ソムリエの第一歩 昨日のイヴェント
d0033983_7144733.jpg昨晩、ワインのプレゼンテーションが無事終わりました。

イタリア全土でやっている8月10日のCalici di Stelle。
星を見ながらワインを傾ける…という趣向で、ペルセウス座流星群にあわせたロマンチックなイヴェントです。

各街では、ワインにちなんだイヴェントが行われていて、お隣のワイン処モンテファルコは、全カンティーナがサグランティーノを持ち寄り、品評会が行われました。

一方、わが町、スポレートは、ProLocoという地元のアソシエーションが、毎年、トレッキングとビュフッェの夕べを行っています。
トレッキングは、スポレート市内の知られざる史跡を巡るのですが、今年はエディーコラ(建物の片隅にマリア像や聖画などを飾っている小さなニッチ)と泉という二つのテーマで、それぞれ50人からなる参加者を伴い、散策していました。毎年このトレッキングは大好評。

そしてビュッフェでは、今年は特別な試みを行いました。もうすぐDOCに昇格するトレビアーノという地場の白ワインを、大々的に盛りたてよう!という企画です。

Cantina Novelliがスポンサーを引き受けてくれ、赤・白・スプマンテの3種類を参加者に振舞います。特にトレビアーノ・スポレティーノで丁寧に作られたスプマンテは、ソムリエによる説明がなされます。
で、このソムリエ…ちゅうのが、ワタクシでありました。

この日のために、Novelliに訪問し、醸造家から話を聞き、テイスティングさせてもらったのですから、当然、抜かりがあっては困ります。
ワインの説明が書かれたカードを事前にもらっていたので、そこに書かれている言い回しを覚えて、万事整えて臨みます。

でも、あれ?
想定外の出来事が発生。

100人分のスプマンテをグラスに注いでいる間、私がワインの説明を行い、それが済んだ時点でグラスを取ってもらうつもりが…皆さん待ちきれなかったのでしょうか。

グラスに注がれるや否や、片っ端からグラスを取っていき、『乾杯』も行わずに飲み始めています。

2時間もトレッキングしたのですから、お腹はぺこぺこ、のどはカラカラ。
ましてや本能に従って生きるイタリア人ですから、コチラの制止などお構いなしに、食事や飲み物などを食べ初めてしまっています。

責任者の顔を見るbutako。
どうすんのよ、説明は…。

しょうがないじゃないか、こんな状況だから。

たしかに、しょうがないよなぁ。

そこでイタリア人の気持ちになって考えてみた。
ここは、一つお腹が膨れて満ち足りるまで食べて頂こう。
そして一息ついたときに、説明をはじめよう。

会場には、プロローコが呼んだバンドのメンバーがポップスを奏でています。

しばらく、ビュッフェの修羅場にて、私はワインをサービスするのに必死になっていました。
会場は涼風が吹いていたので、意外と赤ワインもよくリクエストされました。
年配のご婦人方は、トレビアーノとミネラルウォーターのハーフ&ハーフを頼まれます。サッパリして、ご飯の邪魔をしない点では、焼酎の水割りに似ているかな。

そうして一息ついてから、プレゼンテーションを開始しました。
AISの正装で、声も若干よそいきで高め(単にうわずっていただけ!?)。

覚えたことが、全部ぶっ飛んで。。。結局、トレビアーノ・スポレティーノについての簡単な説明と、メトド・クラッシコとメトド・マルティノッティの違い(メトド・クラッシコはいわゆるシャンパンの製法で、二次発酵を瓶内で行います)、そしてNovelliのスプマンテの評価を…なんやかんやと、10分くらいしゃべっていました。

意外と大きな拍手が聞こえました。恐縮しながら壇上を降りて、バーカウンターでサービスを続けていると、多くの人が一言声をかけてくれました。
「プレゼン、よかったよ」
「どれ、紹介していたスプマンテを頂こうか」
「ワインは僕も大好きで、情熱があるんだ」
「すごいね、ソムリエなんだ」
「スポレートに住んでいるの?」

充実感が体に満ちていくのを感じました。
かならずしも満足した説明ではなかったけれど、地元の人々をはじめとする参加者に受け入れてもらえたことに、心から感激しました。

プロローコのスタッフの皆も、良かった、成功したねと言ってくれました。
とりあえず、ソムリエとしての初めてのお勤めは、終了です。
これからは、ぼちぼちと経験をつんでいき、どんどん成長していけたら、と思いました。

飲んでなんぼ、のソムリエですから、これからもまい進します!(って結局飲む口実なのかしら)

                   butako
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by butako170 | 2011-08-12 07:09 | 報告
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