半日でも十分楽しめる丘陵都市 トーディ
 
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中世の町並みと自然が美しく調和する丘陵都市トーディ。実は、ウンブリアに3年住むbutakoでありますが、トーディには行ったことがありませんでした。

先日、JITRAのお仕事で、トーディの紹介記事を書くことになり(ウンブリアを旅する記事で、書く都市は自分で決められる)、スポレートから車を飛ばして半日、行ってきました。
なんとスポレートから車で40分。こんなに近いのなら、もっと早くに行けばよかった!…そんなものですよね。近くても見知らぬ街は、遠くに感じるものです。。。

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10年以上前に、ケンタッキー大学の研究チームが行った、21世紀に向けて「環境の整った街」の調査で、ウンブリアの小都市トーディが世界一になった結果はご存知でしたか?

自然に抱かれた中世都市、静か、安全、人が穏やか…トーディを形容する言葉は枚挙に暇がありません。中世の町並みが保存された街は、車の通行も制限されているためか、日中でもとても静か。

街を縦横に走る石畳は風情があり、また突然、小道の視界が開けて遠くの丘が見渡せたり、と街歩きが楽しめます。


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街の目抜き通りG.マッテオッティ通り(ローマ通り→コルソ・カヴールと名が変更)には、商店や噴水のあるカフェテラスなど、目を楽しませてくれます。このテラスでカフェを飲みながら、くつろぐのも良さそう★

大通りを脇にそれると、ローマ時代の巨大な壁「ニッチオーニ・ロマーニ」があります。そう、ここもスポレートと同じウンブリア族が住んでいたのですねぇ。話はそれますが、ウンブリア州は、その全域にエトルリア人が住んでいたと思われがちですが、一般的には、テヴェレ川の西側にエトルリア人東側にウンブリア人が住み分けていたと言われています。

さぁ、マッテオッティ通りをてっぺんまで上りきると、ポポロ広場です。(写真はブログのはじめに)
ポポロ広場は、街の機能が集中した、心臓部。14世紀建造のプリオーリ宮(現市庁舎)や13世紀のポポロ宮(現観光案内所)、ドゥオーモが一堂に集まります。この広場、中世都市の貫禄がありますね。

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やはり圧巻は、ドゥオーモのフレスコ画かしら。
教会内部の正面入り口上の壁面に描かれたF.ダ・ファエンツァの『最後の審判』の巨大フレスコ画に、圧倒されてしまいました。全能の神、悪魔に逃げ惑う人間たち…その躍動感は、今にも壁から飛び出さんばかり。

現在、入り口付近が修復工事中なのですが、「神父さんに、いつ工事は終わりますか?」と聞くと、
「2ヶ月前から、工事しているけど、はて、いつになるかなぁ。」と首をひねっていました。そのちょっととぼけ加減がなかなか笑えました。


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他にも見所は、ドゥオーモから徒歩5分のサン・フォルトゥナート教会(13~15後半)ですね。
その教会の先のカーブの歩道にある見晴台からの景色は素晴らしい。
ウンブリアの大地や丘を一面に見下ろすことができます。

坂を下れば、ルネッサンス建築の傑作、サンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会が。巨匠ブラマンテの設計に基づいた1617年完成の教会は、城壁の外に唯一建っており、これがトーディの繁栄を象徴した最後の大事業だったそう。それ以降、街はペストや飢餓で、活力を失ってしまいます。

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半日もあれば、回りきれるトーディですが、唯一の難点が行きにくいことかなぁ。
ローマからは、F.S.線テルニでウンブリア鉄道に乗り換えて、トーディ・ポンテ・リオ駅下車。それからバスに乗って、海抜410mの旧市街まで上ります。
ローマからでは、トーディで一泊する必要がありますねぇ。
(効率よくローマから日帰り旅行をする場合は、butakoに依頼ください!テルニまで迎えに行きますよ!詳しくはこちらを。)
ウンブリアの滋味深い山の幸とおいしいワインなどのご当地グルメが、旅人を温かくもてなしてくれます。
今回は、トーディで知り合ったKAOKOさんと、地元のレストラン&エノテカPane&Vinoでランチを食べました。スローフード協会のカタツムリ認定店のとっておきのお店。
地元のワインと、イタリア各地のうまい料理が満喫できる★★★のお店でしたー。

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15ユーロのアンティパストの盛り合わせは、二人で分けても十分な量でした。
トーディから20km離れたワイン処、モンテファルコのワインが楽しめます。この日いただいたのは、スカッチャ・ディアボロ社のモンテファルコ・ロッソ。前菜の鴨の燻製や、ジビエのサラミと相性抜群です。
入り口には、植栽がアーチになっていて、かわいらしい雰囲気。

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プリモには、ストランゴッツィ アル タルトゥーフォを。ストランゴッツィはスポレート近郊の手打ち麺ですが、やはり本場スポレートの方が、私は好きだな。夏トリュフでしたが、豪快にたくさん振りかけてくれました。
デザートには手作りのクレマ・カタラーナが。これは絶品。

スローフード協会のプレシディオ品をふんだんに使った料理の数々でした。地元料理というよりも、イタリアのうまいもんが一堂に集まるレストラン、って感じ。エノテカなので、ワインの品揃えはピカ一ですよ。価格も良心的で、これはおすすめです。

こんな感じのトーディの半日旅行。後半はKAOKOさんと過ごせて、いろいろと話もできて、充実の旅行でした。やっぱり、旅はいいなぁ。
                                              butako


■トーディの食事処
○パーネ エ ヴィーノ Pane&Vino
住所:Via Augusto Ciuffelli 33, Todi (PG)Italy
電話番号: 0758945448
定休日:水曜日
営業時間:11:00-16:30、18:30-24:00
予算:1人20ユーロ~(飲み物別)
質量ともに納得のアンティパストミストは15€(飲み物別)。友人とシェアすると良い。手作りのドルチェもどれも美味。雰囲気の良い地元の人おすすめの一軒。
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by butako170 | 2009-09-17 05:38 | ウンブリア自然・山歩き
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