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アルゲーロ散策
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さて、ランチから始めたアルゲーロの旅。お腹も十二分に膨れたことだし、観光するとしましょう。ここの見どころの一つにネプチューンの洞窟があります。海の侵食によってできた1kmほどの洞窟です。インフォメーションセンターで情報収集します。船でツアーが出ているということなので、即刻船着場へGO。出発3分前に滑り込んだbutakoたちでした。

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さて、アルゲーロ港から20分あまり、船上で遊覧です。海と風のせいで不思議なカタチに岩が侵食、風化されています。そしてこの解説・・・『この岩は象に似ているので、象の岩と言われています』『これはマリア様が祈っている姿に似ているのでマリアの岩と言われています。』どこにでもありますな。象の岩、マリア様の岩、観音様の岩・・・そのアナウンスの度に皆さん、どこだ、あそこだ、これがこうだ、などと言いながら謎解きでもするかのように必死にその姿を探すのでした。

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ネプチューンの洞窟に到着。一向陸に上がります。
洞窟内は広く、幾千の鍾乳洞が氷柱のように天井から垂れています。その姿は息を呑むばかり。ジェンガの洞窟も素晴らしかったけど、ここも非常に美しい。残念なのは入り口付近の鍾乳洞が悪い輩によって切られてしまっていること。この岩を家に飾ってどうするんでしょうね。
あ、ヒカリゴケを発見。自然の神秘は私たちを魅了してやみません。

洞窟観光を終えたのが夕方7時。市街から数キロ離れたボンバルダ海岸に行きました。そこの砂浜が最高に美しい。白い砂に透明な海、そして赤く染まった空。海は凪いでいて、波の音が聞こえます。寝息を立てている子どもみたいにゆっくりと優しい波の音です。

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8時を回って、ようやくアルゲーロの街を散策します。異国情緒をたたえたこの街では、夜のそぞろ歩きも楽しみの一つ。海辺はみやげ物や雑貨の屋台がひしめいているので楽しい散策。物色しながら歩きます。旧市街地に入ると一変してムーディな雰囲気。海岸沿いのプロムナードを散歩するもよし。ここの名産である珊瑚のジュエリーを捜し求めるもよし。大路は行きかう観光客で賑わい、さながらヴェネツィアのよう。

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海沿いの通りで、路上パフォーマンスの二人組みを発見しました。サルデーニャの伝統楽器ラウネッダスLAUNEDDASを使って、路上でライブしているではありませんか。ラウネッダスは、葦でできた楽器。節が少なく厚みのある葦でしかこの澄んだ音色は出ないそう。その素朴な楽器の音色と力強い歌声は、サルデーニャ人の頑固だけど優しい、そしてちょっぴり不器用な島民の性格を現しているようです。
現在、伝統音楽を踏襲する若者が少なくなっているそう。このラウネッダスも特殊な技法がいるため、訓練が必要です。(吹きながら鼻で呼吸をしなくてはなりません。)どうか素敵な音色を絶やさずに受け継いでもらいたいものです。

彼らの姿を見つつ、午前一時のアルゲーロを後にしました。通りにはまだたくさんの人たちが涼んでいます。アルゲーロの街はまだ眠りにつきそうにありません。

                                          Butako
by butako170 | 2006-08-01 05:49 | 旅行記
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