アマトリチャーナの元祖 グリーチャについて
d0033983_20351254.jpgローマ料理で有名なアマトリチャーナの発祥の地アマトリーチェ。いつかは訪れたいと思っていたところ、8月20日、21日にフェスタが開催されると知り、行ってみることにしました。

アマトリーチェ…ラッツィオ州にある州ですが、アブルッツォとウンブリア、マルケ州の県境にあります。しかも国立公園内に位置しており、標高855メートル。グランサッシを望む風光明媚な街。
こういった空気感って、行ってみるまで分からないものですねぇ。

d0033983_2036481.jpg

そのアマトリーチェに行く前に、実はどうしても寄ってみたい場所がありました。
アマトリーチェから北へ20km弱にあるグリシャーノGriscianoという小さな村です。
どうもアマトリチャーナの原型であるグリーチャGriciaという料理が生まれた村だというのです。
(foto:Associazione Amicidi griscianoより)

d0033983_20382129.jpgまずグリーチャについて紹介。(地元ではグリーシャGrisciaと呼んでいました)
本来は手打ちパスタで作るプリモピアットです。
グアンチャーレ、ペコリーノに唐辛子と黒コショウ…のみのシンプルパスタ。

もともとローマの羊飼いが、夏の放牧の時期にこの高原にやってきた際に生まれたレシピです。
羊飼いのペコリーノチーズと村人の豚加工品が合わさってできたソース。
伝統的には手打ち麺にあわせるのですが、最近はメッザ・リガトーニ(短いリガトーニ)にあわせるのが主流になっている模様。

さて、さっそくグリシャーノ村へ突撃~♪
8月後半、といっても高原なので、涼しく過ごしやすいのがこのエリアの特徴です。
私が村に着いた時には、午前12時だったにも関わらず、広場に面したバールには、多くの人が椅子に座りおしゃべりに花を咲かせていました。
d0033983_20391287.jpg

カメラを持った東洋人がたった一人、やってきたのが珍しいのか、みんなジーッとbutakoのことを凝視していますよ。

いやぁ、懐かしいなぁ、こういった扱われ方。
よっぽど東洋人が来ない街なんだろうなぁ。

道行く壮年の方にグリーチャについてインタビューしました。
「グリーチャはこの街発祥と聞いたのですが、どなたか詳しく知っている人をご存知ですか」
「ああ、たしかにこの村発祥ですよ。隣のアマトリーチェ(!)では、あたかも自分たちの発明品みたいにいうけどね!昔はトマトなんかイタリアになかったんだもの。」

すごく穏やかなオッチャンだったのですが、アマトリーチェの部分で声がうわずった~!
自分たちの料理を盗作されて怒っているようです!

もう1人聞いてみたけど、やっぱり同じような返答。
そしてグリーチャが食べられるレストランを紹介してくれました。

国道沿いのレストランゆえ、その前に村をぶらりと散策することにします。
d0033983_2041619.jpg

1年分の手製トマトソースを運ぶおじいちゃんと孫。新しい食べ物=トマトもすっかり今では定着(当然か)していますね。
d0033983_20413677.jpg

孫の手洗いを補助するおじいちゃん。この日の村では、老人と孫の組み合わせに、何組か遭遇しました。
d0033983_20415827.jpg

窓辺で太陽の熱でゆっくりと熟すシロップ漬けのビッショレ(野生のサクランボ)。
村で唯一の教会。
d0033983_20423279.jpg

ハロウィンの飾りつけ、そのまま取らないで夏が来ちゃったー。
d0033983_2043614.jpg

昔の洗濯場は、今ではかつての活気もなく、ひっそりとしています。

d0033983_20433896.jpg

バールでたむろする人々に挨拶したら、明るく応じてくれました。
皆さん人なつこくて、親切です。街の住人は131人。夏の間はローマから帰省する人が多いので、人口が増えます(笑)

次回はグリーチャとの対面の記事。
                                       butako


私の記事を見て、取材(TVのプログラムなど)に行かれる方は、butako170@hotmail.co.jpまで一言お伝え下されば幸いです。
[PR]
by butako170 | 2011-09-11 20:49 | プレシディオ・食材
<< アマトリチャーナの原型パスタ ... ローマ料理の夕べ  @カッシャ >>