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嵐が過ぎ去った後…
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 怒涛のような先週が終わり、今週はゆったりと過ごしています。
(強力な風邪で5日間ダウンしていたところに、今年3月創刊のAの執筆が重なり、aiuto!って感じでしたから。それも無事書き終えました。)

風邪は夫ロベルトにも、あれよという間に移り、彼もウンウンとベットで寝込んだ3日間。夫は寝ているだけで良いのですが、妻の私は、執筆の合間に「やれ、ご飯だ」と休む暇なし。こんな時、男の人って手伝ってくれないのですよね。調子の良い時は、手伝うのだけど…。

写真:エディコラで店番をする看板犬。シュールな表情が何ともいえません★

5人兄弟の長男で育ったロベルト。
もし兄弟のうち一人が風邪を引いたら、マンマは子供たちに「さぁ、今夜は皆で寝ますよ~」と言って、一人残らず大部屋に連れて行ったそう。
子供たちは一種のキャンプ状態で(5人もいますから)、枕投げをしたりして、はしゃぎました。
そして翌日には見事に全員風邪でダウン。

たしかに5人の子供が代わる代わる風邪を引いたら、マンマ、看病もたまったものではありません。お医者を呼ぶにしても、2日ごとに5回呼ぶよりも、一回で5人済ませた方が効率いいですもん。

さすが、5人の子持ちマンマは強し。やることが豪快です。。。


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 さて、風邪の症状がひと段落したら、たまっていた家の掃除、そして買い物。
それからジャム作りです。今はオレンジのシーズン。シチリア産の無農薬のオレンジを使って、マーマレードを作るのが、私の重要任務です!

オレンジを水でよく洗い、皮を厚さ0.5mmに切っていきます。
そして少量の水で丸一日煮出し、ペクチンの活性を促します。
あとはオレンジの果汁と果肉、砂糖をオレンジの重量の30%ほど加え、煮詰めて、出来上がり。


切って煮るだけのリンゴのジャムと比べて、果肉を取り出したり、皮を極薄に切ったりするのが面倒くさいですが、手間をかけただけあって、ナチュラルで最高に美味です。
軽いダイエット中の夫は、フェッタ・ビスコッタータにこのジャムをたっぷりはさんで、無糖のカフェラテにつけて朝食とします。

季節の果実で作るジャム。去年の初夏から、butakoのルーチンになってますが、これももうすぐ1年が経ちます。ジャム作りによって、今まであまり意識しなかった果物の旬を知ることができたので、よかったかな…。
ビオのジャムを買うよりも価格は半分以下だし。財布にも舌にもおいしい手作りジャムです。

                                             butako
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by butako170 | 2009-01-31 19:13 | 報告
サンミニアートのワイン試飲会 その3
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さて、めくるめくディナーも終わり、翌日も試飲会は続きます。

といっても前日のような、ブラインドテイストではなく、カンティーナごとにブースを設け、好きなものを試飲させてくれる…というもの。

印象に残ったのは、ランゲでは極力大樽だけで仕込み、木の香りを移さず(!)ネビオーロの魅力一本勝負なカンティーナ「GIACOMO FENOCCHIO」。丁寧に作られ気品溢れる「MONCHIERO」。トスカーナでは、完全無農薬でビオワインを作る「COSIMO MARIA MASINI」、1972年もののトスカーナ・ロッソを試飲させてくれた「PIETRO BECONCINI」など。これらトスカーナ2社は、土着品種で今では希少になっているBUON AMICOを使っていたりして興味深かったです。
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今日はサンミニアートの街中で市場が立つというので、一時、会場を抜け出すbutako。何を隠そう市場巡りが大好きなのです。

毎月第三週日曜は、食品の市場が立つそう。

行ってみると…あら、2年前にお世話になったマチェライアSergio Falaschiのセルジョさんがいるではありませんか!

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「久しぶりです」と声を掛けると、butakoのこと覚えてくれていました。

スローフード協会プレシディオ認定品、ご当地サングイナッチョの「マレガート」も飛ぶように売れていきます。(サングイナッチョとは、ブタの血で作るサラミ!)
トスカーナ名物のソープラッサータは、ウンブリア、マルケでは「コッパ」と呼ばれています。

相変わらず情熱的なセルジョさん。
家畜の成長は、なんといっても自然に任せるのが一番さ。成長剤や改良した餌を食べさせると、肉自体がおいしくないばかりか、微弱の毒性を持ったりするのさ…と「食の安全」に対して、熱弁をふるいます。
「いつか御社で育ててる、チンタセネーゼの飼育場を見せてください」とお願いすると、「もちろん」と快承してくれました。そしてお土産にカポコッロ(ブタの背肉)のサラミをプレゼントしてくれる気前の良さ。

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また他のブースには、La marocca di Casolaという栗粉でできたほの甘いパンの販売。
スローフード・サンミニアートのグッズショップもなかなかの盛況でした。

そしてワイン試飲会の会場へ戻り、一同、昼食会へとなだれ込みました。
向った会場は「PEPENERO」。

レストランに入ると、開放的でモダンにアレンジされた食事スペースとサンミニアートの高台から眼下に広がる美しい景色に目を奪われました。
試飲会のメンバー30人余りは奥まった団体席へ。
昨晩のおいしい食事の余韻がまだ冷め切らぬうちに、再度pepeneroで軽めのプランツォを頂けるなんて!

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アンティパスト:ほうれん草のスフォルマート カリカリパンチェッタ、フォンデンテソース、白トリュフがけ ワインはAgrisole社のBianchetto Sanminiato,2007

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プリモ:ラディッキオとポロ葱、ゴルゴンゾーラのリゾット・マンテカート
Castiglione Falletto社のBarbera d'Alba(たぶん2005年)

ドルチェ:フォンダンショコラ  ヴィンサント

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軽めの、でも上質の昼食を終えた後、シェフがお目見え!お客さん一人ひとりに挨拶していく、彼の気配りに好感が持てます。
シェフの名はGilberto Rossi氏。長身で笑顔が人懐こいステキな方。
なんと現在、RaiⅠのprova del cuoco(料理番組)にも、出演する花形シェフで、料理学校を卒業し、スペイン、フランス、英国で修行をし料理の腕を磨いたそう。
この店に来て9ヶ月たつそうですが、始めて4ヶ月目にオーナーから店を買い取り、彼のレストランとなりました。現在は、ミシュランの★獲得のため、厨房が一丸となってがんばっているのだとか。

 
すごく気さくでしゃべりやすいシェフでした。トレビーゾ出身(北部ベネト州)と聞いて、「白トリュフの料理の仕方は、どこで学んだんですか?」と尋ねると、「サンミニアートで、実際試作を繰り返しながら学んだよ。今は11月の白トリュフ祭りに向けて、メニューの考案に明け暮れてるんだ。」と。なんとチョコレート+白トリュフのドルチェを考案中だとか!

新しいことに挑戦する若きシェフ、ジルベルト氏。
今年の白トリュフ祭りで、試作の成果をみてみたいものです。

d0033983_1913018.jpg店名のPEPENEROは黒こしょうの意味。
彼の考案したオリジナルブランド、オリーブ油はPEPEVERDE、シャンパンにはPEPEOROと命名しています。
なかなかユニークですよね。
                                                butako
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by butako170 | 2009-01-27 17:58 | 旅行記
サンミニアートのワイン試飲会 その2
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<左>Passatina di rapa bianca con praline di soprassata allo zaggerano e gocce di aceto balsamico
<右>Terrina di piccione con valeriana e gelatina di melograna

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<左>Rotoli di zucca e ricotta salata su fonduta si parmigiano e tartufo delle Colline Sanminiatesi
<右>Guancette al vino rosso con polenta croccante e verdurine dorate

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I fichi secchi,i datteri e gli amaretti diventato cheese cake

そしてお待ちかねの夕食です。
地元で急成長のレストラン「PEPENERO」が指揮する、白トリュフ基調の晩餐。
①白蕪のポタージュにソープラッサータとサフランのプラリネがあしらわれ、バルサミコでアクセント。*選んだワインは、ドルチェット ダルバ2007(Pugnane)

②ハトのテリーヌ、バレリアーナ菜サラダにザクロのゼリー寄せ

③パスタにカボチャとリコッタを巻いて パルミジャーノと白トリュフのフォンデュ
*バルベーラ 2004年(Pugnane)

④牛の頬肉の赤ワイン煮 薄切り揚げポレンタとカリカリ野菜添え
*バローロ2005年?(Pugnane)

⑤干しイチジク、ナツメ、アマレッティを敷き詰めたチーズケーキ
*ビンサント

ごめんなさい、かなり満腹でそして試飲疲れ?のため、ワイン情報、あまり覚えていません。
ワインは、サロンの中央にどーんと50本ほど置いてあり、各自好きなものを注いで、アビナメントしていくという趣向。なぜプニャネPugnane社のばかり飲んだのかといえば、butakoの隣に座っていたのがその会社の社長さんだったから。彼のセレクトしたワインは料理にバッチリでしたよ。

料理は、やはり③の白トリュフをあしらったプリモピアットがおいしかったです。トリュフを使った料理は、それを生かすために極力シンプルなほうが良いのですが、カボチャとリコッタを中に詰めた手打ちパスタのホッコリした甘さと、フォンデュの塩気、そしてトリュフの芳香が見事にマッチしていました。
また②のハトのテリーヌも、まったりした食感の中にハト肉のコクと野性味が凝縮。中にちりばめられていた野菜の歯ごたえも楽しい一品でした。

思いのほかおいしかった料理にbutako大満足。
実はPEPENEROのシェフは、今をときめく若手シェフだそう。そうとも知らずに翌日、彼のレストランにお邪魔することになります。さて、そのシェフの素顔とは…

                                               butako
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by butako170 | 2009-01-25 02:09 | 旅行記
サンミニアートのワイン試飲会 その1
先週末は、ワインの試飲会に行ってきましたよー★
でも帰りの電車で風邪をもらったらしく、昨日から調子がよくありません。
今日、ふらふらするので熱を測ったら、なんと37,9℃(平熱35,2℃でんねん)
今週末に、一本原稿をあげないといけないのに…

ということで、できるところまでサンミニアートの報告をしたいと思います!

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1月17日、18日、サンミニアートで開催されたワインの試飲会は、大盛況のうちに終わりました。「こんなにたくさん試飲したのははじめて!」というくらい同じ品種のしかも上質なワインばかりを飲ませてもらいましたよー。
それでは舌の根が乾かないうちに、早速サックリとご報告をしたいと思います。

サンミニアートは、フィレンツェから50kmほどアルノ河を下ったところにある風光明媚な街。中世の街並みが美しく保存されていることから、CITTA SLOW=スローシティにも加入しています
実はbutako、2年前、フィレンツェにステージ中に『マレガート』という地元産のサングイナッチョ(ブタ血のサラミ)を探しに半日旅した思い出深い土地なのです!
詳細はこちら★
JITRA掲載記事はこちら☆

今回はサンミニアートの「ワイン生産者協会」がプレスを対象に招待した大試飲会に参加しました。
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 テーマは『ワインと白トリュフのマリアージュ ~ランゲの生産者を招いて~』単に地元ワインのお披露目にとどまらず、バローロなどで世界的に有名なランゲ地方のワインとの比較もできる…という生唾モノの企画です。
ご存知、ランゲ地方は白トリュフの里としても有名ですよね。
実はサンミニアートも、イタリアの白トリュフの実に30%も産出しているという、お宝ゾーンなのです!だからワインのアビナメント(組み合わせ)として、当然『白トリュフ』が最適でしょう…ということで白トリュフを基調とした夕食もワインと楽しめる、大盤振る舞いな趣向なのでした。

同伴者OKということでbutakoがお声をかけたのが、フィレンツェ在住の友人Nさん。ソムリエの資格もお持ちで、ヒジョーにワインに詳しいライターさんです。

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 会場は、街中にあるパラッツォ・グリフォーニ(銀行の持ち物で、普段は入れない貴重な建築物)です。
到着したbutakoたちを待っていたのは、たくさんのワイングラス。半地下のサロンにお行儀良く60人分並べられていたのでした。なんと試飲ワインは12種類!
ワイングラスには番号がふってあり、ブラインドテストを行います。12種類のうち、半分はサンミニアートのワイン(サンジョベーゼ・サンミニアート種)、残りがランゲ地方のワイン(ネビオーロ種)だとか。

それでは、試飲開始!みんな真剣な面持ちで、グラスを回しながら鼻を近づけたり口の中で転がしたりしています。印象を紙に書いている人も多くいました。ワインの記述は、試飲にはとても大事だからです。

そして1時間ほどの試飲が終わると、それをみんなの前で発表します。
司会はあのサッシカイアやオルネッライアを産むボルゲリ地区の協会長パオロ・ヴァルダストリ氏。そしてジャーナリストの中には、ワイン評価本「ベロネッリ誌」の手腕テイスターであるダニエル・トマセス氏の顔も。

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 発表は…さすがイタリア人。我先にと手をあげてワインの記述を発表します。みんな自分の意見を言うのが大好き。ま、皆さんプロですから、嗅覚味覚、経験ともピカ一です。人前でしゃべるのが恥ずかしい、なんて端から思ってないみたい。

さすがサンジョベーゼ種のワイン(キャンティがほとんどでした)は、独特のタンニンの酸味が心地良く、またソムリエでないbutakoが嗅いでも分かりやすい香りのものが多かったです。サンジョベーゼを主体に、カヴェルネーやメルローをブレンドしているワインがほとんど。それが味の個性となって現れているようでした。
一方、ネビオーロは複雑で口の中で転がすうちに、ゆっくり味わいが出てくる感じ。エレガントで雑味がないワイン、とでも表現しましょうか。ネビオーロ単一種のみで作りますが、手法や畑の土地の違い、ブトウの房の選択などからバローロ、バルバレスコ、ネビオーロ・ランゲなどのワインが作られます。
作り方や考え方がフランスワインに似ている、と思いました。
さらに、同じバローロでもBussiaとVillero(ともに畑名)では、香り味わいが違います。年によっても熟成の違いから味に変化がでていました。
こういった味の比較をしたことがなかったので、目からうろこ…ネビオーロ種の繊細さと背後の生産者の努力を垣間見た思いです
。(ランゲ近辺のブドウの木の扱い方は、まったくスゴイですよ。去年私がアスティを訪れた時も、ブドウ畑の徹底した手入れに感心したものです)

ということで、一言で表現すると
キャンティはブレンドの妙。
バローロは風土とメトドの妙。
 って感じでしょうか。
サンミニアートのキャンティが、一皮向けるためには、きっと剪定や実の選別、またメトドのマイナーチェンジなどを行う必要があるのかもしれませんね。ま、ブドウの品種がまったく違うので一概には言えませんが…

ほんとうにワインって奥が深いです。大試飲会を終えると、隣の大広間では、生産者たちがワインの試飲をさせてくれます。先ほど飲んだワイン以外にも、たくさん味わえたので、ブドウの個性がより深く分かった感じ。
また生産者の哲学やこだわりなども聞けて、「ああ、無農薬だからこんな味が出せるのか」とか、「ブドウの剪定をして、房を選んで造ったらこんな高貴な味になるのねー」など、非常に興味深かったです。
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by butako170 | 2009-01-21 00:33 | 旅行記
BISES(ビズ)12月号に『スロー風土』の書籍紹介!
 なかなか自己アピールが下手なbutako。
よく、著名な料理研究家の方のwebやブログを見ると、
「○○の取材を受けました!」とか、「○○の雑誌にレシピを提供しています!!」と
華々しくお知らせが載っているのを見てやたら感心してしまいます。

皆さんがんばっているなぁ、と。

だいたい人の話やPRには信じやすい性格です。
簡単に冗談にだまされます。

営業時代、「ラジオショッピング」での衝動買い。アナウンサーがものすごく魅力的に語るので、かなりいろんな商品を(現物を見ることなく)買ったことでしょう。
 ウコン錠剤1年分、バラの香りのするカプセル(ブレスケアみたいなもの)
 ウォーキングマシーン、ラクダの毛布、加湿器、ダイアの指輪(おもちゃみたいな粒ダイアでした)…

あの時の衝動買いしたお金を、今取り戻したい気分…

あ、本題から外れちゃいましたね。
実は、隔月発行されている園芸雑誌BISESの12月号に、butakoの著書 『スロー風土の食卓から』 が紹介されました!
なんと著者本人の写真つきで!
1時間ばかりで電話でインタビューを受けた内容が掲載されました。

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↑クリックすると拡大します

ステキに書いて頂きありがとうございます!
こういう良い話は、冒頭のがんばっている研究家の方なら、速攻載せるネタでしょうが、1ヶ月以上も寝かせてしまった…。

著書の話で、もう一点。
 イタルクック時代の友人JUNさんが「代官山のEatalyの書籍コーナーでタエさんの本、見ましたよ!」と報告してくれました。
うれしいです。感無量です。

どうぞ、多くの方が目に留めてくださり、気に入ってくださいますように。

明日は、トスカーナのサンミニアートという町に行ってきます。
サンミニアートは2年前、フィレンツェ修行中に立ち寄った中世の美しい町です。白トリュフなどの美食でも有名。プレス関係者を対象にしたワイン協会の招待なので、どんな料理とワインが出るか、すごく楽しみ。

当分、ダイエットはお預けですね。
五感を澄ませて思いっきり地元のワインとトリュフを楽しみたいと思います。

                                      butako
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by butako170 | 2009-01-17 06:48 | 報告
本日の良かったこと
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先週、師匠と隣町トレビの郊外に出かけました。
そのとき撮った、眼下一面に広がる霧と古城の風景…


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 現在、家に缶詰になって仕事をしているbutako.(やっと人並みに仕事始めです)
12月の半ばパルマで取材した雑誌Aの「食の記事」を書き始めました。
別に今まで怠けていたわけではございませんよ。
やっと記事のボリュームを指定してくれたので、あとは想いに任せて書きあげるのみ!

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でも、いっこうに筆が進みません。
パソコンの前に座ったまま ウーン、ええっと…

と、インターフォンの音で我に返ります。
家にでっかい小包が送られてきました。
あまりに重いので、運送屋のお兄ちゃんに我が家の居間まで運んでもらいました。


!!パルマの王冠のプリントされたガムテープ。

これはもしや、パルマの生ハム協会のものでは?!

はやる気持ちを抑えつつ小包を空けると、

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やっぱりそうでした。取材のお礼にと、骨抜きの生ハム、まるごと一本贈ってきたー
さすがは老舗のコンソルツィオ(協会)、やることが違います。
butako、うれしいやら興奮するやら。

でも反面、丸ごとのハム、どうやって切り分けよう、と一抹の不安が。
ハムを手切りするならば、それを支える器械が必要だし、そうでなければ大きいスライサーが必要です。

予断ですが、生ハムって包丁で手で切っていくの良いと思いますか?
それとも機械で薄く切るのが正しいのでしょうか?

butakoの解釈ですが、薄塩で肉質がやや柔らかめに仕上がるパルマハムは、機械でうすーく紙のようにスライスし、口の中で脂肪がふんわりとろけるのを楽しむのがよろしいかと思います。

一方、ノルチャやトスカーナの味の濃い(サポリートな)生ハムは、手切りして無塩パンにのっけて食べるのが最高です。
手切り、機械切りの決め手はハムによる!というのが、今のところの納得の行く回答かな。

ちなみに、エミリア地区の人たちは、生ハムを手でじかに食べます。(家庭での話ね)
生ハム協会の若いアテンドのお兄さん、ちょっと事務的だったので最初は虫が好かなかったのですが、工場見学の後の試食の際に、「ボクたちは、こうやって食べるんだよ」と、おもむろにハムを手づかみで食べだしたのを見て、かなり高感度がアップしました。

巨大なハムの塊は、骨が抜かれているので、開封した後はすぐに食べてしまわなければなりません。私たち二人家族で8kgもの塊をどうしよう…なんて贅沢な悩み

帰宅したロベルトと審議の結果、4つくらいにの塊に分けた後、コックの友人に頼んで真空パックにしてもらおう…という結論になりました。
そのうちの一つを義母にあげてもいいしね。

ということで、さっそく明日にでも生ハムの味見をしてみたいと思います!

                                             butako
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by butako170 | 2009-01-13 21:48 | その他
愛の国イタリア?
あるイタリア人夫婦の会話。(ロベルトのクライアント宅での出来事)

アモーレ、そこの郵便物取ってもらっていい?」
「もちろんだよ、アモーレ」
「あ、そうそうアモーレ、この電球、もう使えないと思う?」
「どれどれ、これはもう球が切れてて無理だよ、テゾーロ
「ところでアモーレ、息子の数学の宿題教えてあげて」
「ごめーーん、アモ~レ~これから買い物行かなくちゃだめなんだ」

アモーレとは、愛する人テゾーロとは、(私の)宝物という意味。
上記の会話は、夫婦10年選手のものですが、10年経っても「アモーレ」なんて呼び合ってて、本当に熱々ですね。

でも会話ごとにアモーレ連発なので、同室で仕事をしていたロベルトは、途中でいたたまれなくなり、退散。

アモーレ、テゾーロのオンパレードで、甘ったるくて糖尿病が悪化するかと思ったよ
うまい!山田くん、ロベに座布団1枚やってください。!

ロベは普段は、butakoに甘い言葉を多用しません。
でも、けんかして明らかにロベが悪いときなどは、「アモーレ、俺が悪かった」って感じで謝ってきます。ま、イタリア人のアモーレなんて、日本語ほど深い意味はないのだろうけど、でもそうやって謝られると許しちゃうbutako。

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 かたやbutakoのほうは、わりかしロベに対して、「そうだよねーアモーレー」と言いますが、アモーレはもはや記号か掛け声の一種になってしまっている。

やはりロベのように、ここ一番の時に言う方が、圧倒的に威力がありますね。
そこんとこ、計算して出し惜しみしているのかしら。

でも付き合っていた時代は、会うたびに「セイ ベリッシマ」「ティ アーモ」を連発していた気がする…。マンネリ化の荒波が押し寄せたか、はたまたbutakoの魅力が減少したのか?!

さびないように、たまにお洒落しないとネ♪
                                           butako
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by butako170 | 2009-01-10 06:31 | その他
清流と水車の里 ラスィリャ村
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 ヴァルネリーナ渓谷は全長70km、面積300平方㎞、10のコムーネ(市・郡)で形成され、1万5千人の住人がいます。

(こんな小さい敷地なのに10のコムーネとは、イタリアはまだまだ市町村の統合が進んでいませんね)

今回紹介する村は、人口200人ほどの小さな村ラスィリャ村


ヴァルネリーナの中でも『メノトレの谷valle di menotre』という地域があるのですが、そのメノトレ川にひっそりとたたずむ村をご紹介します。


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 旅先案内はもちろん我が師匠ジョバンニ。「ステキな村があるから」と言って連れてきてくれました。

小さな小さな村にはムリーニ(水車)がいっぱい。
そう、ここはメノトレ川に流れ込む小川が湧き出る水源豊かな村なのです。

村に入るといきなり傾斜を利用して水車がありました。そこに隣接するのは、1970年代くらいまで使われていた工場です。水力を利用して電気を得ていたのでしょう。

近代化の波が押し寄せるはるか昔、この工場は、小麦粉を挽く工場だったとジャンニは説明してくれました。

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水はどこまでも澄んでいて、潔いほど勢いよく水が流れています。


「川のセロリ」と呼ばれる水草がたくさん生えており、美しく透明な水の底には、別の生態が営まれているかのよう。

あたかも水中にもう一つの次元があり、心の清らかな小人が住んでいて、悲しみも苦しみもない平和な世界が広がっているような、ファンタジーを抱かせます。(空想好きbutako)


「この川のセロリ、食べられるんだよ~」と師匠。
食いしん坊butako、さっそく味見しましたが、茎は水菜くらいで、シャキシャキしていて、味は本当にセロリ!これはサラダに入れたら抜群においしいでしょうね。
ここにも小川が。そして古い小麦粉の工場の跡が、ひっそりと時が流れるのを忘れたかのように、たたずんでいました。

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小川の流れに沿うようにして、村の上流に行くと、そこにはお屋敷が。人の住んでいる気配がしたので、きっと夏場にバカンスにやってくるお金持ちの家なのでしょう。

小さな小さな村を散策していると、1600年代のフレスコが残る家に住むご婦人に出会いました。窓越しに少し会話などしてみたりして…。

ご婦人が言うには、
ラスィリャ村にはかつて3000人ほど村人がおり、栄えていた時期もあったそうです。
しかしだんだん過疎化が進み、1997年の地震で村は半壊。さらに村人は減っていったそうです。
d0033983_19152666.jpg Butakoたちが訪れた時は、村はもぬけ状態でしたが、まだまだ復興中の家がたくさんあり、別に仮の住居を構えている村人が多くいるからだそうです。

地震後13年経っても、復興の歩みは遅い…

イタリアの仕事の遅さは周知のことですが、古い町並みをそっくり復興(もはや修復という言葉がぴったり)させるのは、それ相当の専門の職人が必要なため、さらに多くの時間がかかるからです。

地震復興のための公共の財源も限られているので、簡易な現代風の家に改築してしまう民家も多いのが現状。地震後、予算の関係で今風に様変わりしてしまった村が多いなかで、ラスィリャ村は健闘していると言えるでしょう。
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古い建造物を守る苦労は、予想以上に大きいものです。
一方、日本は改築、建て直しの多い国です。しかし近年、古民家の移築や保存なども注目されています。今からでは遅すぎる気もしますが、残っている文化財を守っていくのも私たちの役目なのだと思います。

小川の水を分離するためのコンクリートの仕切り。ユニークで面白い。

butako
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by butako170 | 2009-01-05 19:05 | ヴァルネリーナ valnerina
明けましておめでとうございます!
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今年も明けましたね~。
お正月、皆様いかがお過ごしですか?
butakoは昨晩、ディスコ化した広場で明け方近くまで踊っていたため(体をゆすっていたと言うべきか)、今日は寝正月です。
正午過ぎにごそごそ起きてきて、濃い目に入れたミルクティーを飲み、暴飲暴食した胃を休めています。

年が明けて、何がうれしかったかっていうと、広場でロベルトと踊っていた時に、「去年一年間、本当にアリガトウ。ワタシノ宝、タエ。」(赤字はロベが日本語で喋った部分)と、言われちゃったことかなー。

結婚して一年間経つけれども、けんかをしたり、クライアント宅にお金の回収作業に行ったり(イタリア人は金払いがヒジョーに悪い)と、いろいろあったけど、でもやっぱり振り返ったら楽しい想い出しか残ってないのよねー。
きっと楽天的な性格のせいでしょうか?!

改めて「アリガトウ」なんて言われたので、すっごく嬉しくなっちゃいました。
やはりお礼や愛情表現を、実際口に出して言ってもらうと、気持ちの良いものです。
口下手な日本男児も少し見習ってもいいところかもしれませんねぇ。

今年一年も、がんばって行きましょう!
そして相変わらず何をしでかすか分からないbutakoですが(向こう見ずに大胆なので)、なにとぞよろしくお願いします。

butako
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by butako170 | 2009-01-01 22:13 | 報告