この2週間にわたりにぎわっていたカーニバル。 先週末はここスポレートでも仮装した人々が街を埋め尽くし、みこしのオンパレード。(みこしは5基だけでしたが、それでも人口3万人の街としては健闘しているほうでしょう。)巨大な紙製のハリボテをトラクターで引っぱるあたりが田舎っぽくて好きです。 ゴンドラに乗ったプルチネッラ(道化師)やディズニーの『美女と野獣』、中国歌劇団にふんしたスポレート歌劇団のみこしもありました。 市民フォトコンテストがあるというので、Butakoは一眼レフ片手に見物へ。 みこしに乗っている人たちはそれはもう、ノリノリです。観衆にむけてコリアンドロ(紙吹雪)を投げつけると、観衆は色つきのスプレー(無害)で応戦。 この日のために子供たちは用意していたコスチュームを着込んで大はしゃぎ。 自転車にのった三人組…なかなか個性豊かですが、ちと統一性がないのでは。 かわいい猫ちゃんのコスチュームに思わずパチリ。ちいさな顔にほどこした猫のメイクが劇団キャッツみたいでカワイイ。 カーニバルのお菓子といえば、スポレートではフラッペ(上)とカスタニョーラ。 フラッペは小麦粉と卵、油を加えた生地を薄く延ばして揚げ、仕上げにアルケミス(赤いリキュール)かハチミツを垂らします。ひものように結わえて揚げるのがスポレート風。 トスカーナ地方ではチェンチ(ぞうきん)、ミラノやマルケではキアッケレ(おしゃべり)という名前で呼ばれています。なるほど、ぞうきんのように無造作な形だし、噛めばサクッと音がするあたり、キアッケレはぴったりのネーミングです。 一方カスタニョーラはかんしゃく玉という名のお菓子。いわゆる丸い揚げドーナツです。リコッタチーズも入っているので、優しいミルクの味がします。スポレートのパスティチェリア(菓子屋)では、ドーナツ生地の代わりにシュー生地を揚げてカスタードクリームを詰めていました。フワフワ生地にトロリとしたクリームが美味で、何個でも食べられるうまさ。 カーニバルが終わると四旬節(quaresima)が始まります。イースター(今年は3月23日)までのこの期間はキリストの受難を思って肉を絶つ(食べない)というのが、イタリアの伝統ですが、果たしてどれだけの庶民がこのしきたりを守っているのやら。でもカーニバル(謝肉祭)の方はバッチリ遵守し、みなさん弾けてましたけど。 Butako
by butako170
| 2008-02-13 06:30
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