先日友人のクラウディオがキノコをプレゼントしてくれました。ポルチーニ茸の一種で昨日採ってきたから、とおすそ分けしてくれたのです。土や松の葉がまだついている採れたてキノコ。香りはポルチーニ茸より強くないものの、ポルチーニ臭はしっかりとします。 クラウディオにどうやって調理するのか聞いてみたところ、目を細めて熱っぽく語り出しました。『グリルして食べるにはむかないキノコだね。やはり煮込んでストランゴッツィ(ウンブリア州の手打ちパスタ)のソースにして食べるのが一番だよ。』そして、とくとくとどうやってソースを作ったら美味しいのか説明し始めました。イタリア人に多く見られるのですが、料理の説明をしだすと細部まで(時に擬音などを駆使して)丁寧に説明してくれます。まるで自分のレシピが世界で最も素晴らしいと言わんばかりに。実際、世界一だと思っているようですが。 後日、別の友人からストランゴッツィの打ち方を教そわり、クラウディオのポルチーニ茸はそのソースにしました。縮れ麺に絡んだ茸のエキスが非常に美味でした。 スポレート界隈のキノコで有名なものと言えば、サングイノーシィでしょう。これは松林に生息します。中部イタリア全般で採取できますが、土の違いからでしょうか。スポレート付近で採れるサングイノーシィが最も美味しいようです。これはグリルにして食べるのが最高です。 続いては、形のかわいいキノコ オーヴォリOVOLI。形が卵に似ているのでこう呼ばれています。(ちなみにラテン語で卵はオーヴォOVOと言います。)生食でサラダにしてもいいのですが、美味しい食べ方としてはフリットです。実際butakoも食べてみてサラダは味、香りが薄くあまり美味しいとは感じませんでした。 土から生まれたてのオーヴォリは、本当に卵そっくりなのですが、徐々に笠のオレンジ色の部分が上から顔を出してきます。そして成長しきると一般的なキノコの形になってしまいます。 オレンジが出る前の若いオーヴォリは毒キノコの一種に酷似しているため、オレンジの部分が出てきてから採取するが、上部を切ってオレンジの部分を見せなければ売ることはできません。 そしてラッパ茸フィンフェルリ。出回る時期は長く夏の終わりから今もまだ採取できるようです。ミレッラはストランゴッツィのソースにしています。強火でにんにくと共に炒めると、チキンラーメンのような香りがしてButakoは好きです。 さて、以上butakoがこの秋学習したキノコたちでした。 Butako
by butako170
| 2006-11-12 09:17
| プレシディオ・食材
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