人気ブログランキング | 話題のタグを見る
カッシャの地元のお祭りは料理対決?!
カッシャの地元のお祭りは料理対決?!_d0033983_1725624.jpg

有機アグリ探訪の1泊2日の夜に行われたイヴェントが、こちら『Palio delle Frazioni di Cascia』です。今年でもう4回目くらいかしら。
カッシャ市の周辺の村(Frazioni)が、郷土料理を持ち寄って対決(Palio)するというもの。

顔ぶれは毎年決まっていて、8村でしたか。シルヴァーナの住むチヴィタ村ももちろん参加していて、初年度のチャンピオンです。今年は、骨付き豚肉のぶつ切りとジャガイモを煮込んだPatate un umido con spuntature di maiale。
例の高原で採れたねっとりおいしいジャガイモを使って。トマト風味の豚骨味とあいまって美味♪

カッシャの地元のお祭りは料理対決?!_d0033983_179474.jpg

17時くらいから、カッシャの広場では、各村がその準備に大わらわ。観光客たちは、その様子を興味深々で眺め、素材を触りに行き、写真を撮り、質問を浴びせかけます。村の人たちは、皆、忙しいなか丁寧に応答してくれます。
*写真は、レシピの書かれた紙を熱心に見るローマからの観光客

カッシャの地元のお祭りは料理対決?!_d0033983_17194137.jpg
21時。広場は、対決を待ちわびる人たちで溢れています。村の代表者は、中世の格好をして、村の旗を持って入場です。ここでもコスプレ好きのイタリア人の特性が見て取れますね★

各村の映像付の紹介があり、その後審査員による試食になります。各村の紹介で、村の人数を述べるくだりがあるのですが、ある村などは、冬の住民は10人、夏は200人!!!!どんだけ夏と冬で違うねん!
そう、出稼ぎでローマに行ったきりの人々が、ヴァカンスを過ごしに帰ってくるというパターンがほとんどなのです。いまやローマ人となった人々にとって、故郷の谷はどんな風に写るのでしょうね。

料理学校の先生3人が、各村の料理を試食し、審査します。

特に印象に残っているのは、
・フリッタータのトマトソース煮込み(トリッパに見立てた料理)
・バッカラをレーズンとトマトで煮たアグロドルチェ
・ファッロと数種のマメの煮込み
・フォイヤータ(ストリーゴリという野草を生地で巻き焼いたもの)
でした。

でも勝者は『ジャガイモとマメのズッパ』。by Atri村
メチャ、素朴。。。きっとすっごく美味しかったのでしょうね。

ジャッジが下された後は、大量に作られたこれらの料理の試食が一般人も許されます。でも、人でごった返しているので、あまり食べる気が起こらなかったのですが、いくつかの料理を味見することができました。

そもそも、その日の昼食は、シルヴァーナの作った茄子のパルミジャーナ(ゆで卵入りで美味)と、彼のいとこが作った唐辛子の利いたパルミジャーナと両方頂きました。
カッシャの地元のお祭りは料理対決?!_d0033983_17335740.jpg

いわゆるパルミジャーナ対決ですね。
対決のおこぼれに預かるのも悪くないですね。

カッシャの地元のお祭りは料理対決?!_d0033983_17343155.jpg
高原で取れた親指ほどの茄子を使ってのパルミジャーナは、特別な味。そして、この日は、イタリア人のみならず、フランス人、インド人、butakoも混じってのにぎやかな昼食でした。

みんなで囲む食卓は最高!
シルヴァーナ、いつも誘ってくれてありがとう。

                                               butako
by butako170 | 2010-08-29 17:10 | ヴァルネリーナ valnerina
<< ナポリへ一日下見へ 有機アグリツーリズモ Lu C... >>