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日本へ到着しました
 昨日の午後、無事に家まで帰りつくことができました。
ドア・ツー・ドアで23時間。
1日仕事で、けっして楽な旅ではないですが、乗り換えもスムーズに行き、無事たどり着きました。
しかも、たったの8万5千円!
次回の帰国もセールしてたら良いのになぁ、フィンランド航空さん。

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さて、昨日、『スロー風土の食卓から』が発売されました。
待ちに待った発売日。我が家ではビールで乾杯!

播磨町周辺の方々は、土山駅前の松中書店にも置いてもらったので、お買い求めいただけます。

お買い上げいただいた方、是非感想など、お聞かせくださいね。

 とりあえず、帰国と本の報告でした。
                                          Butako
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by butako170 | 2008-08-29 21:10 | 報告
明日から日本♪♪ そして出版まで秒読み…  
 明日の朝、11:25にローマを発ちます。
1年と2ヶ月ぶりの日本だぁ。
だけど、うれしさ半分寂しさ半分…

たぶん旦那を置いていくから(1ヶ月だけなんだけど)かもしれません。

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いつもは直前になってあわてて詰める荷物も、今回はもう準備が完了しています。
最近頓(とみ)に仕事が忙しくなったロベのために、朝食用のビスケットやコーヒー、牛乳などを大量に買い揃えて、彼が極力買い物しなくても良いように整えました。
ジャムも3瓶作り、冷蔵庫にスタンバイしてあります。(今回はブドウとスモモとサンブーコのミックスジャム。とびきりおいしくできました。Butakoってジャム作りの天才かも?!)

ああ、明日から日本!
うれしいけど寂しい理由は、やっぱりダーリンと離れるから?なのかしら。
言っても一ヶ月の辛抱です。
ロベルトと友人フランチェスコは、10月初旬に日本入り。一緒に日本見物に行く予定。それまで楽しみに待つとしましょう。

待つ…といえば、本の出版です。
とうとうあさって28日の出版になりましたよ。待ち遠しいな!

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(スポレート、夜のドゥオーモ)

                                        Butako 
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by butako170 | 2008-08-26 23:14 | 報告
幻のブタ! チンタセネーゼに会いにノルチャへ
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 Butakoのライフワークの一つに「ブタの研究」があります。甲南大学の森田ゼミで「ブタと文化」という卒業論文を書き上げてから、ブタは特別な存在。
 ブタの取り持つ縁?とも言うべきでしょうか。 二年前、ブタ加工品の聖地ノルチャに行くためスポレートに立ち寄ったのですが、その時旦那と知り合ったので、そういう意味でも特別なのかも。

さてさて、本日は山の師匠ジョバンニに誘われて、ある酪農家の所におじゃましています。
ジュゼッペ氏(愛称ペッペ)は、代々ノルチャで酪農を営んでいます。今年から新事業を始めました。

山一つ開放してブタを飼う

長年温めていた夢だそうです。
しかしタダのブタではありません。「チンタセネーゼ」という非常に古くから飼われ続けていたブタなのです。

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 チンタ・セネーゼとはチンタ(帯、ベルト)、セネーゼ(シエナの)の意味で、ブタの背中からヒヅメにかけて、白い(地肌だからピンク色かな)部分が帯のように体を囲み、ベルトをしているように見えることから、名づけられました。マイアーレ・チントゥレッロとも呼ばれています。
古くからシエナ及びシエナ近辺で飼育されてきた品種で、シエナの市庁舎の壁画(14世紀)にもその姿が描かれているほど!
肝心の味ですが、普通のブタよりも赤身の色が強く、肉質は適度に締まり、非常に味わい深いのが特徴。
通常のブタが9ヶ月かけて180kgも成長するのに比べで、チンタセネーゼは1年半でようやく130kgほどになるそうです。
効率の悪さから、1930年代には、アメリカやイギリス産の大型ブタが好んで飼育されるようになり、あっという間に作り手は激減してしまったのです。

 ペッペはそんな血統正しきブタを今年の初めから飼い始めています。
理由はおいしい生ハムやサラミを、最高のブタで作るため!!

ご存知、ノルチャはブタ加工の技術が古代から発達しており、現在も加工品のブランドとしてまかり通っています。
でも、ノルチャではブタを飼っていません。厳選したブタを他から取り寄せるのです。

 だからペッペは美味で安全なブタを飼い、最高の生ハムを作る…というのが夢だったそう。

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 朝8時半、今日はあいにく深い霧に覆われています。
10メートル先も見えない状態でしたが、とにかく山へ、と言われ、向いました。
あ、霧の中からブタがやってきた!
白いベルト、してます。。。

ブタをこんなに間近で見たのは初めて!カワイイなぁ。
耳がこんなに長いのは、森や山で、ヤブや茂みから目を保護するため、進化したそう。
Butakoが感激しながらシャッターを切っていると、ブタたちは辺りに生える草を物色中。

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 チンタセネーゼはね、森林で飼うのが本来の飼い方なんだ。今の時期なら、ルビネッラ(イガマメ)を食べたりキノコも食べるよ。
晩は僕がトウモロコシや麦などの雑穀を1匹につき、800g与えてる。
彼らは雑食だから、他の品種のブタが食べられないものまで食べる。胃が人間のと似てるんだよ、とペッペ。

へぇー知らなかった!
また、これからはドングリやクヌギ、栗などの季節。これらの実は、ブタの肉質や脂肪をおいしくすることが分かっています。
だから秋が深まる頃には、それらを大量に与え、太らせるのだとか。

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それにしても広い土地です。
小さい山ですが、全部ブタのために開放。
その広さ100ヘクタール。現在、50匹ですが、将来的には300匹まで増やしていくつもりですって。

こうして天然のエサを食べ、十分運動しているブタが不味いわけありません。

そして、ペッペはユニークなビジネスを披露してくれました。
このブタたち、なんと今の時点で買うことができます。そう、指差して「あれが欲しい」といえば、マイ・ピッグになるのです。
こうしてブタが成長する前に予約しておいて、時期が来れば10kgあたり○○€で購入するそうです。(一匹あたりおよそ300~400€くらい)
買ったブタはハムなどに加工もしてくれます(1kgあたり1€)

購入者は山へやってきては、自分のブタが元気か、餌は食べているか管理できるそう。
「まるで里親制度みたいだね」とジョバンニ。
なるほど、と思いましたが、結局その子ども(ブタ)って、最後は食べられちゃうんだけどね。

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なかなか面白い発想ですね。
「ノルチャ、マイ・ピッグ探しツアー」なるものを企画したら、日本からも選びに来るお客さん、いるかな。
(写真:これから水浴びをしに行くブタたち)

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山には、4匹の羊の一家も共存していました。 

                                              Butako
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by butako170 | 2008-08-23 23:36 | ウンブリア地元ネタ
イタリアのお盆? 8月15日フェッラゴストの日
 
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8月15日の日は聖母被昇天(フェッラゴスト)の祝日で、イタリアはどこもお休みです。
日本のお盆に近いせいもあり、少し親近感が湧きます。

この日の夕方、ロベと散歩に行った際も、彼が「あ、なんか風が秋風になってる」と言うので、この日が夏と秋の節目であるという考え方は、イタリアにもあるんだなぁ、と思いました。

お盆の週、みなさんはいかがお過ごしですか?

私は先週の日曜日は、星を見にスポレートの郊外へ行ったり、友人とフェスタしたり…とのんびりと過ごしています。
(写真はスポレートのロッカ:要塞とポンテ・デッレ・トッレ)

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まだまだ暑さが厳しいので、日中は外出を控え、朝と夕方以降、待ち歩きや買い物をしています。でもやむを得ず外を歩く時は、帽子をかぶって、日陰を歩く、かな。

不思議なことに、イタリアの道路を歩いていると、民家の前を通り過ぎる時、一瞬ひんやり涼しさを感じます。日本なら、家の前って冷房の排気口などがあって、熱風が噴出していてたまらないんですが、イタリアは逆。
どうして涼しいのでしょう?石造りのイタリアの家のなか、とりわけ地下に近い1階は、かなり涼しいくなっています。外気が35度くらいでも25度くらいかしら。だから道路に近い民家の窓や通気溝からは、家の中の涼しい空気が外に流れ出して、道を歩いていると冷気を感じるのでした。

ああ、ロベの言うとおり、フェッラゴーストを過ぎたウンブリア州は、ちょっと涼しくなってきています。夏の終わりを感じるのは、なんとなく寂しいもの。
もうすぐ日本に帰れるからうれしいのだけれど。
(写真はフェッラゴストの前後で見かけたスポレート旧市街の風景)

                                              Butako

P.S.ロベルトの体重が、ついに目標の82kgに到達しました!最近は急激な体重の変化によるだるさも解消され、元気だし。ダイエット大成功です。
春にきつかったズボンがユルユルで、拳1個分の余裕ができたのを見た時は、感動してしまいました。まるで、ダイエットのCMの使用前、使用後みたい★
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by butako170 | 2008-08-17 02:47 | イタリア年中行事
久々のローマ ~トラステヴェレの一日
 
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以前、アッシジに取材旅行に訪れた際(アーモイタリアのレストラン紹介)、駅で一組のカップルに出会いました。ローマ在住のCHIさんとトーレさんです。
CHIさんの出身が兵庫県ということで、すぐに打ち解け、列車でのひと時を楽しく過ごしました。

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昨日は彼らに会いに、ローマまで。なんとトラステヴェレ地区に住んでいるというではありませんか!トラステヴェレはテヴェレ川の中洲にある古きよきローマが残る地区です。
そんな風情を楽しむため、多くの旅行客(特にバックパッカー)が訪れる、素敵な場所です。

Butakoも去年の7月、ランチしに一人で来たことがあるのですが、今日は友達と一緒。食卓を囲む友がいるって、うれしいですね。
さて、アーモおすすめのレストランに入ることにしましょう。
(写真は別のお店ですが、この地区には素敵な雰囲気のトラットリアがいっぱいあります)



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 10年くらい前から日本語を独学しているトーレは日本語がある程度分かるようで、私たちの会話にも参加します。おもしろいのはCHIさんとトーレの掛け合い。日本語を話すイタリア人って、なんか親しみ感じますね~。トーレのボケにCHIさんの突っ込みが冴えわたります(笑)

その後、ご自宅にお邪魔してジェラートを食べながら、沢山しゃべりました。
彼女も結婚式を振袖で挙げたというではありませんか。
素敵な着物に幸せそうな笑顔…去年結婚したばかりの新婚さん(ってButakoたちも去年だけど)。

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 午後五時。だいぶ涼しくなったので、そろそろ散歩でもしようか、とButakoを案内してくれたのは「サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂」です。
彼らの自宅から徒歩2分、近い!
それにしても堂々とした概観です。
広場にある美しい噴水も景観に奥行きと涼を添えています。ここは、紀元前38年に一日中油が湧きでる奇跡が起こり、キリストの世界宣教の恩寵を意味したと言われているそうです。ローマで最古の教会なんですって。

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 面白い正面入り口の壁。昔の石を塗り固めて作っています。


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向って左真中にある錨(いかり)のマークは何を示すかご存知ですか?
なんとキリスト教徒の迫害時代、信者を見せしめのため殺害するため使ったもの。
これを重りにして海に沈めたというのです!
なんてかわいそう…。

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 そして教会内は金ぴかのビザンチンモザイクに彩られています。
礼拝堂の正面(後陣)のモザイクの美しいこと。窓から差し込む西日を浴びて、さらに輝きを増します。その偉大な業に、しばらくうっとりと眺めていました。

ある箱についてトーレが説明してくれました。
Pro faburicaと書かれた箱はヴァチカンのための献金箱です。
なんでもProというのはラテン語で~のために、 fabrica(現代ではfabbricaはイタリア語で工場の意)は、ヴァチカンを指すんですって。

またプロテスタントの意味もプロテスト(抗議する)人たちが語源だと、習っていたのですが、彼によると プロ(~のために、尊重する)+テスト(テキスト=聖書)で、聖書に忠実に従う人々というのが、もともとの意味だと言います。
プロテスタントが生まれたのが16世紀なので、たぶん前記の意味のほうが正しいと思いますが、トーレの見解は、なかなか目からウロコモノでした。

 
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そろそろローマを後にする時間がやってきました。
名残惜しいですが、またウンブリアへと帰ることにしましょう。でもよく考えるとスポレート-ローマ間はわずか1時間40分、往復14ユーロで行けちゃうのです。
CHIさんもいることだし、これからは来る回数を増やしてもいいかもね。

                                              Butako
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by butako170 | 2008-08-14 05:26 | 旅行記
『スロー風土の食卓から』出版まであと20日
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手前ミソですみません。
フォトエッセイ『スロー風土の食卓から』の詳細が分かったので、お知らせいたします。

ISDN番号は
ISBN978-4-594-05726-8

定価は1300円+税です

またどこでお買い求めいただけるかですが、東京都内だけでなく大型書店には配本するそうです。
たとえば、紀伊国屋、三省堂、文教堂、有隣堂など…。
もし、ない場合は、書店さんに注文いただき取り寄せてもらうか、アマゾン、楽天ブックスなどのネット書店での購入が早いかもしれません。

8月28日の出版日が近づいて来ました。
あー、当日書店に並ぶ本を見たら、感動のあまり鼻血出すかもしれません(笑)

                                             butako
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by butako170 | 2008-08-08 17:59 | 報告
イタリアの結婚式に参列しました
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先月の20日のことですが、ロベルトの妹さんのフランチェスカが結婚しました!

あら?バージンロードをゆっくりと歩いて来るのは、花嫁とその父親…ではなく、花嫁と婿と息子ミケーレくん??
そうなんです、フランチェスカと相方のグラッツィアーノは、もう長らく一緒に暮らしており、去年の8月にめでたく男の子を授かったのです。
また5年以上前に、二人家も購入済み…と言うことで、事実婚(同棲しており実質的に夫婦のような関係。)でしたが、式はまだなのでした。
彼女のお母さんも大喜び。なんせマンマは熱心なカトリック教徒ゆえに、「結婚式をあげなさい」と何度も2人を説得していたからです。
この日は、ミケーレの幼児洗礼まで一緒にやっていました。日本で言うと「結婚式とお七夜を一緒にするようなもの」かしらね。

Butakoは素敵な花嫁衣裳のフランチェスコに、うっとり。
本当におめでとう!!

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しかし子連れでの結婚式とは、従来は厳しいカトリック教会もだいぶ柔軟になったものだと、つくづく思います。
ほんの40年前くらいまでは、結婚前のカップルは清く正しくがモットーで、南部になればなるほど、花嫁の純潔性が重視されていたからです。

それをマンマの友人、リータに尋ねると「そうねぇ、厳しい教会では、今でも子連れの式は認めないそうだけど。でもやっぱり時代が変わったのね」と言っておりました。

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さてさてスナバエ被害を被り、両手両膝かさぶただらけのButakoの召し物は、と言いますと。
結局、浴衣にしました。
フランチェスカに事前に相談したところ、是非、着物で参列して欲しい…と言われたもので。いや、教会内でも、披露宴会場でもメッチャ目立ってましたよ。
数人のイタリア女性から、「その衣装、すごく素敵ね」って褒められちゃいました。

ま、着方はどうあれ(たぶん着崩れしてた?)、好評でしたよ。

                                            Butako
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娘の晴れ舞台に際して、始終ご満悦のマンマ。
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by butako170 | 2008-08-07 07:22 | その他
わが町のプレシディオ ロベイア(Roveja)
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 スポレートのスローフード運動の責任者、ジャンルーカのもとへ出かけて一週間が過ぎ去りました。スポレート、トレビ、ヴァルネリーナ地区には、2つのプレシディオ品が認定されています。

プレシディオとは、滅びる可能性のある食品・加工品を保護するために、スローフード協会が定めたもの。プレシディオにはイタリア語の「砦(とりで)」という意味があり、食の砦という意味で当協会が名をつけました。
有名なところでは、キアーナ牛やモレーケ(蟹)、トロペアのタマネギなどがそうです。

さて今日は、ジャンルーカに紹介してもらったプレシディオ「ロベイア」の生産者の所へ、山の師匠ジョバンニと行ってきました。

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 ロベイア(Roveja)とは野生のグリンピースのこと。
もともとは標高の高いヴァルネリーナ渓谷に自然に生えていたのですが、栄養価が高く、どこでも育つので、そのうち地元の農家が栽培するようになりました。
しかし所詮はマイナー品種。
最近では皆、スーパーに出回るメジャーな豆ばかりを消費するようになり、見向きされなくなってしまったのです。当然、栽培する農家は激減。
これでは、ダメだということで、立ち上がったのがチビタ・ディ・カッシャの農家、シルヴァーナさんです。(写真はサフランのめしべの入った容器を持つシルヴァーナさん)

ヴァルネリーナ渓谷の奥まった山の上(アマトリーチェ村があるラッツィオ州の境目)に、チビタ村はひっそりとたたずんでいました。
「よく来てくれたね」、人懐こい笑顔で迎えてくれた彼女がシルヴァーナさん。

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 さっそく畑に向います。
そこは本当に猫の額ほどの狭い土地が広がる2ヘクタールの畑。標高1200メートルのこの村には、耕せる平地がたったこれだけしかないのです。
そこにあるのは…Butakoは失礼ながら雑草かと思いました。背丈の低いツル性の植物が、なにらや生えています。そう、それがあのウワサのロベイヤだったのです。
畑は完全無農薬
3月の種まきの際によーく耕してから、一切手は加えていません。他の植物達と共生状態です。もともと野生種の豆なので、雑草が生えてもぐんぐん育つそうですよ。

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 ロベイヤの花(やはりマメ科の花って感じですね)










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 ロベイヤの若い実を見ると、サヤがパンパンに膨れ、みずみずしい感じです。シルヴァーナの息子のお嫁さんが、「味見してご覧」と中身を差し出してくれたので、食べてみると、なんとも甘く、スイートコーンににも似た味がします。
「おいしい!甘い!」
「そうでしょ、若いロベイヤの実は生で食べるとおいしいの」と彼女。

ロベイヤは若い実のうちに採っても、もう少し乾燥してしまったものでもOK.天日に当てて乾かすと、若い実でも勝手に乾いて硬くなります。

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 ツルごと刈ったロベイヤは、広い平地で乾かします。
片面が乾いたら、裏返してもう片面も完全に乾燥させます。ここ数日は、毎日通り雨が降るので、豆がなかなか乾いてくれない…と言っていました。
完全に天日干し。乾燥機などは使いません。

乾燥したら、それを篩(ふるい)に掛けて、実だけ取ります。
ロベイヤの実は、黄色や緑がかったもの、茶色いものなど様々です。きっと交配も行わずに、自然に任せておいたら、こんなカラフルな色のままになったのでしょうね。

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 畑見学の後は、シルヴァーナさん宅に呼ばれました。

ロベイヤの実を挽いた粉も見せてもらいました。これはポレンタみたいにお湯で練って、煮ていくとおいしいのだそう。カタクチイワシとニンニクで作ったオリーブオイルのソースをかけて食べると、それはもう、美味なのだとか。


 かつては谷中で栽培されていたロベイヤも、今ではここだけになってしまいました。古き伝統を守るため、わずか2ヘクタールの畑を、今日もせっせと世話するシルヴァーナさんたちがいます。

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 「だって先祖から脈々と受け継いできたものだから、絶やすのはもったいない」と彼女。
農家も売れ筋商品ばかり栽培するのは、当たり前のご時勢です。
でも山奥の小さなチビタ村では、今にも消え入りそうなプロドットを守り育てています。
お金儲けのためではなく、そう、たぶん彼女たちの血統がそうさせるのでしょうね。

 帰り際、シルヴァーナさんは、ロベイヤ初体験のButakoに豆とその粉をお土産に持たせてくれました。早速明日は、それでポレンタを作ってみることにしましょう。
その味を想像しながら、家路につきました。

                                           Butako
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by butako170 | 2008-08-05 22:53 | プレシディオ・食材