イタリア 原子力発電の再開を無期限凍結!
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イタリア政府が、6月のレファレンドム(国民総選挙)を迎える前に、原子力発電の再開を無期限で凍結しました。
スポレートで『原子力発電を拒否する委員会』という活動に賛同していた私にとっては、喜ばしい限りです。

テレビの報道によると、「福島原発の事故を受けて、イタリア国民の反発が非常に強くなり、このままでは政府案が否決される恐れがある。そうなると政権の存続にも関わるので(なにせ国民総選挙ですから、選挙の重みが違います)、凍結した・・・とのことです。

確かに福島原発の事故のあと、イタリアでは『原子力発電を拒否する委員会』がすぐに興り、それが各州にすぐに飛び散り、そして各町レベルへと拡大しました。
ウンブリア州の代表者が、スポレートまでやってきて、委員会の説明会が行われたのは、4月初旬のこと。それから、政党やサークル、派閥を超えての委員会が発足されました。
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そのときの集会には、郊外で羊を飼う農家のおじいさん、市の議員、主婦、学生、ジャーナリスト・・・といろんな人が集い、原発はいけない!ということを自分達の言葉で熱心に語っていました。

ヒロシマ、ナガサキの原爆投下の記念日には、ニュースで必ず取り上げられ、皆、神妙に耳を傾けているイタリア。放射能被害の悲惨さには非常に敏感です。
人類の制御を超えたエネルギーへの恐れ。そして環境汚染。
人一倍怖がりで、被害者意識も強いイタリア人ですから、こんな危険極まりないものは、即NO!なのですよね。
『便利で豊かな生活=原子力エネルギー』という一見正当そうな道理(まやかしなんだけど)と比較することなく、まずは感覚的に拒否して、その後、反対の理由を探している、ようなところも、正直見受けられます。

でも、それでいいのだと思うんです。
チェルノブイリや日本の事例から、かわいそう、危険、自分達や子供は脅かされたくない・・・というシンプルな想いで反対するのでいいと思います。
食の王国イタリアの土地が汚染されて、健康被害が拡大し、美味しい生ハムや野菜などが、作れなくなったら、butakoも悲しいですもの。

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ただ、無期限凍結が決まったからには、新しいエネルギー政策を打ち出していく必要があるでしょう。
太陽や風、また海などの自然が豊かなイタリアだから、英知を集めれば、きっと解決するに違いありません。フランスから原子力由来のエネルギーを買っているイタリアは、慢性的にエネルギー不足です。
原子力の危険からは回避されましたが、課題はまだまだ山積みといえるでしょう。

写真(3枚):この日曜日に行われた、『原子力発電を拒否する委員会@スポレート』が主催した、持ち寄りパーティ。運営資金のために開催し、大盛況!900ユーロもの資金が集まったのですが、委員会自体がもう存続する必要がなくなってしまいました。
そのお金、どーすんだろう。

原発関係でオススメの映像 (4月29日まで閲覧可能です)
『なぜ警告を続けるのか 京大原子炉実験所"異端"の研究者たち』

                               butako
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by butako170 | 2011-04-21 00:21 | 報告
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