カテゴリ:ウンブリア自然・山歩き( 18 )
カステッルッチョに自力で行くには
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カステッルッチョ…それはイタリアの秘境の一つと言えるのではないでしょうか。
アペニン山脈沿いの標高1400mにひっそりと佇むカステッルッチョ村。
村の前には、4km四方の大平原が広がり、6月7月にもなれば、高原の春よろしく、花が咲き乱れ、それはそれは美しいのです。
(今日は夕暮れの写真ばかりをチョイスしています。)

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そんなカステッルッチョに行くのは、秘境というだけにちょっと手強いです。
まず国鉄でSpoleto駅まで来て、駅前のバスでNorciaまで行きます。
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Norciaからカステッルッチョは、木曜だけバスがでています。
(夏期は本数が増えますが、あくまでも木曜日だけです。)

しかしこの時刻表を見ると、日帰りで行くには、ノルチャに1泊しないと難しいでしょうかね〜。
もしくはbutakoのアテンドをご利用頂くのでももちろん良いと思います。その場合は、1日でノルチャとカステッルッチョが効率よく巡れます。
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実際、いままでスポレートから車で1時間20分かけて、日帰りのカステッルッチョのアテンドを何度もしてきました。
しかし去年、かの地に思い入れのあるYさんの「ハイ・シーズンのカステッルッチョに泊まってみたいです」というご要望のおかげで、泊まってみたらこれがすごく良かったんです。

なんとカステッルッチョ2泊!!
ま、もっとも6月7月は2泊以上の宿泊でないと泊まらせてくれない宿が多いので2泊は妥当ですね。

いつも観光で何度と来て、知っている景色…。
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しかしお花畑の大平原が、夕日で赤く染まる様は、言葉にできないほど美しいのです。
神秘的でした。
1日の終わりを、まるで草木が惜しんでいるような、ちょっと切ない気持ちがしました。

そして、もっともご機嫌だったのは、19時半頃。
黄昏時に、ピアノ・ペルディタ(大平原と反対側の小さな平原)に面したテラスでアペリティーボをしながら、徐々に下がっていく太陽を眺めつつワインを飲むこと。
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高い山のせいで、夕日が沈むのが早いのですが、太陽が見えなくなっても、しばらく残光で回りの山がバラ色に輝くのです。

それを見ながら、美味しい前菜とワインでのーーんびりと過ごす。
至福の時でした。
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アペリティーボをしたトラットリアは、La Tavernaといいますが、どの料理も地産のものを使い、それをちょっと気が利いたようにアレンジしています。
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伝統料理のなかにもオリジナリティーがある。
butakoのもっとも好むジャンルのお料理ですね。
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(トマト味のタリオリーニも最高に美味!)

この夕日とアペリティーボを楽しむためにも、是非、カステッルッチョに数泊したいものです。
どうしても個人で行きたい場合は、帰りは宿の方に送迎を有償でお願いしてみてもいいかもしれません。タクシーをノルチャから呼ぶのもありですね。

今年の6月7月のご予約、ただ今受付中です。
サイトはこちら
ちらほらとお客様からのご予約が入って来ています。
(現時点では、6月4日と25日、7月8日〜25日は予定が入ってしまっています)

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あぁ、本当にあの夕暮れは最高だったなぁ。

                             butako170

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by butako170 | 2016-03-09 07:00 | ウンブリア自然・山歩き
秘境の谷 花畑まっさかり
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こんにちは~!
暑い日が続きますね。
私は今週は内勤日。毎日、家にこもりっぱなしで1日中PCに向かっています。
それでも、たまった仕事がはけてくれません。HPも新しくしたいんだけどなぁ。

さてさて、7月は、お仕事や友人の訪問で、4回もカステッルッチョに行きました。
7月末は、お花畑も満開になっていて、本当に美しかった!!(今年は、平年よりも1ヶ月ほど開花が遅れてますよ★)

友人曰く、この世のものとは思えぬほどの美しさ…ですが、いやぁ、本当にその通りの風景が広がっていましたねぇ。

まずは7月半ばの風景。
カステッルッチョの平原のアスコリへ抜ける道沿いで撮った写真です。
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青い花は、矢車菊ですよー。
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そして7月末は、カステッルッチョの村寄りのレンズマメの畑が、ポピーの花に埋め尽くされていました。
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本当に圧巻です!!
実はこの畑は、よーく見たらポピーの下側に、レンズマメが生えています。
お花畑に入るのは厳禁。
だってせっかく丹精込めて育てたレンズマメが踏まれちゃいますものね。
でも、かわいそうに、それを知らない観光客がドスドスと入っていました。。。

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羊の群れがいたよ!
カステッルッチョといえば、美味しいペコリーノチーズ。
ウンブリアの名産です。でも8月の出産期になると、羊はお乳を出さなくなります。
なのでチーズ作りも、8月はお休みです。

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群れの末尾にいるのは、生まれて1ヶ月の子羊。
お母さんのおっぱいに吸い付いています~。

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待って~!置いてかないでよぉ。

スペルト小麦と思しき畑も、美しいです。
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風は目に見えないけど、このように他のものを通して見ることができるのね。

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おばあちゃんが2人。
杖を突きながら、お花畑を眺めています。

あなたたち、どこから来たの?
こんなお花畑が見れて、幸せよね。

気安く話しかけてくださいました。
とってもチャーミングなおばあちゃんたち。

なんとペルージャ在住のおばあさんたちは、カステッルッチョのお花畑を見るのが初めてだそう。
ウンブリア在住の方、ローマ在住の方、是非、来てくださいな。

車でないと来るのが厳しいですが、butakoがアテンドしていますし、週1のバスがタクシーをノルチャで拾えば、自力で来る事も可能ですよ。
来年のお花畑が待ち遠しいですね!!

butako

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詳細は『ウンブリアの食卓から』をご覧下さい。

2014年9月20or21or22日 日帰りで行くモンテファルコ村の収穫祭 Settimana Enologicaで、銘酒サグランティーノを平行試飲放題!!

予告:現場のスローフードを満喫する旅!! 
10月>幻の野菜、黒セロリ祭りに参加しよう!
10月>ブドウの収穫とワイナリー見学ツアー
10月&11月>農家でサフラン摘みに挑戦!
   11月>オリーブ摘み&一番絞りを味見体験ツアー
   11月~2月>冬本番 ブタ解体見学&サラミ美食を巡る旅

研修旅行や商談通訳などにも応じますので、お気軽にbutako170★hotmail.co.jpまでお問い合わせ下さい。(★を@に変えて下さいね)
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by butako170 | 2013-08-03 02:09 | ウンブリア自然・山歩き
イタリアは花盛り
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春まっさかりなのですが、今年は雨も多くていまひとつ気温が上昇しません。
おとついの日曜日も、ウンブリアでも山間部は雪が降ったんですよ!
なんだかなかなかスッキリしないお天気ですが、それでも花たちは負けずに咲いています。

とりわけバラは今が真っ盛りです。

5月20日にチヴィタ・ディ・バニョレジョに行った時も
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古い壁に伝う大輪のバラたちが見事に咲き誇っていました。
頭が重いため、下向きにしなってたけど、それを見あげるアングルもなかなか良いですよ!
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ボルセーナ湖でも、見晴らしの良い城塞の芝生に、朱色のバラが。
元気になる色ですよねー。
あ、ワンちゃん★
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肝心の湖の写真は、ちょっとボケてしまいましたね。。。
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ボルセーナは、小さいけれどとっても可愛らしい街でしたよ。
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湖に面したホテルに泊まりましたが、朝は、湖のかなーり遠くに白鳥がいたのですが、人を見つけると寄ってきます。(餌付けされているらしい)
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なんと白鳥の子どもたちもいました。
パンくずをあげたら、必死に食べていました。

何気ない麦畑や休耕地にも、お花が咲き乱れて本当に綺麗。
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自然に種が飛んできて、自生しているのですが、それがまさに『天然のパッチワーク』といった感じですよねぇ。

今週はカステッルッチョにも1泊します。
自然の近くに生活できるここの暮らしを、改めて素晴らしいと思う春の日でした。

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by butako170 | 2013-05-29 06:34 | ウンブリア自然・山歩き
カステッルッチョのお花畑満開です
四季折々の表情を見せるウンブリアの自然。
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とりわけシビリーニ国立公園のエリアは、自然が豊かで、高山ならではの独特の景色を楽しむことができます。Butakoが生ハムの街ノルチャとセットでお連れしているのが、Castelluccioカステッルッチョの大平原です。
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カステッルッチョの大平原(Piano grande)で何が有名といえば、6月~7月初旬に咲き乱れるお花畑です。かつては噴火でできた湖だったという大平原には、栄養価の高い土壌と、平原の割れ目を伝って流れる湧水で、植物の宝庫になってます。

水仙、野生の蘭、マーガレット、矢車草、ひなげし、タンポポ、スミレ、クロッカス、忘れな草…ありとあらゆる花が咲くのですが、行く時期によって、色の基調が違っていて面白い。

たとえば、私が行った6月初旬は黄色い花がメインで咲いていました。
花畑の変遷はコチラをご覧下さい。でも年によって気温や気候の違いできっちりと時期が決まっているわけではないので、行った時のお楽しみ。

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カステッルッチョの街がお花畑のかなたに佇んでいます。
冬の間は3,4家族しかいない小さな村も、春先から120人ほどに膨れ上がります。ここの村人はたいていココとノルチャに1つずつ家を持っているので、雪に閉ざされる冬はノルチャの家で暮らすんですね。年間のうち132日が摂氏0℃未満だというので、それはそれは過酷なものです。
なので、カステッルッチョ人の気質は、ちょっと人を寄せ付けない所があったりする、と言われています。

多くの人が、レンズマメをはじめとしたlegumi(豆類)を作っていて、羊飼いもしています。
私の友人のパスクワ家もそんな羊飼い農家。奥さんのリディアが作るリコッタチーズはプルプルで最高に美味!!
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街を訪問。この日は、ライダーがいっぱい来ていました。皆、ボディスーツを着ていてカッコイイ。ツーリングを心から楽しんでいる様子ですねぇ。
カステッルーチョを含むネリーナ谷のルートは、豊かな自然とカーブの多い道がライダーの心を捉えているようです。

街の壁に落書きがあるのも、カステッルッチョの村の特徴。昔、若いカップルがいて、女の子が相手を裏切って、別の男と結婚してしまいました。式の時に、振られた男の子が彼女に対する悪口を思いっきり壁に書きなぐったのが、壁落書きのはじまりだとか。。。今ではゴシップネタが書かれているそう。

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一方、村のなかは、15分もあれば1週できるサイズです。
四方を平原と山に囲まれていて、絶景なのは言うまでもありません。

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そしてレンズマメを売るお店があります。
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ここでできるレンズマメは、高原のため、無農薬。しかも冷涼な気候と土地のおかげで、鉄分ミネラルが豊富に含まれた小粒の実になるんです。

さて、散策ですっかりお腹が減ったので、昼食と行きましょう。
ここLa tavernaは、カステッルッチョの料理を少しお洒落にアレンジして出すお店。アンティパストミストがお勧めですよ~!!
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羊たちが平原を横切るくらいの土地柄ですから、羊料理がお勧め。羊の内臓を小さく切って煮込んだ「コラテッロ」は絶対食べて下さいね。臭みもなくて本当においしんだから。
ワインがすすむ味なんだけど、お客さんが飲まないって言ってるから、butakoもここは我慢。。。

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レンズマメもマストですよ。シンプルにスープで食べるだけ。これ、何か隠し味でも入ってるの?っていうくらい美味。豆自体に香りあるのです。本当にシンプルに煮込んでるだけなんですがねぇ。

こうしてお腹も心も満たされたところで、カステッルーチョの旅は終了。
お客さんが希望していた大平原の一角にあるイタリアの地図も無事に写真に納められました。
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自然を思いっきり楽しむカステッルッチョ&ノルチャ1日コースは、随時受け付けておりますよ~!1グループ250ユーロ~です。
興味のある方は butako170@hotmail.co.jp までどうぞ。
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by butako170 | 2012-06-19 17:15 | ウンブリア自然・山歩き
雪景色見ながらドルチェでもいかが?
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長らくブログが滞ってしまってすみません。
友人が5年ぶりに日本からウンブリア界隈に来てくれたので、二人で色々と遊びに出かけていました。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノやキャンティ・クラッシコの試飲会など二人で出かけて、ますますイタリアワインにはまっています!!

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もう2週間前になりますが、山の師匠ジャンニとネリーナ谷に出かけた際の報告です。

大雪が降った後の晴天をねらって谷へ繰り出した私たち。
ジャンニ推薦の「谷で一番おいしいチーズ」を作るお宅にオーダーしておいたチーズを取りに行く、とジャンニ。谷で一番って、あのペコリーノDOPで有名なノルチャもカステッルーチョも含んでですから、相当おいしいに違いない!!
スポレートから車で走ること40分。
モンテレオーネ・ディ・スポレートという町の近くにある一軒家。
「ブォンジョルノ(おはようございます)」と大きな声で挨拶するジャンニ。

d0033983_713321.jpgするとゴム長靴を履いてサングラスをかけたおばあさんが登場しました。サングラスは、もちろん雪でまぶしいからです。
「11月にこちらでチーズを予約したんじゃが、あるかね?」
「あぁ、シニョール、取って置きましたとも」とニッコリおばあさん。
しかし、すごい雪だねぇ、としばらく話しこみます。
スポレートはほとんど溶けたけど、谷はこんなに雪深いなんて。
「そうでしょうとも。でもね、Sotto la neve,si trova il pane(雪の下にはパンがある)っていうから」、というおばあさんの言葉に、butakoがどういう意味?って顔をすると、「雪で土が軟らかくなって、この年は作物がよく実るっていうことよ」と説明してくれました。

そうか、ソット・ラ・ネーヴェ・シィ・トローヴァ・イル・パーネか。
ジャンニと顔を見合わせて、にっこりしました。農家の生活ってやっぱりいいなぁ。
わらを保管している天井の高い小屋には、カラフルな雄鶏、よく動き回る雌鳥、そしてちょっとすました孔雀までおりました。
田舎の家ってたまに孔雀飼ってるよねぇ。何に使うのか分かりませんが。

少しの間、家に上げてもらい、ジャンニがオーダーしたチーズを、計量してお会計をしていました。台所は昼食の用意をするお孫さんがいて、茹でたばかりのジャガイモが、きれいに皮を剥かれています。うーん、高原で採れるジャガイモって甘みが凝縮して、ほっこりして、驚くほどおいしいって知ってますか?

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その後、モンテ・レオーネ・ディ・スポレートの町を散策し、道が凍っているのも知らずにbutakoはすってんころりと尻餅ついちゃった。(でもまず心配したのは一眼レフ)
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町の家の壁に塗り固められた古い紋章が美しくて、何枚も写真をとってしまいました。
車はラッツィオ州目指して走ります。

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途中レオネッサという村で、おいしいパスティッチェリアに寄って、甘味を物色。
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この町は、以前、オルガン奏者のオスカルと一緒に来ましたねぇ。

そして、谷で一番眺めが良いという村に到着しました。
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実はジャンニの今回のドライブの目的は、この村の高台から見える雪景色を撮影すること。
ローマ時代から商品をたくさん積んだ行商人や、軍隊が行き来したこのエリア。谷が美しく見えるところ。
「ワシは、この平原が麦が緑になる頃に、風で麦の穂がいっせいに揺れるのを見るのが好きなんじゃ。まるで風の通り道みたいだからのう」
次回は、麦が育つ頃に参りましょう!
butakoも是非、その風景、見てみたい。
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冬の間は、ほんの数家族しか住んでおらず、私たちの到着したときは猫たちがお出迎え。

この景色を見ながらパニーノで食事を取り、そして車を駐車している村の中心まで戻りました。
「そうじゃ、買ってきたドルチェを食べよう。今日はバレンタインだからのう。」と還暦過ぎたジャンニがなかなかイカスことを言い出しました。
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そしてカラフルなひざ掛けを車のトランクから取り出すと、その上に色々と並べはじめました。
まずおばあさんの所で買ったリコッタチーズ、レオネッサで買ったシュークリーム、ジャンニ手作りのオレンジピールのチョコレートがけ。。。
そしてとっておきは、おいしいグラッパ。
猫たちも興味身心で、プチ饗宴を眺めています。
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リコッタは少し水分が抜けて3日目くらいのもの。素朴で羊乳のミルキーさが際立つ味。
シュークリームは中のカスタードクリームが丁寧に作ってあり、美味♪スポレートではこんなにおいしいのは、見つからないかも。
オレンジピールは砂糖で軽く煮ているだけなので、オレンジのフレッシュ感とほろ苦さがとってもいい感じ。それをビターチョコレートが上手くまとめていて、つい食べ過ぎてしまう味です。

可愛いベンチ。ここでしか食べられない唯一無二の素朴なドルチェに囲まれて、ちょっと幸せなひと時でした。
ちなみにその夜は、ちゃんとロベちゃんとバレンタイン・ディナーを楽しみましたよ。(自宅でですが、奮発してハート型のラビオリを作りました。)
                            butako
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by butako170 | 2012-03-01 07:21 | ウンブリア自然・山歩き
谷の村でお呼ばれ
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最近、晴天が続くウンブリア。
昨日は、イタリアのオジサンたちチョイ悪親父たちに囲まれて、ちやほやされちゃいました。山の師匠ジャンニから、ミンモのところでランチをするから一緒にどうじゃ?
と誘われ、二つ返事で同行したbutako。

ミンモは、谷にある小さな村ポッジョ・クローチェ出身。12歳の時にローマに移り住んで以来、そこでの生活が長かったのですが、中高年になって故郷の良さに気づき、以来、5月から10月まではこの村で暮らすようになりました。
ヴァルネリーナの谷にはよくある、二重生活。
つまり両親の家をセカンドハウスとして利用して、ローマと谷を行き来する生活です。

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ミンモの家に行く前に、師匠の仕事に同行します。
谷をこよなく愛す師匠は、山岳協会の道しるべに載せる写真を撮影したり、ノルチャのカンファレンスの手伝いをしたり、とPRに努めています。

Cerretoのこの開かずの教会Santa Maria dellibera(15-17世紀)を訪れたのは、Bell’Italiaという旅行雑誌(Mondadori社発行)に投稿するため。自分から積極的に動く師匠に、butakoも確実に感化されています。

教会内の見事なフレスコ画の数々。『慈愛なる聖母(マドンナ・ディ・ミゼリコルディア)』は、butakoが大好きなモチーフの一つです。
聖母の両脇には、聖ペテロ(左)と聖ロッコが描かれています。
ペテロは、天国の鍵を握る…ということでシンボルは鍵。聖ロッコは、ペストから生還した成人なので、太ももにペストの跡が残っています。

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慈愛なる聖母の図は、完全なるシンメトリー(左右対称)です。神聖を表す青い色のマントを広げ、左右に男女の信者が祈りを捧げています。ペストの聖人ロッコが描かれていることから、ひょっとしたら描かれた時期は、15世紀後半なのかもしれません。なぜならウンブリア一帯にペストが広がり、多くの信者たちは、それが沈静するように祈りを捧げたからです。
(ミゼリコルディアの説明は後ほど)

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後陣のクーポラには、こんな可愛らしいフレスコが。
演奏をする天使たち。楽器の様子からは、ルネッサンスでしょうかね。

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足元の床をみれば、お墓がいくつかありました。その蓋には、紋章が。↑これって、フリーメーソンの象徴であるコンパスだよね…と師匠。言われてみればそうかも。

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2階部分へあがります。
面白いフレスコ画が壁の両端に残っていました。
生首を持つ骸骨たち。そこには、Memento Homo Qvod Svm Eris(汝は塵なれば また塵に帰るのみ by 師匠)、という文字が描かれていました。

鮮やかな色彩。骸骨を囲むように描かれる日常のオブジェ。(きっと特別な意味があるに違いない)

そして反対側の壁の大理石には、ミゼリコルディアの活動について書かれていました。
病気やけがの際の搬送や死者の埋葬のための移動…そう彼らの活動は『移動させる』こと。地元の教会の慈善事業として行われた『移動ボランティア』は、しばしば、徳を積んでいるところを他人から見られないように、頭巾を被って活動しました。
匿名性をもたせて、高慢の罪から逃れる(徳が自慢になることを嫌ったのです)ためでした。

ミゼリコルディアといえばフィレンツェが有名ですが、中世から各地にあったんですね。

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そして、写真撮影が終わると、ミンモの住むポッジョ・クローチェへ。
途中、早めのランチを食べる羊飼いのオジサンにご挨拶。
パンをナイフで切り取りながら、生ハムと食べていたおじさん。
羊飼いの雰囲気かもしてます~。

そして2年ぶりにミンモに再会。
ジャンニの旧友のロマーノとも、久々です。

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相変わらず優しくて、気配り上手!菜園や庭から積んできた野の花を、ガラスのコップに活けてくれました。すごくキュート。気の効いた演出に、「今日は若い女の子がいるから、本当、特別扱いしているよな」とジャンニから冷やかされていましたよ。
ちなみにミンモは、ドメーニコの愛称でしたーって、ミンモとドメーニコって全然似てない。

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今日は天気がいいので、もちろん外で食べましょう。
準備の間も、鳥の巣の解説をしてくれたり、サラダに入れる花を取ってきたりと、忙しくするミンモ。

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この日のランチは、ジャンニが谷で取ってきたキノコのパスタ2種類と、同じソースで作ったブルスケッタ。一皿目の、クリトーチペのパスタが最高に美味でした。
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大量に採っては、冷凍するジャンニですが、これは去年のもの。半分は冷凍モノ、半分は乾燥したものを使い、クリトーチペの旨みを最大に引き出しています。
お肉が全然入っていないのに、すごくリッチ。薫り高くて最高!

二皿目は、ドゥリーノとトマトです。ドゥリーノは煮込まれてトロリとしていて、半生に仕上げられたトマトの甘みが出て、美味しい。
山の師匠は、実は料理の師匠でもあった!!

パスタはもちろんディチェコです。
食にこだわるイタリア人は、たいていディチェコ愛好家ですね。

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山盛りのサラダは、ミンモが見繕ってきてくれたもの。野草をふくめた10種類以上の葉野菜がミックスされています。タンポポやケシの葉、ルッコラやあとミントの香りのする葉っぱ(でもミントではない)などありました。

最後はロマーノが持ってきてくれたビスケットで〆て、大満足の昼食会でした。
イタリア男子を両手に、butakoはモテモテでしたよ。

次回、また機会があったなら、私も何か手作りのものを持っていこう!

お金をかけずとも、谷のもの、家のもので豊かな食卓を作り、楽しい話で盛り上がれるイタリアの生活って、いいなぁ。

                              butako
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by butako170 | 2011-05-26 22:28 | ウンブリア自然・山歩き
ウンブリアの夏風景
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暑い日が続きますね。日本でもどんどん気温はうなぎのぼりで、熱中症の被害も多発している模様。
ここウンブリアもローマやフィレンツェほど蒸し暑くないものの、日中はかなり暑さが厳しく(最高気温34℃)、出歩くのもはばかられます。

なるほど、イタリアの夏の過ごしかたの秘訣は、朝晩と涼しいうちに活動し、昼間はPisolino(昼寝)する、ということなんでしょうが、勤め人はそうもいきませんよね。

かく言う私は、毎日、涼しい家のなかで仕事をしています。
ちょっと身に余るほど重要な仕事を3つも抱えてしまって、青息吐息。ストレスと格闘して、思わず逃避してゲームしたり。。。(よくありがち)
これではいかん、と気づき、思い切って外へ出かけました。

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スポレートから車で10分の村San Brizio(サンブリッツィオ)。スポレートからモンテファルコへ行く途中にあるのですが、その教会前には今年、ひまわり畑が広がっています。

どうして今年って?
畑の土壌保全のため、毎年、作付けする農作物を変えます。ある年は小麦、ある年はとうもろこしと輪作するのですが、ひまわりは土壌改良の役割を果たすので、何年かに一度はひまわり畑になるというわけ。

ちょうどサン・ブリッツィオ村の教会の前一面にひまわりが埋め尽くす様は、圧巻ですよね。

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今日は、親しくしているK先生から頂いた一眼レフの調子を試すために、ここを訪れたようなもの。
初めてのカメラで慣れないけど、同じEOSだし、なんとか使い方は分かりました。

うーん、ミツバチの羽音がうるさいくらい。
ミツバチが健在のイタリアは、農業大国として安泰ですね。

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ちなみにサン・ブリッツィオ村の教会には、ロマネスク様式のレリーフが残っているのだとか。
住民は300人弱の小さな村ですが、一度、じっくりと村の中や教会も見て周りたいなぁ。

                                               butako
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by butako170 | 2010-07-22 18:17 | ウンブリア自然・山歩き
カステッルーチョはお花8分咲き
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先週末ですが、カステッルーチョに行ってきました。
今年は、長雨で寒くて、いつもの開花よりも2週間以上も遅れています。

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だからまだ花は8分くらいしか咲いていないよう。
そういえば、師匠に「きみは水仙のように美しいのぉ」と口説かれた(冗談でです)、水仙もまだ一つも咲いていません。

自然のものだから、人間の思い通りには咲かないんだよ。
だからこんなに美しい。だからこんなに愛しいのでしょう。

今週末くらいにもう一回チャレンジしようかな。

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帰りは恒例のSellano村のカンティーナ・カリモリでランチを。
今日のデザートは手作りのPesca(桃に似せたパンケーキ。甘さ控えめでこれぞノンナのお手製!)でした。

次回のブログは気合入れて書きますね。
今日のところはご勘弁を。                              butako
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by butako170 | 2010-07-01 04:22 | ウンブリア自然・山歩き
標高1400mの街 カステッルーチョをお散歩
GWウィーク真っ只中ですが、皆さんどうお過ごしですか?
現在、日本から数組の方がウンブリアを訪れています。

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そのうちの1組の方(お母さんと娘さん)は、先日、カステッルーチョにあるピアン・グランデを散策しました。
特別案内人の我が山の師匠・ジャンニと共に。
案の定、普通のツアーのコースでは絶対に行かないようなレアーな所にも行きましたよ。

写真の岩は、『大岩』と言われていて、一片が3m以上ある巨大岩。1500年代のカステッルーチョの地図にもバッチリ描かれています。
なんでもこの岩はその背後にあるシビリーニ山から転がってきたそうですが、当時の人たちはその一片を切断して、とあることに使っていました。

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何のために?
広大なピアン・グランデの農地の境界線を分けるため。

どうやって?
岩の正面にあるヴェントーソ山と岩の断面を直線で結んでできた東側をカステッルーチョ、西側をノルチャの境界線にしました。
古くから、街の農地や用水路&川、薪にかんする取り決めは、『ユージ・チービチ(市民の取り決め)』として文書化され、町民の暮らしの秩序を保っていたのです。

ジャンニらしいプレゼンテーションでした(拍手)

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天気予報は雨だったにも関わらず、当日は雨はほとんど降りませんでした。
晴れ男と女を自称するジャンニとお母さんのおかげでしょうか。

その後、カステッルーチョの街を散策して、村名産のレンズマメのスープに舌鼓を打ち、村を後にしました。
あいにくピアン・グランデのお花畑には早かったけど、開放的で気持ちのよい散策でしたよー。

とり急ぎ、ご報告まで。

                                                  butako
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by butako170 | 2010-05-05 07:41 | ウンブリア自然・山歩き
ウンブリア大地の恵み~キノコ三昧~
今年もウンブリアに実りの秋がやってきました。

昨日、師匠ジョバンニに連れられて、訪れた栗林の見事だったこと!
そして、そこにポッコリと頭を覗かせるキノコたちのかわいらしかったこと!
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スポレートから車でわずか10分のカプラレッチャ(Capraleccia)は、近隣でも有名な栗のメッカです。カスターニャと言われる一般の栗ではなく、どっしりとマロングラッセにできるマローネが鈴なりにできるのです。

その栗林の奥に、キノコをたっくさん発見しました!
右上のかわいい卵みたいなのは、『ウォーヴォリ』と言って、その名のとおり卵という意味。
こうやって、木も草も生えていないところから、とつぜんポッコリと顔を覗かせるのです。

そして左下は、リングア・ディ・ブーエ。イタリア語で"牛の舌"っていう意味なんですけど、なるほど、そう見えますね。グロテスクな容姿なのですが、味は絶品。

あと天然のポルチーニも取れました!!これは、価値がありますよ!

ずんずん探し当てる師匠のあとを、ちょこちょこついていくbutako。なかなか目が慣れていないせいか、思うように探すことができません。
でも、なんとか、これら(右下)の戦利品を獲ることができました。(実は、師匠からかなりおこぼれをもらったのです。グラッツェ!)

採れたてキノコ三昧の晩餐は、こちらです。
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繊細な味わいのウォーボリは断然サラダに。パルミジャーノの薄切りとレモン、オリーブオイルと塩で味付けします。香りの良いポルチーニもサラダが最高ですが、ウォーヴォリ同様の味付けに、ルッコラの葉を刻んで入れます。

どちらも、香りが豊かで天にも昇るくらい幸せ~!
ロベちゃんもすごく喜んでくれています。

そしてメインは、ウォーボリのフリット
これもおいしかったのですが、やはり揚げてしまうと、せっかくの繊細な香りが飛んでしまいますなぁ。もし、大きなポルチーニが採れていたら、やはり、刻みニンニクとオイルをかけてオーヴン焼きがいいでしょうね。

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ああ、そうそう。実は、昨日栗林に行った理由は、もうすぐ始まる『スポレート・ティピカ』という街のお祭りの準備のためでした。
というのも、スポレート・ティピカの準備委員であるジョバンニは、今年のテーマである『野草野生の実のために、木の実のリキュールの材料探しにやってきたのです。

肝心の木の実と、いいますと。。。
時期がやや早かったようです。

左がcornioloと言ってミズキ(セイヨウサンシュユ)といいます。
右がsolboで、ナナカマドです。へぇ、ナナカマドの実って食べられるのですね。

これらは、スピリットなどに漬けてリキュールにします。野生の実で作るリキュール、ぜひとも味見してみたいなぁ。

                                 butako
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by butako170 | 2009-10-06 00:23 | ウンブリア自然・山歩き