イタリア刺繍って深い!
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友人のパオラが「ウンブリア刺繍を広めたい」と思い、いろいろと活動している模様。
そんな彼女の刺繍熱にほだされて、この前の日曜日、刺繍展に行ってきました。

フォリーニョから山側へ10kmほど行ったValtopinaという村で、その刺繍展はありました。
中部イタリアの名だたる刺繍協会の方たちが出店する、それはそれはレヴェルの高い展覧会なんだとか。
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これが村の由来にもなっているトピーナ(小ネズミ)川。
会場は、こんな野原の真ん中の体育館のなかで行なわれていました。
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今回、刺繍のことを教えてくれるのが、ドゥシャンカ先生。(手前)
ローマ在住で、モンテファルコに休暇用の家を持っています。
奥は友人パオラです。

イタリアの小さな街に行くと、おばあさんがベンチに腰掛けて、刺繍やらトンボロと呼ばれるボビンレースをしている様子を見たことがあるので、イタリアって刺繍文化が残っている国なんだなぁ、とは思っていました。

しかしまぁ、地方によってもかなり違いが見られたりするのです。
それを今日は、比較できたので、とっても面白かった!
(ただし、盗作が怖いのか、写真を撮らせてくれない出展者も多くいました。なので写真のないものもあります。)

会場はこんな様子。
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ブースには、それぞれの協会の人たちの作品が、所狭しと並べてありました。

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こんな小さな村で開かれているにも関わらず、結構な人でしたよ。
皆さん、割と遠くからも、わざわざ来て、作り手さんたちと交流したり、普通の書店では手に入らない編み方の本を買って行くのです。

◆パニカーレ刺繍(アルス・パニカレンシス)
こちらの作品、すごく美しかったので、写真を何枚も撮ってしまいました。
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木綿の極きめの細かいレースに、立体的に縫いこまれた野の花たち。
なんて美しいのでしょう。
そして下に敷いているレースも、手で模様を縫いこんだものです。

キットも販売していました。
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初心者向きだそう。(汗)

それを完成するとこの作品になります。
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木綿のレースを縫いすすめていく緻密な作業。
一針一針、正確にすすめていかないといけませんね・・・。
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美意識がとても高いイタリア。
伝統的な刺繍も、オシャレにアレンジされて、エレガントなお洋服になります。
日本人にはない感性かもネ。

◆ところ変わって、別のブース。
アッシジ刺繍(プント・アッシジ)ってご存知でした?
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ジグザグっぽい模様が、コンピュータゲームみたい。

◆このブースは赤を基調として、可愛らしい。
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おなじみクロス・ステッチです。
クロス・ステッチも全世界共通化と思いきや、国によって模様が大きく違うのだとか。
伝統的な柄というのがあるんですって。
「イタリアとフランスでは、縫われてる対象が違うから、すぐに分かるのよ」ですって。
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こちらのクロス・ステッチ協会の方たちは、ボローニャからの出店なのですが、すごく人懐っこくて、オープンで、写真も沢山撮らせてくれました。
なんでもイタリアに住む日本人女性と、刺繍を通して交流しているんですって。
Yukoさんという方。La casa mia in Italia
ご丁寧にサイトも教えてくれました。
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クロスステッチの世界一覧図。
日本のところには『友』という字が。
刺繍を通して世界が一つ。うれしいネ!

◆デルータ刺繍(プント・デルータ)は、
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刺繍自体は地味なのですが、それにつける房の飾りが可愛いのです。
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これはNappa a Nodiniといいます。
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そしてその留め具にデルータ焼きが使われています。
すっごく可愛い!!!

◆そして、こちらシックで落ち着いた作品たち。
気品があります。
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Punto Sorbelloソルベッロ刺繍は、なんとイエジ近郊から。
「私、イエジに料理の勉強で住んでいたことがあります。
そういえば、そこで泊まったオステッロ(ユースホステルみたいな宿)で、夜、刺繍教室が開かれていたのが印象的だったわ」と言うと、
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「その時、私たちに近寄ってきて、
写真を撮った東洋人がいたけど、ひょっとしてあなた?」
と驚くべきことを言うではありませんか。

この女性と7年前に会って写真を撮らせてもらっていたんです!

まぁ、なんてことでしょう。
面白い再会のやり方もあるものです。

◆そしてメルレット・ア・トンボロというボビン・レース編みをしている協会の人たちも多くいました。
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フセッロという木製のボビン。
それを駆使して、編み込んでいき、マチ針で留めながら、襟やふち飾り、飾り紐(ブレード)をかたち作っていきます。
目にも止まらぬボビン裁き。
それでもなかなか進みません。

詳細を知りたい方はこのサイトで分かりやすく説明されています。
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私も試しにさせてもらいましたが、ボビンを通す順番を覚えるのが難しかったです。
しかも一種類の織り方しか習っていないので、これを模様によって変えるのかと思うと、もう頭がこんがらかってしょうがないだろうなぁ、と気が遠くなってしまいました。
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別会場では、刺繍商品や布が売られていました。

今回は、ドゥシャンカ先生がいたので、いろんな刺繍の違いを知ることができました。
ウンブリアだけでも、地方ごとに刺繍の仕方があります。

スポレートは刺繍はだいぶん下火になっているけれど、でもまだ家族のために針を動かす婦人がいくらかいます。
モンテファルコのルチャーナが、上質のリネンにピンクの糸で刺繍をして、娘さんに贈っていたことも思い出しました。

まだまだ刺繍文化は健在です。
日本にも刺繍好きの人がいるから、こんな豊かなイタリアの刺繍を学びに来る人がいてもおかしくないですね。

そうそう、日本の刺繍のブースもありました。
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もちろんやっているのはイタリア人。
かなりきれいな仕上がりになっておりました。

刺繍の奥深さを知った日曜の午後でした。

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by butako170 | 2013-09-12 06:18 | アート・モーダ・インテリア
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