カテゴリ:ヒューマン( 10 )
心につけるクスリ
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毎日、そんなに忙しくもないのに気ばかりあせって、何をするも手につかない。
そんな心がざわざわしていた時。
思い切ってルチャーナに電話をかけてみました。
そしたら「これから来る?」って気安く聞くから、つい「行くよ」って答えちゃった。

優しい稜線がいくつも連なるモンテファルコの丘の一軒家。
しばらく二人でぺちゃくちゃとしゃべっていたら来客が。
お母さんと妹さんが、隣町のフォリーニョから、やってきたのでした。
なんでも、ルチャーナがしめたウサギを買いに来たんだそう。

納屋には6匹のウサギが皮を剥がされて、吊られていました。
今朝、しめたそう。
結構な重労働なのに、私がさっき来た時には、そんなことおくびにも出さずに、涼しげにしていたルチャーナ。
きっともう慣れっこなんです。(でもやはり、しめるときは心が痛むそう)
「今回のウサギはね、よく太ってくれたから、とっても立派で美味しい煮込みができるよ~」って笑顔でルチャーナ。お母さんと妹さんも、喜び顔で、品定めをしています。
まぁ、ルチャーナのお母さんの元気なこと。なんと御年84歳で、足腰はシャッキリ。

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その後、自家製のジェラートを私に振舞ってくれました。
そして動物たちの夜の餌やりタイム。
本当にくるくる働きます。
少しもじっとしていないんです。
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帰り際、生みたての鶏の卵を4つ、私に持たせてくれて、
「また、いつでもおいで」とにっこり。
ルチャーナは、私のクスリ箱みたいな存在です。
                                             butako
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by butako170 | 2010-06-14 06:22 | ヒューマン
山の師匠との出会い
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この日曜日、市が開催する『スポレート物産展』に立ち寄ってきました。
スポレート市の農家や作り手たちが参加しており、会場には搾りたてのオリーブオイルや新ワイン、サフランやブルスケッタ用のソースを売るブースが並んでいます。もちろん試食あり。気に入ったらその場で買うこともできます。マウロの営むチーズ屋も出展してましたよ。
Butakoは実家に送るオリーブオイルを一つお買い上げ。

←会場の一角にはこんなディスプレイが、まるで日本の秋のよう。

 会場のエントランスには巨大モニターが置かれ、美しい写真が上映されていました。
どこまでも続くレンズマメの花畑、力強い野草たち…素朴なウンブリアの自然に、ロベルトとしばらく見とれていました。特に野草はButakoの関心の一つ。見つけたくてもどこを探したらいいか検討もつかず、詳しい友人もおらず、と半ばあきらめていました。
誰が撮った写真なんだろう。…とButakoの隣で来客相手に説明するおじさんがいます。
かなり詳細でマニアックな説明。もしやと思って話してみると、やはり写真の主でした。

 ああ、このおじさんと知り合いになりたい。野草を学びたい。
その一心でいきなり自己紹介。しばらく話すことができました。
おじさんの名はジョバンニ。スポレート近郊の山々が大好きで、仲間とトレッキングによく行く、と言うではありませんか。
「もし機会があったら、私も連れてって下さい」と連絡先を交換。Butakoのこの積極性、営業時代にもっと発揮しておれば…。

 ということで、スポレート物産展で思わぬ人と出会うことができました。
Butakoの山の師匠にふさわしいおじさんです。この先も縁があればいいのですが。

                                               Butako
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by butako170 | 2007-11-14 02:38 | ヒューマン
ヴァチカンと幻の屏風
 帰国時に空港でトラブルがあったことはお伝えしました。ドイツがひどい嵐に見舞われていたため、butakoの乗るローマ発フランクフルト行きの便が出発を見合わせていたのです。
 出発を遅らせる、というアナウンスがあったその直後のことでした。

 ひどくあわてている日本人がいます。スーツを着たビジネスマン風の男性で、年のころは40歳くらいでしょうか。フライトアテンダントに話しかけているのですが、うまく伝わらず困っているようです。そのうち、電子辞書をカバンから取り出し、単語を調べだしました。ピンチのようです。

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 そこでbutakoの出番です。幸いここはローマ。まだ十分イタリア語圏ですから何とかなりそうです。
 おもむろに、席から立ちその男性の傍に行きました。
「お困りのようなので助けましょうか?」
「はい、お願いします」
 どうやら、フランクフルトからの日本への乗り継ぎ便について心配しているようでした。
 それが縁で旅の道中、少しお話をしました。

Aさんは、なんとヴァチカンからの仕事帰りだと言うのです。ヴァチカンへ何のお仕事をしに?butakoの興味に火がつきました。
「織田信長が狩野永徳に描かせた屏風を探しているです。」
え?屏風探しがお仕事なんですか。
「はい、実は安土市が一丸となってこのプロジェクトに取り組んでいるんです。」
 え、市のプロジェクトなの?なぜ織田信長がヴァチカンと関係あるのかしら?

 Aさんは順を追って説明してくれました。
 織田信長が安土城を建てたとき、‘当代随一の絵師’(狩野永徳と推定される)に安土城の威容と城下町をきわめて正確に描かせたそうです。
その後信長は、屏風をイエズス会巡察師ヴァリニャ-ノに贈呈。ヴァリニャ-ノは自ら率いた天正遣欧使節とともにそれをローマに携えて、ローマ法王グレゴリオ13世に献上したそう。法王の死後、屏風は行方が分からなくなり現在に至るといいます。

屏風を探している、とはこういうことでしたか。500年も前の屏風を、古い文章を手がかりに探すなんて!宝探しにも似た夢とロマンのある話ですよね。
このプロジェクトは正式に安土市からヴァチカンに協力を依頼し、今双方が協力して調査を進めているところです。もし屏風のありかを突き止めることができたら、世紀の大発見です。

「見つかるといいですね。」butakoがそう言うと、素直にAさんは頷(うなず)き言葉を続けました。
「例え見つからなくても安土市とヴァチカンの交流によって、得られるものは大きいはずです。」
確かに。琵琶湖のほとりの静かな街がこの一件で活気づき、町おこしにも一役買うことでしょうし、こんなロマンのある事業をやっていること自体が、市民にとっては誇りになるに違いありません。

Aさん、安土市の方々、是非がんばってこのプロジェクト推し進めていってくださいね。
butakoは影ながら応援しています。
もしよかったら特別ゲストとして、ヴァチカンに行く際にはお供させてください。

                                          Butako
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by butako170 | 2007-01-30 22:44 | ヒューマン
Butakoの同士
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 スポレートはローマやフィレンツェと違って日本人在住率の低い街です。だからbutakoの話し相手はパンチョッレの同僚か数人の友人たち。もちろん全員イタリア人です。
 スポレートに来た8月当初、『たぶん淋しくなるだろうな。』とちょっぴり不安だったのですが、なんと神様はいつもbutakoの必要を満たしてくださいます。というのも、ちょうど同時期に日本人女性がエロスのもとで働き始めたのです。

 彼女の名前はYOKOさん。イタリア歴3年で語学は堪能です。昨年までペルージャで学生をしていたのですが、イタリア定住を決意し職を探していたのでした。
なんたる偶然!同時期に同じスポレートで働き始め、しかも彼女も調理経験は無し。こうしてエロスを介してbutakoとYOKOは偶然のような必然な出会いを果たしたのでした。

  エロスのレストラン IL TEMPIO DEL GUSTOはbutakoの想像以上に厳しい職場のようです。
YOKOさんの話から多少内部事情を知ることができました。ステージをするにはどうもじっくり教わる時間と余裕がなさそうです。そして調理場が狭いためスタジスタの居場所がない・・・というのも物理的な問題です。彼女はエロスのもとでアンティパストを担当。なるほど、butakoもパンチョッレではアンティパスト。セクションまで同じです。

 週に一度は会って、日頃のストレスを発散し合っているbutakoたち。母国語でしゃべれる幸せを感じるひと時です。

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 さて1週間前の金曜日、butakoは指を切ってしまいました。ハムを切る機械を扱っているときに、不注意で右の親指の先を少し切ってしまったのです。幸い傷はそんなに深くなかったのですが、血が20分ほど止まらなかったのでビックリしてしまいました。呆然としているbutakoに40代のカメリエーラ グレイスが『大丈夫だからね。』とすぐに声をかけてくれ、外のベンチで休むように言ってくれました。指を心臓よりも上にあげてしばらく外で休んでいたところ、彼女は水をもってきてくれました。『私もスライサーで指を切ったことがあるのよ。でもすぐ血は止まるから落ち着いてね。』
グレイスの温かい配慮が身にしみました。
その後すぐ病院へ行って、3日間仕事には行かずに休養していたbutako。右手が使えないので何も出来ず暇な週末を過ごしました。

週明け、YOKOさんと会って驚いてしまいました。なんと彼女も右手の親指に包帯を巻いているではありませんか。『スライサーで指を切ったの・・・。』と言う彼女に、『実は私もなのよ・・・。』と親指を差し出すbutako。彼女も金曜日に怪我を負ったのでした。同じ日に同じ場所でしかも同じ道具で怪我をするなんて、なんだか他人とは思えません。
 『慣れてきたときが危ないのよね。』と彼女がポツリ。
確かにそのとおり。一ヶ月半たち、仕事に慣れたて気が緩んでいたのです。
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 この出来事はbutakoの心を少し軽くしてくれました。みんな同じような道を通るんだな。ケガで自分を責めていたbutakoですが、『不注意は誰にでもある。でも大切なのは、ケガから学習することなんだ。』と前向きに考えられるようになりました。
YOKOさんこれからもよろしくね。親指のケガは同士の印だね、イエ~イ(高島忠雄チックに)。

                                             Butako
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by butako170 | 2006-09-23 01:25 | ヒューマン
切り絵師 俊寛さんとの出会い
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 5月も前半のこと(1ヶ月余り遅れてのブログの更新、恐縮です。)、アッカディに一人の青年がやってきました。名は俊寛(しゅんかん)。彼はプロの切り絵アーティストです。
年に一回、フィレンツェの貴族が主催する『職人展』ARTIGIANATO E PALAZZOに出品するためと題材探しのため、新緑の季節にこの街にやってきます。今回もそのための滞在。TOSHIさんとは古くからのお付き合いで、アッカディに挨拶しに立ち寄られました。

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その俊寛さんの出ているフィレンツェ職人展に行ってきました。駅からそう遠くないスカラ通りのコルシーニ庭園で開かれる職人展。貴族コルシーニさんがフィレンツェ在住の職人たちの作品の展示とデモンストレーションを目的として5月半ばの週末に開催しています。今年は12日(金)13日(土)14日(日)の3日間。会場は多くの職人たちのブースで賑わっています。それぞれ3メートル四方のスペースが与えられていて、それをどう使ってもよし。天井からシャンデリアを吊るす職人もいれば、壁や戸棚に大理石細工を並べる職人もいて、見ているだけで楽しい展示会です。もちろん、見るだけじゃあなく購入もできるんですぞ。

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 俊寛さんを探します。あ、いたいた。展示会入り口からそう遠くない所にありました、俊寛スペースが。この前会ったとき話には聞いていた切り絵、実物を前にすると圧巻・・・息を呑むほど美しいんです。フィレンツェで活躍している職人をモチーフにした作品は、臨場感と温かみがあります。それが繊細な切り絵の技と微妙な色使いとがあいまって、芸術性の高い作品に仕上がっていました。また今年からナポリを題材にした作品もラインナップされています。

d0033983_23584797.jpg俊寛ブースは人気があるようで、多くのお客が足をとめて行きます。俊寛さんは一人ひとりに丁寧に切り絵の説明。さもなくば、切り絵とは気づかずに『ただの綺麗な絵』だと勘違いされてしまうからです。技法は俊寛さんが独学で習得したもので、この10年間磨きに磨いてきたもの。

俊寛さんは言います。
「だいたい皆あきらめるのが早いよね。一つのことを0(ゼロ)から始めるからには10年間のスパンで取り組まないとダメだよ。2,3年がんばって『もう無理』と投げ出してしまう輩が多すぎる。努力が実を結ぶのにはある程度の時間が必要だよ。」と。

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 彼の絵は去年の職人展で第一位に選ばれました。他にも優れた職人たちがいるなかで、堂々の一位。入場者が投票制で決める賞なので、一番多くの人に感銘を与え、認知された作品であることが証明されました。また、日本で定期的に開いている個展も人気があり、徐々に知名度が上がってきています。即買いするお客さんも少なくはありません。それもこれも、十年間忍耐した努力の結晶。

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 『俊寛さんってアーティストですよね。』butakoがしみじみこう言うと「ただの職人さ。」と答える彼。謙虚なんだか照れているのか・・・。それにしても職人を描く職人っていうのも、ユニークで面白いですよね。取材しているうちに仲良くなって、今では俊寛ファンという職人さんもいるようです。フィレンツェの堅気の職人さんとお友達になれるなんて、羨ましくもあります。
 
 今回の出会い、butakoにとってとても新鮮なものでした。ライターになる・・・という夢は、現時点ではいつ実現するのか不確かです。でも恐れる無かれ。夢は叶えるためにあるものです。そして叶えるために必要な事は努力と忍耐。それを俊寛さんは教えてくれたのでした。

 俊寛さんのHPはこちら。                                   butako                                                                 
 




 
 
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by butako170 | 2006-06-16 23:29 | ヒューマン
コニャック スパゲッティ
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パスクワのスコッピオ(爆発)を見た後、アッカディの常連ミーノの家へ向かうbutako。お昼をミーノ宅で食べる約束をしていたのです。『せっかくのパスクワだから…』と少し遠回りしてピンクのガーベラを買って行きます。
ミーノの家は細い通りに面したアパルタメントの2階(イタリア式で言えばプリマ・ピアノ)にあります。笑顔でてくれるミーノ。それに応じて『BUONA PASQUA』と花を渡すbutako。

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さて、部屋はこじんまりとした1LDK。日当り良好。バルコニーからの自然光が部屋を明るくやさしく包みます。彼の重ねた年月を物語るのは、部屋にあるモノの多さです。
でもミーノのセンスのためでしょうか、意外にもゴチャゴチャした印象は受けません。そして、彼の自慢はプロ顔負けの趣味の写真。白黒のポートレートで特大A4サイズの写真が玄関口を飾ります。個性的な帽子を被った若き日の奥様なのですが、印象的なまなざしは、まるで60年代の女優さんのよう。

さて、今日のプランツォ(昼食)は最近ミーノが凝っているという代物パスタです。
SPAGHETTI AL COGNAC(コニャック・スパゲッティ)!!なんと最近料理本をみて、昔作ったのを懐かしく思い、また作ってみたくなったとか。

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眉唾物のコニャック・スパゲッティですが、レシピ本が出ているということは美味しい(もしくは不味くはない)と公認されている証し。まずは一安心。
玉葱1/2個とリンゴ1/4をみじん切り、それをたっぷりのバターで炒め、コニャックをカップ1/2入れ、アルコールを飛ばしたら生クリームとパルミジャーノを入れソースを作ります。どう、美味しそうでしょ(?!)

ミーノの失敗は、玉葱とリンゴを炒め忘れたこと。Butakoが目を離した隙に、やっちまいました、おじいちゃん!そして何を思ったのか、出来損ないのソースに(パスタは既に投入済み)生の材料を入れ始めたのです。ダメじゃん、今さら。

d0033983_23465825.jpg Butakoはやんわりと注意を促し、すかさずミーノの入れたみじん切りを別のフライパンに、移し変え炒めました。 でも取り切れなかった一部の玉葱が、生で残ってしまい出来上がりはイマイチ。ミーノは『生玉葱は嫌いなんだよ。』とCOSI COSI(まぁまぁだね)のゼスチャー。っていうか、ミーノのせいなんですけどね…。
そして彼のこだわりで最後に入れたコニャックが、アルコール分が飛ばしきれていなくて、妙な口当たりの悪さを感じたのでした。(彼によるとこれがいいらしい。)

それでも、2人で食べる食事は温かくてそれだけでご馳走。パスクワの昼食は、思い出に残るものとなりました。未完に終わったコニャック・スパゲッティ…成功品を是非味わってみたいものです。                      
  Butako
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by butako170 | 2006-04-21 23:47 | ヒューマン
シエナ1泊旅行 友情再発見
 シエナに行ってカンポ広場もドゥオーモ見ずに帰ってきた・・・というと不思議がられるかもしれません。今回の旅の目的は、壊れそうな友情を復活させること。
 シエナ在住の皮職人パウロと日本人学生さやかはbutakoの大切な友達です。(10月:ボローニャのファンタジアの記事参照)そのパウロとbutakoの友情が今、危機的状態にありました。

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 パウロ曰く『もう、日本人の女友達はこりごりだ。彼女らは彼氏ができると途端に冷たくなる。僕を利用するだけ利用して、後は友達関係さえも絶ってしまうんだ。日本人女性はずる賢いよ。』

 その「日本人たち」にbutakoも含まれていました。え、butakoも?とんでもない誤解です。
Butakoは『長く続くのは男女の愛情よりも友情・・・』が持論のブタです。たとえ彼氏が出来たとしても、友情をないがしろにするようなことはしません。
彼の思っている日本人女性のステレオタイプにbutakoまで当てはめてもらっては困ります。
 でも、これを説明しようにもイタリア語が上手く話せないため、電話では無理そうです。
なので、直接会って誤解を解こうという話。どうせ行くならアポ無しでいきなり言った方が、楽しい驚きがあるというものです。

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 雨の降るシエナ。石畳が体温を奪い、冷え込みをいっそう強く感じさせます。
ホテルで荷物を置き、熱いシャワーを浴びていざ出発。
歩くこと15分。パウロの店に到着しました。『Buonasera!』と普通の客を装って店に入るbutako。いました、パウロが!すごく驚いた様子です。
歓迎の抱擁をしました。
「なんでここにいるんだ!butako!本当にbutakoか?!」驚きと感激が入り混じった第一声。
店内にはお客がいたので、パウロはそれからしばらく接客をしていました。
でも以前の彼とは違い、ジョークもあまり飛ばしません。少し元気がないようです。
 営業時間が終わり、一旦別れました。

 翌朝、イエジに帰るため荷造りをしているとパウロから電話が。フィレンツェまで車で送ってくれるとのことでした。車のなかでいろいろしゃべりました。
彼は、とある友人のことで深く傷ついていて、話の途中で何度か泣いていました。
 彼の純粋すぎる性格のためでしょう。そして少し物事にのめり込みすぎる感があります。
結果的に彼女が自分との友情を解消したのは、自分の振る舞いが正しくなかったからだ・・・と自虐的になっていました。Butakoは考えつく限りの慰めの言葉を投げかけました。
ちゃんと慰められたかな・・・。
そして、たとえbutakoに彼氏が出来ても、友情は大切にするということを言いました。
パウロは解ってくれたようです。

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 フィレンツェに着き、別れの挨拶を交わしました。駅へ向かうbutakoの背をパウロはしばらく見送ってくれていました。Butakoたちの友情は無事復活したようです。
トスカーナ・ミモザの旅はこれにて終了。ミモザの花言葉「優雅」「友情」「繊細」な素敵な旅でした。ミモザは春の訪れを知らせる花です。外はまだ寒いけど、心には一足早く春がやってきましたよ。

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by butako170 | 2006-03-11 01:16 | ヒューマン
友達のトモダチ
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 今回の旅は人の情けに頼りっぱなしの旅でした。
 フィレンツェ在住のbutakoの友達の友達のお宅で泊まらせてもらい、何度か食事もご馳走になりました。
彼女の名はYOSHIEちゃん。フィレンツェで働いているとき、今の旦那さんと知り合い結婚。二児のママです。上のお兄ちゃんはダビデくん(7歳)、弟くんはロレンツォくん(6ヶ月)です。

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 ダビデ君はとってもいい子。弟想いの優しい子です。絵を描くのが大好き。毎日元気に小学校に通っています。
ロレンツォくんはもう、居るだけで天使・・・って感じです。人見知りもせず、かわいい笑顔を振りまいてくれました。
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 何日か夕食をいただきました。アスパラガスのリゾット!これがビックリするほどおいしいんです。アスパラは実がバラけるほど煮込んでいて野菜の甘みが十二分に堪能できます。一足早く春を感じました。
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 また、他の日は豚バラの煮込み(骨付き)。コトコトと煮込んだ肉は柔らかく、一緒に煮たじゃがいもがうれしい1品。トマト風味でいただきました。そして、チェリートマト、これもまた美味い。冬にこんなにおいしいトマトを食べたのは初めてです。

 野菜が美味しいわけを聞いて納得。YOSHIEちゃんの旦那さんは野菜の配送をしています。なのでいつでも新鮮でおいしい野菜が手に入るというわけ。ほんとう、うらやましい限りです。

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 さて、彼女と、butakoの親友の共通の友達がいました。彼の名はニコラ。彼はフィレンツェのチェントロでバール&ピッツェリアを営んでいます。今回親友のミッションで、彼に会いに行くことになりました。
 
なかなか繁盛している店内に、『ボンジョルノ』と飛び込むbutako。
『ニコラさんいますか?』「え?ぼくだけど」
『私、KZちゃんの友人butakoです。』「KZちゃんの友達なの?!」
彼は、すごく驚いて、そしてとても喜んでくれました。

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 もう、彼らは12年も会ってないそう。でも流れる年月を遡る事は、ニコラにとっては容易いようでした。共に過ごした出来事の数々を、まるで昨日のことのように思い出しているようでした。

イタリアと日本、お互いそれぞれの場所で生きています。時には歯を食いしばり、時には笑いながら。ひょっとして、今の生活は楽ではないかもしれません。悩みは増えるばかりかもしれません。でも楽しかった過去の思い出は、いつどんな時でもすぐに取り出せて、記憶のなかで友と再会できるのです。

昔の友達って本当に素敵ですね。もし再会できたとしたら・・・これはもうドラマですよね。butakoは素敵な友情をここフィレンツェでおすそ分けしてもらいました。トモダチもっと大切にしなきゃねー。
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                             butako
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by butako170 | 2006-03-03 09:55 | ヒューマン
サレンティーナとの出会い
 7月29日(金)

 友人amalfy帰国日です。
早朝6時40分のブリンディシ発の飛行機に乗るために、レッチェを5時半に発つ空港バスに乗ります。ナポリから始まり、パレルモ、アマルフィとめぐりレッチェに戻ったこの6日間の旅行は、短かったですが充実したものでした。BUON VIAGGIO(良い旅)だったなぁ、と振り返って感じます。

さて、空港バスの乗り場まで、徒歩で20分あまり。タクシーは使わず歩いていくことにしました。
amalfyの荷物がボストンバックだったので、butakoのスーツケースに入れて、転がしていきました。

 名残惜しんで見送ったその後、スーツケースを引きつつ帰ろうとしていたbutakoに、ある女性が声をかけてきました。「大変そうだから、私の車で家まで送ってあげようか?」(もちろんイタリア語)「Grazze!」渡りに船とはこのことです。親切な女性の好意に甘えることにしました。
彼女の名はRosanna。仕事のためミラノに発つ旦那さんを、見送りに来ていました。歳が近いこともあり、すぐに打ち解けたbutakoたち。帰り際、ロザンナは電話番号を紙に書いて渡してくれました。そして、なんと海に一緒に行く約束までしちゃいました。初対面の人なのに!

 なんでもロザンナによると、butakoがあまり地元の人と交流がないのでは・・・と思い、少しでもこの土地のことを紹介してあげたくて、誘ってくれたそうです。さすがサレンティーナ、情が厚い!(サレンティーナとはサレント半島に住む女性のことをこう言います。サレント半島は、イタリア半島を長靴にたとえると、靴のヒールの部分にあたります。レッチェ、ガリポリ、オートラントなど。)

 その午後は、ロザンナとGallipori(ガリポリ)近くの海に行きました。こんがりと日に焼けた二人。そして、海に行ったあと、なんと、彼女の自宅に招いて、夕食をご馳走してくれたのでした。
彼女が慣れた手つきで、作ってくれた料理は・・・tortellini al raguこれは、お馴染みラグー(ミートソース)にトルティッリーニという詰め物をしたパスタ(ラビオリに似ている)を入れたものです。
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ロザンナの作るラグーの美味しいこと、美味しいこと。肉のうま味と、トマトの清涼感がたまらなく、病みつきになりました。お代わりしたかったのですが、これが結構、胃にこたえたので断念しました。それもそのはず、なんとオリーブオイルを、鍋の1/3くらい入れていたのです。
その後、ロザンナとパウロ(旦那さん)の結婚式の写真をテレビのモニターで見つつ、いろんな話をしつつで楽しいひと時を過ごしました。
 
 butakoを家まで、送り届けてくれたくれたときは午後8時を回っていました。
今日一日ありがとう、ロザンナ。あなたのおかげで、なおいっそうサレントが好きになりましたヨ。
                                         


                                                 butako
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by butako170 | 2005-08-19 04:18 | ヒューマン
イタリアの女子大生
7月13日(水)

 今週はなにかと日本食を作る機会が多い週です。今日はYURIさんのアパルタメントで日本食のお披露目会です。YURIさんのアパルタメントには6人のイタリア人の女子大学生が住んでいて、非常に賑やかです。

 彼女たちは、陽気で、そして親切。YURIさんに対して本当に良くしてくれるそうです。
また非常に親日家です。みんな、ひらがなに興味シンシンで、自分の名前を練習する子もいれば、五十音順の表を紙に書いて机に貼っている子もいます。

 そんなこともあって今日は、彼女らに日本の味を紹介しようということになりました。
巻き寿司に、豚のしょうが焼き、天ぷら、味噌汁・・・の4品です。
 
 フェスタが始まり、みんなお箸の持ち方で、あれやこれやと大賑わい。また恋愛の話でも盛り上がったり、スラングをbutakoたちに教えたり・・・学生のノリは万国共通だ、と妙に感心してしまいました。でもこれに違和感なく溶け込めている自分って一体・・・。
わが身をちょっぴり省みるbutakoなのでした。
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by butako170 | 2005-07-21 01:37 | ヒューマン