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トレビアーノ・スポレティーノの味 ノヴェッリ
けっして万人ウケする白ワインでは、ないのですが…。

どちらかといえば、オヤジ好みしそうな味。
日本酒の昔の等級で言えば、二級酒みたいな感じで、「まぁ、フルーティ!」「爽やかで飲みやすいわ」というのとは、一線を画しています。

トレビアーノ・スポレティーノの味 ノヴェッリ_d0033983_6405418.jpg
でも、ここのところ、少し事情が違ってきたみたい。
悪く言えば荒っぽかったトレビアーノ・スポレティーノですが、それは、なにせ作り方が荒っぽかったから。

ブドウの実を搾る際の温度を低くして、
ソフトに実を潰し、皮を絞った後のモストに短時間漬けて、皮の香りを移したりなんかして。。。

作り方が丁寧になってきたおかげで、
近年のこの種のワインは、バランスの良い、香りもある程度する(もともと香り弱めです)ワインに仕上がりました。
元来、ボディ強め&酸きつめだったので、そこは、トレビアーノ・スポレティーノの身上として、そのまま生かされています。


ノヴェッリの白ワイン、悪くなかったですよ。
グレープフルーツの香り、白い花の香り、ハーブ(タイム)や青草の香り、ミネラリー。
ボディは割りとしっかりめ。
後味にかすかに苦味が残ります。

サルシッチャ入りのパスタや、リコッタチーズとクルミで和えたパスタと食べたい!です。

トレビアーノ・スポレティーノの味 ノヴェッリ_d0033983_6412453.jpg

そして、スプマンテ2本。どちらもメトド・クラッシコ。
いわゆる一本づつボトルに酵母とシロップを入れて、発酵させてる、シャンパンと同じ製法です。

なんと自社で、自動ルモアージュの機械導入!(ルモアージュ:発酵した澱を除くために、瓶を回転させていくこと。これを発明した人は天才~)
ウンブリアで初めてだ、ってマッシモ氏が自慢していたものね。

トレビアーノ・スポレティ-ノは、スプマンテにすると持ち前の酸がすごく生きてくる。
本当、気品をまとって、どこに出しても恥ずかしくない銘柄に変身してしまいます。

梨やリンゴの爽やかな香り、柑橘系の香りも少し、ブドウ品種の生の香り(vinoso)、かすかにバナナみたいな香りがしました。イーストの香り。

アペリティーボに最高!
生ハム&メロン、タコのサラダ、黒トリュフのオムレツ…うむ、妄想は膨らむ。
なんとカンティーナで買うと、13.5ユーロ。
お徳感があります。

一方ロゼは、サグランティーノで。
美しいサクランボ色ですねぇ。
心はずむ色です。

味は、かすかにイチゴの香り、ラムネの香りがしました。
少しタンニンを感じましたよ。ロゼにしても感じるタンニン、恐るべしサグランティーノ。


実は、ノヴェッリのプレジデンテのステファノ氏は、トレヴィアーノ・スポレティーノ協会の会長でもあるそうです。ノヴェッリ家は、もともと卵工場とパン工場でのし上がってきたビジネス一家で、スポレートに縁があります。
2001年にステファノ氏が、ワイン事業を立ち上げました。
だから、スポレート由来のこの品種にすごい思い入れがあるのです。

butakoも故郷大好き人間だから、ステファノの気持ち、よく分かるわぁ。
                              butako
by butako170 | 2011-07-21 06:15 | ワイン
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