カテゴリ:ウンブリア地元ネタ( 59 )
ブタの屠殺、今が繁忙期
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こんにちは。
イタリアは、今年の冬はまだ決定的な寒さは来ていません。
ただ、北のアルプスと南のサバンナに挟まれた欧州ですから、寒さが厳しくなったり、ゆるくなったりの繰り返しです。

さて、この冬の寒さを利用して、かなり昔からブタの加工品が冬には作られていました。
作るといっても原料はブタなので、冬は屠殺のハイシーズンになりますね。
秋にまるまると太ったブタは、寒さで雑菌の繁殖が抑えられる冬に解体され、余すところなく加工されます。

農村部では、屠殺作業が行われ、翌日は肉の加工。
一方、スポレートなどの街でも、1960年代くらいまでは、半身単位でブタが売っていて、加工だけを自前で行う家庭も多かったようです。

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今回は、12月12日に訪れた友人シルバーナ宅でのブタのと殺作業。
ランチはパデラッチャという解体作業の時にたべるまかないも頂きました。かなかなの珍味!

まずは解体作業から。
その前に、と殺用のブタを選ばなくてはなりません。
今回は月が悪い(月暦)ため、大きいブタを加工しても美味く保存できないかもしれないので、小さいブタを2頭と殺することになりました。

ここからは少々残酷な描写もあるので、苦手な方は読まないようにして下さいね。

しかしこれが涙なしでは見られないシーンなんです。
数あるブタから「これ」と目星をつけたブタに近づき、鼻面にロープをひっかけ、引きずりだすのですが、もう、近寄った途端、ブタは命の危険を察知するようで、本当に嫌がります。

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大人二人掛かりで、やっとの思いでロープを引っ掛けて、引っ張るのですが、もう足を踏ん張って、一歩も動こうとしません。
おまけに、Biーーーーーーーーーー!!!という悲しげな叫び声。

その後、と殺用のピストルで殺します。
このピストル、極めて安全に作られていて、銃口が対象に密着していない限りは、いくら引き金を引いても、ダメージはないそうです。
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薬莢のような物は詰めていましたが、「薬莢じゃないよ」と言っていました。
脳に圧力のようなものを打ち込んで、ダメージを与えるらしい。
(曖昧な表現ですみません。人に対しては安全、と強調していました。)

そしてリフトにブタを乗せて、グツグツと熱湯の沸く釜の近くの平地へと移動。
今日は中くらいのブタだから130kgほどですが、これが大人のブタだと200kgは越えます。

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その熱湯を丹念にかけて、ナイフの刃をあてながらブタの毛を除いていきます。
熱いお湯に長く触れると、肉が加熱して傷むし、お湯のかけ具合が足りないと毛は抜けないし、加減が大変そうです。
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爪は足袋を脱がせるように、完全に取り除いてしまいました。

それが終わるといよいよ両足をつり下げて、解体のはじまりです。
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まずはお腹を裂いて、丁寧に内蔵を取り出していきます。
大腸はもうそのまま捨てます。
(グロテスクなものが嫌いな人のために写真は割愛〜★)

特に珍重されるのは、肝臓、脾臓のあたりです。
丁寧に取り出し、水で血をあらっておきます。
正味と一緒に、保存庫につり下げておくようです。

そっくり内蔵が取り出せたら、あとはお尻の方から、背骨を小斧で切断していき、まっぷたつに割ります。
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コン、コン、コン…規則正しい小斧の音。
「小さい頃から父親の作業を見て来たからね」とトニーノ(いつも冗談ばかりのムードメーカー)。
一方のアデリーノ(兄;恰幅の良い方)は、「僕はまっすぐ切れないから、この作業はいつも弟に任せているよ」。
なるほど。
たしかに斧の重みだけでまっすぐ切るのはたいへん。

この作業をもう1度繰り返し、無事に2頭のブタは解体されました。
半日お肉を休ませた翌日に、加工の作業に取りかかります。

時計の針は2時を回り、私たちのお腹もペコペコ。
(作業を始めたのが11時と遅かったこともあり)
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さて、いよいよ次回は、ブタの解体時の名物料理、パデラッチャを作っているところとその味について、じっくりと解説したいと思います。

すごくハイカロリーで、パワーみなぎるお肉料理なんですよ。
それにしても、こうしてブタのと殺から見学していると、食べ物は本当に命のやり取りなんだなぁ、ということを痛感しました。

                        butako170

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by butako170 | 2016-02-12 06:04 | ウンブリア地元ネタ
イタリアの大空を飛ぶ その2
長らくブログを休んでいましたが、6月〜11月の繁忙期も終えて、日本での1ヶ月間のヴァカンスも終えて、この半年の出来事を記す気になりました。
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さて、6月の投稿の続きは、Ultra vela(超軽量飛行機)に乗り、空の旅を楽しんだOさんの空のお話。前回の記事はこちら。

スポレートから車で15分ほど行ったBolgo Trevi の郊外にある滑走路では、超軽量飛行機の教習所があり、そこでは、30分〜1時間半の飛行体験をすることができます。Oさんは、45分を2日ずつ行うことにしました。前日、butakoとともに、校長のピーノとの打ち合わせも済ませ、当日、五月晴れのなか満を持して飛行に望みました。

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セスナとちがって超小型軽量機は2人乗り。
先生は若手のホープで、教師としても定評のあるルイジが担当して下さいました。
操縦桿は左右両方の席にあるので、Oさんはなんと副操縦士!?
そう、ここでは希望があれば、実際に操縦桿を握らせてくれ、飛行体験もできるのです。先生の指示どおりに動かせば、誰でも操縦できるみたいですよ。もちろん、いざとなったら先生が修正してくれるので、大丈夫!大船(?)に乗った気分で、挑みましょう。

操縦席はまずまずの広さ。
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超軽量…ということで、軽量化されているので、え?こんな薄い機体なの?と思うかもしれませんが、これでも大丈夫。
また飛行機は、教習所で毎日整備されているので、少しの誤差や違和感があれば、修理に出されます。
さて、ガソリンを満タンにして、いざ!

その日の風向きや天候で、ルートを決めます。
この日は、スポレートを回り、テルニ、ナルニ、ヨーロッパ一瀑流の高低差があるマルモレの滝を回って、トレヴィに戻るルート。

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スポレートの塔の橋周辺がまずスゴイ迫力。ここは空からのアプローチが絶対に美しいだろうと思っていたのです。
そしてマルモレの滝の美しいこと。
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中世の街ナルニも気品あふれる街並が、上空からでもしっかりと分かります。
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いいなぁ。

Butakoにとっては地上から馴染みのある街々も、空から見るとまったく別の魅力が伺えました。

次の日はアッシジやペルージャ、トラジメーノ湖、コルトーナの一部、オルヴィエトなど。アッシジとペルージャ間は、飛行場があるので、そこは小型機周遊禁止区域です。安全な空の旅を楽しむためには、きちんとしたルールが陸(車など)と同じく、あるのですね。
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トラジメーノ湖

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オルヴィエト

2日間に渡る飛行を心底満喫されたOさん。
また飛行時間も1時間30分ずつで丁度良かった…と言います。

飛行は高度150〜300mほどを周遊しますが、上空はそんなに寒くないのだそう。ジャンバー1枚で快適だったそうです。2、3時間飛行すれば、遠くの街にも飛んでいけます。
その場合は、イタリア中に点在している小型滑走路(ピーノがやってる感じの)と、事前に連絡を取り合い、当日は無線でやり取りしながら、着陸させてもらえます。慣れてくれば長距離飛行で、遠方まで行くのも楽しいかも!

ちなみに飛行料金は、1時間180€です。
予約と現地までの送迎や通訳を含めたお徳なパックもあるので、是非 kokawa★hotmail.co.jpまでお問い合わせ下さい。

ちなみにこの2日間は、アッシジの観光や淡水魚のレストランでの食事、スポレートの周遊などを飛行2回とともに組み入れました。

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 ボルゴ・トレヴィの滑走路は、立地も素敵で、ピッツェリアもあり、訪れるだけでも癒されます。Butakoもたまに訪れて、飛行機乗りとしゃべったりしますが、いつか是非飛んでみたいなぁ。

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飛行場の主Bossという猫ちゃん。

                           butako170
          
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by butako170 | 2015-12-19 23:15 | ウンブリア地元ネタ
とっておきのアグリランチ カリモリ
イタリアは田舎もすごい。
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日本では過疎地と言われるような場所にも、美味しいレストランがあって、都会から車を走らせて食べにやってくるレストランやトラットリアがたくさんあります。

今回、ご紹介するのはそんな一軒。
セッラーノの山間部にひっそりと佇むアグリツーリズモ"カンティーナ・カリモリ"です。
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このアグリを知ったきっかけは、山の師匠ジャンニに連れて行ってもらったことからです。
「たいそう美味しい手作りラビオリがある」らしく。

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カリモリは、82歳のリビアおばあちゃんと娘のアーダ、そして息子のアゴスティーノと家族経営です。厨房はもっぱらアーダが仕切ります。
彼女の味付けが、これまた絶妙なのです!

私はいつもフルコースで頼みます。
まずはアンティパスト。
5皿ほど出て来ます。いつも季節によっておまかせ。

運が良ければ、リビアおばあちゃん特製のフォイヤータ(Fogliata)がお目見えします。
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今まで食べて美味しかったのは、ズッキーニの花のフリット、鱒のマリネ、パッパ・アル・ポモドーロ(トスカーナの名物がなぜかここに)です。
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生ハムにマンゴーが添えられていたこともあり、ギリシャの名物ザジギ(キュウリをヨーグルトで和えたもの)が出て来たことも。。。
ミント味のふわふわオムレツも絶品です。

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書いていたら、ついつい涎が。。。

下ごしらえはすべて当日に。
だから作り立てで、美味しいのです。

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そしてプリモ。
リコッタチーズとほうれん草が入ったラビオリの時もあり
またタリアテッレの時もあり。
ニョッキの時も一度ありましたっけ。

手打ち麺にソースがよくからみ、塩気もバッチリで、ついつい食べ過ぎてしまう味。
前菜で満腹だというのに、一皿食べてしまいます。
おいしさで胃にスペースができちゃう感じかしら。

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そしてセコンドはお肉です。
地元のお肉を取り扱う精肉店で仕入れてくる牛フィレを、ハーブと一緒にグリルします。
季節によりトリュフのソースがかかることもあり。
一律の料金なので、こればかりは運次第ですね。

お肉は、健康な牛の赤身肉です。
噛めば噛むほど旨味がでてきて、ハーブの香りと相まって何切れでも食べれそうな勢い。
私はここで少し塩をかけるのですが、たいていの日本人の方は、出されたままで、美味しいと言っています。なので程よい塩加減。
それも嬉しいですよね。
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付け合わせに、野草の茹でたものがでて来たり、お花入りのサラダがあったり、高原で採れたホックリした茹でたジャガイモが出たり…。
付け合わせもいつも美味しいです。

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そして、シンプルだけど素材が生きるアーダ特製のドルチェ。
今までのヒットはオレンジケーキ。
これは冬に旬のオレンジで作ってくれたのですが、スポンジケーキにオレンジソースがしみ込んで、なんとも良いお味。
フレンチトーストやリンゴのフリット、ウンブリア風ティラミス(マスカルポーネを羊のリコッタに代用)など、簡単に作れるけど絶妙な美味しさの甘味が、満腹のお腹に優しくフタをしてくれます。

そして食後にはカフェかハーブティーかが選べちゃう。
このハーブティー、冬はローリエ、夏は野生のフェンネルの葉で、お庭に生えているものなんです。
こうしてじっくりと香りを移して、お好みでハチミツを入れて頂きます。
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だいたい2時間くらいで終わるこちらの食事、もちろんハウスワインは飲み放題。
しかも料金も田舎ならではのビックリプライス。
思わずチップを弾みたくなる!

こちらの食事は、1日ツアーおよび2泊3日や5泊6日ツアーの内容に組み入れることが可能です。
是非、サイトをご覧頂くとともに、お問い合わせ下さいね。

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by butako170 | 2014-05-06 03:17 | ウンブリア地元ネタ
FAIで訪れたオルヴィエトとTorre Alfina
こんにちは。
お久しぶりです!
3月初旬に帰国して、いくつかブログに書こうと思っていたトピックスがあったので、さかのぼって記しますね。
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さて、毎年恒例のFAI(ファイと読む):Fondo Ambiente Italianoの全国一斉の行事『Giornate FAI di Primavera』が3月22日、23日に行われました。
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FAIは各町のメンバーや美術専門学校の生徒たちが中心となって行っている歴史的環境的資源を守ろうという活動。
FAIについて記した過去のブログはこちら

毎年3月に行われている企画では、普段は未公開の教会やお屋敷などを公開する・・・という歴史好きの人にはたまらないものです。

butakoはたまたま前日の食事会の時、オルヴィエト出身の友人から「明日、FAIで公開されるオルヴィエト郊外のモナルデスキの城に行くんだ」という話を聞き、だったら私も行きたい・・・ということで急遽話がまとまりました。
友人の名はマッシモ。
彼とその親友マリア・パオラと私のお客さんのMさんの4人で訪れた様子をレポートします。

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まず訪れたのがTorre Alfinaというオルヴィエトから15KMほど西側に行った集落。(実質Lazio州)I BORGHI PIU' BELLI D'ITALIA(イタリアでもっとも美しい集落)協会に加盟している小さな村です。
その町の一番高いところにそびえたつCactello di Torre Alfinaこそが、私たちの目指す場所!
実はそのお城は日本人とも縁が深かったのを後ほど知ります。。。

到着が正午過ぎでしたが、まぁ、すごい人だかり。
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城内ツアーで1回ごとに人数制限があるからなのですが、それにしても人々の関心の高さが伺えます。
(人々は『無料』と『限定公開』に弱いものです。もっとも、市民に文化的な素地がないと成り立たないイベントですが)

Cactello di Torre Alfinaはさかのぼること8世紀。
もともとはロンゴバルディ族のDesuderio王が建てたもので、13世紀頃からモナルデスキ家が所有しました。
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教皇領であるオルヴィエトの最西端で、砦のような役割を果たしたそうです。
その後ブルボン家のものになり、1880年、ユダヤ人銀行家のEdowardo Cahenの手によって買収されます。エドワルド・カイエンは、荒れ果てた城をネオ・ゴシック様式に大修復を行うのです。
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現在、現存するのは、彼が修復をしたものがほとんど。

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さて、中に入ってみましょう。


1階の長い廊下。床と窓はシエナ様式を取り入れたものだそう。
モナルデスキ家のスフォルツァという王の名が入った窓枠下部。



どこの窓の下にもこの名が記されており、どれだけ自己顕示したかったんだ~、と思わせられます。
このスフォルツァ王が、それまでの堅固な城砦から、優雅なルネッサンス様式に大改造したのだそう。その際、自分の名をこれでもかとばかりに記したのです。




そしてガイドをしている学生さんが、ある扉をさして言いました。
ここからは台所になりますが、入れません。
ここもカイエン氏の時代に改造されていますが、1800年末にもかかわらず、冷蔵庫を置いたり、空調を整えたり、電話線をひいて館内どこでも連絡が取れるようにしたのです。

へぇ、ユダヤ人実業家は今と変らない便利な暮らしを求めて、実現していたのですね。




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2階へ向かう階段部分。
赤い絨毯がひかれていますが、まだ新しい感じがしますよね。
そう、何を隠そう最後の所有者は、かつてセリエAぺルージャのサッカーチームのオーナーLuciamo Gaucciで、この館で中田選手が調印式をしたというではありませんか!?

そのとき中田選手は『うち掛け』と『日本刀』を記念に持参したそうです。
しかしそのお祝いの品もガウッチ氏の海外亡命の時、もって行ってしまったそう。
所有者逃亡ということで、現在この館は銀行の抵当に入っています。

だからちょっとばかり、日本人にも縁のあるお城なのでした。

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2階部分の廊下の壁に描かれたフレスコ後が素敵。

四季をテーマに当時の衣装を着た農民たちが描かれています。
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お城はとても美しいけれども、現在は、閉鎖されており、新しい持ち主が来るのを待っているのです。
しかしイタリアはまだまだ経済危機が根深く、このお城を使っての商売は難しそう。
日本だったら、『本物のお城を使った結婚式』なんて、すごく流行ると思いますが。
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美しいものを見て心が満たされた反面、ちょっと寂しく感じてしまいました。
活用されていない建物って、せつないですよね。

食事の後、オルヴィエトの町に移動しました。
地下にトゥーフォを使ったユニークなカンティーナ(醸造場所)があるエノテカを拝見したり、
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オルヴィエトの街づくりに貢献した工房ミケランジェリの意匠を楽しんだり、
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スローシティの一環でいろんな町の物産を試食したり、楽しく過ごしました。

帰りに、以前から気になっていた修道院を改造したホテルLa Badiaに足を伸ばしました。
以前、オルヴィエト・アンダーグラウンドのツアーの場所からよく見えていた気になる場所でしたが、静かで、向こう側の岸壁に浮かぶオルヴィエトの町
が望めました。
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駆け足だったけど楽しい半日ツアー。
企画してくれたマッシモ、マリア・パオラありがとう!

butako

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by butako170 | 2014-04-08 01:55 | ウンブリア地元ネタ
ウンブリア料理を深める秋
d0033983_5295253.jpg来年1月9日~2月17日まで日本に帰国予定です!

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イタリアは冬菩提樹の葉も黄色に色づき、落葉し、秋も深まるこのごろです。
夏前に申し込んだウンブリアの無料で料理を深める"CIBUS"というプロジェクトに応募していたのですが、すっかり忘れたていた10月の終わりごろ、突然、来週からプログラムが始まります、と連絡を受けました。
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授業は週に2回あり、ウンブリア料理の実技を調理学校のシェフOriano Broccatelliから、
セオリーを栄養士のMaria Del Duca先生より学んでいます。
13回ある講義のうち、9回が実習、食いしん坊のbutakoとしては、うれしい限りです!

実習は、ネリーナ谷の入り口の村Scheggino(スケッジーノ)の
レジャー施設の台所を借りて行われます。

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女性ばかり15人。
35歳~60歳くらいの年齢層でしょうか。
皆さん料理をするのが好きな主婦を中心とした人々です。

外国人は私1人。
(ウンブリア州のプロジェクトには、外国人枠あり)
1回の授業(4時間)で、5品~7品くらい作ります。

レシピは前もって配ってくれません。
なので、授業に来たら、シェフが口頭でレシピを説明します。
結構早口。。。
聞き逃さないように必死にメモをとるみんな。
分からないことは、私も質問をバンバンしますよ~。

なので、中途半端にのんびりしているイタリア人よりも、私のほうがよっぽど正確にレシピを把握しているかもしれませんね。
(夫ロベルトと車に乗っている時、地元イタリア人から聞いた道案内を私のほうが覚えている・・・という現象と似ている。。。)

そして、それぞれが適当に分かれて、5品~のメニューを作っていきます。
大事なところは、シェフが皆を招集し、目の前でやって見せてくれます。
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今までやった料理で印象に残ったものといえば・・・
手作りパン、ヒヨコマメのパテ★★★、鳥レバーのパテ、
ニョッキ、ジャガイモ入りチャンベッラ(イーストで膨らすドーナツ)★★★、
レンズマメのリゾット、ターキーのミンチ肉のインボルティーノ(リコッタ詰め)
チョコレートのサラミ★★★
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スポレート名物『クレッションダ』(アマレット入りココアプリン)は、ブラウニーみたいな食感で、お世辞にもおいしいとは言えませんでした。
butakoの主催するマンマの料理教室のレシピのほうが、10倍おいしいですね。

でも、いろいろと知らなかったレシピや改めて認識することもあり、勉強になる。
私のなかの探究心がムクムクと成長中。
レシピをきちんと記録して、再現し、さらにおいしくしたいなぁ、という要求が現れてきました。
(たぶんネットで見てるNHKの『ごちそうさん』に感化された部分もある)
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ウンブリアに住んで丸7年になるし、ここいらでウンブリア料理を分類して、深めたい、完成させたいという希望に溢れています。

幸い、この授業に集う15人の仲間は、スポレート以外の地区(フォリーニョやスペッロ)からも来ているので、彼女たちの地元の食についても、聞きかじることもできます。

秋のCIBUSの授業、良い刺激になってま~す!!

butako170
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by butako170 | 2013-11-19 03:27 | ウンブリア地元ネタ
Rasiglia(ラシッリャ)村の住人たち
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今年の春先から、幾度となく友人やお客様と訪れているラシッリャ村ですが、現在は50人足らずの住人がいます。

1秒間に300Lの湧水が流れるこの村の美しさは、実際に行ってみないとなかなか伝わらないかも知れません。
清らかな水がすごい水流でもって町中を潤しています。
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すすむ過疎化と97年の地震で、村がすっかり寂れてしまいましたが、少しずつ村人たちによって直されてきています。

行く度に少しずつ綺麗になっていく村。
ラシッリャの村祭の様子はこちらから。

今回行った際は、長い間水量を制限されていた貯水槽(槽といっても砂利のあるお堀みたいなもの)が、開放され、豊かな水で溢れかえっていました。
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1ヶ月前行った時はこうだったのが
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現在は、補修が終わり、満タンに。
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それを上から見たところ。

村人ともなじみになってきています。
村の発展のためのアソシエーションの長ミレーナさん。
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料理大好き、フォリアータの達人リゲッタさん。
(ミレーナさんは姪っ子です)
行く度に大歓迎してくれます。

そして、村に伝わる機織の技術をマスターし、作品を作り続けるパオラさん。
今回はご自宅までお邪魔して、彼女の作品を見せてくれました。
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友人はランチョンマットをお買い上げ~。

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機織機に糸を取り付けるだけで、3時間もかかってしまんですって!
技術と時間を要する職人の技ですね。

水辺には、いつも誰かしらが食卓用のお水をボトルに入れています。
湧水のお味は、やや硬水でサッパリしている感じでしょうか。
このご婦人は、ミレーナのお母さん。
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「昼食用のお水を汲んでいるのよ~」とカメラ目線してくれました。

そして、元気印のシニョーラ(名前を失念)。
彼女は庭の花木にあげる水を汲みに来ていました。
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「雨でも水をあげてるのよ」と呆れ顔で言うミレーナ。
「習慣だからしょうがないんだよ~」なんて掛け合いも。
おっと坂の上から旦那さんが。
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旦那さんと仲良しの様子で、見ていてほほえましいです。
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カメラは苦手よ~と言いながら、でも撮らせて頂きました。
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今からフォリーニョに向う、と言って、二人乗りの三輪車apeに乗って、笑顔で去っていきました。
素敵なご夫婦。
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私もあんなふうに年を取っていきたいなぁ。

今週末は、リゲッタさんの自慢のフォリアータを頂きに、再訪します。
うわさの味、とっても楽しみです。
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人懐っこいワンちゃん。
人を見たら誰かれかまわず、足元にじゃれついて来ました。


                           BUTAKO

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詳細は『ウンブリアの食卓から』をご覧下さい。

現場のスローフードを満喫する旅!! 
10月>幻の野菜、黒セロリ祭りに参加しよう!
10月>ブドウの収穫とワイナリー見学ツアー
10月&11月>農家でサフラン摘みに挑戦!
   11月>オリーブ摘み&一番絞りを味見体験ツアー
   11月~2月>冬本番 ブタ解体見学&サラミ美食を巡る旅

研修旅行や商談通訳などにも応じますので、お気軽にbutako170★hotmail.co.jpまでお問い合わせ下さい。(★を@に変えて下さいね)
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by butako170 | 2013-10-24 16:57 | ウンブリア地元ネタ
平和の街アッシジ 1日周遊
10月初旬に3人組のお客様をアッシジにお連れする機会がありました。
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アッシジといえば2000年に世界遺産に登録され、聖フランチェスコの街として世界中に知られています。フランチェスコ大聖堂の荘厳で素晴らしい美術品は圧巻ですし、カトリック信者でなくとも、縁の地を巡ったり、街を歩いているだけで、平和で清らかな気持ちになるから不思議です。

ここはパワースポットと言っても過言ではないと思います。
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今回の1日(8時間半)をフルに使って『フランチェスコの軌跡』を徹底的に巡るツアー、非常に好評だったので、どんなだったかダイジェストでご紹介しますネ。
アッシジ市内以外は、車で移動します。

だからロスもなく、体力も温存できます・・・と言っても市内はかなり歩きますので。
だいたい1万2000~1万7000歩、歩きますね。

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軌跡①サンタ・マリア・デリ・アンジェリ・・・丘の町アッシジの5km下にある町で、その大聖堂を訪れます。なんと大聖堂の中には、小さな教会が風雪を免れ、保護されるように建っているのですが、それが『ポルツィウンコラ』と呼ばれる教会です。
ここが見所!
フランチェスコが若い時に、出家を決意し、最初に活動を始めた教会で、彼にとってはベース(基地)みたいなものだったのです。
44歳の若さで、ここから天に召されました。

ポルツィウンコラ内でミサをちょうどやっていて、なんとも静粛で聖い気持ちになりました。
バラのない棘のある庭園も見所。

軌跡②サン・ダミアーノ修道院
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アッシジから1kmほど離れた修道院で、出家する前に人生に悩むフランチェスコが召命されたのがここ。
板絵の十字架のイエスがフランチェスコに語りかけたのだとか。「行って私の家を直しなさい」と。
聖女キアラが長年、亡くなるまで住み続け、女子修道会の拠点になりました。

シンプルで、貧しさが伝わってきます。
キアラの小部屋と食堂、キオストロ(回廊)は必見。

軌跡③サン・フランチェスコ大聖堂
ここが旅のハイライトです。
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ゴシック様式の当時最高水準のアートが終結しています。

大聖堂内には、聖フランチェスコにまつわる芸術作品が92もあります。(フレスコ65、ステンドグラス16、木彫6、石彫・テラコッタ2、ブロンズ2)
ジョットやチーマブーエ、シモーネ・マルティーニ、ロレンツェッティなど早々たる画家がフレスコ画を残しています。
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一貫したテーマを貫いておりながら、画家の手法や表現の違いを見つけるのも面白いですね。

なぜここに大聖堂を作ったのか
どうして死後すぐに作業に取り掛かったのか
一切の所有物を認めない修道会に絢爛豪華な大聖堂が作れたのか?
・・・いろんな謎に迫ります。

フランチェスコの身に着けていた服や直筆の手紙などを飾った聖遺物の部屋がとても良いのですが、この日は閲覧できませんでした。

急な行事やミサに見舞われることも多いので、予定通り行かない場合もあります。
これも『生きている(現在も使われている)教会』だから仕方がないのですが。

軌跡④アッシジ市内を見学
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フランチェスコも実際生活していた町並みは、中世から保存されたままなので、当時の様子を思い浮かべながら、街歩きができますね。
お土産も途中購入できます。

<< 昼食 >>
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おいしいウンブリア料理に舌鼓を。
伝統料理には、鳩のローストやトリュフの手打ち麺などがありますョ!

軌跡⑤サン・ルフィーノ大聖堂
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ファサードのロマネスク飾りがほのぼのとして素敵な12世紀の教会。
何を隠そうアッシジの守護聖人が聖ルフィーノなのです。
ここでフランチェスコとキアラは洗礼を受けています。

軌跡⑥サンタ・キアラ大聖堂
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サン・ダミアーノの板絵の十字架の本物があります。
地下には、キアラの亡骸や洋服などが飾ってあります。

軌跡⑦カルチェリの庵
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アッシジの高台にある城塞が見下ろせるほど、高い標高にある庵です。
都会で托鉢修道会として活動する彼らにとって、自然豊かなところで祈り、霊的に充足することは、とても大切でした。
フランチェスコの洞窟と呼ばれる小部屋で、祈り休んでいたそうです。

カルチェリの庵付近から見下ろすウンブリアの谷の風景はとても美しいですよ。
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その日の天気や行事によって、ルートは前後します。
まる一日じっくりとフランチェスコの一生を辿っていくことは、「何か足りない」と生き急ぐ現代人に、大切なことを教えてくれると思います。

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食のツアーも行いますが、歴史のツアーも大好きなbutakoでした!
小さいときから地元のプロテスタント教会に通い、大学生時代は教会学校の教師の奉仕もさせて頂いたので、聖書の知識をもとに、先人たちがどうやって歩んだのかを知るのは、素敵な作業です。

毎回、素晴らしい芸術作品と町並みを見ながら、心が洗われていく思いですよ★
(写真:オリーブの木で作ったカトラリーが買えるお店もあります)
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by butako170 | 2013-10-21 19:32 | ウンブリア地元ネタ
中部イタリア最大級の農業フェア アグリウンブリア
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今年で45回目を迎えるアグリウンブリアが4月5~7日まで、ペルージャの隣町のバスティアで開催されました。サブタイトルが『イタリア国内フェア(農業・畜産・食品)』というものでした。
今回はbutakoが興味のある演目の講演会も開催されたので、先だって知り合ったばかりのアグリツーリズモのご主人アントニオと共に行くことになりました。

アグリウンブリアは、農業の祭典と言っても過言ではありません。
トラクターなどの農作業の大型機械から、酪農に関する器具、牛や馬、羊や鳥などの家畜が展示されているからです。
農業関係者だけでなく、小動物と触れ合える、という理由で、小学校の遠足や家族連れの姿もちらほらと見られました。
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初日は金曜日という平日開催だったにも関わらず、多くの来場者でごった返していて、『農業』への関心に正直びっくりしてしまいました。

まずは、講演会会場の前の広場で、ウンブリア州の知事が挨拶をしている所へ滑り込み。
ウンブリアで開催されるこのフェアには、ローマ近郊のラッツィオやトスカーナ、マルケ州からも人がやってくるということで、中部イタリアの農業従事者が集うのだそうです。
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会場をざっと見渡すと…
トラクターなどの機械が所狭しと並べられていました。
友人アントネッロも興味深く、色々と見ていました。
実は彼は大のクボタ好き。(そして大の親日家)
クボタが日本の企業、ということを言うと、「えー、知らなかった。俺の親日家も運命的なものだねぇ!」と感激していました。
クボタのブースでは、真剣に見入っている姿が印象的でした。

こちらでも、年季の入ったシニョーリが、真剣に品定めをしています。
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そうかと思えばこちらは若者のグループが。

そう、ここは完全なる男の聖域。
老いも若きもが、目を輝かせながら、農機を見ています。
巷の車好きの若者が、ショールームで見る姿とそっくり!
やはり男の子って大のメカ好きなのですね。

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トラクターに関してですが、これも乗用車と同様、日進月歩しているとのこと。今までは、きつい・汚い・危険の3Kだったのが、今では運転席は完全に強化ガラスで覆われ、冷暖房完備かつ音楽まで聴けるのだそう。安全性も格段に飛躍しているのだとか。(アントニオ談)
こういったフェアの機会に、トラクターの最新型を調査したり、また実際、商談をしたりする農家の方も少なくありません。

本を売るブースや、物産を売るブースなども見られ、多くの人が詰めかけていました。
またチーズ作りのための機械や乳を保管するためのタンクなど、プロ仕様のものがたくさんありました。

一方、家畜ブースもなかなかの盛況ぶり。
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牛と言っても、乳牛のホルスタイン種から、肉牛のキアーナ牛やマルキッジャーナなどの地方の純血種なども揃っています。
また羊のブースもさまざまな種類がいて、興味深い。
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角がくるくると巻いている美しい種類もいました。
数時間前に生まれたばかりの子羊が、母羊のお乳をまさぐっている姿も見えて、なんだか家畜たちの日常を切り取ったような臨場感です。

臨場感といえば、出展者の羊飼いの中でもひときわ賑やかな団体が…。
そう、サルデーニャの羊飼いたちです!!
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イタリアでは、気候の関係で、中部から南部にかけて羊を飼っています。
岩がちで暑いサルデーニャ島は、昔からペコリーノの名産地。
彼らが島から羊を連れてやってきたのです。

Butakoが訪れたのがお昼時だったので、羊飼いたちは、飲めや食えやの大騒ぎ。まるでピクニックのように、折りたたみ式の机には、自家製のチーズやサラミ、パーネ・カラサウと言われるパリパリの無発酵のパンが並べられています。
手にはプラスチックの5Lタンクに、自家製のカンノナウと思われる地ワインを持ち、それをワイワイとしゃべりながら、飲んでいます。
なかには、普通の来場者も混じっている様子。

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Butakoも、自慢のサラミとチーズをご相伴に預かりました。
自分の主人がサルデーニャ出身だというと、大歓迎で、その輪の中に入れてくれて、まぁ大変な盛り上がり。

もっと居たかったのですが、先があるので、この辺でお別れ。
その後、鳥のブースに行き、ヒヨコと戯れたり、珍しい鶏に驚いたり、孔雀に挨拶したりと楽しみました。
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アンティークトラクターのモーターをふかしているオジサンたちの周りには、これまた老若入り混じった男たちが、おもしろそうに眺めていたりして、退屈することはないですねぇ。
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さてさて肝心の講演会のほうですが、PAC(Politica Agricola Comune:共通農業政策)の改正に関する二つの講演が開催されました。

PACとは、EU共同体で定められた農業生産物に関する保護や規定、生産物の市場の安定化などを取り決めた政策です。3~10年単位で変更される農業政策でEUの予算のおよそ35%が割り振られています。2014年改正版が出たばかりなので、イタリアの予算の振り分けと、項目の変更などが発表されました。

もともとのPACを知らない私にとっては、少々難解ではあったので、ただ今、撮影したスライドとボイスレコーダーを聞きながら勉強中です。
参加者の数は300人ほどでしょうか。大会場がほぼ満員になっているのには、驚きました。農家の方々が大半と思われますが、皆真剣な表情をしています。
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今回のアグリウンブリアに参加して、日本とイタリアの農業に対する温度差を感じました。まぁ、農家全体に占める65歳以上の比率は、日本が60%、イタリアは25%なので、日本の高齢化は否めません。イタリアは各世代に平均的に農家人口が分散しているのが、大きな違いなのかもしれませんが。
このフェアに参加してパワーをもらいましたが、それは未来を担う農家の方々の目が輝いていたからかもしれませんね。

                        butako
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by butako170 | 2013-04-29 07:14 | ウンブリア地元ネタ
ウンブリアは最高!
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今日もウンブリアの自然の美しさ、食の豊かさ、人の温かさに触れた1日でした。
ウンブリア最高!と改めて思ったそんな1日です。

本日から別のお客様と、アグリツーリズモを中心とした周遊のアシストです。

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動物のお医者さんに同行したのは、butakoも初めての経験。


スポレート郊外のアグリツーリズモでは、美味しい料理を食い倒れるほどいただきました。
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自家製のアーティチョークのフリット
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鳥のスペッツァティーノ(煮込み)とフリットも外で走り回っている自前のものをしめてくださったのです!!
〆のサグランティーノパッシートとアニスのビスコットを食べながら、いろんな話を伺いました。

心行くまで楽しめて、また学べた1日でした。
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農業のこと、アグリのこと、田舎の活性化のこと、もっともっと知って生かしたいと思いました。
協力してくれた地元の方々、本当にありがとうございました~!

                               butako
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by butako170 | 2013-03-22 06:40 | ウンブリア地元ネタ
ウンブリアのtesoro(宝)
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ただ今、切り絵師俊寛さんと、ウンブリアの町々を訪問中!!
7年前にフィレンツェで知り合った俊寛さんが、butakoの友情アテンドで現在ウンブリアを周遊しています。
毎年、イタリアの1州に特化して、切り絵の題材としているのですが、今年はウンブリアに行く、と1年くらい前に言われていました。
彼の刷り込み作戦が成功し(?!)、このたび、ウンブリアの職人先にお邪魔して、お話や写真を撮らせてもらったり、古都巡りをして、町のハイライトを撮影しているのです。

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昨日はグッビオ、今日はフォリーニョの職人さんと、セッラーノという寒村の職人さんに会ってきました。合間に、私のイチオシのアグリでランチもちゃっかりと頂いてきました。

扉の写真は、明日3月19日聖ジョゼッペのお祝いに食べるフリッテッレです。

フルコースの締めを飾るドルチェにふさわしく、可愛く飾りつけしてありますが、普通は揚げたものをただシンプルに頂くという素朴なもの。
お米入りが一般的ですが、私の友人ルチャーナは硬くなったパンを入れて作るんですよ。
興味のある方は、マンマの料理教室に是非参加してくださいね。

今日の訪問先のヒント。
何を作っている工房でしょうか?

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まさかミサイル?
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こんな筒が最低45本もあるんだって?!
さて、何でしょう~。

                                   butako
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by butako170 | 2013-03-19 07:55 | ウンブリア地元ネタ