カテゴリ:アート・モーダ・インテリア( 10 )
イタリア刺繍って深い!
d0033983_7113158.jpg
友人のパオラが「ウンブリア刺繍を広めたい」と思い、いろいろと活動している模様。
そんな彼女の刺繍熱にほだされて、この前の日曜日、刺繍展に行ってきました。

フォリーニョから山側へ10kmほど行ったValtopinaという村で、その刺繍展はありました。
中部イタリアの名だたる刺繍協会の方たちが出店する、それはそれはレヴェルの高い展覧会なんだとか。
d0033983_6114173.jpg

これが村の由来にもなっているトピーナ(小ネズミ)川。
会場は、こんな野原の真ん中の体育館のなかで行なわれていました。
d0033983_6121117.jpg

今回、刺繍のことを教えてくれるのが、ドゥシャンカ先生。(手前)
ローマ在住で、モンテファルコに休暇用の家を持っています。
奥は友人パオラです。

イタリアの小さな街に行くと、おばあさんがベンチに腰掛けて、刺繍やらトンボロと呼ばれるボビンレースをしている様子を見たことがあるので、イタリアって刺繍文化が残っている国なんだなぁ、とは思っていました。

しかしまぁ、地方によってもかなり違いが見られたりするのです。
それを今日は、比較できたので、とっても面白かった!
(ただし、盗作が怖いのか、写真を撮らせてくれない出展者も多くいました。なので写真のないものもあります。)

会場はこんな様子。
d0033983_613792.jpg

ブースには、それぞれの協会の人たちの作品が、所狭しと並べてありました。

d0033983_6133156.jpg

こんな小さな村で開かれているにも関わらず、結構な人でしたよ。
皆さん、割と遠くからも、わざわざ来て、作り手さんたちと交流したり、普通の書店では手に入らない編み方の本を買って行くのです。

◆パニカーレ刺繍(アルス・パニカレンシス)
こちらの作品、すごく美しかったので、写真を何枚も撮ってしまいました。
d0033983_6172450.jpg

木綿の極きめの細かいレースに、立体的に縫いこまれた野の花たち。
なんて美しいのでしょう。
そして下に敷いているレースも、手で模様を縫いこんだものです。

キットも販売していました。
d0033983_6175389.jpg

初心者向きだそう。(汗)

それを完成するとこの作品になります。
d0033983_6231852.jpg

木綿のレースを縫いすすめていく緻密な作業。
一針一針、正確にすすめていかないといけませんね・・・。
d0033983_6235846.jpg

美意識がとても高いイタリア。
伝統的な刺繍も、オシャレにアレンジされて、エレガントなお洋服になります。
日本人にはない感性かもネ。

◆ところ変わって、別のブース。
アッシジ刺繍(プント・アッシジ)ってご存知でした?
d0033983_627689.jpg

ジグザグっぽい模様が、コンピュータゲームみたい。

◆このブースは赤を基調として、可愛らしい。
d0033983_6361188.jpg

おなじみクロス・ステッチです。
クロス・ステッチも全世界共通化と思いきや、国によって模様が大きく違うのだとか。
伝統的な柄というのがあるんですって。
「イタリアとフランスでは、縫われてる対象が違うから、すぐに分かるのよ」ですって。
d0033983_6364370.jpg

こちらのクロス・ステッチ協会の方たちは、ボローニャからの出店なのですが、すごく人懐っこくて、オープンで、写真も沢山撮らせてくれました。
なんでもイタリアに住む日本人女性と、刺繍を通して交流しているんですって。
Yukoさんという方。La casa mia in Italia
ご丁寧にサイトも教えてくれました。
d0033983_6371461.jpg


クロスステッチの世界一覧図。
日本のところには『友』という字が。
刺繍を通して世界が一つ。うれしいネ!

◆デルータ刺繍(プント・デルータ)は、
d0033983_77325.jpg

刺繍自体は地味なのですが、それにつける房の飾りが可愛いのです。
d0033983_775717.jpg

これはNappa a Nodiniといいます。
d0033983_78444.jpg

そしてその留め具にデルータ焼きが使われています。
すっごく可愛い!!!

◆そして、こちらシックで落ち着いた作品たち。
気品があります。
d0033983_743517.jpg

Punto Sorbelloソルベッロ刺繍は、なんとイエジ近郊から。
「私、イエジに料理の勉強で住んでいたことがあります。
そういえば、そこで泊まったオステッロ(ユースホステルみたいな宿)で、夜、刺繍教室が開かれていたのが印象的だったわ」と言うと、
d0033983_745941.jpg

「その時、私たちに近寄ってきて、
写真を撮った東洋人がいたけど、ひょっとしてあなた?」
と驚くべきことを言うではありませんか。

この女性と7年前に会って写真を撮らせてもらっていたんです!

まぁ、なんてことでしょう。
面白い再会のやり方もあるものです。

◆そしてメルレット・ア・トンボロというボビン・レース編みをしている協会の人たちも多くいました。
d0033983_761299.jpg

フセッロという木製のボビン。
それを駆使して、編み込んでいき、マチ針で留めながら、襟やふち飾り、飾り紐(ブレード)をかたち作っていきます。
目にも止まらぬボビン裁き。
それでもなかなか進みません。

詳細を知りたい方はこのサイトで分かりやすく説明されています。
d0033983_764940.jpg

私も試しにさせてもらいましたが、ボビンを通す順番を覚えるのが難しかったです。
しかも一種類の織り方しか習っていないので、これを模様によって変えるのかと思うと、もう頭がこんがらかってしょうがないだろうなぁ、と気が遠くなってしまいました。
d0033983_791727.jpg

別会場では、刺繍商品や布が売られていました。

今回は、ドゥシャンカ先生がいたので、いろんな刺繍の違いを知ることができました。
ウンブリアだけでも、地方ごとに刺繍の仕方があります。

スポレートは刺繍はだいぶん下火になっているけれど、でもまだ家族のために針を動かす婦人がいくらかいます。
モンテファルコのルチャーナが、上質のリネンにピンクの糸で刺繍をして、娘さんに贈っていたことも思い出しました。

まだまだ刺繍文化は健在です。
日本にも刺繍好きの人がいるから、こんな豊かなイタリアの刺繍を学びに来る人がいてもおかしくないですね。

そうそう、日本の刺繍のブースもありました。
d0033983_735840.jpg

もちろんやっているのはイタリア人。
かなりきれいな仕上がりになっておりました。

刺繍の奥深さを知った日曜の午後でした。

                           butako

スポレートで刺繍教室開催!!
ウンブリア刺繍が本場の先生から学べます。
(日本語通訳付きで安心)
詳細は Uniti da un Filo

*************************************************
ウンブリア旅行、スローフード研修ならbutakoにお任せ!
*************************************************
d0033983_0334619.jpg
詳細は『ウンブリアの食卓から』をご覧下さい。
9月20~22日 日帰りで行くモンテファルコ村の収穫祭 Settimana Enologicaで、銘酒サグランティーノを平行試飲放題!!

予告:現場のスローフードを満喫する旅!! 
10月>幻の野菜、黒セロリ祭りに参加しよう!
10月>ブドウの収穫とワイナリー見学ツアー
10月&11月>農家でサフラン摘みに挑戦!
   11月>オリーブ摘み&一番絞りを味見体験ツアー
   11月~2月>冬本番 ブタ解体見学&サラミ美食を巡る旅

研修旅行や商談通訳などにも応じますので、お気軽にbutako170★hotmail.co.jpまでお問い合わせ下さい。(★を@に変えて下さいね)
[PR]
by butako170 | 2013-09-12 06:18 | アート・モーダ・インテリア
ステファノ・ディ・スタシオ氏の展覧会 @コルチャーノ
今年は、ヴァカンスに行かないつもりのbutakoさん。
それでも8月に入って、結構近場ですが、遊びにいっています。でもいかんせん、ご報告の暇がなくて。単にズボラということなんでしょうけどネ。

d0033983_451473.jpg 
今日は、8月7日に訪れたペルージャの隣町コルチャーノのご報告。

我が夫ロベちゃんの絵の師匠、ステファノ・ディ・スタシオ氏の展覧会が、コルチャーノフェスティバルの一つの催しとして行われました。

その初日に、ロベとbutakoもかけつけます。

ステファノさんは、終始ニコニコご満悦。
いつも温和で紳士的で、謙遜で。でも自身の絵に関しては一切妥協はしないのです。

たくさんの人からサインを求められ、一人ひとりに丁寧に応対していました。



d0033983_4542974.jpg

会場は、旧サン・フランチェスコ教会です。通常、ミュージアムとして使われています。
そこにステファノさんの絵がたくさん!
10年くらい前のものから、最近のものまで。ファンが見れば垂涎モノですよ~。

d0033983_4565011.jpg

教会前のエントランスで、ステファノさんを囲んで。
左が夫ロベ、中央ステファノさん、右はカルロ・マリア・マリアーニ氏(なんと80歳)。
世界的に有名なアナクロニズムの巨匠が二人並んでいます。
ロベも師匠たち目指して、がんばれ!

d0033983_573199.jpg
夕食会の後は、コルチャーノの広場でシンポジウムです。
司会者と2人の美術評論家に挟まれても余裕のステファノさん。

質問は、「アナクロニズムについて」や「どこから絵の源が沸いてくるのか」など。
アナクロニズムとは、一般的には『時代錯誤』という意味ですが、現代アートの一つの流派名でもあります。抽象画やモチーフを極端にモディファイしない、ルネッサンスの描き方を踏襲した人たちの流派をこう呼ぶそうです。

ステファノさんの絵には、『電球』や『花束』、『背広を来た男性と裸婦』などのモチーフが使われていますが、なぜですか?心理学的に意味があるのですか?

という質問には、「意味なんてありませんよ。(一同、ちょっとビックリ)自分が描きたいと思うから描くんです。
私は自分のことを画家ではなく職人だと思っています。自然界や幼少の頃の思い出、両親や親族の職業(多くがオペラ歌手や音楽関係者)を通して自分の中に蓄積されたものを、筆を使ってキャンパスに伝達するのが、僕の役割なんです
なんて返答も。

d0033983_5174485.jpg
普段は聞く機会のなかった彼の内側も知れて、興味深かったですヨ。

コルチャーノの素敵な町並みは、残念ながら見れなかったけど、ステファノワールドにどっぶり浸れた半日でした。

                                                butako
[PR]
by butako170 | 2010-08-19 04:58 | アート・モーダ・インテリア
第53回 スポレートフェスティバルで通訳
d0033983_6353770.jpg


舞台っていいですね。
第53回スポレート・フェスティバルの幕が、去る6月18日に切り落とされました。
今年は日本年。
2週間あるフェスティバルの期間のなかで、最初の2日間は日本の演目が上演されたのです。
三島由紀夫原作の『午後の曳航(えいこう)』のオペラと、江戸糸あやつり人形劇団の結城座とフレデリック・フィスバック監督のコラボによる『宦官提督の末裔』。
どちらも素晴らしい内容でした。

で、butakoはというと、結城座さんの演目の通訳を務めていたのです。
舞台の立ち上げから、上演、解体&搬出まで。あっという間の6日間でした。
先々週のプチうつがウソみたい~。
朝は9時から深夜23時まで、ハードスケジュールでしたが、倒れることなく無事に終えることができましたョ。(解体の日は深夜の3時まで働いた後、翌朝8時に搬出。なんだか地面が揺れてるように感じました。)

先週、ブログさぼってたのはこういうわけだったのですよね。へへ。
あさってから、イタリアの福祉を知りたい…という方のコーディネートと通訳です。butako、仕事を通じていろんな世界に触れることができて、すごく楽しいです。

前回のブログで心配してくださった方々、ありがとうございました。
                                                   butako
[PR]
by butako170 | 2010-06-23 06:46 | アート・モーダ・インテリア
ルネッサンス初期のウンブリア派 『ピエルマッテオ』
d0033983_18573866.jpg


今日紹介したいのは、ウンブリア派の画家 ピエルマッテオ・ダメリア/Piermatteo d'Ameliaです。今年末から来年にかけて、ウンブリア州が彼の絵をプロモーションしていています。

ピエルマッテオなんて、聞いたことがない…という方がほとんどでしょう。
彼は、テルニとオルヴィエートの中間にあるアメリアで1448年に生まれ、1506年に没しています。ほとんど単独で描いた作品を残していないため『作品のない画家』として位置づけられてきました。

彼と同時期に活躍したのが、レオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリ、フィリッポ・リッピなどがいます。
うーん、そんな輝かしいルネッサンス初期の有名人からしたら、ピエルマッテオは無名に等しい存在ですね。

d0033983_19324190.jpg

(テルニのCAOSに展示中のピエルマッテオのフランチェスコ派の多翼祭壇画)

でも今年と来年は、州を挙げて彼にスポットをあて、盛り上げちゃおうという試み。
テルニやアメリアで展覧会が開かれます。
また彼のフレスコ画が残るアメリア、ナルニ、オルヴィエート、スポレートなどでは、彼の軌跡を追うイティネラリオ(道筋を追うオリエンテーリング)も行っていて、活気付いています。

d0033983_19351317.jpg

ピエルマッテオについては、いずれHPでも詳しく紹介するつもり。
なんせ、スポレートのドゥオーモのフィリッポ・リッピの壁画を、彼も手伝ったのですから、スポレート在住のbutakoにとっても縁のある画家ですからね。

d0033983_1935433.jpg
彼と同時期のウンブリア派としては、
ペルジーノことピエトロ・ヴァンヌッチ、ベノッツィ・ゴッツォーリ、ピントリッキオ、ドメーニコ・ギルランダイオなどがいます。

みなさんは、何人のペルージャ派をご存知?

                                                butako


2009年12月12日~2010年5月2日  
■テルニの美術館CAOS(Centro Arti Opificio Siri)
■アメリアの考古学博物館&絵画博物館(Museo Archeplogico e Pinacoteca)
[PR]
by butako170 | 2009-12-29 19:30 | アート・モーダ・インテリア
『宮城野』という女性の生き方
師も走り回るほど忙しい12月に突入しましたが、みなさん、風邪など引かずに元気にお過ごしですか?私は、今から旬を迎える無農薬のシチリア産オレンジでママレードを作り、毎朝、主人とともに食べてビタミンCの補給をしています。おかげで風邪知らず。

d0033983_0175443.jpg 
さてさて、フィレンツェの日本映画祭から1週間経ちますが、実はオープニングの翌日もフィレンツェに居残り、もう一本映画を見ました。
それが山崎達璽(タツジ)監督の『宮城野』です。

なんでも浮世絵で名を馳せた東洲斎写楽をモチーフにした時代モノだとか。

オープニング・セレモニーの際、山崎監督とお話する機会があり、
私が「小学校時代から時代劇が大好きで、NHKの『独眼竜政宗』にハマッテたんです」と言うと、「そうですか。宮城野って今までにない時代劇なんで、きっと斬新に感じると思いますよ」とおっしゃいました。監督の言葉が妙に気になり、翌日、スポレートに帰る予定を無理やり引き伸ばして、興味津々で映画会場の門をくぐったのでした。
(写真:袴姿がカッコイイ、山崎達璽監督*中央)

「今までにない時代劇」とは、果たしでどんなものだったのでしょう。
ストーリーを簡潔に言えば、1700年代後期の江戸で活躍した写楽にまつわるミステリーです。写楽はわずか10ヶ月の間に百数十点の浮世絵を残して、突如、失踪した…という史実に基づき、謎だらけの写楽の最期に、120%の想像力を膨らませて描いたフィクション。
でも主人公は写楽ではありません。


d0033983_0182943.jpg 
写楽の弟子・矢太郎と『宮城野』という娼婦の愛と欲の物語なのです。
矢太郎は、師匠である写楽の絵を模写し、写楽はそれで名声を得ます。でも所詮、写楽の影法師に過ぎない矢太郎は、自我のない絵を描くことにむなしさを覚え、娼婦・宮城野のもとへ通い慰めを得ます。二人は強い絆で結ばれているかのように見えますが、はかなくも終焉。なぜなら、写楽に侮辱され激情した矢太郎は、写楽を殺し、その罪を宮城野に着せてしまうからです


写楽の描いた『宮城野』の絵が、彼女の部屋から出てきたのが“写楽殺し”の動かぬ証拠になりました。もっともこの絵は、矢太郎が宮城野に贈ったものなのですが。
宮城野は愛を貫き、矢太郎のために罪を被り、死刑に甘んじます。一方、矢太郎はかねてから彼に恋焦がれていた写楽の娘おかよと結婚し、そのまま写楽に成りすまして一生を送るのです。

(写真:会場前は、人だかりが。開演を待ちます。)


もともと劇作家・矢代静一氏の作品で、それを山崎監督が映画化しました。

宮城野は、他人からどんなに中傷されても、「そうだよね、あんたの言うことはもっともだ」と悲しく微笑みながら答えます。貧しい家に生まれ、幼少の頃、遊郭に売り飛ばされた宮城野。ともすれば世の中を恨みながら生きるだろうに、彼女は愚直なほどお人よしで、人を悪く言いません。そんな愚かな女を矢代監督の実娘・毬谷友子さんが好演。打算的で、でも苦悩に悶える矢太郎には、歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが。まさにはまり役でした。

カトリック信者である矢代監督は、宮城野をマグダラのマリアに具象化したそうです。でも、微妙に違うかなぁ、と私は思います。たしかにマグダラのマリアは娼婦で、イエス・キリストに愛を注いだのだけれど、死までは選びませんでした。自己を犠牲にして矢太郎のために命を捨てたところは、どちらか言えば、キリストに似ているかしら。

宮城野の生き方は、潔くて愛を貫いたのだけれど、残された矢太郎の一生は、果たして幸せなものだったのだろうか。見終わって一抹の切なさが残りました。

私の友達が映画の後に「矢太郎は宮城野を、愛していたのでしょうか?」と質問した際、監督は「愛していました。でも彼は打算的で世渡り上手だったので、おかよとの結婚を選んだのです。宮城野はそれを知っていたけど、全部受け入れた。」と答えたのが印象的。宮城野が救われた気がしました。


物語を際立たせるのに効果的だったのが、屋外でカメラが引くシーンには、江戸時代のペーパークラフト(立版箱:たてばこ)を使っているところ。
また、屋外の背景装置に浮世絵を使ったり、ホンモノの黒子が登場するなど、山崎監督の表現法が光りました。たしかに今までにない時代劇かも。

映画作りに5年もかけたという山崎監督。「製作中はつらくて、もうやめよう、と何度も思いました。でも出来上がったときには、言いようもない喜びが溢れ、すべての苦労が報われるんです」と語った35歳の若き匠です。
伝統文化への造詣とそれを現代と融合させるバランス感覚が優れていて、世界に通用する名監督になる素地は十分あるようにお見受けしました。今後の活躍に大注目です!

[PR]
by butako170 | 2009-12-06 00:15 | アート・モーダ・インテリア
日本人の元気バクハツ 日本映画祭in Firenze
記念すべき第1回フィレンツェの日本映画祭(10月27日~30日)が終了しました。
見に行った人、ボランティアとして参加された人、いかがだったでしょうか。


d0033983_2172417.jpg
その映画祭の初日にあったオープニングセレモニーに招待されたので、その様子を報告します。
日本から来たパフォーマーたちの素敵な催しやアカデミー受賞作品の『おくりびと』の上映、そして和食のビュッフェなど楽しんできました。

オープニングセレモニーが行われたのが、サンタ・クローチェ教会のキオストロ(中庭)です。
その前に、久々に訪れたサンタ・クローチェにごあいさつ!
教会前のダンテ・アリゲーリ像が、かれこれ数世紀前から、広場を渋ーい顔で眺めています。


広場では和服姿の日本人が休んでいます。
そう、27日の午後は、なんとボランティアの有志の方々が着物でフィレンツェの町を練り歩いたのだそう。
興味のある方は、イタリアの泉さんの撮影された動画をどうぞ。うーん、美声の長唄がイイ感じ。

6時半からのオープニングセレモニーは、まず立食パーティから始まりました。
d0033983_2114249.jpg

フィレンツェの和食レストランEitoのバラエティ豊かな和食の数々に舌鼓★
(ちなみに、写真の美しい女性は、butakoではありませんので。。。)

d0033983_212448.jpg

日本酒もうまし~。やや辛口で、端麗な味。
スルリと喉を滑り落ちていきます。
小さなガラスのお猪口が恨めしいわ。(いっそガラスのコップに注いで頂いて頂戴!)

そして、日本の歌と踊りのスペクタクルが行われました。
d0033983_2131650.jpg

招待されていたイタリア人は、もう目が釘付け。
彩りも鮮やかな和装姿の踊り手や、般若の面など興味深く眺めています。

小太鼓の小気味よいリズム、横笛の哀愁を帯びた旋律、三味線の渋く響く音色が聞こえ出すと、思わず体が芯から振るえました。まさに日本人であることを彷彿と感じる瞬間です。
プロのパフォーマーたちの演奏・演技は、素晴らしかった。
「日本の若者も、まだまだ健在だ」と誇りに思うと同時に、長いイタリア暮らしで少ししぼみかけていた心が、うるおった気がしました。
今回は、NPOのGenki Japanの旗印のもと、それぞれ有志たちが集まりました★

そして上映会のはじまり はじまり。
d0033983_2395589.jpg

あ、これは、cenacolo(最後の晩餐の間)の入り口にあった絵です。
どう?素晴らしいでしょ。

広間にはフレスコ画がおびただしく描かれ、それを間接照明でライトアップしているので夢のような世界です。
そこで映画の上映が行えるなんて!
まずは、VIPたちの挨拶から幕開けしました。
ガビネット・ビュッセの責任者マウリッツィオ氏や、在イタリア日本大使館の高橋誠一郎参事官の話が続きます。
20時半からはアニメーション 『つみきの家』、
21時からは、お待ちかね『おくりびと』の上映です。
d0033983_3184542.jpg

(スクリーンの後ろには、『命の木』の壮観なフレスコ画が。)

どちらもいい作品でした。
日本ではもうDVDで見られるのかしら。
『おくりびと』の舞台になった山形県の酒田市って、いいところですね。
小学校時代の友人のおばあちゃん宅が酒田にあって、その友人が帰省した話を聞くたびに、どんな所だろう、って思ってたんですよね。
酒田といえば、最上川。
そうそう、主人公の大悟がチェロを弾いていたバックにあった雪を頂くあの山は何ていうのかしらね。

この映画祭を通して、日本の映画の素晴らしさを少しでも多くのイタリア人に伝えることができたら良いと思います。日本にはイタリアの文化がたくさん入ってきているけど、イタリアには?このアンバランスな関係が、少しは改善されて、文化交流が盛んになれば、いいですよね。
だからこの映画祭は、その第一歩。起爆剤みたいなもの。

そして、来年のExpo2010 inトスカーナで、ドッカンとさらに交流の場を増やすシナリオで、監督、いかがでしょう。(えーっと、ちなみにbutakoは、そのExpoの準備委員になってますよってに。)

                                                 butako
[PR]
by butako170 | 2009-12-02 01:26 | アート・モーダ・インテリア
日本映画祭@Firenze せまる!!
d0033983_333930.jpg

お元気ですか?
butakoです。バタバタと仕事か趣味か分類不可能なプロジェクトのために、先週は動き回っていました。
その関係で、アレーナを見ない&ジュリエットの窓辺にたたずまない「ヴェローナ滞在」をしました。でもヴェローナ大学に行ったり、そこの学生ラジオを少しの間ジャックしたりと、普段できないオモシロ&奇妙な体験ができて、それはそれで有意義だったですね。
(写真はヴェローナのサン・ロレンツォ教会内部、だったかしら。)

そうそう、今日はbutakoの友人が企画しているフィレンツェの日本映画祭のお知らせです。
11月27日から29日までフィレンツェのサント・ステファノ教会(Chiesa di Santo Stefano al ponte)で日本映画祭が開催されます。
『おくりびと』や『アキレスと亀』、となりのトトロなどが上映されます。入場は無料なので、フィレンツェや周辺に住む方は、気軽に見に来てくださいね。
公式サイトはこちら(イタリア語)
映画祭のプログラムはこちら
Genki-japanのサイトには日本語の説明がありました。

それと12月1日14日にフィレンツェ大学フィレンツェ郊外で『着物』について講演をする友人が、着付けのできる方を探しています。できる方で、この日フリーかつご興味のある方は、butako170@hotmail.co.jpまでお知らせくださいませ。イタリア在住の人で着付けのできる人って、意外と少ないんですよね。(私も含めてね~)

それでは、簡単でしたが日本映画祭のお知らせでした。                   butako
[PR]
by butako170 | 2009-11-25 03:16 | アート・モーダ・インテリア
イタリアのヘソ=フォリーニョに美術館が誕生
みなさーん、芸術の秋してますか?  
d0033983_015499.jpg

butakoは、隣町フォリーニョで近代美術館がオープンする、という知らせを受け、本日、その開会式に参加してきました。美術館の名前は、CIAC(チャック)
チェントロ・イタリアーノ・アルテ・コンテポラーネオが正式名なのですが、長いのでそれらの頭文字をとってチャックとの愛称で呼ばれています。

開会式から最初の2ヵ月半の間、展示されるのは、イタロ・トマッシーニ氏が主宰した『スパツィオ・テンポ・イマージネ』というテーマの現代アート展です。
私たちの友人である画家のステファノさんの絵も、もちろん展示されいます。夫ロベちゃんがステファノさんの助手をしている関係もあり、開会式に参じることになったのでした。

d0033983_0173564.jpg


一階は天窓から自然光が注ぐ開放的なスペース。
そこには、主に立体的な現代アートがたくさん展示されています。

d0033983_0254142.jpg


そして地下一階には、絵画や写真などが展示されていました。
d0033983_0315360.jpg

この女性と椅子がたくさん写っている写真は、けっこう興味深かったですね~。
なんだか分かります?
遠くからだとわかり難いのですが、女性のお尻に椅子の模様の型がついています。
椅子とそれに座った女性のお尻とでも言いましょうか。なかなか面白い作品でした。

そして我らが友人のステファノ・ディ・スタシオ氏の作品がこちら。
d0033983_0375963.jpg

『キリストの後の肖像』1980年(彼が32歳の時の作品)。180×150cm 油絵。

私は絵を専門に撮るカメラマンではないので、ステファノさん(左)とロベちゃんが一緒に移っている写真を載せることにしました。
キリストの生涯のいくつかの場面が独特のタッチで描かれています。
彼の若い頃の作品は、全体的に陰影が多い感じですね。とてもドラマチックです。

ステファノさんは、とても穏やかな紳士的。ナポリ生まれのローマ育ち。現在はローマとスポレートを行ったり来たりしています。(どちらにも自宅があるのですよね)
ステファノさんが、教会のクーポーラという大きな作品の依頼が来た際、一人では難しいので、助手を探していたところ、ロベルトと知り合いました。
今では、親しい友人としてロベちゃんばかりでなく、butakoもつき合わせて頂いています。

d0033983_058537.jpg 
さてさて美術館の話に戻りますが、同じフロアーで、もう一つお気に入りの絵を見つけました。
カルロ・マリア・マリアーニ氏 『街 9』 2002年 油絵
こうして見ると普通のサイズに見えますが、実に177×177cmという巨大な絵です

非常に繊細で生き生きとしたタッチで描かれています。

フォリーニョにお越しの際は、是非、近代美術館CIAC(チャック)へ立ち寄ってみてください。
イタリアの近代アートの息吹に触れることまちがいないですから。

スパツィオ・テンポ・イマジネ展は、1月31日まで。

■近代美術
 Centro ilaliano arte contemporanea
CIAC(チャック)
住所:via del campanile 13,foligno
(フォリーニョのチェントロストーリコ。駅から徒歩15分。)
電話:+39 0742.357035
開会日:火曜、木曜、土曜、日曜
時間帯:9-13、15-18
*ただし12月25日~1月1日までは休館
入場料:5ユーロ

mail: info@ciacmuseum.com
site: www.ciacmuseum.com
[PR]
by butako170 | 2009-11-15 00:25 | アート・モーダ・インテリア
おわび。
実は、『IKEA』はイタリアのメーカーではありませんでした。スウェーデンの会社で、ヨーロッパ中に展開しています。話によるとイタリアの全世帯に、無料のカタログが定期的に配布されて(たぶん年1回ないし2回)いるそう。
 また、店舗での営業もやっています。フィレンツェでも数年前、郊外にIKEAショップがオープンしました。ここでの買い物は基本的に、お持ち帰りのみ。ほとんどの商品が組み立て式になっているので、商品を買って、自宅で組み立てるそうです。(ソファー以外)
 配送費を削減することで低価格を実現しているというわけです。Butakoもお友達とそのうち行く予定。もし行ったら、レポートしますね。
                                           Butako
                                       

 
[PR]
by butako170 | 2006-03-19 01:10 | アート・モーダ・インテリア
イタリアのインテリア事情
d0033983_114983.jpg
 Butakoの通勤路の近くで、気になるものを発見。Fortezza da basso(要塞)のでなにやら展示会が催されているようす。夜の8時、9時にもかかわらず、たくさんの人々が入っていきます。しかもカップルばかり。(注:年齢層は高い。)
非常に気になるので、直撃インタビュー。『何があるの?美術の展示?』「インテリアの展示会よ。」『内容はどうだった?』「素敵よ、とても満足してるわ。」
へぇーインテリアの展示会ですか。新居をかまえる予定など微塵もないbutakoですが、面白そうなので、4€払って入場。
d0033983_131326.jpg 

 会場はなにせ広いひろい。東京ドームが5個ぐらい入ってしまいそうな大きさです。そこに、幾つもの展示場があって、建物の数だけでも30ほどあります。参加しているメーカーの数なんと80社。全てイタリアのインテリアメーカーです。
キッチン、リビング、寝室とそれぞれパートに分かれていて、全部きちんと見たら半日はかかりそう。本当にメーカーによってコンセプトが違って見ていてすごく楽しかったです。ちなみにd0033983_122824.jpg

 butakoが好きなフェンディはビビットな赤で辛口インテリア。(残念ながらイタリアのインテリアメーカーには疎いため言及できません。)
本当、カップルで来るのにピッタリの場所です。彼氏と結婚を考えている彼女は是非!

d0033983_14316.jpg

 Butakoの目を引いたのは、なんと『日本庭園』。展示場の一角に、盆栽やら石庭やらがかわいく造られているではありませんか。早速、話しかけるbutako。そう、この会社ANDROMEDA GIARDINI(アンドロメダ・ジャルディーニ)は造園会社。社長さん(名前忘れた。)は数年前、日本庭園の美しさに魅せられて、去年この企画を立ち上げたそうです。フィレンツェ郊外の彼の会社には、日本の木や植物が植えられているとか。

d0033983_181368.jpg
  彼の話によると、イタリアではイングリッシュ・ガーデンがブームです。手軽で見た目に美しいイングリッシュガーデンは世界的に人気があるようですね。
もともと、イタリアの伝統的な庭園(中世)は、植木と彫像で造られた色の乏しい庭です。乾燥の強い気候のため花はありません。植木は人工的にカットされ、左右対称になるよう造り込まれた庭です。バラ園などはフランスからやってきた文化。また、カラフルな花植物を群生させ、椰子やレモン(いわゆる実のなる木)、ツタ類などとあわせる南イタリアで見られる庭は、アラブからの文化だそうです。

 日本庭園は国際都市フィレンツェでも、やっている人が少ないとか。なので日本庭園の本(イタリアの)を買って独学で勉強したそうです。社長さんの情熱に脱帽。ああ、社長さんを京都に連れて行ってあげたい。竜安寺とか本物の庭を見せてあげたい!そう強く思いました。
フィレンツェと京都は姉妹都市です。なんだか社長さんを通して不思議な縁を感じました。
 
 d0033983_145177.jpg
さて、イタリアのインテリアカタログで有名なのが『IKEA』。おしゃれで機能的で安いと三拍子揃ったコンセプトがイタリア人に受けています。(分割払いしても無利子だそう。)調理器具から、キッチンインテリア、テーブル、ベットなどの家具まで幅広く揃っています。カタログを見ているだけで楽しくなっちゃいます。彼氏に結婚をせまっている彼女は是非!
IKEYA商品は厨房でも使われているようですねー。

 ということで、ファッションの最先端イタリアだけあって、住空間に対する美意識の高さ、レベルの高さを改めて思い知らされました。
衣食住にとことん執着するイタリア人。納得のいく服を着、素敵な家に住み、おいしい食事をする。彼らがエネルギッシュに生活できる源は、どうやらここにあるようです。

d0033983_151166.jpg
d0033983_152563.jpg


                                           Butako
[PR]
by butako170 | 2006-03-14 00:51 | アート・モーダ・インテリア