5月13日に生まれたばかりのアソシエーションICIGO。 日本の文化を広めるんだ!と意気込んだところで、いまいち何からはじめたらよいのか、サッパリ分かりません。ちょうどそんな時、スポレートのCitta' Nuovaというアソシエーションから「アルバニアのアソシエーションが音頭を取って、『こどもの日』を祝うから、ICIGOさんも参加しない?」とお声がかかりました。 Citta Nuovaは、スポレートの外国人移民者の立場にたち、移民者が住みやすい街づくりを実現しようと活動している団体です。 しかしまぁ、その会議に参加してみると、結構あったんですね、外国人のアソシエーションって。 ロシア、アルメニア、セネガリア、モロッコ、アルバニア、ギリシャ・・・ごめんなさい、全部で10団体くらいあったんですが、忘れてしまいました。 アジア系は、日本のICIGOのみ。 会議では、各国のお菓子を振る舞い、各国が15分ほどの出し物をする、ということになりました。 面白そう、せっかく声を掛けてくれたのだから…とICIGOも参加することにしました。 『こどもの日』は国によって様々です。日本では端午の節句として5月5日に祝いますが、 東欧諸国でも6月の第一日曜日をこどもの日として制定しているそうです。 一方、イタリアにはこどもの日は存在しないんですねぇ。 さて、『こどもの日』のフェスタですが、明日、午後3時半からヴィッラ・レデンタという貴族の屋敷を改装した場所で行います。 10日間という短い準備期間でしたが、ICIGOでは、お菓子ではなく折り紙を子供たちにプレゼントする企画を立てています。 男の子には兜、女の子には折鶴。 また、当日は、折り紙教室も開いちゃう。 風船の折り方を教えようと思ってます★ そして15分の出し物では、二人羽織をやることにしました。 やる、と言っても、聴衆のなかからやりたい人を募り、やってもらうのです。 お箸を使いながら、前の人にヌードルを食べさせるのですが、かなり難易度★★★。さてさてうまくいくかな? butakoは浴衣を着て参加。 アソシエーションの会員獲得の好機にもなるので、目立ったもの勝ちですよ。 たとえ数人でも、会員になってくれたらうれしいなぁ。 今回、この催しをするにあたり、ちょっと考えてしまったことがあります。 国旗についてです。 続きはMoreへ↓ フェスタにあたり、「各国、国旗を用意してください」と言われ、今回は時間がなかったので、 白い布を買い、そこへアクリル絵の具で丸を描くことにしました。 そういえば、日本に住んでいた時、『日の丸』といえば『君が代』で、なんだか暗い、右寄りのイメージを抱いていました。日本の誇るべき国旗…という意識が持てなくて、運動会などで日の丸を掲揚するのに、違和感さえ抱いていたのです。 その後、大学生以降は、国旗を見る機会もなかったので、そんな思いも忘れていきました。 このたび「国旗を用意して下さい」と言われた時、私は率直に、用意しようと思いました。 日本人代表、みたいな感じでしょうか。当然、他の外国人たちとの違いは、肌の色や言葉や文化の違いから、十分見分けられるものですが、国旗もその見分ける方法の一つです。 日本人である私の国の旗は、『日の丸』である。 こんな単純で明快なことが、外国に住むようになって、受け入れられたのです。 以前の私のような考え方を持っている人は、今もたくさんいるでしょう。 戦後教育のせい、などと言われますが、敗戦国の私たちは、本来、自分たちのアイデンティティとして誇りを持つべき『日本の国』や『国旗』について、あまりにも歪んだ見方をしてきたのではないでしょうか。 日本が戦中に行ってきた侵略的な行為は反省すべきです。 でもきちんと反省し、平和を実現していこうとする姿勢のなかで、国家や国旗に対する古いイメージから脱却すべきではないでしょうか。 それが今回のフェスタで発見したことの1つめ。 そして2つ目ですが、旗に対する考え方です。 二人羽織をする際に、床に汁がこぼれるので、何か敷こうという話になりました。 新聞紙がいいね、とルチアに言ったら、 ルチア「私、いいアイデアがある。平和の旗(七色の)が家にあるから、あれを敷けばいいよ」 ブタ子「あのねぇ、旗って敷くものではないでしょ」 ルチア「なんで?」 旗というのは、その団体や思想の具象です。 旗を敷いて、その上で二人羽織の出し物をすることは、当然旗を踏むことになるので、 それってピースの考え方に反対している意味にもとらえられます。 また、熱狂的なPace(ピース)の信奉者がもし会場に来て、二人羽織で麺や汁をボタボタ旗の上にこぼしている様子を見たら、怒りを感じるのではないでしょうか。 それをルチアに言っても、「あなた日本人だからそう考えるのね。イタリア人はそうは考えないわ(彼女の思い込みと思われます)。でも妙がそういうなら、やめましょう」 と言われました。 国旗を踏んだら死刑になる国もあるらしいけどねぇ。 中国の国旗を下に敷いてグラビア撮影をした中国のアイドルが非難を浴びてましたし。 ピースの旗は国旗ではないけど、旗って、ただの布ではないのですから。 普段考えもしなかったことを深く考察する良い出来事でした。 butako
by butako170
| 2010-06-05 23:58
| ウンブリア地元ネタ
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