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ヴィテルボで温泉?な週末
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ジャーン!行ってきましたよ、ついに!!念願の温泉へ!!!先週末、友人HIROMIさんの旦那様の実家のあるヴィテルボで過ごしてきました。

ヴィテルボはウンブリア州に接するラッツィオ州の古都です。温泉の街として知られており、butakoは前々から行きたい★と思っていた街です。

朝から温泉に向かいます。
この週から寒波がやってきたので、とりあえず足浴用の準備をして行きました。
着いた先は、大平原に沸く公衆温泉です!
地元の人が水着持参で気軽に入ることができるこの温泉は、四層に岩で仕切られていて、源泉からは高温の硫黄泉がドボドボと湧き出ています。
温かそうな湯気につられて、急ぎ足で湯船近くに向かうbutako。浴槽の温度は、一番熱いところで41度くらい、ぬるいところで38度くらいでしょうか。

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 みんな気持ち良さそうに入っています。結構長風呂している様子。

柵のある源泉に近寄ると、一人のおじさんが葉巻をくわえながら、お湯をペットボトルに入れています。
「それって、飲むんですか?」
すかさずbutakoたちが聞くと、「神経痛とか傷のあるところを浸して治りを早めるんだよ」、と教えてくれました。実はおじさんはテルニの人。こうして車で1時間ばかり飛ばしてやってきては、お湯を汲んで帰るのだそう。

別の二人組みのオジサンも加わり、にわかに温泉談議に。この二人組みはトスカーナ人で、温泉巡りにやってきたそう。

結局、ヴィテルボにやたらと詳しいテルニのオジサンが、別の温泉も案内してくれる…と言ってくれたので、厚意に甘えて着いていくことにしました。

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着いたところが『ブリカーメbullicame』です。
ここは、かのダンテ・アリギエーリも神曲の地獄篇のモデルにしたという温泉です。当然、彼もここでひと風呂浴びた、由緒ある温泉。現在は、源泉だけになっていて、入ることはできませんが、ダンテの碑の前で、一同記念写真。

その後、テルニのおじさんたちと分かれて、その後、美肌になる泥で有名な次なる温泉『バニャッチョbagnaccio』に向かったのですが、どうも道を間違えたらしく、たどり着けませんでした。

ということで、午前中、入浴なしの温泉巡りをしたbutakoとhiromiさん。
もちろん、死ぬほど温泉に浸かりたかったけど、明日もまだあることだし…ということで、ランチのため帰途についたのでした。

もちろん有料のエステ付き温泉もあります。
その名も『教皇の温泉Terme dei Papi』! 歴代の教皇が温泉を入りにヴァチカンからやって来た温泉です。温泉を浴びにヴィテルボへ?そう、ヴィテルボは教皇ととーっても縁の深い都市だったのです。

その理由は、次回に。

                                                 butako
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by butako170 | 2008-11-30 01:00 | 旅行記
初冬のスポレート界隈
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イタリアはすっかり冬です。

先週から大寒波がやってきて、寒いのなんのって。イタリアの頭からつま先まで(北から南という意味ね)、一気に冬モードになってしまいました。カンパーニャでも雪が降ったそうですよ。


さてさて、夜間学校に行きながら、昼間は原稿書きとイタリアの自然を満喫しております。
今年も恒例のコケモモ狩りに師匠と2回も行き、ジャムを作っては友人知人に配りました。



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秋のある日、カタツムリが近くの村で大量にいるのを発見。ロベルトと二人でそれを取って、5日間、ハーブだけを食べさせてカタツムリくんの体内をきれいに掃除し、おいしくいただきました♪ 
あ、イタリアってカタツムリも普通に食べるんですよ。そんなに驚かないで下さい。

以前から、年季の入ったマンマ(ノンナといってもいいかな)が、カタツムリを地元流に料理する話を聞いて、是非butakoも挑戦してみたかったのです。

また今年はリキュール作りに初挑戦。
リンドウ(genziana:ジェンツィアーナ)の根を白ワインに漬け込んで作るのですが、アブルッツォ州の人が非常に珍重しているのがこのリンドウのリキュールなのです。そのために師匠とその友人と三人で、山奥に入ってリンドウの根を採取しました。(大嵐の中!)

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その根は十分太さもあり、すごく生命感を感じました。

その皮をきれいに取って(まるでごぼうのようだわ)、うすーく切って、網の上にのせて乾かします。完全に乾いたら白ワインに四〇日間漬け込んで、リキュールにするのです。

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薄切りのリンドウの根をかじってみると「うへー!」メチャ苦い。これは特上のアマーロができそうですよ。



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そんなこんなで、しばらくbutakoの家には、簡易物干し台の上にはリンドウの根が干してあり、そのそばにはカタツムリが禊(みそぎ)をしながらひっそり30匹ほど居候している…という状態が続いていたのでした。

また、今年は頻繁に野草取りにも出かけています。週2回は野草のソテーを食べて、風邪の予防をしている我が家。そのうち西洋漢方も学んで、体に効くハーブを覚えていくのが、目標です。

                                          butako
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by butako170 | 2008-11-28 06:44 | ウンブリア自然・山歩き
イタリアの夜間学校 SCUOLA SERALE
イタリアの夜間学校についてですが、
roma  scuola  serale のキーワードで検索した結果、ヒットしました。

例えば、こことか…

美術系ですね
Scuola pubblica serale per artieri rolli ettore
Via La Spezia, 23, 00182 Roma

こことかですかねぇ。(こっちは観光と商業科っぽいけど)
http://web.romascuola.net/confalonieri/

スポレートのISTITUTO DI ARTEのように55€なのか、単発で参加していいのかは、分かりません。


しかしながら現在、イタリア中で起きている学生デモをご存知でしょうか?
 ベルルスコーニ首相が行っている教育改革ですが、教育機関の運営を好転させるために、様々な改革(改悪と言っていいかも)を行っています。

 たとえば大学の奨学金制度を撤廃するとか、
 たとえば専門学校では、実技の時間を減らし、国語や数学の時間を増やすとか
 (スポレートのアルベルギエロでも、来年から調理実習の時間が削られる…ときいて、
  学生たちがデモをしていました)

 たとえば、公立の夜間学校の大部分を閉鎖するとか…

 なごやかな聖マルティーノのフェスタのとき、そっと同級生に聞いてみたのですが、私たちの学校も来年(2009年10月から)も、存続できるか怪しいそうです。
 スポレートほどの小さい街の場合、夜間学校は市で一つだけ、と限定される可能性があるからです。そうなるとよりニーズの高い工業技術専門学校の夜間コースのみが残るだろう、と言っていました。

 ベルルスコーニの取っている対策は、イタリア経済を好転させるどころか、貧しい子供から学ぶ機会を奪い、国民の思考能力を失くして、骨抜きにするものとしか思えません。

先日、オバマ氏が当選したときに、TVで「オバマ氏は大統領になるすべての要素を兼ね備えている。なぜなら彼は、若くて美しくて、日に焼けているからだ」と言って、大ブーイングを受けた首相。
そんな人をトップにすえて、イタリアの未来は大丈夫なのでしょうかねぇ。
                                       
   BUTAKO
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by butako170 | 2008-11-18 20:59 | その他
今年の聖マルティーノの過ごし方
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11月11日聖マルティーノの日を、家族や友人と祝うのが慣わしになっています。
この日の夕食は、サルシッチャ(ソーセージ)と栗と新ワインで祝うのです。あ、忘れちゃいけない、ここスポレートでは新オリーブオイルも、味わわないとね。
 
ちょうどこれくらいから、寒さも本格的になるので、家庭では暖炉に火を入れます。
そうして、まずパンを焼きブルスケッタにして、収穫が終わったばかりのオリーブオイルをタップリかけて頬張るのです。続いてサルシッチャを炭火でこんがり焼いて。ジューシーで旨みのギュッとつまったサルシッチャは、イタリアでしか味わえないもの。軽めの新ワインがサルシッチャの脂っこさをさっぱり洗い流してくれます。

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今年のbutakoの聖マルティーノですが、なんと夜間高校の皆でフェスタをしました。しかも学校の教室でですよ!
学校の教師陣で一番偉いと思われるマリアーニ先生。フェスタの企画者ですが、なんとも一番偉いのにもかかわらず、火起こししてブルスケッタとサルシッチャの用意をしてくれていました。
教室はいつもと違う趣き。なんせきちんと紙製のテーブルクロスがしかれて、紙コップと皿がスタンバイしています。

「おー!きちんとオーガナイズされているなぁ」意外そうに友人フランコ(一年生:57歳)が言いました。
「毎回、フェスタはこんな感じなのよ」、と2年生のマリアンナ(29歳)。

全員大人のでも学生のフェスタ。給仕はなんと学校のスタッフのおばちゃんたちがやってくれます。(申し訳ないので、各自で勝手に取り分ける、と言ったのに、カメリエーラのように給仕をしてくれた年配の女性、グラッツェ!)

そして隣町のモンテファルコの農家をしている生徒が持ってきてくれた手作りの赤ワイン
これが見事!ボニッシィモ!サグランティーノ100%で、アルコール度は15度くらいあるかしら?

宴たけなわになってくると、マリアーニ先生がbutakoのもとにやってきて、
「楽しんでいるかい、TAE。そうだな日本といえば、Made in Japanだよな。あのコンサートは強烈だったよ。」
とディープ・パープルの日本公演(1970年代)のネタを振ってきました。

「あ、うちの主人がディープ・パープル好きなので、ちょっと知ってます」と言うと、先生はちょっと興奮してきて、butakoの隣でリズムを取りながらノリノリで歌い出しました。
Butakoもお愛想で、それに合唱していると、ますます調子に乗る先生。

他の学生たちは面白そうにそれを見ていていましたけど。

肝心のロベルトですが、その2日前に、友人宅のお呼ばれで食べ過ぎたため、その夜は自粛。(まだダイエット中だからね)家でおとなしくbutakoの用意した夕食を食べていました。
彼の母校でもあるistituto di arte。次回はクリスマス会をするそうなので、是非ロベルトも連れてきて、一緒に盛り上がろうと思いました。

それにしても重鎮マリアーニ先生、恐るべしユーモア。。。

                                                  butako

 <お知らせ>
   
以前ムペさんから受けていた質問ですが、istituto di arteの夜間部にもし短期で参加したければ、授業料さえ払ってくれれば、参加してOKだそうです。ただし学生ビザの発行はしないそうです。

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by butako170 | 2008-11-18 05:30 | イタリア年中行事
学問の秋、始動。。。  butakoもう一度高校生へ
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秋が深まってきました。
ここスポレートでは、先週くらいから気温がぐっと下がり、秋の深まりを感じます。

秋と言えば、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、読書の秋…といろいろ。何をするにも気候が良いので、うってつけの季節です。

butakoは「学問の秋」始めました。そう、地元の高校に通いだしたのです
istituto di arte=美術専門学校の夜間コースがわが学び舎!!





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 実は先週、主人ロベルトがどこからともなく、美術専門学校の夜間学校で写真のコースをやってる、という情報を聞きつけてのことでした。1年間通って、授業料はたったの55ユーロ!!
以前から本格的に写真が学びたかったこともあり、先週、授業の下見に訪れたのですが、内容もまずまず気に入ったのでさっそく振り込みを済ませました。

ということで、さっそく今週から本格的に通い始めます。
でも夜間コースなので、授業は数学や科学、またデッサンなどもあります。
毎日、17時から21時までの授業で、月曜から木曜日までびっちり授業はあるのです。

でも毎日通うのは無理なので、「写真コース」と「イタリア文学」「美術史」を中心に通うことにしました。イタリア語の勉強にもなるしね。

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写真コースは暗室でのネガフィルムの現像も行う本格派
また、フォトショップなども学べるそうです。

先週通った印象は、
夜間学生はすべて大人なので、良い友達関係が築けそう
先生たちが気さくなので、いろいろと質問できる雰囲気
外国人の私をみんながさりげなく気遣ってくれる
 
 といった感じでしょうか。年間しっかり通って、写真をマスターするぞ!!

                                  butako
    ということで、トリノ報告は次回持ち越し…
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by butako170 | 2008-11-11 18:42 | ウンブリア地元ネタ
イタリアの新聞にbutako登場!
 11月9日付けのイタリア大手新聞社イル・メッサジェッロ(IL MESSAGERRO)のウンブリア版に、butakoが載りました!!

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 ウンブリア版のスポレートのニュースのところに、写真入で掲載されている訳は…

11月の毎土日にスポレートでは、『Spoleto tipica』という味の祭典が行われています。市が、プロ・スポレートという観光協会とタイアップして開催しているのです。

11月8日、9日は「野草とキノコ」をテーマに展示会を開催。
butakoの師匠ジョバンニがこれに関わっているので、その展示会のお手伝いをしているときに、メッサジェッロの記者さんがやって来て、突撃インタビューされたというわけです。

記事には「日本人のジャーナリストが、毎週スポレートの野草の記事を日本の新聞に送っている」…と書かれていますが、これは正確ではありませんねぇ。

インタビューを受けたとき、

私はイタリア料理に大変興味があって、隔週でそれを記事にして日本の新聞に送っている。
ジョバンニとは毎週、山へ行って野草やキノコを取っている。

と言ったんですが…。ま、たった2分のインタビューだったので、記事に採用されただけでも、驚いているbutakoですが。

ちょっぴり刺激的な一日でした。                     butako
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by butako170 | 2008-11-10 20:33 | 報告
地元スポレートでは、新オイル続々…
 
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すみません、トリノ報告の途中に。
どうしても季節の話題は書いておかねばと思い、混乱を承知で地元ネタです。

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先週末から、続々と出てきております。
今年の新オリーブオイルが。ビンにNovello(新モノ)のタグが着いた絞りたてのオイルが、街の食料品店や土産物屋さんにいち早く登場。

butakoは、先週末、レストラン・パンチョッレのミレッラの元へ帰国の挨拶をした際、「これ、新オイルだから、ぜったい非加熱で味わってよ」と言いプレゼントしてくれました。

そう、香りが命の新オイルは、サラダやブルスケッタにタップリかけたり、焼き魚や肉の風味付けに、仕上げにかけたりするのです。
その使い方や、まるで日本人の醤油感覚!

さっそく昼食のミネストローネにタップリとかけます。
オリーブ独特のやや青臭い芳香と、後に残るピリッとした辛味がたまりません。


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先週の土日は、スポレート近郊の村や町で『新オイル祭り』が開催されていました。butakoたちは、ピッシィニャーノ(Pissignano)という丘の上にある小さな村の祭りに行きました。

月1で立つカンペッロ村のアンティーク市をそぞろ歩きしながら、ピッシィニャーノ村を目指します。村の最上部には、古い教会があります。教会前のちっちゃな広場が会場。

電気グリルの上でブルスケッタが焼かれ、熱々のうちに新オイルをターーープリかけたものが、振舞われます。地元のオリーブオイル会社3社のものが、卓上にはあり、それぞれの味の違いを試せるのもうれしいですね。

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ちなみに3種類とも、フィルターを通してないもの
(通常、絞ったオリーブの実はプレスされ、遠心分離機でオイルだけを抽出した後、フィルターをかけるのですが、これはかけていません。なので、よりオリーブの力強い味がするのです)

butakoのお気に入りは、一番右端のもの。
ちょっぴり青臭くて、好きだなぁ。

ブルスケッタのお供にはもちろん地元のワインを。農家お手製のサグランティーノ(赤)とグレケット(白)がお目見えです。



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あらあら、しばらくすると、地元の子供たちもやってきました。
子供たちも大好きな、シンプルなブルスケッタ。
幼い頃から、良い素材に慣れ親しんでいる彼らにとっては、絞りたてのオイルは最高のおやつなのです。

古い教会で、道化師によるスキット(小劇)が始まり楽しいひと時を過ごしました。
ヨーロッパの秋は、すぐに日暮れが訪れます。6時過ぎになると、それぞれが家路へと帰っていきました。
思いっきり新オイルを味わえた半日でした。

今日(11月6日)は、新ワイン解禁の日。街のエノテカでは、新ワインを振舞う気前の良い店もあるといいます。
今年のワインの出来を占うワインのノヴェッロにも、目離せませんね。

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                                                butako
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by butako170 | 2008-11-06 23:51 | ウンブリア地元ネタ
サローネの報告  ②トリノ周遊 
トリノ周遊   ~これぞ北部!ガッツリ、こってり トリノ料理~

 トリノのあるピエモンテ料理、実は一度イタルクックの研修旅行で、厨房でレッスンをしたこともあり、おぼろげながら覚えていました。
でも習った先生の好みのためか、あまり「どっしり」したイメージがなかったのです。是非、一度しっかり食べてみたい…そう思って、フリーを利用して街のレストランに食べに行きました。
 
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 向かった先は、ristrante monferrato(リストランテ・モンフェッラート)。ポー通りを東南へ行き、ポー河を渡ったすぐの路地を入ると、リストランテはありました。
開店前の8時前に着くと、あいにく今日は予約客でいっぱい、と言うではありませんか。
それでは…とあきらめかけたとき、支配人らしき角刈りのオッチャンが来て、入れてもらうことが出来ました。

旅の疲れもあり、軽めの一皿を所望すると、

温かい前菜の盛り合わせが、いいですよ。パプリカやズッキーニがあるから」と勧められて、無難にそれを頼みます。

そしてセコンドには。。。

butakoがメニューを睨みながら考えていると、今しがた入って来たご婦人が「ボリート・ミストはあるんでしょうね。わたしゃ、これを楽しみに来たのに」と言えば、「もちろんですよ。この店のスペシャルですから」と答える会話が聞こえます。

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 よっしゃ、ではセコンドはボッリート・ミスト(様々な部位の肉をブロードで茹でたおでん風な一品)に決まり!
北の冬の定番にありつけることになり、がぜん気持ちがはやります。

 まずは軽めの前菜…
香草風味のラードが薄く切って出されたので、それをグリッシーニに巻きつけ、食べ始めます。ラードがうまい。トリノ名物であるグリッシーニのポリポリした歯ごたえも良いですな。
でも一人分にしては、ちょっと多めでは。
ドルチェット種の地ワインとともに、平らげました。

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 食べ終わると同時に「温かい前菜の盛り合わせ」が登場。パプリカのバーニャカウダソース添え、揚げポレンタ、ズッキーニの肉詰め、エメンタールチーズのパイ生地入りなどが盛られています。

これのどこが軽めなんじゃい!!
パプリカやズッキーニの炒め茹で(イタリア中南部の料理)を想像していたbutakoにとっては、かなり予想外なものが出てきました。
でもここは北部。先入観を持っていた自分自身を恥じつつ、気を取り直していただきます!

パプリカのバーニャカウダソースは、アンチョビがしっかり効いた濃い目の味。これで生野菜を漬けて食べると、うまいだろうな…と思いつつ、グリルしたパプリカを頬張ります。
ポレンタはセモリナ粉をまぶしてフライしたものですが、レモン風味で甘い味つけだったのが印象的。ポレンタを食べるも北部の特徴ですよね。

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 パワフルな前菜を食べ終わった頃には、ちょっとくらくらしてきました。
でも、気をしっかり持たねば。セコンドは、お待ちかねのボッリートがやってくるのですから。

と、角刈りのオジチャン、3種類の色の美しいソースと小さな陶器の壷をbutakoのテーブルに置くと、ワゴンを押してやってきました。その上には、なんとテンレス性の巨大シンクが登場です。まるでおでん屋さんみたい!
そして…
 「これは、牛の舌。そしてこれは肩肉、腿肉、しっぽ、心臓、腸、そしてコテキーノ(ブタ肉のソーセージ風)」。目の前で指差しながら、説明してくれる様は、迫力満点。
こんなに牛のいろんな部位を食べつくすこの地方の人たちって、ホルモン好きの関西人と似てませんか!とたんにトリノ人に愛着が湧いてきました。

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 でもbutakoのか弱い胃は、疲労とさっき食べたモノで飽和状態。もう1mmの隙間も空いていません。
さて、どうする。。。butakoのメンツにかけて、ここで引き下がるわけにはいきません。

「すべての種類を、ちょっとずつ。一口ずつでお願いします」

 情けない…しかし仕方がありません。こうお願いしてサーブしてもらいました。オッチャンはシンクの中からそれぞれの塊を取り出し、まな板の上でスライスしてくれます。「一口ずつ」と頼んで盛られてきたのがこの大きさ。(もう、腹をすえて食べるしかない)

どの肉も適度な歯ごたえとうまみがあり、美味。
脂っこい腸やコテキーノは、サルサ・ヴェルデ(パセリの酸味のあるソース)とともに食べると、さっぱりして良いですね。

また肉の味に飽きると、陶器の壷に入った西洋わさびのすりおろしたものや、モスタルダ(果物の辛子入りコンポート)と食べるといいでしょう。赤いソースはトマト入りといわれましたが、イマイチ不明。付け合せは小指ほどのニンジンとズッキーニ、ジャガイモのピューレが。

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 全体的にお肉&穀類タップリで野菜の少ないピエモンテの冬の料理。ちょっと胃に堪えましたが、やはり厳しい寒さに対抗するにはこれくらいのパワフルな料理が必要なのでしょう。
またフィアットなどの工場で働く労働者の肉体維持にも、いいのかもしれません。

失礼ながら、ちょっと甘く見ていたピエモンテ料理。

本当にこの料理の真髄が知りたいなら、体力を十分に蓄えて、そして真冬に来るのがいいのかもしれません。

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 そうそう、デザートを食べなかったので、その翌日いただいたトリノ名物「ビチェリン」を紹介。
ビチェリンはエスプレッソとチョコレートを混ぜ、最後に泡立てていない生クリームを注いだ飲み物。ビチェリン産みの親というCaffe al Bicerinで飲んできました。

上の白いクリームと下のチョコカフェが2層になっていてきれい。小さいスプーンで適度に上下を混ぜて飲むと、甘さと苦さと相まって、すごーーく美味しかったです。ホットチョコレートよりも軽めで、甘すぎないのがいいのかも。

                                        butako
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by butako170 | 2008-11-05 23:36 | サローネ デル グスト
サローネ報告  ①トリノ周遊
トリノ周遊  ~職人のスイーツと王宮の文化香る街~

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トリノ…かのサヴォイア家の君臨した高い文化を誇る北部随一の街。

トリノチョコレート菓子、ワインの王様『バローロ』の名産地に接する食の街。

トリノフィアット社をはじめ、イタリアの産業を牽引した工業都市。

あなたはトリノにどんなイメージを?
とりあえず、仕事前の半日フリータイムを利用して、街に繰り出すbutako。2年前のサローネでは、会場周辺のリンゴットには滞在したものの、結局トリノの街は観ずじまいでしたから。

(写真・右は王宮Palazzo Reale)

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 さてさて、街歩きを始めるには、街の中心地サンカルロ広場からはじめるのがよろしい。トリノの中心地は京都のように碁盤の目に区画されているので、とっても分かりやすいのです。

トリノ駅から、ローマ通りをまーーすぐ北東方向に直進すれば、サンカルロ広場に至ります。今回butakoの宿はサンカルロ広場に面したホテルだったのでアクセス抜群。
(写真はホテルから見た朝一の広場)

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この広場の一角にあるバール「カフェ・サンカルロ」は、ホットチョコレートの名店。
早速生クリームのたっぷり添えられた代物を注文してみました。

ううむ、濃厚。。。
脳天を直撃する甘さ、まったりとしたとろみ。
そしてほのかな苦味。
これぞ本場のホットチョコです。

 トリノはチョコレートの街と名高いのだけれど、実は、イタリアに初めてチョコレートがもたらされたのがこの地だったそう。

中南米原産のカカオは、大航海時代の1528年、アステカ帝国(現在のメキシコ)を征服したスペイン人コルテスによりヨーロッパに運ばれました。長い間、スペイン王家や貴族に独占されていたのです。
スペイン王カルロス5世が、サヴォイア公のフィリベルト・エマヌエーレに、戦争の功績を称えてチョコレートを贈ったのがその始まり。

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 その後、150年間あまりは、サヴォイア家の特権階級だけに許されていたのですが、1678年、王家から初めて、「今から6年間、一般にチョコレートドリンクを販売することを許可する」という特許がチョコレート職人アントニオ・アッリに与えられました。
 
 これをきっかけに、チョコレート職人が集まり、トリノの中心地に多くのチョコレート店ができたのです。ついには欧州で「チョコレートの都」と注目され、18世紀にはヨーロッパ中から、技術を習いに職人がやって来たそうな。

(写真は、広場の回廊の床にはめてある「金の牛」。踏むと幸運が訪れる…とトリノ在住の友人から聞いていました。案の定、修学旅行生たちも我先にと踏んでます、っていうか踊ってるのかな?)

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さて、ホットチョコレートを飲み終えてつかの間、サンカルロ広場から徒歩3分のところにある、チョコレートの名店(ドリンクではなく)にも、ご案内しましょう。

グイド・ゴビーノguido gobinoもトリネーゼのおススメの店。
 感じのいい定員さんが、店に所狭しと並ぶガナッシュを試食させてくれました。
いろんな種類があって、見ているだけで楽しいチョコたち。

ちょっと変り種は
 ・Box Ganasceの中のひとつ
  「キニーネのプラリネ」(キニの樹皮から生成した粉末。独特のほろ苦さがたまりません)
 ・「塩のプラリネ」(アドリア海のCerviaチェルヴィアのあら塩が入った逸品。
  2008年に受賞した渾身の作。実際、塩と甘さの加減が絶妙。)

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 塩のプラリネは、チョコ柿の種にも通じる美味しさがありました。3€ほどの小さいお土産用のチョコがあるのも、うれしいところ。もちろん、IGP(保護指定地域表示)のヘーゼルナッツが入ったジャンドゥイオッティもはずせません。
 後日ネットで調べてみると、日本支店もあり通販で購入できる模様。

さて、食べた後は腹ごなしと行きましょうか。
パラッツォ・レアーレ(王宮)を見学しようと中に入ると、昨日から期間限定で公開が始まった「王家の台所」というツアーがありました。
当時使っていたサヴォイア家の調理場が見学できる…という生唾ものの企画です。
すぐにこのツアーを申し込みました。

 残念ながら、館内はすべて撮影禁止というので、映像は無しで。
 北の地トリノに必須のリスカルダメント(集中暖房)のためのボイラー室の巨大さに驚き、木炭で熱を取る10口以上のコンロに圧倒されました。
蒸気を送って出来上がった料理を保温する箱型の入れものや、お皿を洗うための巨大なバスカ(シンク台)、王家の富を象徴する特大のワイン貯蔵庫。
材料を保管する冷蔵庫兼氷室など、19世紀に使用されていた当時のまんま保管されているのには驚きました。

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ここで何百人にも及ぶ豪華な夕食が、何十人ものコックによってしつらえていたのでしょう。
シェフは各セッションごとにおり、(アンティパスト、プリモ、ドルチェなど)、その下に数人のコックが補助していたのです。
 見学していて、興奮してしまいました。
当時、イタリア北西部とフランス南東部にまたがっていたサヴォイア家なので、イタリア語とフランス語が調理場で話されていたに違いありません。

 その後、王家の館も見学しましたが、ガイドもなくイマイチだったので、割愛します。
その代わり、博物館内のバールで飲んだカフェを激写。

イタリアの7不思議(?)の一つ『聖骸布』が安置されているドゥオーモを見学し(レプリカを見ました)、街で一番高い塔『モーレ・アントレッリアーナ』にのぼり、秋のトリノの風に吹かれながら半日観光を終了しました。
 
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眼下には、整列としたトリノの美しい街が、夕闇のなか、宝石のように瞬いています。
晴れていたら見えるはずのアルプスの山々を遠くに想像しながら、これから過ごすトリノの一週間に期待を馳せていたbutakoなのでした。

                                         butako
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by butako170 | 2008-11-03 17:41 | サローネ デル グスト
サローネ報告 はじめに
 おひさしぶりです。先週の水曜日、トリノから、わが街スポレートに帰って来ましたよ。いやーピエモンテ州サイコウ!楽しかった~。奥が深かった~。
これから4回に分けて、サローネの報告を行いたいと思います。

その前に、なぜbutakoがトリノに?…というのをご説明しておきましょう。

トリノで行われる2年に一度の食の祭典 『サローネ・デル・グスト』をご存知の方も多いはず。
スローフード協会がトリノ市とピエモンテ州と共催しているのですが、なにせイタリア国内外からの出店ブースの数が多く、期間中に行われるワークショップの質が高いことで有名です。(2008年は10月23日~27日)

今回はスローフード播磨のメンバーの いっぷくせんべいの有元さん が、自慢のせんべいをサローネで焼くというので、その通訳やもろもろのお手伝いのために、butakoも参加させていただくことになりました。

ということで、トリノでの報告ですが、一回目の今日は、初日のフリーを利用して周遊したトリノの町についての報告をしたいと思いまーす。

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by butako170 | 2008-11-02 22:03 | サローネ デル グスト