたけれど、やがてそれにも疲れて、「神様が与えてくれた猶予」と開き直り、○○の秋にかこつけてAISソムリエ教室に通ったり、隣町バイアーノに住むHIROMIさんから、塩野七生や佐藤優、須賀敦子、林真理子などの文庫本を借り、むさぼるように読んだ。昨日読んだ三谷幸喜の『オンリーミー』は、時々大声を出して笑い転げるほどで、ロベちゃんから「どうしたの?」と突っ込まれることも、しばしば。でも面白いんだもの。笑いを溜めると逆にストレスになっちゃう。
また食欲の秋にかこつけて、寿司のディナーで腕を振るい、他人の食欲を増進してみたりもした。
流れに任せて「成すがままでいよう」と決めたとき、焦っている時と状況は変わらないのに、気が随分楽になった。

そして故郷の教会の面倒見のよい婦人が送ってくれたCD-ROMを通して、『問題への取り組み方』に対して、新しい考え方を持つようになった。そこではアメリカの若い牧師が、「自分が孤独なら、人に慰めを。自分の問題で手一杯なときは、他人の問題の解決を。そのように試して御覧なさい。そうすれば、自分の孤独は埋められ、問題は知らないうちに解決しています」というメッセージを聞いて、「なるほど、そうかもしれない」と思えてきたのだ。

そろそろ「自分のためだけに生きる」という、一見もっともそうだけどエゴイズム的な生き方から転換する時かもしれない。
自分が得をするのも大事だし、大志を抱くことも必要だけど、それを満たすことばかり考えていたら、なんだか人生が乾いていく気がした。大それた慈善事業ということでなく、ちょっとしたこと、ほんの些細な親切や気配り、いつもtranquilla(平穏)でいることのできる人間になろうと思った。

人生の質に対して考えた秋の日。
結婚生活3年目始動、そして34歳の誕生日目前の私が、もっともっと人間的に成長していけるように。

                                                     tae
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by butako170 | 2009-10-10 06:14 | その他
ソムリエ授業の初回と忘れかけた結婚記念日
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 昨日、いよいよAISソムリエ(レベル1)の授業が始まりました
ウンブリアAISでは、レベル1は3箇所で行っているのですが、一番近いのが隣町のテルニでの授業。実は、自家用車が10日前に、いきなりエンストして、エンともスンとも動かなくなってしまったので(ウン,スンですよね。。。)、公共機関を使って、テルニ郊外の会場まで向かいます。

会場は、エノテカ&レストランの2階を借り切って、そうですね、30人はいたかしら。予想外の大人数にびっくりしてしまいました。申し込みの手続きをとる人々をざっと見てみると、年齢層は30~50才くらい。男女の比率は半々といったところでしょうか。

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実は、授業が始まる前に、友達ができちゃいました。
会場の2階入り口が分からなかったので、たまたま聞いた女性となぜか波長が合い、二人で隣りで並んで座ることになりました。実は、彼女はカザフスタン人。パッと見は分からなかったのですが、イントネーションがネイティブではなかったので、「お、外国人だ」と思い(自分だって外国人なくせに!)判明しました。

彼女はイタリア人のご主人と息子さんと住んでいて、ご主人が自営業をしているそう。自分もワインの知識を得て、やがてはワインバーを開きたい・・・と目を輝かせて話してくれました。

そして、なんと日本人もいました!!
この町に住んでいる男性でNさんと言います。

3人の外国人たちは、無事にイタリア語の授業を進めていけるのでしょうか!?
完全に他人事だけど、本当、ある程度予習復習しないと、ついていくの難しそうだわ。

さて、気になる初日の授業ですが、『ソムリエの心得』『理想のソムリエ』『ワイングラスのいろいろ』などをウンブリアAISの会長ガブリエレ氏より教わりました。

彼の話のなかで、印象に残ったのは、フランスのシャンパンは、今では足の長い細いグラスで飲むけれども、その昔はコッパという口の広いグラスで飲んでいたそうな。
しかも今のように辛口でなく、ほんのりと甘口だったんですって。伝統的なシャンパン=辛口と思っていたけど、時代とともに味も、そしてそれに伴いグラスも変わるものなのですね。

授業の最後は、地元のスプマンテLa Palazzola-Grilliで、祝杯をあげて、お開きとなりました。
ガブリエレ氏、よっぽどしゃべり好きなのか、ワインの記述をこと細かくし始めました。
おかげで、スプマンテの繊細な泡はすっかり消えてしまい、適正な飲み頃だったその冷たさもなくなり、ちょっとぬるーくなっちまいました。

毎回、1~2銘柄のワインが味見できるというので、非常に楽しみです。
飲みなれた地元のワインから海外のものまで、ラベルを見ずに、舌でその味を見分けれるくらいに、ゆくゆくはなりたいものですね。


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あ、そうそう、昨日はbutakoとロベの2回目の結婚記念日だったのですが、前日になるまで気がつきませんでした。(私って記念日に気を使う人じゃなかったっけ???)
で、記念日は私はソムリエの授業だし、ロベはほかの用事で夕食は別々にとることになってしまったので、結婚祝いは、今週末に持ち越すことになりました。

車もないことだし、スポレート旧市街の評判の良いレストランでディナーと張り込みますかね。

写真は2年前の同日同刻に、花嫁姿のbutakoたちが記念撮影のため、たたずんだ場所(ジーロ・デッラ・ロッカ)。2年前は、もっと高揚が進んでいたけれど、今年はまだまだですね。
                                                    butako
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by butako170 | 2009-10-09 03:04 | イタリアワイン