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変革の風?大敗するベルルスコーニ!
Ciao!ソムリエ2次試験がいよいよ明日に迫りました。

それにしても、昨日はうるさかった。
うるさいと言うよりも、何か空気のうねりを感じた一日でした。

…というのも、4月半ばより、イタリア各地で市長選挙が行われているのですが、与党が惨敗続きなのです。つまりベルルスコーニが擁立している中道右派のPDL(Il Popolo della Liberta'自由民主党ですかね)政党の候補は、負けっぱなし。対抗馬の中道左派のPD(Partito democratico民主党とでも言うべきか)政党が快進撃を続けています。

昨日は、ベルルスコーニの出身地であるミラノでの注目の選挙日。PDのジュリアーノ・ピサピア氏が、PDLのティッツィア・モラッティ女史を55.1%と44.85%で降し、ドゥオーモ前の広場は、一日中お祭り騒ぎとなりました。

ゴミ問題が解決しないナポリも、PDの圧勝。サルデーニャの首都カリアリでも、若干35歳のPDの市長が誕生しました。ノヴァッラやその他、大多数が、PDの勝利で終えたこの市長選。

今回の選挙では、若い世代と女性の関心も高く、それらの層が、積極的に投票所に足を運んだ、ということです。職がなく、社会的に弱い立場の人々が、イタリアを変えたい、と積極的にその1票を投じた印象が強いです。

ベルルスコーニ政権はもううんざり、という民意を、この選挙結果は反映しているのではないでしょうか。

この気運は6月12・13日に行われるレファレンドム(国民総選挙)まで、持ち越されそうです。
①法改正(司法を一部変更し、ベルルスコーニ自身の裁判を優位に進める)
②核エネルギー
③水道事業の個人事業化

などが争われ、いずれも、ベルルスコーニの都合の良いような内容ばかりです。
2500万票集まらなければ、いずれも可決してしまうので、バカンスが始まる6月半ばを投票日に決めた、という噂も聞きました。

でも、皆投票所に行くでしょう。
これだけ市長選で盛り上がったイタリア。平均的に政治への関心が強い彼らですが、この選挙で、ピークを迎えている、気がしました。

あくまでも、気がしただけですけど。
プローティ大統領の時(2006年春当選し2年の短命政権でした)みたいに、改革が途中で頓挫しないようになれば、いいのだけれども。

butako
by butako170 | 2011-05-31 18:13 | 報告
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