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初夏から夏へ
あっという間に夏になった。
今日は久しぶりに仕事もひと段落したので、心の赴くままにブログを書いてみます。

今年の6月は、少し特別。去年知り合ったH君が、8ヶ月にわたるスポレートでの大学プログラムを終えてアジアへと旅立ってしまったから。
東北出身でがんばり屋さんで、この土地にあっという間に馴染んで、多くのスポレティーノに愛された稀有なお人でした。
私もロベルトも大ファンで、よく家に招いて、食事を一緒にしたなぁ。
日本料理店のないこの町で、私の作る和食に舌鼓を売ってくれて、私も調子に乗って、「じゃぁ、とっておきの美味しい純米吟醸、飲んじゃおっか」と言って3人でニッコリしながら晩酌したり。
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初夏から夏への移行は、目を離していたらあっという間に過ぎてしまいます。
自然の変化はこうも早いか、と思うくらい、めまぐるしく景色を塗り替えます。
たとえば夏の終わりが、物悲しく思うのと正反対で、夏に向かって植物たちの生命がたて続けピークを迎えていく感じがして、力強さを感じます。
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今年の5月はなかなか気温が上がらず、そのおかげで長い間ヒナゲシの花が楽しめました。まさにブームと言わぬばかりに畑はもとより、車道にも溢れるように咲いていて。
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6月に入れば緑の麦畑がまぶしく輝いた。風になびいてそよそよと波打つ麦畑は『陸の海』のよう。

でもね、それから2週間もすると瞬く間に暑くなって、あっという間に麦が色づいて、穂は垂れ頭。
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あっという間に刈られてサイロになり、畑に転がされています。
まだ8月にもなっていないのに秋の様相。
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高原、カステッルーチョのお花畑も見ごろを迎え、スポレート近郊には広大なヒマワリ畑が出現します。
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そして7月半ば、ほとんど雨も降らない地中海では、早くもヒマワリの花は終わりを迎えてます。なーんだ、つまんない。
太陽がギラギラと照りつけ、日中は砂漠のようだから、地元の人は夜が来たら活動しはじめる。昨日はスポレートの一大イベント『フェスティバル』も終わり、花火が夜空いっぱいに弾けた。

もうすっかり夏ですよ。
8月になれば、市民祭りで毎晩映画が屋外で上映されたり、生演奏が街角で聞けたりする。でも街の人口は半分くらいに減っていて…そうバカンスに海へと出かける市民がいるからね。

あー、幼い時に心待ちにしていた夏休み。なぜ今はワクワクしないのかなぁ。
そうか、私の仕事って休みが明確になってないからか。さらに有り難いことに、旅のアテンドをしながら、お客様と同じくらいに楽しんでいるし。
これならば毎日が夏休みと言っても過言ではありません。

明日からYさんがお父様と一緒にやってきます。このたびの旅程にはマルケ州巡りもある。イタルクックのあるイエジにも行きますよ。

さてさて、取り留めのない文章もそろそろこれでおしまい。
ここ2週間のアテンドの様子もアップしていかなきゃ!!     butako
by butako170 | 2012-07-17 05:35 | その他
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