カテゴリ:その他( 96 )
イタリア人が住む(予定の)純和風の家 in山口
ブログを一新しようと思っていますが、まだ移行中、ということで、しばらく『butakoの2年間の休暇』で近況をお伝えしていこうと思います。

7月に日本に帰国中、実は山口市へ行っていました。
理由は、8月末から住み始める家の下見です。
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9月からお世話になる山口市観光課の方と、見学する家をいくつか回りました。
あらかじめ、観光課の方が候補を出していてくれていて、私がさらに絞り込んで4軒を見学したのですが・・・。

ロベルト183cm、butako170cmと、でかいコンビなので、間取りが大きめのものをチョイス。
ただ、市の想定していた赴任用の住宅は『1人住まい』を前提としていたので、予算内の物件は、狭いか古いか・・・といったところ。

でも、まぁ、あまり贅沢は言っていられないし、雨露さえしのげたら、と思っていました。


結構気に入った物件。

家の中の設備が綺麗。
でも若干狭いかなぁ。


どこも「帯に短し、たすきに長し」だわね、と思い、候補の3軒(4軒の物件はカップルお断りということで土壇場で断られる)を全部見終わったのですが、ロベも私もどうも、いまいちピンと来ずに、終了しました。

見ることが叶わなかった4軒めは、一の坂川沿いの閑静な住宅街。
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春は桜、初夏は蛍が楽しめます。
ロベルトは一目でこの地域が気に入ったのですが・・・。
このままだと今日見た3軒から決めないといけないかしらねぇ。

と、そのとき、観光課の方が、butakoさんが働く予定の大路ロビー(大殿地区のふれあいロビー)へ行ってみませんか?
との提案で、ご挨拶もかねて伺うことにしました。

そこで9月からご一緒させていただく、KさんとSさんにご対面。
挨拶早々、家探しの報告をお二人にしているなかで、ロベルトが「せっかくだから日本家屋の一軒家に住みたい」と言い出しました。

Kさん、まさかそんな物件ご存知ないわよね?
と、新参者なのにずうずうしいbutako。

「ちょっと待ってくださいねー。」
なんとしても力になりたい・・・と、大路ロビーのリーダー的存在のHさんに電話でヘルプを求めたところ、Hさんが、速攻飛んで来てくださったのでした。

幾つかの候補があがったなかで、立地も内容も価格もピシャリな一軒を発見!!
翌日、その家を見せていただくことになりました。

その家というのが、こちら。
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ロベルトが一目惚れしてしまった物件です。
縁側がある完全一軒家です。

6畳と4畳半の和室と、廊下を挟んで台所が。
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勝手口が2つあり(!)そこを出ると透明なトタンを張った裏手のスペースがあり、でっかい二人が住んでも、圧迫感はなさそうです。

なによりもロベルトが気に入ったのはすばらしい日本庭園。
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家主さんが同じ敷地内に住んでいるので、お庭は手入れが行き届いており、これぞ『ザ・ニホン』なたたずまいです。

ロベルトが夢中になるのも分かるわ~。

しかし、その和室も畳は波打ち、天井は隙間があり、風の日は埃が落ちてくると言います。
洗面所は、お湯は出ないし、ウォシュレットもない。
お風呂は脱衣所が狭く、浴槽も狭く、追い炊き機能もついていない。
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現在の一般的な家の常識からしたら、ないないづくしです。

観光課の方には、

畳は張り替えますよ。
ケーブルテレビもなければひきますので、そこは大丈夫です。
butakoさんが家でも集中して仕事できる環境かどうかで決めてください。

と言われました。

そりゃそうだ。

そこで一度この案件は持ち帰って、ロベとよーく話をして決めた・・・と言いたいところですが。

ロベが『恋は盲目』状態で、この家でないと僕はホームシックで発狂する、とか言い出す始末。
おまえは子供か~!!と思いつつも

「たしかに日本のアパートは狭いし、周りは画一的な住宅ばかりだし、ロベの言うことも一理あるかな」と私も考え直し、なによりも、小さい工夫を積み重ねて住むのも悪くないなぁ、とbutakoのチャレンジ精神がメラ~と燃えてきたので、こちらの物件にすることにしました。
(単にロベルトに根負けしたという説も)
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仕事はPCと机があればできるので、そのあたりは心配ないですね。
集中したいときは6畳間と4畳半の間のフスマを閉めることで解決ですし。

ということで、これから市のほうで、畳の張替えと予算内での家財道具の調達をしていただきます。
ちょっと、いや、かなりワクワクしてきた新居への引越しです。

原状回復が条件なのですが、そのなかでも住みやすく変えて行きたいと思います。

                           butako170


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by butako170 | 2016-08-01 00:10 | その他
映画の撮影と食べもの
先週は、短編映画の撮影がスポレートで行われていました。
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友人で舞台女優のCが、初めて制作する短編映画。
夫ロベちゃんと私は、撮影部隊のお手伝いをしました。
私の任務は、映画のシーンで使われる食事を作ること!

映像の中の食事といえば、映画『かもめ食堂』やNHK連続ドラマ小説の『ごちそうさん』みたいに食が"準主役"みたいな位置づけの作品もあるけれど、まぁ、この場合は、食事中のシーンということで、そんなに重要でないみたい。

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あらかじめ、監督Cから「アリスタの牛乳煮込みとジャガイモのピューレ、ほうれん草のソテーを作っておいてね」とメニューを指定されていました。

撮影の1週間ほど前に、実際にアリスタ(豚フィレ)の牛乳煮込みを作ってみたのだけど、どうも切り口の色が美しくない。
切った表面の外側が牛乳で煮たら白いままなのです。

なのでちょっとコントラストがあった方がいいかな、と思い紅茶で煮てみました。

すると切り口の外側(茶色)と内側(ほんのりバラ色)になり、美味しそうに見えるじゃないですか。
ロベも同じことを言うし、監督に相談したら「それでよし」とのこと。

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どうせ作るんだったら美味しくしようと思い、前々日から豚には、ローズマリーと月桂樹、塩をすり込みスタンバイ。
5回同じシーンを取るので、念には念をいれて豚の塊肉4ブロック(3kg)を仕込みました。

前日の夜に、紅茶と香味野菜とともに煮込み、煮汁に漬けて自然冷却します。
当日の朝、塊肉を4mmの厚さに50枚分カット。

そして乾燥したジャガイモのピューレを牛乳とお湯で戻し、塩味を付けてバターを入れ5kg用意。
ほうれん草は冷凍のものを、ニンニクと鷹の爪で炒め3kg用意しました。
大量の食材の調理…これには思ったよりも体力を使いますねぇ。
給食のおばさんってすごい。

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いよいよ撮影開始です。
食事をしながら台詞をしゃべるシーンは、タイミングが難しいのか何度も取り直ししていました。
そのたびに、俳優さんたちはアリスタやピュレーを口に運びます。
これはなかなかの重労働。

しかも食事を挟んでの撮影にも関わらず、嫌な顔もせずに食べていました。

それどころか「アリスタ美味しい〜」など口々に言ってくれたのには感激。
ある女優さんは、カメラが回っていない所でアリスタを完食してくれました。
子役ちゃんは、ピュレーがおいしくて食べすぎたって、わざわざ撮影の合間に報告してくれました。(まぁ、粉末のものなんだけど、手抜きせずに牛乳とバターを入れたから良かったのかな)

非常に面白い経験をした数日間でした。
以前からフードスタイリストの飯島奈美さんの仕事ぶりなど、とても興味深く見ていたけれど、まさかそれを自分がやることになるなんて!(小規模だしレベルがちがいすぎますが)
とっても楽しかったです〜。

映画の完成が待ち遠しいなぁ。
                                  butako170

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by butako170 | 2015-04-01 07:02 | その他
カンペッロ村のオリーブオイル工房Marfuga
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norciaの翌日訪問したオリーブ工房Marfuga(マルフーガ)のご紹介をしましょう。
(写真はカンペッロ村とトレヴィ村に挟まれたマルフーガ社のオリーブ畑)

オリーブ工房は、イタリア語ではフラントイオ(圧搾所)と言います。
スポレートの隣に位置するカンペッロ村は、良質のオイルが採れると評判の地域。ここのMarfuga社を訪れました。
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ウンブリア州はオリーブオイルに関しては、EUの認めたDOP(原産地呼称)に5つもの地域が指定されています。
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マルフーガの位置しているのは、州の東側でAssisi-Umbriaと呼ばれる地域です。
砂利などが多く含まれた水はけのよい土地柄なので、辛みの強く香りの輪郭がはっきりしたオイルが特徴なのです。

さてさてここでは、オリーブオイルがどうやって作られるのか工房を見学しながら、説明を受けます。
シノレア法と呼ばれる最新式の機械を使っています。加熱せずにオイルを圧搾することから、オリーブのジュースと言われるオリーブオイル。
その質を左右するのは、材料の良し悪しはもちろん、機械の品質も問われます。
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シノレア法は、オリーブの実をペースト状にして(窒素を充填しながら27℃を保持)、ステンレスの刃でゆっくり撹拌しペースト状にします。それに内在する水分(油と水)の表面張力と重力を利用して少しずつオイルを抽出するのです。
加熱して 高圧でプレスする従来の方法では、香りも飛ぶし、その時点で酸化してしまいますが、この方法だと低温でノンストレスにて抽出されるので、 オリーブ油の抽出率は下がってしまいますが、純度と香りがダンゼン違ってきます。
フラントイオが稼働している時のブログはこちらから。

さて、説明が終わったら、いよいよ試飲の時間です。
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プラスチック製のコップに少量、オイルを注ぎます。

3種類テイストするのですが、味のマイルドなものから試飲していきます。

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まずはエクストラ・ヴァージン・オイルから。
モライヨーロ、フラントイオ、レッチーノのブレンド。収穫は12月初旬。
切り立ての草やアーモンドの香りが、鼻に抜けてきます。
香りの強さ4
苦み  4 
辛み  4
と言ったところでしょうか。
マイルドなので、サラダのドレッシングやパスタに。グリルした魚にもギリギリOK。
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次にエクストラ・ヴァージン・オイルDOPです。
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モライヨーロ、フラントイオ、レッチーノのブレンド。収穫は11月中旬。
アーティチョーク、切り立ての草
香りの強さ 6
苦み  5
辛み  5
こちらはタリアータ(牛肉のステーキ)や焼き野菜にあう味。
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(写真はイメージ)
ウンブリアらしさが出ていて、かつ汎用性は高い。

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最後にここのテロワールをもっとも著しているモライヨーロ種100%でできたアッフィオランテ(L’affiorante)。
モライヨーロは苦みと辛みが強く、ポリフェノールの含有量が高いのです。だから抗酸化作用も高く、1日ティースプーン1杯飲めば、アンチエイジングに良いオイルですね。

辛みが高いのは、品種のためなのですが、標高500mの冷涼で石がちな土地、また収穫時期が10月末と一番早いということも、大きく関係しています。
ピリピリと喉を刺激するオイルが大好き!という方にはうってつけ。
苦いアーモンド、切り立ての草の香り。

香りの強さ 7
苦み    6
辛み    7
ファジョーリ・エ・コーティケや、豆のスープ、タリアータなどにあいますね。
ブルスケッタにするとその存在感が引き立ちます。

それぞれ個性の違うオイルですが、どれも違ってどれも美味。
缶でも売っており、軽くてお土産にも気軽に買えますね。

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美味しいオリーブオイルができる秘密をたくさん聞いて、試飲もして、勉強した後は…。

モンテファルコのワイナリーへと向かいます。

こちらは最近ガイドブックでも取り上げられるようになったこちらのカンティーナへ、ワインのプレゼンターをしている友人ロベルトに連れていってもらいました。

つづく。
(写真はカンペッロ村のクリトゥンノの泉)

                           butako170

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by butako170 | 2015-03-22 06:39 | その他
トスカーナの素敵なアルベルゴ・ディフーゾの宿 
こんにちは。
おとといから、ぐっと気温が下がり、また冬に逆戻りの気候です。
3月末に『スローシティ』をテーマにお客様とウンブリア、トスカーナ、エミリア・ロマーニャと巡りました。
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人間サイズの街とは?
人がハッピーになる街とは?
ストレスフリーになれる街とは?

そんな街があるとしたら、知りたいと思いませんか。
それを求めて5つの町を回りました。

私たちは、ともすれば都会に仕事や刺激を求めて、自分の育った寒村を捨てて
都市部に移ってしまいます。
それは日本だけではなく、イタリアも深刻な問題で、過疎化は町や村の持つ共通の悩み…だと思い込んでいました。

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でもそれを払拭するような生き生きと輝くイタリアの町が多いのも事実。
今日は村を活性化させているアルベルゴ・ディフーゾのお話です。

アルベルゴ・ディフーゾ(Albergo diffuso)とは、点在して広がる宿という意味。
1980年代にフリウリ州で考案され、90年代にサルデーニャ島をはじめイタリア各地に広がった、空き家を有効利用した新しいタイプの宿なのです。

たとえば、ホテルやB&Bでさえ、宿泊部屋が密集していますよね。
アルベルゴ・ディフーゾの場合は、あるアパートを宿にし、また別のアパートをレセプションにし、また別のアパートを宿にし…と一つの集落でありながら、宿が点在しているのです。
現在では、アルベルゴ・ディフーゾは、アグリツーリズモのように、宿の形態を指す正式な認証になっているのだとか。

私たちがこの日行ったのは、Raggioloという小さな村。
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(Foto Borgo dei Corsiより)
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(Foto http://rete.comuni-italiani.itより)
トスカーナ州カゼンティーノ地方にある村で、山の尾根に張り付くように立ち並ぶ村の風景は、見るものを惹き付けてやみません。
標高700mということで、3月末に訪れたときは、まだ少し寒かったです。

ここでアルベルゴ・ディフーゾ『Borgo dei Corsi』を営んでいるのがルカ。
若干38歳!(butakoと同い年)ずっと税理士の仕事をしていますが、自分の生まれ育った村から人がいなくなるのを寂しく思い、アルベルゴ・ディフーゾを思いつき、5年前からはじめました。

お世話になった家が、とても広々として快適でした。
寝室2つに台所があって、これならばストレスなく長期滞在もできますね。
参考:彼のサイトをごらんあれ。

素晴らしかったのが、併設しているレストランです。
オーナーはルカなのですが、ここを切り盛りしているのがbutakoと同世代のカップルです。

クロアチア人の彼アンテの作る料理が、創作も折り込みながら地元の豊かな食材を使っていて、すごく美味しい!!
ソムリエで15年もサービスの経験のあるアンナリーザのもてなしも、気さくで、しかも素敵な提案をしてくれました。

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とっておきの料理を紹介しましょう。

まずはウェルカムドリンクでスプマンテを頂いたところで、パンがやってきました。
この村で挽かれた粉で作るパン。
小麦粉の甘みを感じるパンに、私たちはノックアウト。
これだけでワイン1本空けれそうです。。。

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そしてサンジミニアーノのヴェルナッチャとともに、アンティパストがきましたよ。
なんとパッパ・アル・ポモドーロのクロケッタです。ソースは、この地方のカゼンティーナ産ペコリーノをベースにしています。

パッパ・アル・ポモドーロは古くなったパンを、トマトソースに浸してお粥状にして食べるトスカーナの農民料理なのですが、ここではコロッケ状にして揚げています。
なんて粋なのかしら。

チーズどの相性もばっちり。

次は、またまた前菜です。
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アーティチョークのオーブン焼きに、ラヴィッジョーロRaviggioloというフレッシュチーズを、モルタデッラで巻いてあしらいました。
ラヴィジョーロもここトスカーナとロマーニャの境でしか食べられないチーズで、適度な酸味があり、すごく滑らか。

おいしい料理にボルテージが一気に上がります。

そして、プリモは、ピチを地元のたまねぎのソースとよく和えて、そこに春トリュフをパラリとふりかけています。
ソースには加熱していないトリュフも混ざっていて、たまねぎの甘みとトリュフの香りがなんともいえないハーモニー。

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メインには、ついに出ました地産ブタ!!
Grigio di Casentinoです。
チンタ・セネーゼよりも脂肪の層は薄く、でもやはりチンタ・セネーゼと同じく脂身が甘くておいしい。
おいしい地場品種のブタの脂身は、本当においしいですよね。
ゆでたフェンネルを炒めたものが付け合せにあり、満足いくお味。

そして最後はペコリーノ・カゼンティーノのココットです。
この頃にはかなり満腹。
ボリュームたっぷりだったので、少し残してしまったのが残念。

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食後には、サービスで農家手作りのヴィンサントを頂きました。
甘ったるくなくて、酸がキリリと引き締まり、ブドウが干してある納屋の藁の香りがほのかにするような、素朴でおいしいヴィンサントでした。

もうここは、夕食を食べるだけでもお勧めですよ。
車ならば、アレッツォから1時間、フィレンツェからは45分で行けます!!
でも、満腹になって身も心も幸せに浸ったところで、すぐベットに倒れこむのも、幸せなんですよねぇ。


翌朝は小鳥のさえずりと朝日で目が覚めました。
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朝食までの小一時間、村を散歩します。

それにしても坂ばかりの町。
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石畳って味がありますね。
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散歩していると、山の方から水のせせらぎが…。
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小川が流れているのです。

そういえば、村の下手には、昔ながらの粉挽き水車があるそうで、そこで小麦粉を挽いています。
昨日頂いたパンがおいしかったのは、そこで挽かれたものだから。
川の水もきちんと利用されているのですね。

栗も特産らしく、秋になると焼き栗にしたり、栗粉でお菓子を作ったりするそう。

おっと、ある民家から金髪のイケメンおじさんが…。
ドイツ人だそうで、butakoなんとか英語で片言の会話を。
ヴァカンスで10日ほどこちらのアルベルゴ・ディフーゾに宿泊しているそう。
宿の内装もとても良いし、使い勝手も良いと満足していました。
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その後、夢のような朝食を、昨日のレストランで頂き、
ルカとのインタビューを行い、アルベルゴ・ディフーゾに対しての理解を深めました。
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揚げたてのボンボローネという発酵パンが出てきたときは、わぁって声を上げてしまいました。
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本当に素敵な宿と村でした。
レストランも最高!
機会があれば、また泊まりたい宿です。
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自然と食べるのが好きなお客様がいれば是非、お連れしたいなぁ〜。
きっと気に入ると思いますよ。

butako170

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by butako170 | 2014-04-17 07:27 | その他
ひとが旅をする理由を考えてみた。
ひとが旅をする理由を考えてみた。
仕事で頑張ったご褒美に
異文化に触れていろんな発見をしに
美味しい食を楽しみに
自分探し
新たな刺激を求めて
傷を癒すために

人の数だけ旅する理由もあるはず。
皆何か期待して、何かに巡り会いたくて旅をしているように思います。

今日のbutakoさん、なぜ突然そんなことを言い出したかというと…
以前から親しくしていたアグリツーリズモの一家が、そこを売り払ってしまうという話を聞いたからなんです。
話を聞いただけでなく、次の買い手がもう、様子を見るために働きに来ているのです。

もともとバールを一家でやっていた前の持ち主。
おっとりパパさんと、ちょっと女形の長男(オカマちゃん?という噂があったのですがノーマルらしい)、そしてボーっとした次男くんの3人で経営し、調理場を私の師匠ミレッラが担当しておりました。
バール業は大好きだったのですが、奥様が癌で他界され、その彼女の夢が皆でアグリツーリズモを営むことだった。家族の夢を叶えるべく、こうして男3人で立ち上げてレストランは週末は予約でいっぱいの有名店なのですが、どうもしっくり来なかったらしい。
根っからのバルマンだったのでしょうね。

新しい主とは50代後半の女性です。修道院の宿を経営していた経験もあるのだとかで、数ヶ月前からパパさんたちからの引継ぎを受けていました。
Butakoは冬~春の間はスポレート市内の宿ばかりご案内していたので、今回が久々。そしてお客様をお連れした時、初めて代がまったく変わったことを知らされました。

その女性の対応がとにかく悪かった。まずお客様をお連れして、パーと飛んで来てくれたのが、コックの男の子。さっそく部屋まで重い荷物を持って上がってくれました。
お客様には休んで頂いて、私だけが階下へ。

するとその女性「お客さんのパスポートは?」ってつっけんどんに聞いてきます。
おい、まずは「チャオ」だろう?
挨拶もなく、そんな態度に呆れ気味。
その後も不快なやり取りが続き、これ以上ここに記しても皆気分が悪くなるだろうから割愛しますが、なんだか嫌な気持ちがしました。

1時間後、お客様が夕食に降りてきて、私と共に席に着きます。
女性はメニューを口頭で言うのですが、全部言わないの。私はここを良く知っているので、「あれ、今日は夏野菜のタリオリーニはないの?」と聞いてみると、「ある」とのこと。
なぜ言わなかったのか聞くと、「なぜ全部言う必要があるのか?」と逆に言われちゃった。

そんなこんなで、笑顔ゼロ。
また翌日の朝食も気をきかせてテラス席を勧めてくれないし、サービスもゼロ。

後々聞くと、この前日まで、宿もレストランも団体客が来ていて、多忙を極めていたらしい。疲れていたのだ、このオバサン。

しかし…ですよ。
いくら疲れていたからって、サービスを怠っていいものでしょうか。
いくら疲れていたからって、笑顔ゼロでいいのでしょうか。

来るお客さんは、遠いところから、宿泊も食事もすべてのことを楽しみにしてやってきているというのに。たとえ1人だけのお客様だからって、おざなりにしてよいわけなどありません。

私自身も今回のことで、反省させられました。
お客様一人ひとりのことを親身に考えて(ベッタリという意味ではなく、お客様にあった対応を心がけるという意味)、フォローができるように、連絡を取れる手段を考えて、もしも何かあればすぐに対応したいと思いました。

旅は一期一会。
ちょっとしたことでも、旅人にとったら一生忘れられない素敵な思い出になるのです。逆もまた然り。旅は日常の糧だから、もっとそこに心を注がなくては、と思わされました。
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予告:現場のスローフードを満喫する旅!! 
10月>幻の野菜、黒セロリ祭りに参加しよう!
10月>ブドウの収穫とワイナリー見学ツアー
10月&11月>農家でサフラン摘みに挑戦!
   11月>オリーブ摘み&一番絞りを味見体験ツアー
   11月~2月>冬本番 ブタ解体見学&サラミ美食を巡る旅

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by butako170 | 2013-06-17 02:29 | その他
イタリアンテイストで 店舗や家の装飾、ロゴ、家具のペイント
いきなりですが、先日、ロベルトのお仕事のサイトを作ったので、その宣伝です~。
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我が夫ロベちゃんは、美術学校を出て、デザイン事務所などを経験したあと、壁の装飾業を行なっています。
日本人にはない感性、独特のタッチが日本の方にも親しまれており、前回は、大阪西区のイル・ソッフィオーネさんの看板も手がけさせていただきました。
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壁面装飾や、会社のロゴ、家具のペイントなど、イタリアの画風を生かして、あなたの家、店舗をより素敵に変えてみませんか?

どんなタッチなの?
作風は?という方のために、今回、作りたてのサイトをご紹介します!!
(お気に入りに入れてね~!)

壁面装飾・デザイン・アーティスト ロベルト ピビリ 

現在、日本に8月半ば~9月半ばまでお仕事のために行く予定です。
是非、この機会にわが社も!我が家も!という方がいらっしゃいましたら、お声をかけてください。

関西だけではなく、東京方面も考え中です。

質問、お見積もり等は、 
butako170@hotmail.co.jp もしくは 
tarosauce@hotmail.it まで日本語でお寄せ下さい。

日本とイタリアの架け橋になれれば、とロベも申しています。
日本酒と白子をこよなく愛するこの人は、前世は日本人だったのかもしれません。。。

ロベルト・ピビリ
サイト:http://tarosauc7.wix.com/roberto#

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詳細は『ウンブリアの食卓から』をご覧下さい。
予告:現場のスローフードを満喫する旅!! 
10月>幻の野菜、黒セロリ祭りに参加しよう!
10月>ブドウの収穫とワイナリー見学ツアー
10月&11月>農家でサフラン摘みに挑戦!
   11月>オリーブ摘み&一番絞りを味見体験ツアー
   11月~2月>冬本番 ブタ解体見学&サラミ美食を巡る旅

研修旅行や商談通訳などにも応じますので、お気軽にbutako170★hotmail.co.jpまでお問い合わせ下さい。(★を@に変えて下さいね)
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by butako170 | 2013-05-17 18:25 | その他
いよいよ来週
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4月に入って、落ち着かない日々が続いています。
報告したいこともたくさんあるのに、筆がなかなか進まなくて!
素晴らしいカステッルッチョの景色、ピッシニアーノ村のアンティーク市、ウンブリアの春をお伝えしなくては。

今、計画中のことが、今週水曜日にいよいよ本番を迎えます。
スポレートのコムーネで、お客様のために、結婚の記念セレモニーをするのです。

そのために今週はローマに衣装合わせに行ってきました。
なんせ2月から、コツコツと準備してきたことなので、とても楽しみ!!

当日は晴れの予報。
良い式になると、今かわワクワクしています。

                            butako
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by butako170 | 2013-04-14 06:21 | その他
第二回いけばな教室 @スポレートは大盛況!
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いつもはボーっとしていることが多いbutakoですが、最近は、締め切りに追われて、あまり休む暇もなく作業に没頭しています。
暇で手持ち無沙汰よりは、有難い!ことですよね。

ここ2週間というもの、イタリアは天気が不安定で雨ばかり。
でも先週土曜日には、一時的に晴れ間が広がり、多くの人が『いけばな』教室に足を運んでくれました。
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池坊スタディグループイタリアには、目崎真弓先生がおられ(といっても在日本ですが)、毎年2度もイタリアへ遠征に来ては、イタリア人にお花を教えています。
それを支えるのが、ローマ在住の洋子さん。
今回はそのお二人とイタリア人の生徒さんの3人がスポレートまで来てくれました。

前日の土曜日は、目崎先生とスポレートの山に登って、枝モノや野の花、草を採取しました。
「いつも移動中の車窓からみるイタリアの松があってうれしい」と先生。
そのほかにも黄緑色のガクが可愛いユーフォルヴィアや、ミモザなどを取りました。

土曜日は午前中はいけばなのデモンストレーション。
午後はいけばな教室。
教室が終わった後は、柚子羊羹とあんこパイ、緑茶で休憩。
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みなさん、いけばなの自然を尊重し、あるがままを受け入れる哲学に惹かれたみたい。
目崎先生が、「花と対話して、どこに活けてほしいか聞いてみましょう」「どの角度が花が美しく見えるか観察してみましょう」という言葉が印象的でした。

それが自然を生かし、共存する秘訣なのかもしれませんね。

皆さん、非常に満足して、教室で活けた花を持って、家路へと向かっていきました。
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前回のいけばな教室は、2011年の3月初旬でした。
あれからすぐに地震が起こり、今回開催するまでの間、ずいぶんとたくさんのことが興っては過ぎ去っていきました。
その時の短くて長いと思った感覚は、とても不思議です。

次回開催するのは、2年後かしら?
いや、こんなに素晴らしい会であれば、来年もしたいなぁ。

                                 butako170
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by butako170 | 2013-03-15 08:50 | その他
スポレート在住のカメラマン
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式の準備進行中です…なーんて言ったらば、意味深に聞こえるかもしれません。
何を隠そう、2007年の10月吉日にbutakoはロベちゃんと挙式していますので、本人のものではございません。
スポレートで式を挙げたい!というご夫婦のために、現在、色々と奔走中です。
すでに婚姻届は出されていて、お式だけということで、まずは式場探しに右往左往。

一番の候補は、こちら城塞内。
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愛のモチーフを壁面のフレスコ画に描いた『Sala pinta』。
かのルクレッツィア・ボルジアも1ヶ月間でしたが、滞在したお城です。

そして第二候補は、コムーネ内。
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こちらは17世紀の画家スパーニャが描いたという立派なフレスコ画の間があります。

午後には、カメラマンにも会ってきました。
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イヴァーノとネイサ。
数年前から、カルラ・フェンディの興した財団の写真家として、重用されている、凄腕カメラマン。
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スポレートの郊外にある彼らのスタジオへお伺い。

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ゆったりとした空間に、オシャレな家具がたくさん!!
これ、ほとんどが廃材を利用して自分たちでリメイクしたものなんです。
センス良い!

結婚アルバムをいくつか見せていただきました。
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大きさによって、価格も異なります。アルバムは、サレントにある工房に別注でお願いしているから、世の中に1つしかないモノなんです。
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アルバムの仕上がり具合から、イヴァーノの腕前の確かさをうかがい知ることが出来ました。
カメラマンは、彼らにお願いしよう。

そして、色々話をしているうちに、私たち3人とも同い年であることが判明。
一気に距離が縮まりました。
いろいろと話が膨らんで、話は料理の方へ。(イタリア人と話をしていてありがちな展開)
ネイサが穀類アレルギーのため、イヴァーノのお母さんが穀類抜きのレシピを開発していて、それが驚くほど美味しいのだとか。

ゆくゆくは、お母さんの料理を撮り貯めて、本にしたいと夢を語ってくれました。

そうそう、butakoも、自分が主宰する料理学校の先生のを募集していたのだった。
いつも料理を教えてくれるルチャーナは、モンテファルコの料理なので、スポレートの料理を作れるマンマもいつか探さないと、と思っていた所だったのです。

イヴァーノが早速、マンマに聞いてくれて、彼女も興味を示してくれました。
あとは料理を作る手際などを拝見し、試食します。
いつになるかは、分かりませんが、ゆくゆく、料理を教えてくれる先生が一人増えそうですよ~。
乞う、ご期待!!

butako

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by butako170 | 2013-02-15 05:34 | その他
素敵な出会いと怪談
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実をいうと、butakoは怪談好きです。
しかも夏場限定。なぜか暑くなると怖い話、幽霊や物の怪(もののけ)の類の話が読みたくなる。(映像は勘弁してください)
なぜなんだろうなぁ、と思います。

それはお盆が関係しているのかもしれません。
私はクリスチャンなので、お盆の式典はしませんが、「死者が帰ってくる」という発想は共感できます。また死んだ身内が見守っていてくれている…というのも分かる気がします。

魂って何?霊魂はどこに行くの?
死んでしまった親しい人とまた会うことができる?


戦争が半世紀以上もなく、新生児死亡率もきわめて低く、高度医療のおかげで長寿を謳歌する日本では、生と死がすごく遠くなってしまった気がします。それでも私たちのDNAの中には、霊魂が不滅であると信じる遺伝子があります。

霊魂を単なるエネルギーと呼ぶ人もいるでしょうし、生前の魂と呼ぶ人もいます。どんなに科学が発達しても、霊魂の問題は解決しません。いや、もともと論じる領域が違いすぎるのだと思います。

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そんなことを考えた背景には、『能』を知るきっかけが最近あったから。
先日7月29日、日本から来ていた坂手洋二監督とお会いする機会がありました。

坂手監督は、Lamama(ラ・ママ)主宰のワークショップに、講師として招かれ、能と日本演劇を軸に4日間にわたるワークショップが開催されました。
ラ・ママは、エレン・スチュアート女史が立ち上げた劇団で、夏の間、彼女のスポレートの避暑地で『演出家のための国際シンポジウム』を行っています。古い農家を改造した長屋には、宿泊スペース、調理スペース、カフェ、もちろんダンススタジオなどがあるほか、現役のパン焼き石釜があったりします。
オリーブ畑に囲まれた田舎風のウンブリア長屋から聞こえるのは、英語でございます。ここはラ・ママの合宿所、治外法権みたいなもの。

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坂手監督が4日間の講師を務めた最終日。ひょんなことでお会いすることになりました。郊外から車でスポレートのカイヨ・メリッソ劇場へお連れしたり、スポレートの街をそぞろ歩きしたり。
スポレートに住んでいて現地事情に明るいおかげで、2年前は宮本亜門さん、ならびご家族と食事する機会もありました。普段、接することのない舞台芸術の第一人者の方々と話せるなんて、エキサイティングだと思いませんか。

翌日、監督は公開インタビューを実施。市民やラ・ママの受講者を前にQ&A形式でテーマを深めていきます。そこで日本語の通訳者が足りないということで、butakoも協力させていただきました。能のこと、坂手監督の代表作『屋根裏』のことなど映像を交えながら、話をしました。
通訳は日本語→イタリア語→英語と2つの言語に訳されたため、当初予定の30分を倍も上回る超過に。でも皆さん、とっても興味津々で聞き入っていました。

能というのは、日本古典演劇の中でも創始者の世阿弥の時代から『スタイル』や『精神』が変わらず現代まで受け継がれているそうです。
独特なのが、シテとワキによって話が進められること。

簡単に言うと、シテは主人公で、ワキは脇役です。能の物語の多くは、 旅人である“ワキ”が、ある所に行った際、亡霊や精霊である“シテ”と 出会うところから始まります。
怨念を持ち、成仏できずにさまよう霊は、旅人にその思いを吐き出し、舞うのが能の基本的なカタチなんですって。霊のカタルシスなんだなぁ。(心療内科に似てる?!)
詳しくはこちらにも載っています。

この真っ向から幽霊の存在を肯定する『能』というのは一種独特の世界観がありますよね。
坂手監督はその『能』の手法を使って、シテとワキを取り入れて、現代劇のリアリズムを実現しているのです。(『屋根裏』などもそう)時には幽霊を効果的に使いながら。

見える世界と見えない世界は、本当は紙一重なのかもしれません。幽玄という言葉が能にぴったりなのは、人生のはかなさや一瞬の美しさを能が表現しているから。

いつか能をライブで鑑賞したいと思いました。
能へのわずかばかり理解が、死者や魂について考えるきっかけになったのは確かです。

坂手監督は、現代劇のみならず伝統演劇にも非常に造詣が深く、劇作家や演出家として多方面で活躍されています。劇団『燐光群』を主宰。日本劇作家協会の会長。
大阪の文楽劇場の問題、原発問題、米軍基地問題など…社会派を地で行く骨太でパッション溢れる監督。たまに出る故郷・牛窓のやさしい瀬戸内便がとっても素敵なのでした。

butako

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9月6日~2泊3日のタマネギ&ワインの里巡り おばあちゃんの料理教室とワイナリー巡り、タマネギのサグラ(祭り)参加

9月13or14or15日 日帰りで行くモンテファルコ村の収穫祭 Settimana Enologicaで、銘酒サグランティーノを平行試飲放題!!

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by butako170 | 2012-08-10 21:40 | その他