良い生き方&死に方
みなさん、お元気ですか。

今日の午前中は、義母の家に掃除のお手伝い。
これからクリスマスシーズンに突入するので、トイレをきれいにしたいのだとか。
今年の夏から右腕を挙げると痛みを感じるようになった彼女にとって、腰を曲げ、腕を酷使するトイレの床磨きは、かなりこたえるのです。
ということで、彼女に代わって嫁のわたくしが、お手伝い差し上げています。

いつも思うんだけど、イタリアのマンマって、掃除に対する情熱がすさまじい。
それは、掃除用具にも現れていて、ともかく、ありとあらゆる洗剤が用途細かく分かれています。

たとえば、便器にはA(マジックリンみたいなやつ)、タイル張りの床はB、タイルでもつなぎ目のない床にはアンモニア水、タイル張りの壁はC、シャンデリアを拭くのにはD…。
いったい、どれだけの洗剤がこの家には存在しているのでしょう!!
それを彼女は逐一説明するので、私も間違えずに言うとおりに使い分けます。

私が掃除している間、義母が買い物で一時外出。
帰ってくるなり、こんな話をしました。

今年100歳になったおじいさんがね、最近亡くなったそうよ。
その3日後に98歳の奥さんも亡くなったんですって。

へぇ~そりゃあ、大往生だ。
大往生ってなんて言うんだろ、イタリア語で。
とりあえず、「それは悪くないことよね。そうやって長生きして、ご夫婦ほぼ同時に天に召されたんだから」
と言いました。


うなずく義母。
きっと彼女は、彼らがうらやましかったに違いありません。
だって、最愛の夫(義父)を5年前に亡くし、平素は充実した毎日を送っているけれど、どこか満たされない寂しさを抱えているから。

相方が亡くなると、不思議と残された方も死が近くなる、ということはよくある話です。
でも、そうでないカップルもたくさんいて、孤独に後生を送っている人も少なくありません。
もしくは片割れが亡くなって、せいせいしているパターンだってあるけれど。

自分で死はコントロールできないから、こればっかりは運ですよね。

年が明けるごとに、年齢を重ねていた日本の昔の風習が染み付いているわけではありませんが、年末ってウキウキと同時に、ちょっと寂しくなってしまうのは、私だけでしょうか。
きっと年が明けるごとに、死に近づいていく、という感覚があるからかもしれません。
でも人間に寿命があるからこそ、悔いのない人生を送らなければ、と思えるのでしょうね。

そんなことを思いつつ、床磨きの手に力を込めました。

                                                  butako
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by butako170 | 2009-12-17 23:50 | 報告
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